【キングダム】蒙驁(もうごう)はなぜ部下に慕われた?凡人から大将軍に上り詰めた意外な才能! | 漫画コミック考察ブログ

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【キングダム】蒙驁(もうごう)はなぜ部下に慕われた?凡人から大将軍に上り詰めた意外な才能!

キングダム 蒙驁の戦歴
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この記事を読むとわかること
  • 蒙驁は斉国生まれの将軍である
  • 70の城を奪った名将だった
  • 信の言葉で覚悟を決めた

蒙家の当主であり、秦国の大将軍・蒙驁

彼は謎の副将2人を率いて、元趙国三大天の廉頗に挑みます

屈強な武人が将軍として描かれることが多い、「キングダム」の中でも異彩を放つ蒙驁大将軍には一体どんな過去があるのでしょうか?

また、彼は史実上の人物なのでしょうか?

紹介してまいりますので、キングダムを読むときの参考にしてくださいね。

 

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【キングダム】斉国生まれでありながら秦国の大将軍

斉国で産まれた蒙驁は祖国で才能を開花させる事なく、武将の道を閉ざされ息子である蒙武と共に秦に流れついたとキングダムではなっています。

実際史実上でも蒙驁は斉で生まれ、何らかの理由で斉での立身出世をあきらめて秦国に移ったと思われます。

つまり蒙驁は実在した秦国の将軍なのです。

 

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【キングダム】史実では蒙驁は最強の名将!?

この蒙驁将軍、キングダムでは軍才が劣り廉頗や秦国六大将軍を恐れ、劣等感を抱いている人物として描かれていますが、史実上は全くそうではありません

紀元前249年初めて史書上に姿を現すと、当時の秦国王・荘襄王の下で韓を攻め成皋と滎陽という地を奪います。

特に成皋は戦略拠点だったことからこの戦いの総大将だった蒙驁はすでに大将軍として活躍していたと思われます。

翌年には魏と趙を攻めて、計37の城を取ったとの記録があります。

紀元前247年、魏国の戦国四君の一人・信稜君が五カ国をまとめて合従軍で秦国に攻め込んで来ます。

その際蒙驁と王齕は合従軍を迎え撃ちますが、敗れてしまいます

信稜君は函谷関まで進軍しましたが、ここで兵を引いています。

その後も蒙驁は紀元前244年韓を攻めて13の城を奪いますし、紀元前242年には魏を攻め20の城を奪い現・河南省に初めて東郡を置きます。

紀元前240年に死去するまでの将軍としての実働9年の間に、実に70もの城を奪っていることから秦国の中でも最強クラスの大将軍であったことは間違いないと思われます。

キングダムでいう秦国六大将軍は実はフィクションであることを考えると、蒙驁は前世代の大将軍である白起や同世代の王齕(王騎と同一人物の説あり)と並んでも全く引けをとらない名将であったといえます。

 

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【キングダム】蒙驁の家族構成

蒙驁の家系は才能に溢れた子孫を輩出しています。

まず息子の蒙武は、秦国将軍の中でも最強の武力の持ち主です。

更に蒙武の息子、蒙恬は信・王賁と共に秦国を背負っていく名将です。

蒙武のもう一人の息子、つまり蒙恬の弟・蒙毅も始皇帝の側近となりました。

始皇帝となる政が中華統一を成し遂げていく過程で、蒙驁率いる蒙家は欠かす事の出来ない重要な役割を担っていた一家といえるでしょう。

ただ残念なことに史実上では、始皇帝が亡くなって秦国が2代目の皇帝・胡亥の代になった時、蒙家は滅ぼされてしまいます

 

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【キングダム】優秀で問題児の副将二人

キングダムでは大将軍・蒙驁には二人の副将が付けられています。

一人目の王翦は後の秦国大将軍でありながら、王賁の父親である王家の当主です。

王翦は何を考えているかわからない、不気味さを秘めて描かれています。

史実上でも王翦はキングダムで宿敵として描かれている李牧を破っているわけですから、傑物である事は間違いありません

二人目の副将・桓騎は元大夜盗の首領の経歴をもちます。

残忍な性格で投降兵や攻め落とした城の住民を殺しまくる、首斬り桓騎の異名を持つ将軍として描かれています。

部下の武将たちも夜盗というよりは北斗の拳に出てくるようなチンピラ感満載ですが、史実上の桓騎はれっきとした秦国の将軍です。

ただ後の平陽の戦いにおいて桓騎は10万人を斬首している記録が残っていることから、キングダムでも首斬り桓騎の名が付き、どこか異様で危なげな雰囲気を持ったキャラクターになったのかもしれません。

この二人の副将は秦国六大将軍並みの能力があり、蒙驁大将軍のほとんどの功績に関わっています

 

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【キングダム】廉頗に翻弄される人生

蒙驁と廉頗は同じ世代で、かけ出しだった若者の時から幾度となく戦い合っています。

蒙驁が伍長・百人将・三百人将・千人将と出世していく各段階で戦いあっていましたが、廉頗には一度も勝ったことがありませんでした。

秦国に流れ着き、ようやく出世した蒙驁は、その後山陽の戦いまで一度も廉頗と戦うことなく大将軍に上り詰めましたが、ついに対戦する事になります。

廉頗とは蒙驁にとってかつてから現在まで、どうしても越えられなかった大きな壁なのです。

 

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【キングダム】勝利のキッカケは信の言葉?

蒙驁には、大きなプレッシャーを感じた時、甲冑を脱ぎ小汚い老人歩兵に化けて陣内を徘徊する不思議な癖があり、この癖のおかげで、陣内にいた信と偶然出会います

廉頗との戦いを前にして現実逃避をするこの老人歩兵は信に対して、一度も勝ったことのない相手ともう一度ケンカすることになった、と悩みを打ち明けます。

すかさず信はその老人に、悩む意味が全くわからん、最期に勝てば一発逆転。ケンカは最期に立ってた方が勝ちだと告げます。

この一言で老人歩兵に扮した蒙驁はある意味吹っ切れ、ある意味覚悟を決めます

祖国を捨て紆余曲折の後秦国で大将軍になった自身の総決算として、超えられなかった廉頗を超えてみせると・・・。

 

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【キングダム】蒙驁の指示で千人将になった若き3人

山陽の戦いでは敵の廉頗四天王の一人・輪虎により蒙驁軍の主だった千人将が次々と暗殺されてしまいます。

それでその他の戦地ですでに十分な武功を挙げていた蒙恬・王賁が千人将として臨時に昇格します。

そして蒙驁は昨夜もらった信の一言へのお礼か、信を千人将へ抜擢します。

しかしその昇格には敵将を千人将なら3人、将軍なら1人以上倒すことを条件としました。

皆が若すぎる千人将に驚きますが、その様子を見ていた蒙驁の息子にして秦国将軍・蒙武は「父は他の大将軍に比べ軍才では劣るが、その分人を見る目は天下一」と理解を示します。

ここに秦国の将来を担う3人の武将、信・蒙恬・王賁が千人将として戦場にでることとなり、将軍への道を駆け上ります。

 

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【キングダム】部下を信じ励まし続けた蒙驁

蒙驁が大将軍のまで上り詰めた才能の一つが人を見る目にあります。

それは王翦・桓騎といった無名に近い武将を副将として登用し、彼らの戦い方を認め才能を開花させたことで明らかです。

更に信・蒙恬・王賁といった次の世代の若い才能にも、機会を与え成長を促したりもしました。

もう一つ蒙驁には大きな才能があります。

それは人心を掌握し戦うモチベーションをあげる才能です。

蒙驁の檄は大声を張り上げて士気を高めるやり方ではなく、大将軍らしからぬ語りかけるような檄なのです。

この語りかけが末端の歩兵の心まで熱く震わせるもので彼にしか出来ない芸当です。

また山陽戦の終盤においても、迫り来る廉頗の影に脅えだす部下たちに対し自分達の軍がどのようにして勝ってきたのか、そして姿も見えない副将二人を信じ守り続けることを部下に諭します。

この姿は翌年秦国最大の危機となった合従軍との戦いで函谷関を守り抜いた際も、部下の事を思い士気を高めようとする姿が描かれています。

秦国六大将軍がいなくなった後の大将軍・蒙驁はそれまで描かれてきた武将たちとは全く違うタイプの才能を持った傑物でした。

 

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【キングダム】皆に愛された白老の最期

函谷関を守り抜いた翌年蒙驁危篤の報が入り、信と蒙恬が駆けつけます。

今際の際でうなされる蒙驁が見ていた夢は、かつての秦国六大将軍にどうやっても追いつけない無力な自分の姿でした。

そこに到着した信と蒙恬に、蒙驁が素直な言葉を語りだします。

六大将軍と同じ世代だった運のなさ、その反面ずっと憧れ続けた彼らへの想い・・・。

そして命が尽きゆく間際に、蒙恬・信・王賁の三人で一緒に高みへ登れと言葉を残します

六大将軍がそうであったように、共に登ってゆけばその関係は必ず大きな力を生む、と諭します。

個人的な推察ですが、蒙恬・信・王賁の三人のことはもちろん、自分を大将軍まで育ててくれた秦国の将来を想い若い3人に道を示したように感じました。

白老・蒙驁大将軍の死の瞬間、屋敷の外まで溢れかえった人々の涙する姿があらわしているように、人に優しい、皆に愛された大将軍の最期となりました。

 

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まとめ

実在した秦国の大将軍・蒙驁を紹介してまいりました。

史実上から見てみると、蒙驁こそ秦国六大将軍の中にいてもおかしくない功績をあげています

しかし蒙家や王家の親子関係や、蒙驁を武力だけのキャラクターとして描かなかったことでよりストーリーに厚みが加わっていると感じます。

キングダムでは蒙驁は既にいなくなってしまいましたが、家族である蒙武・蒙恬・蒙毅の活躍にも期待したいですね。

この記事のまとめ
  • 蒙驁は秦国の名将である
  • 人を見る目が才能の一つ
  • 部下を励ます独自の檄
  • 信との出会いが勝利を導く
  • 家族が歴史に残した影響
  • 蒙驁の最期に人々が涙した
あいり
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