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サイドエフェクトの診断とは何か?
結論から言うと、ボーダーの定期健診で判明することがあります。菊地原士郎は指摘されるまで、自分の力がサイドエフェクトだと気づいていませんでした。
自己診断のような形式は作中にありません。種類とランクの区分がはっきりしているので、そこから当てはめる形になります。
この記事でわかること
- どうやってサイドエフェクトが判明するのか
- S〜Cの4区分と、ランクが強さの順ではない理由
- 判明している9人の能力
- 先天的なものと後天的なものの違い
- 便利さの裏にある苦労
先に結論だけ
| どう判明するのか | ボーダーの定期健診で指摘されることがあります |
| そもそも何なのか | トリオンが脳や感覚器官に影響して現れる超感覚です |
| 誰に出るのか | 高いトリオン能力を持つ人間に、稀に発現します |
| ランク | S〜Cの4区分。希少性で付けたもので、強さの順ではありません |
| 判明している人数 | 9人 |
| 発現の条件 | いまだ不明です。先天的な例と後天的な例があります |
そもそもサイドエフェクトとは何か
英語のSide effect は「副作用」という意味です。
実際、トリオン能力が高いことの副作用のような形で現れます。トリオンが脳や感覚器官に影響を及ぼし、超感覚として出てくるものです。
高いトリオン能力を持つ人間に、稀に発現します。
ここで押さえておきたいのが、レプリカ先生の説明です。念力や飛行能力といった超常的なものではなく、あくまで人間の能力の延長線上のものでしかないとされています。
使われ方は戦闘だけではありません。菊地原が相手の心音で会話内容の真偽を判断したり、遊真がエネドラの事情聴取を手伝ったり、天羽がガロプラの戦力を見分けたりと、通常では把握できない情報を得る場面が何度もあります。
ランクはS〜Cの4区分です
ボーダーは、サイドエフェクトを次のように区分しています。
| 種類 | ランク |
|---|---|
| 超感覚 | S〜A |
| 超技能 | A〜B |
| 特殊体質 | B〜C |
| 強化五感 | C |
ここが大事なところです。このランクは、あくまで希少性に基づいて便宜的に付けたものです。
ランクが強さの順ではありません。ランクCでも十分に貴重な存在です。
実際、風間隊は菊地原の強化聴覚(ランクC)を活用しながらA級へ上り詰めました。要は使い方次第、ということです。
僕はこう読む
ランクを希少性で付けた、という設計がうまいと思っています。
強さで付けたら、持っている人の価値がそのまま序列になります。Cの人は、Cの人生を送ることになる。
希少性で付けたぶん、ランクと戦績が切り離されました。
だからランクCの強化聴覚を抱えた隊が、A級まで上がれます。
持って生まれたものの珍しさと、その人が何をやれるかは別。そう言い切るための区分だと読んでいます。
先天的なものと、後天的なものがあります
発現の仕方には2通りあります。
ひとつは生まれつき持っていた先天的なタイプ。多くの人はこちらだと思われます。
雨取千佳は、それまでサイドエフェクトだと認識しないまま力を使っていました。菊地原は定期健診で指摘されるまで、自分の力がサイドエフェクトだと気づいていません。
もうひとつが後天的に獲得したタイプです。作中の例は空閑遊真。父・有吾から黒トリガーとともに、父のサイドエフェクトも受け継いでいます。
ただし、発動条件はいまだ不明です。遊真は父の黒トリガーが絡んでいるので特別かもしれませんが、条件次第では今後ボーダー内で新たに発現する人が出る可能性もあります。
判明している9人を並べます
| 発現者 | 能力 | 種類 |
|---|---|---|
| 迅悠一 | 未来視 | 超感覚 |
| 空閑遊真 | 相手の嘘を見抜く | 後天的に継承 |
| 雨取千佳 | 敵感知と、気配を消すこと | 特殊体質 |
| 林藤陽太郎 | 動物との意思疎通 | 超技能 |
| 菊地原士郎 | 強化聴覚。ランクCでA級まで上がった例です | 強化五感 |
| 村上鋼 | 強化睡眠記憶 | 特殊体質 |
| 影浦雅人 | 感情受信体質 | 特殊体質 |
| ヨミ | 完全同時並列思考 | 超技能とみられます |
| 天羽月彦 | 相手の強さを色で識別 | 超感覚とみられます |
迅悠一|未来視
目の前にいる人間の、少し先の未来を見ることができます。
いくつかの「起こり得る未来」が並列で分かれ、介入することである程度の操作が可能です。
一度見た人間であれば離れた場所にいても分かりますが、一度も目にしたことのない人間の未来は見えません。
実現の可能性が非常に高い未来は年単位で先まで見えるようです。ただし介入できる「不確定な未来」は、わりと近い将来までしか見えません。
戦闘では幾重ものトラップを張り巡らせるなど、常に先を見越した戦い方ができます。予知で近界の侵攻を知れるため、攻め入られる前に策を固められるという点でもボーダーの防衛に効いています。
ただし、未来が見えるということは未来を知る者としての責任を負うということです。思うように操れるわけではないため、迅は枝分かれした未来から「最悪」を回避すべく、気を張り心を悩ませながら奔走しています。
僕はこう読む
未来視に「一度も見ていない人間は見えない」という制限を付けたのが効いています。
全部見えるなら、話が終わってしまいます。迅が動き回って人に会うほど、見える範囲が広がる。
つまりこの能力は、座っていては役に立ちません。
迅がいつも誰かの前に現れて軽口を叩いているのは、能力を広げる行動でもあった。
性格に見えていたものが、実は仕様だった。そういう作りだと読んでいます。
空閑遊真|相手の嘘を見抜く
作中で唯一はっきりした後天的な例です。父・有吾から、黒トリガーとともにサイドエフェクトを受け継ぎました。
戦闘よりも、情報を取る場面で効きます。エネドラの事情聴取を手伝ったのがその例です。
雨取千佳|近界民を察知し、気配を消す
接近する近界民の気配を感じ取ることができます。さらに心を空にすることで、自らの位置を悟らせないようにできます。
千佳は桁外れのトリオン量を持つために近界民に狙われ続けてきました。この能力で、それを回避してきたわけです。
精度も高く、ボーダーが警報を鳴らすより早く察知し、敵の数や距離まで把握しています。
もともと「敵感知」と「気配を消す」がセットの能力なのか、ひとりで何とかしようとする千佳の性格が「気配を消す」まで生み出したのかは分かっていません。
菊地原士郎|強化聴覚
常人の約6倍の聴覚を持ち、精度の高い「聞き分け」ができます。
聴覚としては「少し耳が良い」という程度です。すごいのは聞き分けのほうで、音で材質・重量・状態まで把握できます。
戦闘では攻撃を予測したり、トリオン兵の装甲の厚みを判別したり。視覚では測れない情報で敵を分析し、味方の攻撃や回避に活かします。
この能力は他の隊員に共有させることも可能です。風間隊はこれとカメレオンのステルス戦術でA級へ上り詰めました。
心音の変化まで聞き取れるので、捕虜(作中ではヒュース)の尋問にも駆り出されています。
僕はこう読む
菊地原の能力が「共有できる」というところが、いちばん大きいと思っています。
未来視も感情受信も、本人しか使えません。強化聴覚だけが、隊の全員の目になります。
ランクはいちばん下のCです。珍しくない力だからです。
ところが珍しくないぶん、他人に渡せる形をしていた。
希少性で付けたランクが、そのまま「他人と分け合えるかどうか」の裏返しになっている。そこが面白いと読んでいます。
村上鋼|強化睡眠記憶
経験した技術や学んだ知識を、寝たら完全に定着できます。
人の脳は睡眠時に情報を整理し、記憶を定着させると言われます。村上の能力は、それが強化されたものです。
常人ならインプットと睡眠を繰り返して覚えていきます。村上はひと眠りするだけで、ほぼ100パーセント反映できます。
遊真との対戦では、15分のインターバルの間に眠っただけで学習してしまいました。
僕はこう読む
村上の能力が、いちばん羨ましくて、いちばん報われないと思っています。
寝れば覚える。遊真との対戦では、15分のインターバルで学習してしまいました。
ところが周りから見ると、努力の成果と能力の成果が区別できません。
勉強でも技術でも、伸びるたびに「サイドエフェクトのおかげ」と言われる余地が残ります。
本人がどれだけ積んでも、その分が自分の手柄にならない。そこが難しい力だと読んでいます。
影浦雅人|感情受信体質
自分に向けられた意識や感情を、肌で感じることができます。
様々な感情を肌でチクチクと感じ取るもので、負の感情ほど不快に感じるそうです。
心が読めるほど便利ではなく、それでいて本人の意志とは無関係に肌へ刺激が与えられます。難儀な能力です。
戦闘では強く働きます。自分への攻撃意識を察知できるため回避力が高く、離れている相手や隠れている相手の意識も受信できるので、不意打ちも狙撃も通用しません。
殺気を伴わないタイプの攻撃はあまり受信できないため万能ではありませんが、戦闘においては最強とも言えます。
僕はこう読む
影浦の粗暴さが、能力の副作用として描かれているのが厳しいと思っています。
向けられた感情が、常に肌に来ます。負のものほど痛い。その状態で人の輪の中にいれば、人当たりは荒くなります。
サイドエフェクトが人格形成に影響を与えている、と作中でも書かれています。
つまり影浦の性格は、本人が選んだものではありません。
村上や遊真が影浦に理解を示すのは、そこを分かっているからだと読んでいます。
ヨミ|完全同時並列思考
簡単に言うと、同時作業が得意ということです。常人より処理能力が高く、効率よく作業できます。
作中では2体のアイドラを同時に操縦し、戦場を混乱させました。
天羽月彦|相手の強さを色で識別
相手の強さを色として見分けられます。
作中では、ガロプラの戦力を見分ける場面でこの力が使われました。戦う前に相手の力量を測れる、ということです。
まとめ|サイドエフェクトをどう読むか
診断という形式は作中にありません。ボーダーの定期健診で指摘されることがあり、種類とランクで区分されています。
押さえておく点を並べます。
- トリオンが脳や感覚器官に影響して出る超感覚。高トリオンの人に稀に発現する
- ランクはS〜Cの4区分。希少性で付けたもので、強さの順ではない
- 判明しているのは9人
- 後天的な例は空閑遊真だけ。父・有吾から黒トリガーとともに受け継いだ
- 菊地原の強化聴覚はランクCながら、風間隊をA級へ押し上げた
- 便利な反面、人格形成に影響を与えている例もある(影浦)
僕はこう読む
レプリカ先生の「人間の能力の延長線上でしかない」という説明が、この設定の背骨だと思っています。
念力も飛行もありません。耳が良い、寝ると覚える、肌で察する。全部、誰でも少しは持っているものです。
だから読者は自分に当てはめて考えられます。診断と検索されるのも、そのためでしょう。
ちょっと人より強化されているだけ。そのちょっとが勝敗を決める。
サイドエフェクトの面白さは、そこに尽きると読んでいます。
この設定を戦闘を有利にする特殊能力と読むか、持って生まれたものと、どう付き合うかの話と読むかで、影浦の粗暴さの見え方が変わってきます。
——あなたは影浦の粗暴さを、本人の性格だと思いますか。それとも、感情受信体質の副作用だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
サイドエフェクトはランクが付いているぶん、強さの順だと誤解されやすいところです。そこから順に確かめます。
Q. サイドエフェクトはどうやって分かるのですか?
A. ボーダーの定期健診で指摘されることがあります。菊地原士郎はそれまで、自分の強化聴覚がサイドエフェクトだと気づいていませんでした。雨取千佳も、認識しないまま力を使っていました。
Q. ランクが高いほど強いのですか?
A. 違います。ランクは希少性に基づいて便宜的に付けたものです。風間隊は菊地原のランクCの強化聴覚を活かしてA級まで上り詰めました。使い方次第、ということです。
Q. サイドエフェクトは誰にでも出るのですか?
A. 出ません。高いトリオン能力を持つ人間に、稀に発現します。トリオンが脳や感覚器官に影響を及ぼして現れる超感覚だからです。
Q. サイドエフェクトは後から身につけられますか?
A. 作中の例は空閑遊真だけです。父・有吾から黒トリガーとともに受け継ぎました。発動条件はいまだ不明で、遊真は黒トリガーが絡んでいるため特別な例かもしれません。
Q. いちばん戦闘向きなのはどれですか?
A. 影浦雅人の感情受信体質です。自分への攻撃意識を察知できるため、不意打ちも狙撃も通用しません。ただし殺気を伴わない攻撃はあまり受信できず、万能ではありません。
Q. サイドエフェクトに苦労はないのですか?
A. あります。迅悠一は未来を知る者としての責任を負い、影浦雅人は負の感情ほど肌に不快を感じます。作中でも、人格形成に影響を与えている例があると触れられています。
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最終更新:2026年9月21日


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