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【ワンピース】エルバフとは何なのか?巨人族の総本山で、いまは国王が不在の世界最強の王国です!

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エルバフとは何なのか

結論から言うと、新世界にある巨人族の総本山です。世界政府に加盟していない「ウォーランド王国」があり、世界最強の王国とも呼ばれています。

そしていま、この国に王はいません。その理由から書きます。

この記事でわかること

  • エルバフの基本と、なぜ世界最強と呼ばれるのか
  • 国王が不在になっている理由
  • 島が三つの層に分かれていること
  • 戦いの神エルバフと、神典ハーレイ
  • 「長居してはならない」という忠告の出どころ
  • 戦士の国が変わってしまったこと

基本の情報

項目 内容
場所 偉大なる航路の後半、新世界にある島
国名 ウォーランド王国。世界政府に加盟していません
首都 西の村
君主 ハラルド → ヤルル(王が不在のあいだの代表)
呼ばれ方 巨人族の総本山/世界一の強国/世界最強の王国
象徴 宝樹アダム。巨人族の村はこの大樹の中層にあります

ビッグ・マムはこう言っています。

エルバフの巨人族を味方にできれば、他の四皇たちを倒して海賊王になれていた

四皇が「あれさえ手に入れば頂点だった」と言う国です。海軍が人間の巨大化実験にこだわる理由も、ここにあります。

島全体が規格外です

気候も植生も文化も北欧を思わせますが、この島に生きる動植物はすべてサイズが違います。

  • 虫一匹が、170センチの人間の数倍の体を持っています
  • 建物もすべて巨大で、他の種族は吊り橋を渡るのにも苦労します
  • 周辺の海には船を丸飲みしかねない魚が泳いでいます
  • エッグヘッドとの航路には「眠霧地帯」があり、通ると眠ってしまいます

住人は太陽石(ペインター)で虹を描き、道を作って層のあいだを行き来します。同じ層のなかは霧舟(スヴァル)という島雲の舟で移動します。

リリスは、エルバフの気候を「完璧」と評しました。島雲と海雲という空島の環境に加えて、シャボンディ諸島や魚人島のシャボン、エッグヘッドのホバーまで、あらゆる技術が同居できるためです。

島は三つの層に分かれています

中身
下層「冥界」 神話でいう「第一世界」。太陽の光が差しません。大地そのものが監獄であり処刑場です
中層「陽界」 戦士たちの村がある層。巨人族にとっても広すぎて、全景を見渡せません
上層「天界」 宝樹アダムの上層部。まだ詳しく描かれていません

冥界がいちばん重い場所です。罪人と裁定された者は陽界から落とされ、辺り一面の雪原の下には大量の巨人族と人間の骨が埋まっています。険しい雪山と千年を超える大木、そして各山の猛獣が、落とされた者を囲い込んで死に至らせます。

しかもこの層は島雲の気候から外れているため、霧舟で入ろうとすると墜落します。ヤルルによれば、太陽石やリフトを使う入島の方法を知らないまま、この冥界をエルバフの全土だと思い込んで逃げ帰る船乗りも多いそうです。

僕はこう読む

エルバフの三層は、そのまま国の性格を表していると思っています。入ってきた者が最初に着くのは、光の差さない処刑場です。そこを抜ける方法を知らなければ、島の本当の姿を見ないまま帰ることになる。世界最強と呼ばれる国が、外から来た者に最初に見せるのが墓場だという設計です。そしてルフィは、その冥界で磔にされていたロキと出会いました。いちばん下に落とされた王子と、いちばん外から来た海賊が、そこで会っている。この配置は偶然ではないはずです。

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信仰と、神典ハーレイ

巨人族の戦士たちは戦いの神「エルバフ」を信仰しています。この神は常に正しき者に加護を与えて生き残らせると伝えられています。

だから、こういう決まりがあります。

巨人族同士が引けぬ争いを始めたら、どちらかが死ぬまでの決闘になる。決着がつくまで、エルバフには帰れない。

ルフィたちがリトルガーデンで出会ったドリーとブロギーは、この決闘の最中でした。百年です。

ただし例外もあります。両者の武器が修復できないほど壊れて素手の戦いになるなど、第三者から見て決着がつかないと判断されれば、一時的な帰還が許されます。

もうひとつ、太陽の神「ニカ」に関する伝承が、ハーレイと呼ばれる神典で伝わっています。世界政府の五老星が巨人族を「因縁深き者たち」と呼ぶのは、ここに理由があります。

神典ハーレイが読めない

神典は古い言葉で書かれており、いまは誰にも翻訳できません。そのため解釈が分かれています。「解放の神」「破壊の神」「笑いの神」「支配の神」——読み方が違うことで、巨人族どうしの喧嘩が起きることもあります。

そして「太陽神」を自称する巨人が、作中に何人か出てきます。ロード、ロキ、ハラルドです。ヤルルによれば、そう名乗る者はニカに「なろうとしている」者たちだということです。

「長居してはならない」の出どころ

この言葉をよく見かけますが、出どころははっきりしています。

リトルガーデンの命名者である探検家、ルイ・アーノートの手記です。

アーノートはエルバフにも上陸しており、そこに「長居してはならない」という忠告を書き留めました。

ただし、その理由は作中でまだ明かされていません。読者の間では「島の特性で体が大型化するのでは」といった読みが出ていますが、それは作中の答えではありません。

戦士の国が、変わってしまいました

ここがエルバフ編でいちばん切ない部分です。

百年以上前、巨兵海賊団が解散します。そこへマザー・カルメルが「戦いや略奪より、他国との交易を」と進言し、エルバフは人間との平和的な交流へ舵を切りました。有り余る力と豊かな自然を活かして、材木の輸出を手がけるようになります。

ハラルド王も、この改革を進めていました。ところが伝統を重んじる村々の長老たちと衝突を繰り返すなかで、伝説の悪魔の実を狙ったロキに殺害されます。

改革の影響で、戦士の世代はリプリーの代で打ち止めになりました。いまエルバフに住む巨人族の子供たちは、戦いや海に出ることに消極的です。

喧嘩っ早い者は「乱暴者」として軽蔑の目で見られます。かつて世界最強の戦士を輩出し続けた国で、です。

ルフィはこの現状を「寂しい」と感じました。エルバフの戦士に憧れていたウソップも同意しつつ、「文句なんか言えねェ」と受け入れる姿勢を見せています。

僕はこう読む

ウソップの「文句なんか言えねェ」が、この章のいちばん大人の台詞だと思っています。ウソップは子供のころから、エルバフの戦士に憧れて育ちました。その憧れの国が、戦いをやめて交易の国になっていた。がっかりする資格が誰よりある人物が、それを言わずに飲み込んでいます。平和になったことを寂しがるのは、外から来た人間の身勝手だと分かっているからでしょう。そしてその国に、いま神の騎士団が子供たちを奪いに来ています。戦いをやめた国が、戦わされる側になった。ここに作者の意地の悪さがあります。

いま国王が不在の理由

王位につける者が2人いるのに、どちらも認められていないためです。

候補 認められない理由
ロキ 父王ハラルドを殺したことをはじめとする狼藉のため
ハイルディン 実力も度量も認められていますが、「エルバフの血を半分だけ引いている混血」として扱われているため

そのためいまは、山ひげのヤルルが王不在のあいだの代表を務めています。

なお、戦士としての誇りが消えたわけではありません。若い戦士たちは新巨兵海賊団を結成し、赤髪海賊団や麦わらの一味が上陸すれば快く宴を開きます。その一方で、国や仲間に牙を剥く相手には、命乞いを聞かずに壊滅させます。

冬至祭とは

太陽への感謝を示す行事です。セムラを食べてから12日間の断食に入り、期間を終えると盛大な祭りを開きます。

この冬至祭の準備期間に、63年前の悲劇が起きました。マザー・カルメルに拾われて羊の家で暮らしていたシャーロット・リンリンが食い煩いを発症し、村を半壊させて滝ひげのヨルルを殺害しています。

まとめ

  • エルバフは新世界にある巨人族の総本山。世界政府に非加盟のウォーランド王国があります
  • ビッグ・マムは「味方にできれば海賊王になれていた」と語っています
  • 島は冥界・陽界・天界の三層。冥界は監獄であり処刑場です
  • 移動は太陽石(ペインター)で虹を描く方法と、リフト、霧舟です
  • 信仰は戦いの神エルバフ。引けぬ争いはどちらかが死ぬまでの決闘になります
  • 太陽の神ニカの伝承は神典ハーレイにありますが、いまは誰にも翻訳できません
  • 「長居してはならない」は探検家ルイ・アーノートの手記。理由はまだ明かされていません
  • 百年前の改革で戦士の世代はリプリーの代で打ち止め。子供たちは戦いに消極的です
  • いま国王は不在。ロキは父殺し、ハイルディンは混血を理由に、どちらも認められていません

——あなたは、ルイ・アーノートが「長居してはならない」と書いた理由を、巨人族そのものの危険さだと思いますか。それとも神典ハーレイに書かれた何かだと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。

よくある質問

Q. エルバフとは何ですか?
A. 新世界にある巨人族の総本山です。世界政府に加盟していないウォーランド王国があり、世界一の強国とも呼ばれています。

Q. なぜ国王がいないのですか?
A. ハラルド王がロキに殺されたあと、ロキは父殺しの狼藉、ハイルディンは混血であることを理由に、どちらも即位を認められていないためです。いまはヤルルが代表を務めています。

Q. 冥界とは何ですか?
A. エルバフの下層で、太陽の光が差さない監獄であり処刑場です。罪人は陽界から落とされ、雪原の下には大量の骨が埋まっています。

Q. 「長居してはならない」とは誰の言葉ですか?
A. リトルガーデンの命名者である探検家、ルイ・アーノートが手記に書き留めた忠告です。理由は作中でまだ明かされていません。

Q. 神典ハーレイとは何ですか?
A. 太陽の神ニカに関する伝承が記された書物です。古い言葉で書かれていて誰にも翻訳できず、「解放の神」「破壊の神」「笑いの神」「支配の神」と解釈が分かれています。

Q. なぜドリーとブロギーは百年も戦っていたのですか?
A. 巨人族の決闘は、どちらかが死ぬまで続きます。決着がつくまでエルバフには帰れないという掟があるためです。

この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、ひとつずつ考えています。作中で確認できたことと自分の読みは、分けて書くようにしています。

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