ボニーの父親は誰なのか
結論から言うと、育ての父はバーソロミュー・くまですが、血はつながっていません。くまはあくまで養父にあたります。
実の父親は、母ジニーを一方的に娶り、病を理由に捨てた天竜人です。名前はまだ明かされていません。
この記事でわかること
- くまが養父である根拠
- 母ジニーとくまの関係
- 実父の天竜人が何をしたか
- 母を殺した病の正体
- 能力までが実験だった話
- くまが王になった理由
くまが養父である根拠
ボニーは長く「くまの娘」として語られてきました。ところがエッグヘッド編で、その前提が覆ります。
バッカニア族は巨躯を特徴とする種族で、世界政府から「罪深き種族」として敵視されてきました。くまが受けた仕打ちの多くは、この血によるものです。
ボニーにはその特徴がありません。身長174センチというのは20代前半に変身したときの姿で、実年齢12歳の体は、はた目には7歳ほどにしか見えないほど小柄です。
それでもくまは、ボニーを娘として育てました。血のつながりが無いことは、ふたりの関係を一度も揺らしていません。
母ジニーとくまの関係
ここを押さえると、話の筋が全部つながります。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 幼少期 | ジニーはくまの幼馴染。イワンコフとともに天竜人の奴隷として過ごします |
| ゴッドバレー | ロックス海賊団の事件を機に、ソルベ王国への逃走に成功します |
| その後 | ふたりは支え合い、やがてドラゴン率いる革命軍の一員になります |
| 転機 | 美しく成長したジニーが天竜人に見初められ、再び捕らわれます |
奴隷から逃げ切ったはずの相手に、もう一度奪われたということです。
形は「嫁入り」でしたが、一方的なものでした。そうして生まれたのがボニーです。
つまりボニーは、一般人と天竜人のあいだに生まれた混血児にあたります。
僕はこう読む
ボニーの体には、天竜人の血が流れています。この作品でいちばん憎まれている血です。ところがボニーは、その血によって一度も守られていません。母は捨てられ、自分は病を背負い、政府からは人質として追われ続けた。血の特権が何ひとつ働いていない天竜人の子、というのは、この作品で初めての立ち位置だと思っています。血ではなく、誰に育てられたかで人が決まる。ボニーの造形は、そのまま作品の答えになっているように読めます。
実父の天竜人が何をしたか
実父について作中で分かっているのは、多くありません。ただし、決定的な一点だけははっきりしています。
娶ったのは自分の意思です。病になった途端、母子ごと手放しました。
捨てられたジニーは、幼いボニーを連れて、余命いくばくもない体でソルベ王国まで帰り着きます。そしてくまの教会で息絶えました。
くまが見つけたのは、そこで冷たくなった幼馴染と、傍らに残された赤ん坊です。連れ出されたボニーは、そのままくまの娘として育てられました。
母を殺した病の正体
ジニーの命を奪った病は「青玉鱗(せいぎょくりん)」といいます。不治の難病です。
そして、この病は自然に発症したものではありませんでした。
さらに数年後、同じ青玉鱗がボニーにも発症します。右目の下にあるピアスは、その発症箇所です。
母を殺した病が、そのまま娘に出た。くまが革命軍を抜けて、親子ふたりの時間を選んだのはこのときです。
能力までが実験だった話
ここが、この一件でいちばん重いところです。
ソルベ王国での穏やかな生活のなかで、ボニーに突然トシトシの実の能力が発現します。実を食べた覚えはありません。
理由はこうでした。
つまりボニーは、病も能力も、同じ人物の実験によって背負わされています。
エッグヘッドでサターン聖に自身の出生と母の死の真相を聞かされたとき、ボニーは戦意どころか生きる意欲まで失いました。実験台として生まれてきたと告げられたに等しいからです。
僕はこう読む
サターン聖は、ボニーにとって親の仇であると同時に、能力の出どころでもあります。母を殺した実験と、自分を最悪の世代に押し上げた力が、同じ手から出ている。復讐しようとすればするほど、自分が相手の作品であることを確かめてしまう構図です。それでもボニーは、その能力で「一番自由な未来」に届きました。与えられた力を、与えた側を殴るために使った。ここがボニーという人物のいちばん強いところだと思っています。
実父と養父を並べると
ボニーには「父」と呼べる相手がふたりいます。やったことが正反対です。
| 実父(天竜人) | 養父(くま) | |
|---|---|---|
| 血 | つながっています | つながっていません |
| 母ジニーへの態度 | 一方的に娶り、病を理由に捨てました | 最期を看取り、遺された娘を引き取りました |
| ボニーの病に対して | 何もしていません | 自我と体を差し出して治しました |
| 名前 | 作中で明かされていません | ボニーが探し続けた相手です |
ボニーが海に出た理由は、最初から一貫しています。くまを探すためです。
10歳で億を超える賞金首になり、12歳で海軍中将にも五老星にも臆さない。その原動力は、血のつながらない父ひとりでした。
大人の姿でいるのも、そのためです。113巻のSBSによれば、子供の船長では周囲に嘗められること、そして父を探すには都合が良いことが理由だと語られています。
くまが王になった理由
ボニーが「元ソルベ王国王女」と呼ばれるのも、父の選択の結果です。
南部の住民を虐殺しようとしたベコリ王を、くまが力ずくで排除しました。国民の支持を受けて王座を引き受けたことで、娘として育てられていたボニーも王女として扱われるようになります。
そのあと、くまはさらに大きなものを差し出しました。
| サターン聖が出した条件 | くまが受け入れたもの |
|---|---|
| 王下七武海への加入 | 受け入れました |
| 自身の改造 | 受け入れました |
| 治療後のボニーと接触しない | 受け入れました |
| 改造が終わるまで政府が身柄を預かる | 受け入れました |
くまが逆に出した条件は、たった2つです。「ボニーにそれを知らせない」ことと、「治療後のボニーがソルベ王国の教会で養生できる」ことでした。
自分の身も、名前も、記憶も差し出したうえで、娘に何ひとつ背負わせないことだけを条件にしています。
そのあとくまが書き続けた手紙は、監視員アルファによって1通残らず破棄されていました。ボニーの手には届いていません。
ボニーがそれを知るのは、エッグヘッドで「くまの記憶の結晶」に触れたときです。届かなかった手紙も、顔も覚えていない母ジニーのことも、すべてそこで初めて知りました。
まとめ
- 育てたのはバーソロミュー・くま。ただし養父で、バッカニア族の血は引いていません
- 実父は母ジニーを一方的に娶った天竜人。名前は明かされていません
- ボニーは一般人と天竜人の混血児にあたります
- 母ジニーはくまの幼馴染で、ともに天竜人の奴隷から逃れ、革命軍にいました
- 実父はジニーが病にかかると母子ごと捨てました
- その病「青玉鱗」は、サターン聖の人体実験によるものです
- 同じ病がボニーにも発症。右目の下のピアスがその箇所です
- トシトシの実の能力も、サターン聖の実験で与えられたものでした
- くまは治療と引き換えに、七武海加入・改造・接触禁止をすべて受け入れています
- くまの手紙は監視員アルファに全て破棄され、ボニーには届いていませんでした
——あなたは、病を理由に母ジニーを捨てた実父が、この先ちゃんと名前を持って出てくると思いますか。それとも名前のないまま終わると思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
Q. ボニーの本当の父親は誰ですか?
A. 母ジニーを一方的に娶った天竜人です。名前はまだ明かされていません。育ての親であるバーソロミュー・くまとは、血がつながっていません。
Q. くまとボニーは血縁ではないのですか?
A. くまは養父です。ボニーはくまの種族であるバッカニア族の血を引いていません。
Q. 母親のジニーはどうなったのですか?
A. 不治の病「青玉鱗」にかかり、それを理由に夫の天竜人に捨てられました。娘を連れてソルベ王国まで帰り、くまの教会で息絶えています。
Q. なぜボニーは元ソルベ王国王女なのですか?
A. くまが暴君ベコリを排除して王座に就いたためです。娘として育てられていたボニーも、そのまま王女として扱われるようになりました。
Q. 青玉鱗はどうやって治ったのですか?
A. ベガパンクの技術によって治療されました。くまはその代償として、七武海への加入と自身の改造、そしてボニーと二度と接触しないことを受け入れています。
Q. なぜサターン聖に復讐しようとしているのですか?
A. 母の命を奪った青玉鱗も、ボニー自身の発症も、そしてトシトシの実の能力も、すべてサターン聖の人体実験によるものだったからです。
Q. 実父の名前は分かっているのですか?
A. 作中でまだ明かされていません。母ジニーを見初めて娶った天竜人であること、そして病を理由に母子を捨てたことだけが分かっています。
Q. ボニーは天竜人なのですか?
A. 一般人と天竜人のあいだに生まれた混血児です。ただし天竜人としての待遇を受けたことは一度もなく、逆に政府から追われ続けてきました。
Q. なぜ大人の姿でいることが多いのですか?
A. 113巻のSBSによれば、子供の船長では周囲に嘗められること、そして父を探すのに都合が良いことが理由です。気を許せる相手の前では、実年齢の子供の姿でいます。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、ひとつずつ考えています。作中で確認できたことと自分の読みは、分けて書くようにしています。
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