PR
 

【リゼロ】スバルはなぜエミリアを忘れなかったのか?6章64話、暴食に名前を食べられても覚えていた!

thumb 173520

本ページはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

スバルはなぜエミリアを忘れなかったのか

結論から言うと、暴食に名前を食べられた人の記憶は、この世界の人たちからは消えても、スバルからは消えないからです。理由は作中で確かめられていません。

場面は原作Web版6章64話『二番目の障害』です。プレアデス監視塔で、エミリアが暴食の大罪司教ライ・バテンカイトスに名前を食べられました。駆けつけたラムは、ライと戦っている相手を銀髪の知らない人と呼びました。ユリウスもベアトリスもエキドナも、エミリアが誰なのか分かりません。

ところがスバルの頭の中には、エミリアの記憶も、エミリアへの想いも残っていました。スバル自身は、自分が異世界から来たからではないかと考えます。その仮説は、死に戻りの仕組みにまで届く、ぞっとする結論につながっていきました。

この記事でわかること

  • 6章64話『二番目の障害』がどんな回で、アニメでは何話か
  • ラムの「銀髪の、知らない人」と、思い出そうとして頭が痛む理由
  • スバルが立てた「異世界から来たから」という仮説
  • 「俺は忘れてねぇ!」に、エミリアがどう応えたか
  • スバルの記憶から作られた氷のエクスカリバーと、レイドの乱入
  • スバルに暴食はまったく効かないのか

6章64話『二番目の障害』はどんな回か

エミリアの名前の場面で調べた人が知りたいことを、先に表にまとめます。

項目 中身
話数 原作Web版 第六章64『二番目の障害』
場所 プレアデス監視塔、緑部屋へ続く通路
名前を食べられた人 エミリア
忘れた人 ラム、ユリウス、ベアトリス、エキドナ
覚えていた人 スバルだけ。記憶も想いも残っていた
相手 暴食の大罪司教ライ・バテンカイトス
回の終わり 二層から降りられないはずの初代剣聖レイド・アストレアが乱入する
アニメ 4期80話「五つの障害」

ひとつ前の6章63話の題は『五つの障害』です。砂丘の魔獣の群れが塔へ押し寄せ、スバルは防衛をシャウラとメィリィに任せてラムと合流したところでした。題の『二番目の障害』は、そこへ現れた暴食を指していると読めます。

僕はこう読む

表の「覚えていた人」がスバルだけ、という並びには皮肉があります。
このときのスバルは、自分の記憶をなくして塔をさまよっている側でした。自分のことは思い出せないのに、エミリアのことだけは覚えている。記憶を失った男が、仲間の中でただ1人の「覚えている人」になる。6章64話は、その逆転から始まっていると読んでいます。

「銀髪の、知らない人」とラムの頭痛

回は、ラムのひと言から始まります。ただの「銀髪の人」なら回りくどいだけでしたが、「知らない」が付いたことで意味が変わりました。仲間の会話からエミリアの名前だけが抜けていると気づいたスバルが問いただすと、ラムはエミリアが誰なのかを本気で分かっていませんでした。

ほんの1分前まで、スバルはユリウスたちとエミリアの話をしていました。ユリウスは、これは自分自身が味わった思いだと静かに受け止めます。5章で名前を食べられ、誰からも忘れられたのがユリウスでした。忘れられた経験のある人が、今度は忘れる側に回ってしまう。この入れ替わりが、6章の暴食の怖さです。

そのあと、ラムが荒い息をついて膝をつきます。知らない誰かのことを考えていたら頭が痛む、とラムは言いました。ベアトリスは、暴食の権能の雑な部分が出ていて、記憶から抜かれた穴が大きすぎるのだと説明します。エミリアの世話係として毎日そばにいたラムは、思い出の引き出しを開けても開けても、何も見つからない状態になっていました。

僕はこう読む

ラムが暴食に奪われたのは、これで2人目です。3章の終わりに妹のレムを忘れ、6章でエミリアを忘れた。
今回のラムは、頭が痛むほど、穴の形が分かってしまう。毎日そばにいた主を、ついさっきまで覚えていたからです。覚えていた量が多いほど、忘れたときに痛む。暴食の権能の残酷さを、いちばん近くにいたラムの体で見せた場面だと読んでいます。

スバルが立てた「異世界から来たから」という仮説

なぜ自分にだけ暴食の影響が出ないのか。走りながら、スバルは考えます。思いついたのが、自分が異世界から来たからではないかという仮説でした。この世界のルールが自分には当てはまらないのかもしれない、という見方です。

そこからスバルの考えは、さらに先へ進みます。この世界の記憶が、死者の魂から削ぎ落とされて『記憶の回廊』に刻まれる人生の記録だとしたら。異世界から来たスバルの記憶は、そこに刻まれないのかもしれない。

そこからスバルは、この世界の仕組みに縛られないからこそ、自分は死に戻りという形でしか生き延びられないのではないか、とまで考えを進めます。

地の文は、それを考えてからゾッとしてしまうほど冷たい結論だと書いています。もしそれが答えなら、スバルはこの世界で年老いて死ぬことすらできなくなるからです。ただし、これはスバルの仮説で、6章64話の中で確かめられることはありません。

実は記憶を失う前のスバルは、5章78話でこの仮説をいったん退けていました。同じく異世界から来たアルに、暴食に名前を食べられたユリウスを覚えていないか尋ね、アルは覚えていないと答えています。そこでスバルは、出自は関係なく、理由として濃いのは自分の体の中の魔女因子だろうと考えていました。記憶を失った6章64話のスバルは、その結論を知らないまま、もう一度同じ問いにつまずいているわけです。

僕はこう読む

エミリアを忘れずに済んだ喜びの、すぐ裏側に、自分は死ぬことさえ許されないかもしれない、という怖さが置かれています。
忘れないことと、終われないことが同じ理由から出ているかもしれない。仲間の中でただ1人覚えていられる力は、仲間の中でただ1人この世界の外側にいる証でもある。救いと孤独を1つの仮説に重ねたのが、この場面の怖さだと思っています。

スポンサーリンク

「俺は忘れてねぇ!」とエミリアの返事

緑部屋へ続く通路では、エミリアが氷の双剣を手に、こげ茶の髪をざんばらに伸ばした少年姿の暴食と戦っていました。エミリアは仲間に忘れられたと分かったうえで、ラムを逃がし、1人で踏みとどまっています。駆けつけたみんなに向かって、自分のことは分からなくても、敵はあっちだと叫びました。忘れられたと知っても、まず仲間に正しい敵を教える。エミリアの人の良さがいちばんよく出た一言だと思います。

スバルは拳を突き上げて、その背中に言います。

そこでスバルが叫んだのが、6章64話の「俺は忘れてねぇ!」でした。続けて、もう二度と忘れない、何があっても君を忘れないと誓っています。

エミリアは微笑んで敵に向き直り、いちばん覚えていてほしい人が覚えていてくれたから元気だと返しました。隣のユリウスは、その一言がエミリアにどれほど力を与えたか、スバル本人は自覚していないだろうと微笑んでいます。

僕はこう読む

もう絶対に忘れない、の「もう」が刺さります。このスバルは、少し前までエミリアたちを忘れていた本人です。
記憶をなくし、仲間を疑い、ようやく受け入れてもらった側が、今度は忘れられた側を受け止める。だからユリウスの「自覚はない」は、エミリアだけでなく忘れられる痛みを知るユリウス自身の言葉として響く。3人とも「忘れられた」経験を持っている場面だと読んでいます。

スバルの記憶で作られた氷のエクスカリバー

ユリウスが加わると、暴食は少しずつ押されはじめます。ところが血を流しながら、暴食はエミリアの技「アイスブランドアーツ」を使いはじめます。足元から氷の槍が突き上がり、暴食は床から氷の武器を引き抜きます。

暴食が氷で作ったのは、スバルにも見覚えのある伝説の剣エクスカリバーでした。暴食は、技はエミリアのものでも、それを再現するのはスバルを食べた自分たちだと言います。中学時代のスバルが本を読みふけって覚えた古今東西の武器を、暴食は氷で次々に作り出しました。食べた記憶を組み合わせると、ここまで強くなるわけです。

押された理由はもう1つありました。エミリアとユリウスの息が合わないのです。センスで戦うエミリアと、修練を積んだユリウス。互いの癖を知るだけの付き合いがあれば直せる差でしたが、ユリウスもまたエミリアを覚えていません。暴食は、知識は力で記憶は絆だと笑い、2人を同時に蹴り飛ばしました。覚えていないことがそのまま弱さになる、という暴食の理屈が、ここでは正しく見えてしまいます。

僕はこう読む

地の文は、武器の知識の出どころを、スバルが中学時代に武器の本を読みふけった「黒歴史」だと書いています。
本人がいちばん人に見せたくない、役に立たないはずの記憶が、仲間を斬る刃になって返ってくる。暴食に食べられるのは、立派な思い出だけではない。恥ずかしい記憶まで丸ごと他人の武器になるところに、この権能の気味悪さが出ていると思っています。

レイドの乱入

暴食が、忘れないと言ったところで最後は経験が物を言う、と嘲笑ったその瞬間です。

その場を凍らせたのは、調子に乗るなと暴食を叱りつける、粗野な男の声でした。

着流しの肩をはだけ、ゾーリで氷の通路を踏みしめて現れたのは、赤毛の長身。二層から降りてこられないはずの、初代剣聖レイド・アストレアでした。最高も最強も全部自分のためにある言葉だ、と言い放つレイドの登場で、回は終わります。

僕はこう読む

記憶は絆だと笑っていた暴食が、レイドの声ひとつで目を見開きます。
のちに4期81話のあらすじで明かされるとおり、このレイドは暴食のロイ・アルファルドの体を魂ごと乗っ取って歩いていました。記憶を食べて他人になる者たちの前に、食べられたはずの側が体を奪い返して現れる。暴食の哲学を、いちばん乱暴な形でひっくり返す登場だと思っています。

スバルに暴食はまったく効かないのか

まったく効かないわけではありません。名前を食べられた仲間の記憶が、スバルからだけは消えない。それが6章64話で起きたことです。3章の終わりでレムが名前と記憶を食べられたときも、レムを覚えていたのはスバルだけでした。

一方で、スバル自身の記憶は6章で奪われています。6章74話で、スバルが記憶の回廊でルイ・アルネブと出会い、『記憶』を奪われていたことが明かされました。他人の名前を食べられても忘れないが、自分の記憶は奪われる。6章のスバルは、その両方を抱えて戦っています。

まとめ|エミリアを覚えていたのはスバルだけだった

Web版6章64話『二番目の障害』で、エミリアは暴食に名前を食べられ、ラムたちの記憶から消えました。スバルだけが、エミリアの記憶も想いも失わずにいました。

  • ラムは戦う相手を「銀髪の、知らない人」と呼び、思い出そうとして頭を痛めた
  • スバルが忘れなかった理由は確かめられていない。スバル自身は「異世界からきたから」と考えた
  • その仮説は、死に戻りの仕組みと「年老いて死ねない」という冷たい結論につながった
  • 「俺は忘れてねぇ!」に、エミリアは「一番覚えててほしい人は覚えててくれた」と応えた
  • 暴食はスバルの記憶とエミリアの技を組み合わせ、氷のエクスカリバーを作った
  • 二層から降りられないはずのレイドが乱入して回が終わる

僕はこう読む

暴食は「記憶は絆」と叫び、記憶を持たない2人の連携の拙さを笑いました。
ところがエミリアを立たせていたのは、記憶ではなく覚えていると叫んだ1人の声でした。記憶を食べて強くなる者が、忘れないという約束ひとつに負けかける。記憶の量より、誰に覚えていてもらうか。6章64話は、その答えを暴食の目の前で突きつけた回だと思っています。

スバルが忘れなかった理由は、異世界から来た者だからかもしれないし、そうでないかもしれません。ただ、その答えが死に戻りの仕組みにまでつながることだけは、スバル自身が感じ取っていました。

——あなたは、スバルがエミリアを忘れなかったのは、異世界から来た者だからだと思いますか。それとも、別の理由があると思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

6章64話でエミリアの名前が食べられた場面と、スバルが忘れなかった理由について、よく聞かれることを置いておきます。

Q. エミリアが暴食に名前を食べられるのは6章の何話ですか。
A. 原作Web版6章64話『二番目の障害』です。アニメでは4期80話「五つの障害」で描かれます。

Q. スバルはなぜエミリアを忘れなかったのですか。
A. 作中で理由は確かめられていません。6章64話のスバルは、異世界から来たからではないかと考えましたが、記憶を失う前の5章78話では、同じ異世界から来たアルもユリウスを忘れていたことから、体の中の魔女因子が理由として濃いと考えていました。

Q. ラムはなぜエミリアを思い出そうとして頭が痛んだのですか。
A. ベアトリスは、暴食の権能の雑な部分が出ていて、記憶から抜かれた穴が大きすぎるからだと説明しています。エミリアの世話係だったラムは、それだけ多くの思い出を失っていました。

Q. スバルに暴食の権能は効かないのですか。
A. 名前を食べられた仲間の記憶はスバルからは消えませんが、スバル自身の記憶は6章で奪われています。6章74話で、記憶の回廊でルイ・アルネブに『記憶』を奪われていたことが明かされます。

Q. エミリアの名前はいつ戻りますか。
A. 6章90話『英雄』で、ラムがライ・バテンカイトスを討ったことで、ユリウスやベアトリスたちがエミリアを思い出します。その前の6章66話では、死に戻りのあとラムがエミリアの名を呼べる時点に、スバルが間に合っています。

Q. 6章64話の最後に現れたのは誰ですか。
A. 初代剣聖レイド・アストレアです。本来は二層から降りてこられないはずの存在が、氷の通路に乱入してきました。

この記事の続きに

名前を食べられても覚えていた話です。67話の権能も、84話の挑戦も、暴食のロイも。

目覚めた権能コル・レオニスとは何か?6章67話で目覚めた、仲間の不調を引き受けるスバルの権能!6章67話でコル・レオニスが目覚めます。
ボルカニカ戦エミリアはボルカニカに勝てたのか?6章84話、逆鱗に触れて塔の最上層へたどり着いた!エミリアがボルカニカに挑む激闘です。
暴食係の正体ロイ・アルファルドとは何者か?暴食の悪食で、レイドに体を奪われWeb版10章5話で死亡!暴食の大罪司教ロイはレイドに体を奪われました。

レムと『暴食』の記事をまとめて読む(21本) →


この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月3日

スポンサーリンク

コメントを残す

いろんな読み方があって、そこが面白いところだと思っています。あなたが感じたこと、気になったこと、よかったらコメントで教えてください。

Amazonのアソシエイトとして、カイの漫画考察は適格販売により収入を得ています。