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ナツキ・スバル参上の文字は何話なのか
結論から言うと、スバルの左腕に『ナツキ・スバル参上』と刻まれているのは、Web版6章44話『血の勲章』です。アニメでは4th seasonの第76話で描かれます。
プレアデス監視塔で記憶を失ったスバルは、石造りの部屋で目を覚ますと、動かないメィリィを前にしていました。手首には傷があり、喉はいがらっぽく、心臓の鼓動はばかに速い。それなのに、何が起きたのか何ひとつ覚えていません。
この記事では、メィリィの死に気づくまで、スバルが自分の犯行だと考えた証拠、腕に刻まれた文字の意味、そして話の最後にスバルが自分の右腕に爪を立てた理由までを、物語の順にたどります。
この記事でわかること
- 腕の『ナツキ・スバル参上』がWeb版とアニメの何話にあたるか
- メィリィはどうやって亡くなっていたのか
- スバルが自分の犯行だと考えた証拠
- 腕の文字がスバル自身の字だと分かった理由
- 話の最後に、スバルが右腕を裂いた意味
6章44話の早見表
まず、『血の勲章』の回で何が起きるのかを表にまとめます。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| Web版の話数 | 第六章44『血の勲章』 |
| アニメ | 4th season 第76話「殺人は癖になる」 |
| 場所 | 監視塔の石造りの部屋。スバルとメィリィの二人きり |
| メィリィの死因 | 首を絞められていた。首に青黒い指の跡が残る |
| 左腕の傷 | 肘の内側から二の腕に、爪で『ナツキ・スバル参上』 |
| 話の終わり | 「――お前は、誰なんだ」とつぶやき、黒い右腕に爪を立てる |
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題の『血の勲章』は、腕に刻まれた名前のことです。
殺した者が手柄を誇るように、自分の名前を勲章として残していきました。
犯人が名乗っているのに、名乗られた本人だけが犯人を知らない。推理ものの形を、そのまま悪夢に裏返した題だと読んでいます。
メィリィの死に気づくまで|心肺蘇生をやり続けた
「あ、きらめるのはまだ、早い」。スバルは重い足を床から引き剥がすようにして、仰向けに倒れたメィリィのそばに駆け寄ります。呼びかけても、肩を揺すっても、頬を叩いても、開いたままの瞼は瞬きひとつしませんでした。
スバルは覚えている限りの蘇生処置を試みます。心臓の位置は鳩尾から指二本、と聞いた知識を頼りに胸を押し込み、気道を確保して人工呼吸をする。テレビで聞きかじった生兵法だと分かっていても、体力の限界まで繰り返しました。
それでも、メィリィは息を吹き返しませんでした。背中から倒れ込んだスバルは、前髪をつかんで悪態をつきます。メィリィを殺したのは運命ではなく、もっとはっきりした殺意でした。その証拠に、細い首には痛々しい青黒い痣が残っていたのです。
スバルが自分の犯行だと考えた証拠
スバルはメィリィの服を直し、両手を胸の上で組ませ、開いた瞼を閉じてやります。そのうえで首の痣に指を重ねてみると、「……ぴったり、だ」。痣の形とスバルの指の形が、素人目にも一致していました。その事実に気づいた途端、スバルは朝食を全部吐き戻します。
証拠はほかにもありました。両方の手首に、必死に引っ掻かれたような爪痕があり、組ませたメィリィの指の爪には血がついていました。揉み合いになった跡です。部屋には二人きりで、誰かにハメられたとも考えられません。この悪夢を作るのに必要な手は、ナツキ・スバルの腕2本だけで足りるとスバルは認めます。
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スバルは、蘇生をあきらめたあとでメィリィの姿を整えています。
自分が殺したかもしれない相手に、まず敬意を払っている。
犯人の手と同じ手が、同じ子の瞼を閉じてやる。そのやさしさがあるから、腕に名前を刻んだもう一人の自分がいっそう異物に見えると思っています。
記憶がないあいだに何があったのか
スバルは部屋を歩き回り、記憶をこじ開けようとします。死に戻りで目覚め、エミリアとベアトリス、パトラッシュに会い、記憶がないことを隠して朝食を食べた。そのあと、不自然な反応をしたユリウスを問い詰め、こっそり見張ってくれていたシャウラを抱きしめ、通路でメィリィと出くわしました。
メィリィはスバルに用事があると言い、「昨日の、夜がどうとか」と話を持ちかけてきました。覚えているのはそこまでで、メィリィが用件を口にした直後に、スバルの意識は途切れています。今朝のスバルは書庫で倒れているところを見つかっていて、その前の夜の行動は分かっていません。
メィリィは、スバルが失った記憶とつながりのある何かを知っていたはずでした。その手がかりが、スバル自身の手で消されていたことになります。
左腕に刻まれた『ナツキ・スバル参上』
考えを巡らせていたスバルは、ふと自分の右手の爪に目を留めます。メィリィと同じように、そこには人を引っ掻いた血と、えぐった皮膚が詰まっていました。けれどメィリィの亡骸には、見える範囲に爪の傷がありません。
痛むのは左腕でした。乾いた血が張りつく袖を肩までまくり上げると、肘の内側から二の腕にかけて、引っ掻き傷が刻まれていました。傷は文字になっていました。汚い字で、日本語で、『ナツキ・スバル参上』と。
「お前……お前、なんなんだよ!?」。スバルは左腕を何度も床に打ちつけますが、傷は消えません。「なかった! こんな傷は、絶対になかった!」。意識が途切れたあとについた、新しい傷でした。
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「参上」は、本来なら明るい名乗りの言葉です。
6章34話で記憶を失ったスバルが「天魔不滅の風来坊!」と名乗った軽さと、同じ響きを持っています。
見慣れたスバルらしさが、そのまま人殺しの署名に使われているから、読者まで足元が揺らぐのだと読んでいます。
なぜ自分の字だと分かったのか|トメハネの癖
スバルは、この体に別の誰かが取り憑いていると言われたほうが納得がいく、とさえ思います。けれど腕の字には、スバルが自覚しているトメハネの癖が出ていました。よほど意識して真似しない限り、他人にはできない一致です。
そこからスバルは、ひとつの考えに行き着きます。「――俺の、意識が途切れた間、『ナツキ・スバル』が戻ってきてる?」。記憶を失う前のナツキ・スバルが戻ってきてメィリィを殺し、その事実を腕に刻んで、また意識の狭間に隠れたのではないか、という疑いです。
スバルが『ナツキ・スバル』を疑ったのは、これが初めてではありませんでした。昨夜の不自然な行動、ユリウスから聞かされたエキドナとの密通、ユリウスを追い詰めた何かの策動。コンビニ帰りの経験しかない自分とは、もはや似て非なる存在だったのです。
話の最後|「お前は、誰なんだ」と右腕に爪を立てた
誰が敵で誰が味方かも分からない異世界で、スバルはついに自分自身さえ無害とは言えなくなりました。それでも長く息を吐き、何も分からないまま振り回されるのは御免だと踏みとどまります。
「――お前は、誰なんだ」。鏡なしには睨めない相手への憎しみをつぶやきながら、スバルは黒い紋様の走る右腕に、左手の爪を立てました。裂けた黒い肌からは、赤い血の雫が浮かびます。この黒い肌から流れる血も赤いんだな、と皮肉に思ったところで話は終わります。
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6章38話の最後、螺旋階段を落ちていくスバルの耳に届いたのも「オマエハ、ダレダ」でした。
あのときは死の間際に聞こえた問いでしたが、ここではスバル自身が、自分の腕に向かって口にしています。
問われる側から問う側に回ったとき、相手は自分しか残っていなかった。ここでスバルの孤独は底まで落ちたと読んでいます。
このあとの『ナツキ・スバル参上』
次の6章45話で、スバルは左腕の文字を袖で隠し、メィリィの亡骸を部屋の奥に隠してその場を離れます。アニメ第76話のあらすじにあるとおり、書庫ではベアトリスが『メィリィ・ポートルート』と書かれた死者の書を見つけていました。
そして6章50話『――出来損ないこそアナタで』では、気がつくと部屋の壁一面に『ナツキ・スバル参上』が刻まれています。腕の文字は、ひとつきりの勲章では終わりませんでした。
まとめ|腕の『ナツキ・スバル参上』は6章44話、アニメは76話
スバルの左腕に『ナツキ・スバル参上』と刻まれているのは、Web版6章44話『血の勲章』、アニメでは4th seasonの第76話です。首の痣と指の形、手首の爪痕、爪に残った血、そして字の癖から、スバルは記憶を失う前の自分がメィリィを殺したと考えました。話の最後には「お前は、誰なんだ」と、自分の右腕に爪を立てています。
- 腕の『ナツキ・スバル参上』はWeb版6章44話、アニメは4th season第76話
- メィリィは首を絞められて亡くなっていた
- 首の痣はスバルの指の形とぴったり一致した
- 左腕の文字には、スバル自身のトメハネの癖が出ていた
- スバルは、意識が途切れたあいだに『ナツキ・スバル』が戻っていると疑った
- 6章50話では部屋の壁一面に同じ文字が刻まれる
僕はこう読む
6章34話で、スバルは黒い右腕を見て「流れる血は本当に赤いだろうか」と考えていました。
この回の最後で、その答えを自分の爪で確かめています。
血は赤かった。つまり、この腕も、この犯行も、紛れもなく自分のもの。安心ではなく、逃げ道がなくなった確認だったと思っています。
腕に名前を刻んだのは、記憶を失う前のナツキ・スバルなのでしょうか。それとも、スバルの知らない別の何かなのでしょうか。スバル自身が字の癖に見つけた一致と、「お前は、誰なんだ」という問いのあいだに、答えがあるように思います。
——あなたは、『ナツキ・スバル参上』を刻んだのは記憶を失う前のスバルだと思いますか。それとも、別の何かだと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
『ナツキ・スバル参上』の文字と、メィリィが亡くなる6章44話について、よく聞かれることをまとめました。
Q. スバルの腕に『ナツキ・スバル参上』が刻まれるのはWeb版の何話ですか。
A. 第六章44『血の勲章』です。左腕の肘の内側から二の腕にかけて、爪で刻まれていました。
Q. 『ナツキ・スバル参上』の場面はアニメの何話ですか。
A. 4th seasonの第76話「殺人は癖になる」です。メィリィの亡骸と腕の文字から話が始まります。
Q. メィリィはどうやって亡くなったのですか。
A. 首を絞められていました。首には青黒い指の跡が残り、スバルが指を重ねると形がぴったり一致しました。
Q. スバルはなぜ腕の文字を自分の字だと思ったのですか。
A. 字のトメハネに、スバルが自覚している癖が出ていたからです。他人がよほど意識して真似しない限り、そこまで一致しないと考えました。
Q. 『ナツキ・スバル参上』は腕のほかにも出てきますか。
A. 出てきます。6章50話『――出来損ないこそアナタで』で、部屋の壁一面に同じ文字が刻まれているのをスバルが見つけます。
腕の文字の次は、目覚めた蔦の部屋、消えた亡骸、メィリィ本人へ。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月3日


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