名言はどれなのか
結論から言うと、この作品の名言は「戦い方の宣言」と「守りたいものの宣言」に分かれます。ここでは10個を、誰がどんな場面で言ったかまで付けて並べます。
言葉だけ並べても意味が伝わりません。背景を添えます。
この記事でわかること
- 坂本商店の面々の言葉
- オーダーの面々の言葉
- スラー一派の言葉
- それぞれが、どんな場面で出たのか
坂本商店の言葉
坂本の信条です。実際に坂本は、周囲にある道具や状況をそのまま武器にして戦います。最強と呼ばれた男が、特別な武器を持っていないという設定が、この一言に収まっています。
両親を敵組織に殺された少女の口から出る言葉です。父の教えを、父がいなくなったあとも続けています。
オーダーの言葉
それまで何を言っているのか読み取れなかった老人が、突然きれいな日本語で喋った場面です。拘束された直後に言い放ち、自分の右腕を刀で切り落として接合しました。
そのままハルマを瞬殺し、楽の心臓を刺しました。公式のプロフィールで「嫌いなもの」の欄に書かれているのが「生かしちゃおけないタイプのクズ」です。言葉と設定が完全に一致しています。
殺し屋でありながら、民間人を巻き込むことに厳しい人物です。大佛自身が、少女時代から差し向けられる殺し屋を返り討ちにし続けていました。普通に生きられなかった人間の言葉です。
実際、南雲は倒した楽を自分の姿に変装させて、読者ごと騙しました。この台詞は比喩ではなく、戦術そのものです。
東北で、差し向けられた殺し屋を返り討ちにし続けていた大佛にかけた言葉です。強いのに居場所が無かった人間に、行き先を示しました。
師である四ツ村暁に致命傷を負わせたあと、トドメを刺さずに川へ投げ捨てたときの一言です。のちに「なぜ助けた」と聞かれても「よう分らんわ」としか答えていません。
愛用のネイルハンマーについての言葉です。ホームセンターで買ったものを使っています。
スラー一派の言葉
167話、ハルマが両断され、楽が心臓を刺されるのを見た有月の言葉です。この直後、有月は篁の人格を作り出しました。
有月は少年時代、兄に家族を人質に取られていました。「奪われる」という言葉が、この人物にとって何を指すのかが分かります。
僕はこう読む
この作品の名言は、ほとんどが「その人が何を持っていないか」の話です。坂本は武器を持たず、大佛は普通の暮らしを持たず、有月は家族を持てず、神々廻は師を殺しきれない。持っているものを誇る言葉が、ほとんどありません。唯一それに近いのが、ルーの「ハッピーに生きる、パパの教えヨ」です。両親を殺された少女だけが、受け取ったものを口にしている。この配置は、意図して置かれていると思っています。
僕はこう読む
いちばん短い名言が、いちばん強いのもこの作品の特徴です。篁の「テメェら 俺がボケてると思ってんだろ」は、それまで数十話にわたって読めない文字で喋り続けた積み重ねがあって初めて効きます。神々廻の「運試しや」も、たった5文字で師を殺さない理由を説明しきっています。逆に、長く語るキャラクターほど負ける。台詞の長さと立場の強さが反比例している作品です。
まとめ
- 坂本太郎 武器の性能に頼るのは三流の証
- 陸少糖 「ハッピーに生きる」、パパの教えヨ!
- 篁 テメェら 俺がボケてると思ってんだろ/生かしちゃあ おけねぇ クズばかり
- 大佛 普通の人には幸せに生きてく権利があるから
- 南雲与市 殺しに必要なのは“嘘”でしょ
- 神々廻 ほなくるか?/運試しや、四ツ村さん/やっぱ武器はシンプルがええわ
- 有月憬 いつもお前らは奪う……僕の大切な家族を……
- ほとんどが「その人が何を持っていないか」の言葉です
——あなたがいちばん覚えている一言は、南雲の「殺しに必要なのは“嘘”でしょ」だと思いますか。それとも神々廻の「ほなくるか?」だと思いますか。よければコメントで、あなたの選んだ一言を聞かせてください。
よくある質問
Q. 坂本太郎の名言は何ですか?
A. 「武器の性能に頼るのは三流の証」です。実際に坂本は、周囲の道具や状況を武器にして戦います。
Q. 篁の名言は何ですか?
A. 「テメェら 俺がボケてると思ってんだろ」と「ったくこの世には…… 生かしちゃあ おけねぇ クズばかり……」です。どちらも166話で発せられました。
Q. 神々廻の「運試しや」はどんな場面ですか?
A. 師である四ツ村暁に致命傷を負わせながら、トドメを刺さずに川へ投げ捨てたときの言葉です。
Q. 大佛の名言はどういう意味ですか?
A. 「普通の人には幸せに生きてく権利がある」という考えです。大佛自身が少女時代から殺し屋に狙われ続け、普通に生きられなかったことが背景にあります。
Q. 有月憬の「奪う」とは何を指しますか?
A. 目の前でハルマと楽を失った167話の言葉です。有月は少年時代に兄へ家族を人質に取られており、「奪われる」経験が繰り返されています。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、ひとつずつ考えています。作中で確認できたことと自分の読みは、分けて書くようにしています。
言葉を残したのは、殺し屋をやめた男と、やめられなかった男たちです。
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