坂本は安西先生のパクリなのか
結論から言うと、パクリという話はもう成り立ちません。2025年12月、スラムダンクの井上雄彦先生が自分で坂本太郎を描き、Xに投稿しました。
それどころか、両先生の特別対談まで組まれています。
この記事でわかること
- 井上雄彦先生が坂本を描いた件(2025年12月8日)
- ジャンプで組まれた特別対談の中身
- なぜ似ていると言われるのか
- 2人の決定的な違い
- 坂本太郎の設定と、体型が変わる理由
井上雄彦先生が、坂本太郎を描きました
2025年12月8日の昼過ぎ、『SLAM DUNK』『バガボンド』の井上雄彦先生が、自身のXに1枚の写真を投稿しました。
添えられた言葉は、これだけです。
練習した
用紙に描かれていたのは、『SAKAMOTO DAYS』の坂本太郎でした。
反応はすぐに広がります。「一瞬、安西先生か坂本かわからなくなる」「井上先生の坂本!?」といった驚きの声が並びました。
ジャンプで特別対談が組まれました
このイラストは、単発の投稿ではありませんでした。
- 「週刊少年ジャンプ新年2号」で、井上雄彦先生と鈴木祐斗先生の特別対談が掲載
- 対談では互いの作品の主人公を描き合っています
- 井上先生が坂本太郎を、鈴木先生が桜木花道を描きました
- アクションへのこだわりが語られています
- 鈴木先生は井上先生を尊敬してやまないと紹介されています
盗んだ側と盗まれた側では、こうはなりません。「似ている」という話が、そのまま企画になった形です。
僕はこう読む
井上先生が添えた「練習した」の一言が、この件のすべてだと思っています。自分のキャラに似ていると騒がれている他作品の主人公を、批判でも黙認でもなく、練習の題材として描いた。しかも上手いとか似ているとかを言わず、ただ「練習した」とだけ書いています。読者が勝手に盛り上がっていた話に、いちばん静かな形で答えを出しました。作品の主題が「引退した達人が普通に暮らす」ことである以上、この返し方はいちばん似合っていると思います。
なぜ似ていると言われるのか
| 共通している点 | 内容 |
|---|---|
| シルエット | ふくよかで、丸みのある輪郭 |
| メガネ | どちらも常に着用しています |
| 表情 | 穏やかで、変化に乏しい |
| 存在感 | どちらも「ただ者ではない」と分かる描かれ方をしています |
いちばん効いているのは、最後の1点だと思います。穏やかな見た目の内側に別の顔がある、という型が同じです。
2人の決定的な違い
| 項目 | 安西先生 | 坂本太郎 |
|---|---|---|
| 立場 | バスケ部の顧問 | 元・最強の殺し屋。いまは商店の店長 |
| 立ち位置 | 主人公を導く側 | 主人公そのもの |
| 体型 | 変わりません | 戦うと一時的にスリムになります |
| 戦うかどうか | 戦いません | 周りの道具を武器にして戦います |
坂本の体型は、キャラクターの記号ではなく仕組みです。戦闘でカロリーを大量に消費すると一時的に痩せ、すぐ元に戻ります。見た目が変わること自体が、この作品の設定に組み込まれています。
坂本太郎という人物
- 1993年11月21日生まれ。かつて「最強の殺し屋」と呼ばれ、裏社会で名を馳せました
- 妻と出会ったことで引退し、のどかな町で個人商店「坂本商店」を営んでいます
- 寡黙で表情の変化に乏しく、大人しい性格です
- 妻との約束から、不殺を貫いています
- 信条は「武器の性能に頼るのは三流の証」
- 声優は杉田智和。実写映画は目黒蓮
僕はこう読む
安西先生に似ているという指摘は、見た目の話に見えて、実は役割の話だと思っています。穏やかな中年が実はとんでもない、という型は、読者が瞬時に理解できる記号です。ただしスラムダンクはそれを「導く人」に使い、サカモトデイズは「主人公」に使いました。導く人は動かないから穏やかでいられます。主人公は動くので、穏やかなままではいられません。だから坂本は、戦うたびに顔つきも体型も変わります。同じ記号を主人公側に置いたところが、この作品の発明だと思っています。
まとめ
- パクリという話は成り立ちません
- 2025年12月8日、井上雄彦先生が「練習した」と書いて坂本太郎のイラストをXに投稿しました
- 「週刊少年ジャンプ新年2号」で井上雄彦先生と鈴木祐斗先生の特別対談が掲載されています
- 対談では井上先生が坂本太郎を、鈴木先生が桜木花道を描いています
- 似ていると言われる理由は、シルエット・メガネ・穏やかな表情と、ただ者ではない存在感
- 決定的な違いは立場。安西先生は導く側、坂本は主人公です
- 坂本は戦うと一時的にスリムになります。体型の変化が設定に組み込まれています
——あなたは、井上先生が描いた坂本を見て、安西先生だと思いましたか。それとも坂本だと思いましたか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
Q. 坂本太郎は安西先生のパクリですか?
A. パクリという話はもう成り立ちません。2025年12月8日に井上雄彦先生が自ら坂本太郎を描いてXに投稿し、週刊少年ジャンプ新年2号では両先生の特別対談が掲載されました。
Q. 対談では何が語られたのですか?
A. アクションへのこだわりなどです。対談に合わせて、井上先生が坂本太郎を、鈴木先生が桜木花道を描いたイラストも公開されました。
Q. なぜ似ていると言われるのですか?
A. ふくよかなシルエット、メガネ、変化に乏しい穏やかな表情、そして「ただ者ではない」と分かる存在感が共通しているためです。
Q. 2人の違いは何ですか?
A. 安西先生はバスケ部の顧問で主人公を導く側、坂本太郎は元・最強の殺し屋で主人公自身です。坂本は戦うと一時的にスリムになります。
Q. 坂本はなぜ殺し屋を辞めたのですか?
A. 妻と出会ったためです。いまは妻との約束から不殺を貫き、のどかな町で坂本商店を営んでいます。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、ひとつずつ考えています。作中で確認できたことと自分の読みは、分けて書くようにしています。
坂本太郎は最強と呼ばれた殺し屋で、いまは町の商店の店長です。
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