シンラの元に現れたアイリスはこんなことを語りました。
柱の出現以来、皇国では人体発火の事件が増加していること。
第二世代と第三世代の能力が強くなっていること。
アイリスが第三世代として能力に目覚めたこと。
“自分が紛い物のような感覚”を感じていること。
そのことをシンラに相談したら「なんでお前もこっちにいる。俺に近寄るな」と言って殴られたこと。
話を聞いたシンラは「一柱目の女性」を思い出し、そしてアイリスのイメージを「天照」と重ねるのでした。
今回は三か月にどんな変化があったのかがが描かれます。
そして“アドラ”に関する重要なヒントとなるのか、新たな人物が登場します!
目次
『炎炎ノ消防隊』220話!のネタバレ
それでは『炎炎ノ消防隊』220話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
考察する研究者たち
シンラら第8がいたのはやはり浅草でした。
『浅草第8特殊消防隊仮設秘密基地』
しかし秘密にしては少々派手過ぎるような…?
そこではまずリヒトと火華の研究者2人が状況整理をしていました。
内容はこうです。
- シンラには最初の柱が出現してから三か月の記憶がない
- その期間本来とは別の人格になっていた
- 別の人格とは“アドラ”に関係のある存在
- 人格が入れ替わった原因は柱の出現で“アドラ”がこちらの世界と近くなったから
そして「人体発火の原因が“ドッペルゲンガー”と自身が同化することだった」ことから、「アドラに自分たちのドッペルゲンガーが存在している」と推測し、「シンラがドッペルゲンガーに支配されていた」と考えます。
しかし果たして、もうひとりの自分がいる異界“アドラ”とは一体どういう世界なのか。
リヒト「何か良い答えをくださいよ」
火華「お前こそちゃんと考えているのか、この給料泥棒め」
2人の研究者の頭をもってしても答えは導き出せません。
アドラとは何なのか
するとリヒトの頭からひょっこりスコップが現れました。
「中華半島の裂け目辺りで俺たちが話せるようになったのもヒントになるって言ってなかったか?」
210話にて中華半島の空間の亀裂の向こうが“アドラ”なのでは?という話をしていた際に、リヒトはその付近で見た「変形した大地としゃべる動物たち」から想像するしかないと言っていましたね。
そしてもうひとつ重要な手掛かりが、アーサーがこの三か月のシンラのことを「訓練校時代の生徒たちの噂通りの人格に似ている」と言っていたこと。
そこで考えられるのはやはり、ドッペルゲンガーと思われる人格が“イメージとして出来上がったシンラ”ではないかということ。
2人はその情報からどうにか推測しようとします。
『柱が八本揃った時どうなるか…』
海上に現れている五本の柱が描かれます。
皇国を囲むレベルを想像していましたが、意外と近い距離に出現しているようですね。
桜備の大きさ
「秘密基地ってアガるよな!!」といつものように気さくにシンラに声を掛ける桜備。
この第8の秘密基地は、浅草の小屋をヴァルカンが改修したものでした。
どうりで厳つい風貌なわけですね。
ともあれ2人は、シンラが目覚めてからようやく落ち着いて話をします。
「どうだ、少しは落ち着いたか?」という桜備の言葉に、自分に起きたことはわかったつもりだがまだ現実感がないと答えるシンラ。
桜備は久々に見るシンラの“引きつった笑顔”に安心したようで、大笑いします。
この三か月のシンラは「とんでもない奴だった」そうですが、それでも「シンラだし嫌いにはなれなかった」と困った顔で語る桜備。
本当に優しいですね。
「よく戻ってきてくれたな!また俺たちとともに戦ってくれ!」
桜備は「よろしくな」とシンラに右手を差し出します。
シンラは「もちろんですよ」と、しっかり手を握り返しました。
桜備はシンラが“親殺しのクズ野郎”になっていたのに見捨てずにいてくれたということ。
シンラは桜備の優しさを感じ思わず鼻をすすります。
「ありがとうございます!!また桜備大隊長の下で働けてうれしいです!!」
自分を支えてくれる大きな存在に、シンラは改めて深々と頭を下げました。
現在の世界の状況について
桜備が語った現在の状況について。
まずこの三か月間に出現した柱は五本。
すでに一つ目のようにそれぞれ柱は黒く染まり、アドラの炎が灯っています。
柱の出現時にはやはり巨大な焔ビトも出現しているようで、これを第2特殊消防隊と灰島が迎撃しているそうです。
指揮は灰島の大黒。
戦闘は黒野がこなします。
それと、灰島製のカタパルトでグスタフ本田を射出しているとのこと(笑)
このグスタフ砲が、柱の破壊を避けつつ巨大焔ビトを鎮魂するのに活躍しているそうなのです。
グスタフの扱いが何とも雑な指揮官・大黒。
しかし彼は灰島で若手の出世頭として台頭している実力者。
213話にて「人間性は最悪」と説明されていますが、その包み隠さないクソ野郎ぶりが「逆に裏がない」として国民から人気を得ているそうなのです。
ともかく三か月の世間の動きはこんな感じのようです。
能力の向上について
そしてもうひとつ、シンラはアイリスが言っていた「柱の出現とともに能力者の力が強くなっている」ことについて質問しました。
桜備が言うには、マキや火縄たちは能力の向上を自覚しているそう。
「俺やシスターのような無能力者にはわからないことだが」という言葉にシンラは、アイリスがまだ能力を覚醒したことを桜備にも伝えていないことを察しました。
桜備は言葉を付け足します。
「特に元々能力が強い第三世代に影響が強く出ているらしい」
例えばシンラは一応「夢の中で過去の世界を見た」という感じになっていますが、なんと紅丸も「実体感のある夢を見る」と言っていたらしいのです。
第三世代に起きている現象なのか、あるいは最強の消防官たる紅丸だからこそより影響を受けているということなのでしょうか。
紅丸の夢?
紅丸は月明かりの元で酒を飲んでいたようで、そのまま眠り込んでいました。
「月見酒で寝ちまったのか」
紺炉が起こしに来ますが、紅丸はさらに夢の中へと入っていきます。
それは幼少期の記憶?
若かりし頃の紺炉と幼い紅丸の姿。
「紺炉。俺ァ太陽より月の方が好きだ」
“日輪”より紺炉が使う“紅月”の方が好きなのだと言う紅丸。
何故なら派手な花火みたいで浅草にピッタリだから。
どうやらこの時の紅丸はまだ“日輪”が習得できていないようですね。
しかし紺炉は、月は自分の力じゃ輝けず、太陽の輝き次第ですぐ欠けてしまうのだと言います。
「“紅月”は諸刃の剣だ」
過去に何かあったのか、紺炉は「“紅月”は信頼できる太陽がいないと撃てない無責任な技だよ」と呟きました。
「紅丸は自分で輝けるんだからよ」
紺炉が小さい紅丸の頭に置くと、「オラ!クソガキ!始めんぞ」という声が聞こえました。
紅丸は声の主をキッと睨みます。
そこにいたのは…
『浅草火消し棟梁・新門火鉢』
額に鳥の羽のような入れ墨?がある厳つい老人です。
紅丸の父…いやお爺さんでしょうか。
少なくとも“新門”と名乗っているので紅丸の親族でしょう。
「へい頭」と頭を下げる紺炉。
紅丸が見ているこの夢には一体どんな意味があるのでしょうか!?
『炎炎ノ消防隊』ネタバレ220-221話のまとめ
やはり“ドッペルゲンガー”は、その者が持たれているイメージの存在のようですね。
もしかしてシンラたち「柱」は、よりはっきりとイメージを持たれている者ということなのでしょうか。
シンラ…親殺しの悪魔、インカ…火事場強盗の女学生、ナタク…できる子…とか?
う~んそれだけでは説明できないか。
アドラが“イメージ”の居場所でありこの世界に成り代わろうとするのであれば、人を信じ合いこの世界にいかに良いイメージ(希望)を抱くかが重要かと思いますが、最終的に「絶滅した動物たちを復活させたい」と願うヴァルカンの夢が未来のカギとなりそうですね。
しかし紺炉は自分を殺しに来たドッペルゲンガーと対峙し追い返していますが、角の焔ビトとは一体何なのでしょうか。
“自分で輝ける”紅丸に対し「自分の力だけでは輝けない」と自身を卑下しているようにも見えなくもないので、そういった自分へのマイナス評価のようなものが関係しているのかもしれませんね。
しかしあの時放った“紅月”。
単純にめちゃくちゃ強い技だと思っていましたが、その裏にはその分太陽(紅丸)への全幅の信頼があったということで、改めて熱いですね。
そして新門火鉢が立っている背後には第7のマークが書かれているように見えます。
浅草の自警団が特殊消防隊下となったのは2年前なので、紺炉や紅丸の姿からしても時系列が合いませんよね。
勘違いでなければ、恐らくこれは紅丸の見ている夢であって正確な記憶ではないということなのだと思います。
それでは紅丸の見ているこの夢にはどんな意味があるのか。
アドラや大災害に関するヒントとなるのか、新門火鉢とは一体どんな人物だったのか…次回続きが描かれそうですので楽しみに待ちましょう!

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