気がつけば拘束されていたシンラ。
それを行ったのはなんと第8の皆でした。
シンラにもたらされた衝撃の事実は3つ。
柱が出現したあの日から三か月が経過し世界に五本目の柱が出現したということ。
その間自分が意識が無かったにも関わらず活動しており、髪色、ピアス、タトゥーと外見が変わっていたということ。
そして…自分がアイリスに暴力を振るったということ。
一体シンラの身に何が起きていたというのか…。
今回は、記憶を失っていた間のシンラについてアーサーが考察します!
目次
『炎炎ノ消防隊』218話!のネタバレ
それでは『炎炎ノ消防隊』218話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
シンラの状態に対するリヒトの意見
ニュースを見ている桜備&火縄。
柱が出現して三か月、未曽有の事態に皇国の人々は混乱し、各地の小売店で買い占めが起きているようです。
「買い占めなどしても意味はないだろうに」と桜備。
「こういう時に人間の本性が出ますね…」と火縄。
こういった行動は現実世界にも通じる問題ですが、今皇国全体が混乱していることは間違いありません。
そしてシンラも。
「シンラ君も相当混乱状態です」と部屋に入ってきたのはリヒト。
リヒトがシンラを診た感想も、皆と同じようなものでした。
「以前の…元のシンラ君と同じ人格のように見えますね」
“人格”という言葉を使っているように“二重人格”の可能性を示唆しますが、あくまでリヒトからしても初めて見る状態なのでそうとしか言えないという状況。
何故ならシンラは常識とは違う存在=“アドラバースト”を持つ者だからです。
「異常心理というべきか…」
リヒトも判断をしかねている様子。
記憶がない間に“アドラリンク”で大災害前の過去の世界を見たという話が関係しているのだろうとは思っていますが、今はシンラがまだ混乱状態のため一気に問い質しても取り乱すだろうと桜備に伝えます。
そして当のシンラは今、アーサーと一緒にいるようです。
シンラの記憶がない間も、アーサーだけは彼の異変に気づき理解していました。
「彼とならシンラ君も安心して話せるでしょう」
シンラはどこに行っていたのか
シンラとアーサー。
「今この上にグリフォンの巣があったぞ」
ようやく前回久々に登場したアーサーですが、相変わらずで安心しますね。
シンラも彼のいつもの調子に改めて己の生きる世界を噛みしめます。
(アーサーはバカだし、何も変わらない現実だ)
そして思うことは、あの夢の世界は現実だったのかということ。
元々シンラは、大災害前の東京は自分たちと変わらない人が同じように生活していて、違いと言えばただ人体発火現象がないことだけだと想像していました。
自分たちと同じ人間が平和に暮らしていると。
(だけど何もかもが違っていた…)
シンラが目にした“夢の世界”とは読者の我々には当たり前に見えるような世界でしたが、しかしシンラにとっては吐き気とめまいを覚えるほどの異様な光景でした。
思い出し考え込むシンラを見て、アーサーが声を掛けます。
「シンラ、今までどこにいた?」
シンラは答えることができません。
「“アドラ”の世界…気を失っていた時…夢のような…あれはなんだ…」
再び混乱し始めるシンラ。
ふと「過去…」と口にするも、頭ではこのような言葉が浮かんでいました。
『考えも及ばない世界』
懸命に説明するシンラ
「過去を見たんだ」と呟くシンラ。
「その過去がどうだったんだ?おかしかったのか?」と戸惑うアーサーに、「おかしいとかそんな言葉じゃない!」とシンラは思わず声を荒げます。
しかし彼自身もまだわかっていないのです。
シンラは一旦落ち着き、地面に絵を描きました。
それは人間の絵。
「人間に見えるか?」
シンラはアーサーに問います。
「目があって鼻があって手があって両足で立ってるし、一応人間に見えると思うが」と答えるアーサー。
シンラがこの絵をもって何を言いたいのかというと、過去の人間もこんな感じだったということ。
「人間の特徴はしていた…」
自分たち人間とこの絵、そして過去の世界の人間…どれも人間としての要素は成立している存在…だけど“違う”のだとシンラは言います。
話についていけないアーサーをよそに、シンラは答えをひとつ導きました。
「弐佰伍拾年前の大災害を境に全部の文法が変わった…」
つまり――
「大災害は俺たちの知る災害じゃない」
大災害について、リヒトは中華半島で見た変異がヒントだと言っていましたが、スコップたち動物が話すことも常識ではありえません。
「過去と今で同じことが起きている…」とシンラ。
シンラに成り代わっていた者
「柱は五本目。大災害まで秒読みだ」
シンラの話を聞き改めて伝えるアーサー。
そこでシンラは、自分が気を失っていた間の様子をアーサーに質問します。
何があったのか、東京はどうなっているのか、そして三か月もの間自分は何になっていたのか…。
彼の異変に気づいていたアーサーには一体シンラはどのように見えていたのでしょうか。
この三か月のシンラは喧嘩ばかりしており、冷血で粗野で暴力的でどうしようもないクズ野郎だったとアーサーは言います。
その姿はアーサーの知るある者に似ていました。
その者とは―――
「噂そのものの“親殺し”の森羅日下部…悪魔って呼ばれてた奴さ」
シンラは訓練校時代、“親殺しの森羅日下部”“歪な笑みの悪魔”と呼ばれていました。
アーサーが言うに当時の噂には、“森羅日下部の全身はタトゥーだらけ”“親を殺した記念に足に炎のタトゥーを入れた”なんてものもあったそう。
つまり「この三か月のシンラは噂通りのシンラだった」とアーサーは言うのです。
「この三か月間は“アドラ”のお前だったんじゃないか?」
つまり『ドッペルゲンガー』に乗っ取られていたのではないかとアーサーは推測しているのです。
再会
ドッペルゲンガーは“アドラにいるもう一人の存在”とは言われていますが、それではこの三か月間いたシンラのドッペルゲンガーが皆の噂通りの存在だったのならば…
「“アドラ”ってのは一体なんなんだよ」
シンラに新たな疑問が生まれたその時、背後から聞き慣れた声が聞こえてきました。
「シンラさん、お加減はどうですか」
なんとアイリス!
口元に痣が残っていますが、いつもの調子でシンラに優しく声を掛けてきました。
思わず言葉に詰まるシンラに、アイリスは何を語るのか。
『炎炎ノ消防隊』ネタバレ218-219話のまとめ
天使の顔に傷がついてツラいですが早々にアイリスの登場です。
どんな様子なのかと不安でしたが、いつもと変わらぬ優しい姿を見せてくれたのがアイリスの凄さですね。
しかし三か月の空白の後にこの状態なので、何を語るのか少し緊張しますね。
アイリスは“八柱目”と示唆されていましたが自覚し始めていたりするのでしょうか。
さて今回、シンラに代わって活動していたのが“ドッペルゲンガー”ではないか、という話が出てきました。
そして「悪魔」と呼ばれていたシンラの「噂」と同じ人格だったと。
アドラというのは、人間の負や悪意の澱みが集まった世界だったりするのでしょうか。
今皇国中で買い占めが起きているのもアドラが濃くなってきた影響だったり?
かつてショウが言っていた「地獄」という表現が思い出されますが、ますます“アドラ”とは何なのか謎が深まってきましたね。
そして悪意に満ちた様子の「一柱目」のドッペルゲンガーと示唆されているアイリス。
彼女が善意に溢れた天使であることは、物語やアドラに関係しているのでしょうか。
ひとまず次回はシンラがアイリスに暴力を振るった経緯が描かれるといいですが、アイリスがシンラにどんな声を掛けるのか注目です!

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