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【はじめの一歩】バレットとは何なのか?予備動作の無い左ジャブで、沢村竜平の天性の技です!

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バレットとは、何なのでしょうか

結論から言うと、予備動作なしに放つ左のスクリューブローです。手首と肩のひねりだけで打ち、銃の弾丸になぞらえて名づけられました。使い手は沢村竜平ひとりです。

幕之内一歩が最も苦戦した相手のひとりが、カウンターの名手・沢村竜平です。その代名詞がバレットでした。この記事では、この技の仕組みと、実戦でどう効いたのかを見ていきます。

この記事でわかること

  • バレットの打ち方と、ふつうのジャブとの違い
  • なぜ沢村にしか打てないのか
  • 一歩戦と間柴戦での効き方の違い
  • この技が沢村に必要だった理由(カイの読み)

ふつうのジャブと、3つ違います

ジャブは本来、距離を測ったり流れを作ったりする打ち方です。バレットはそこから外れています。

項目 ふつうのジャブ バレット
打ち方 腕を伸ばして打つ 手首と肩のひねりだけで打つスクリュー
予備動作 ある ない。読めない
戻し 完全に戻す 戻さないので連打が効く
役割 距離を測る、流れを作る 1発でKOを狙える

沢村は左手を前に出した構えから、これを放ちます。しかも誰にでも出す技ではありません。沢村が強敵と認めた相手にしか使わない打ち方です。

僕はこう読む

バレットの怖さは、威力ではなく「前置きがないこと」だと思っています。
ボクシングの駆け引きは、相手の準備を読むところから始まります。ところが沢村のジャブには、読む材料がありません。
つまり相手は、殴られてから初めて事態を知ることになる。
沢村が対戦相手に与えているのは痛みではなく、判断の時間を奪われる感覚です。これは本人の生き方とも重なっていると思っています。

打てるのは沢村だけです

バレットは教わって打てる技ではありません。強靭な肩と手首がなければ、どれだけ鍛えても再現できないと語られています。

同じフェザー級の千堂武士は、沢村のバレットを見て「天性のもんや」と感心しました。技術ではなく身体のつくりが前提になっている、ということです。

一歩戦では、懐に入れさせませんでした

日本タイトル防衛戦で、沢村は一歩に指名されて挑みます。この試合で一歩は、最後までバレットに阻まれて中に入れませんでした。

さらに一歩の必殺技デンプシーロールにもカウンターを合わせ、動きを止めます。一歩はKO寸前まで追い込まれました。

ところが沢村は、そこで手を止めます。肉が好物の沢村は、いちばんおいしくなる焼き加減を見るように一歩を観察しはじめました。この間に一歩は立て直します。

最終的に一歩は、デンプシーロールを途中で止めるという荒業でカウンターのタイミングをずらし、KO勝ちしました。沢村のデンプシー破りを、さらに破った形です。

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間柴戦では、技術戦の応酬になりました

チャンピオン・カーニバルの目玉として組まれたのが、間柴了との一戦です。最恐どうしの対決として会場は満員になりました。

ふたを開けると、内容は高度な技術戦でした。間柴のフリッカージャブと沢村のバレットが噛み合い、カウンターにカウンターを重ねる展開です。実況が「絶対に見たほうがいい」と口にするほどの試合になりました。

そこから先は反則の応酬に変わります。間柴は沢村の目を塞ぎ、カウンター使いにとって命綱である距離を奪いました。それでも沢村はカウンターを返し、鷹村守に「宮田を超える天性の才」と言わせています。

両者ダウンのあと、間柴がレフェリーの制止を無視して襲いかかり、失格負けになりました。沢村のもとには、こうして日本タイトルのベルトが届きます。

僕はこう読む

一歩戦と間柴戦で、バレットの役割が入れ替わっているのが面白いところです。
一歩戦では相手を寄せつけないための壁でした。間柴戦では撃ち合うための刃になっています。
同じ技なのに、相手が変わると意味が変わる。
沢村が間柴に対してだけ前へ出たのは、あの試合の前に「チャンピオンの景色を見たい」と思うようになっていたからだと読みました。守る技を、取りにいく技として使った試合です。

沢村はいま、トレーナーをしています

ベルトを受け取った沢村は、控室で無言のまま頭を下げ、誰にも告げずに会場を去りました。その帰り道、高速でバイク事故を起こします。

一命は取り留めたものの、ボクサーとしては再起不能となり引退しました。顔には事故の傷痕が残り、手術で入れたボルトと針金はいまも摘出されていません。

生涯戦績は14戦11勝5KO3敗。元日本ジュニアライト級チャンピオン、元日本フェザー級3位です。現在はトレーナーとして、リングの近くに残っています。

まとめ

バレットは、予備動作なしに手首と肩のひねりだけで放つ左のスクリューブローです。使い手は沢村竜平ひとりでした。

押さえておきたいところを並べます。

  • 手首と肩のひねりだけで打つため、予備動作がなく読めない
  • 完全に戻さないので連打が効く
  • 強靭な肩と手首がないと打てず、千堂は「天性のもんや」と評した
  • 一歩戦では壁として、間柴戦では撃ち合う刃として使われた
  • 沢村の戦績は14戦11勝5KO3敗。いまはトレーナー

僕はこう読む

沢村がカウンターとバレットに行き着いたのは、偶然ではないと思っています。
どちらも、相手が動いてくれないと成立しません。自分から始めない技です。
義父を刺し、母に置いていかれた人が、相手の出方を待つ戦い方を選んだ。
先に動くと失うと知っている人の、ボクシングの形に見えます。そして間柴戦で初めて前に出て、その試合で終わりました。

バレットを「才能の技」と見るか「待つしかなかった人の技」と見るかで、沢村という選手の見え方は変わります。

——あなたはバレットを、生まれ持った才能の技だと思いますか。それとも待つことを選んだ人の技だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。

よくある質問

バレットという技と、沢村竜平のその後について置いておきます。

Q. バレットとはどんな技ですか
A. 予備動作なしに、手首と肩のひねりだけで放つ左のスクリューブローです。銃の弾丸になぞらえて名づけられました。

Q. バレットは沢村以外に使い手がいますか
A. いません。強靭な肩と手首が必要で、教わっても打てないとされています。千堂武士は「天性のもんや」と評しました。

Q. 一歩はどうやってバレットを攻略しましたか
A. 攻略したのはバレットではなく、沢村のカウンターのほうです。デンプシーロールを途中で止めてタイミングをずらし、KO勝ちしました。

Q. 間柴との試合はどうなりましたか
A. 両者ダウンのあと、間柴がレフェリーの制止を無視して襲いかかり失格負けになりました。日本タイトルは沢村のもとへ渡ります。

Q. 沢村竜平はいま何をしていますか
A. トレーナーです。バイク事故でボクサーとしては再起不能になりましたが、リングの近くに残っています。

この記事の続きに

ジャブに沢村の過去が宿ります。鷹村と熊も、一歩対沢村の真実も、事故後の現在も。

熊を見逃す瞬間鷹村はなぜ熊を見逃したのか?夏合宿の山で3人が逃げ、1人だけ残った結末!子熊を前に立ち止まった鷹村守の判断が描かれます。
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義父を刺した過去沢村竜平の壮絶な生い立ちと事故後の意外な現在!義父を刺した過去とバイク事故引退がつながります

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月19日

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