『炎炎ノ消防隊』で度々登場するのが「蟲」。
“焔ビト”や“アドラ”など、作品の根幹に触れる事柄に深く関わっています。
つまりこの作品において「蟲」は非常に重要なキーワード。
それでは「蟲」とは何なのか。
今回は各組織の「蟲」への関わり方など、「蟲」について詳しくご紹介していきます!
目次
【炎炎ノ消防隊】「蟲」って何?
「蟲」とは文字通り虫。
私たちの世界にいる虫と同じで、作中では主にクモのような蟲が登場しています。
“虫は隕石についた卵から飛来した地球上生命体だ”という話は現実世界でも囁かれる話ですが、Dr.ジョバンニによれば「蟲は“アドラ”の生命体」とのこと。
つまり蟲は“現世とアドラを繋ぐ”という最重要点を担っている存在だということです。
【炎炎ノ消防隊】人工焔ビト事件の原因が蟲であることを突き止めた<特殊消防隊>
「蟲」の存在を突き止めたのはプリンセス火華でした。
独自に焔ビトの研究を行っている彼女は、焔ビトの遺体を調べているうちに特定の焔ビトのコアに蟲の残骸が混ざっていることに気づきます。
それにより“蟲を使って人為的に焔ビトを作り出している者がいる”という可能性が浮上しました。
そして、その人工と思われる焔ビトが発生している場所が消防官しか入れない区域や火事現場だったことから、その犯人が特殊消防官なのではないかという可能性にも気づくことになり、対峙した犯人・烈火星宮から伝導者一派の企みを知っていくことになります。
また、第1のカリム中隊長も不自然な火事現場において蟲を捕獲しており、彼もまた第8と目的を同じくすることになりました。
【炎炎ノ消防隊】人々に蟲を使って焔ビト化させている<伝導者一派>
蟲の持ち主は「白装束」と呼ばれる伝導者一派。
彼らは伝導者の思想のもと、蟲を使って自在に焔ビトを作り暗躍していました。
つまり人々にとっての脅威であり特殊消防隊の敵。
しかし烈火星宮など特殊消防隊の中にも伝導者を支持する者が存在していました。
【炎炎ノ消防隊】自らに蟲を使って焔ビトとなって暴れている<灰焰騎士団>
伝導者一派と蟲について驚いたのは、人々を焔ビト化するだけでなく自らにも蟲を取り込むこともあるということ。
灰焔騎士団のハランが、浅草の戦いにおいて自ら蟲を注入し、角を持つ「鬼」の焔ビトとして強力な戦闘力を得たのです。
最強の消防官・新門紅丸によってすぐに鎮魂されてしまいますが、自主的な戦闘力の強化や“同じ場所で再び「鬼」が生まれる”という、特殊消防隊にとっては不穏な可能性を示す事態となりました。
【炎炎ノ消防隊】誰でも焔ビト化するわけではない…!?「適合者」について解説!
蟲を使っても誰もが焔ビト化するわけではありません。
中には蟲を埋め込まれても元の姿と人格を保つ特別な者が存在します。
それが「適合者」と呼ばれる者。
適合者は強引に能力に目覚める上に、蟲に適合=アドラの存在に適合できる人物ということでアドラバーストを覚醒する可能性が高い存在。
伝導者一派の真意はアドラバーストの持ち主を探すことにありました。
アドラバーストを持つ者が伝導者の大いなる意志のために必要不可欠な存在だからです。
【炎炎ノ消防隊】蟲の「適合者」を保護している<灰島重工>
伝導者一派・烈火の蟲を使った実験によって「適合者」となったのがナタク・孫(ナタクソン)。
事件の後、その身柄を保護することになったのが灰島重工です。
灰島は能力開発施設も有しており子供たちを過激な実験のもと管理していましたが、その中でナタクは烈火へのトラウマとシンラの来訪によってアドラバーストに目覚めました。
アドラバースト持ち=六柱目となったナタクを巡り灰島重工・伝導者一派・第8特殊消防隊の三つ巴の攻防となりましたが、ナタクにとって「死神」と呼ばれる研究員・黒野との相性が歪ながらも良かったらしく、そのまま灰島が確保することとなりました。
つまりナタクは柱で唯一の灰島所属。
この居場所の違いが後の展開にどう影響するのか気になりますね。
【炎炎ノ消防隊】焔ビト化した人たちの特徴とは?見た目や攻撃性について解説!
焔ビトになると全身が炎に包まれ焼け焦げたように黒くなり、命が尽きるまで周囲を焼き尽くします。
自我を失ってしまうためコアと呼ばれる部分を破壊することで“鎮魂”していくのですが、宮本のように自我を保つ者も存在する模様。
全身が炎に包まれるため否応なく周囲に被害を出してしまうも、生前の想いや人柄が少なからず影響しているらしく、攻撃性に関しては個体差があるようです。
焔ビトの中でも特に注目なのが「鬼」と呼ばれる角持ちの個体。
通常個体を遥かに上回る戦闘力を持つ、並の消防官では鎮魂が不可能な特殊な焔ビトで、先述のハランや2年前の浅草など複数の個体が確認されています。
【炎炎ノ消防隊】森羅(シンラ)と蟲は因縁の関係!?
焔ビトは12年前にシンラの家族を襲った火災事故の際にも現れていました。
シンラはその事故で大切な弟ショウと母を亡くしてしまいましたが、その時角の生えた「鬼」の焔ビトを目撃していたのです。
シンラが後に知った真相は、その焔ビトが母だったということ。
実はシンラが失ったと思っていたショウはアドラバーストに目覚め「柱」として伝導者一派に連れて行かれ、母は「鬼」の焔ビトとなり行方不明になっていたのです。
家族と別れることとなった火災現場に「角の焔ビト」「アドラバースト」という重要なキーワードが揃っていたシンラ、自身もアドラバーストを持つ彼は世界の真実と深い因縁にあると言えます。
【炎炎ノ消防隊】あのキャラクターも焔ビト化…!?
人々を焔ビト化する恐ろしい存在・蟲はおなじみのキャラクターにも深く関わり、物語を震撼させました。
Dr.ジョヴァンニ、自分の体で実験
Dr.ジョバンニはなんと蟲を取り込むどころか自らが蟲そのものに!
“アドラ”に近づくためとして、自らの体で人間と蟲の親和性実験を行っていたのです。
蟲を取り込めば焔ビトになるだろうところ、むしろ「蟲になる」というのは斬新。
蟲と融合したDr.ジョバンニは、蛾やミイデラゴミムシの能力を使えるようになっていました。
完全にバグズ手術ですね。
しかしその甲斐あって彼はアドラと繋がった者しかできないとされる“アドラリンク”を実現してみせます。
この事実は、かのクモのような「蟲」だけではなく蟲という存在そのものがアドラの生命体だというDr.ジョバンニの言葉をまさに証明しているとも言えますが、果たして彼がアドラの生命体となれるのか、そしてその立場は来たる大災害時にどのような存在となるのか要注目です。
桜備(オウビ)への蟲移植
「蟲」によって第8が最大の危機に瀕したこともあります。
桜備が伝導者一派に捉えられ、蟲を埋め込まれる事態となったのです。
しかし…バリバリバリバリ!
なんと桜備は筋肉で蟲を拒絶。
強固な意志と鍛え抜かれた肉体で絶体絶命の危機を跳ね返したのでした。
ギャグ描写で済んだから良いですが、第8を支え、そしてジョーカーをして「この国に必要だ」と言わしめた桜備が焔ビト化することは人類にとって大きな光を失うことになったでしょう。
まとめ
伝導者一派の暗躍を手助けしていたのが蟲でした。
体が小さいからこそ見つけにくく、且つその隠密性に反して影響力は抜群。
状況を一気に絶望に変えることができる非常に厄介で恐ろしい存在なのです。
「柱」が揃いもはや出番は終わったと言えますが、戦力としても大きな脅威となる蟲はまたいつ出てくるかどこに放たれるか分かりません。
一斉に放たれればあっという間に世界を炎に包める気がしますし、伝導者一派が大災害に向けて本格的に惨き出す中、まだまだ注目する価値がありそうですね。

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