進撃の巨人の恋愛相関図は、どうなっているのでしょうか
結論から言うと、作中で描かれた10組のほぼすべてが片思いか、両想いでも伝わらないまま終わっています。最終回で決着したのは、ミカサとエレンの1組だけです。
戦場に身を置く物語なので、気持ちを伝える前に死ぬ人が多い——それが相関図の形にそのまま出ています。まず矢印を一枚に並べます。
この記事でわかること
- 10組の矢印がどこを向いているか
- ミカサとエレンの最終回での決着
- 伝わらないまま死別した組
- 親世代の三角関係
- エルヴィンが選ばなかったもの
- リヴァイは本当にモテるのか
恋愛相関図(矢印の向き)
104期の世代
- ミカサ → エレン……最終回で決着した唯一の組
- ジャン → ミカサ……一目惚れ。気づいてもらえない
- ベルトルト → アニ……本人は否定するが隠せていない
- アルミン → アニ……ベルトルトの記憶を継承したあと
- ニコロ → サシャ……料理を褒められて惚れる。サシャは死亡
憲兵団
- ヒッチ ⇄ マルロ……両想いだったが、伝わらないまま死別
親世代・上官
- キース → カルラ……伝えないまま、グリシャに取られる
- エルヴィン → マリー……惚れていたが、ナイルに譲る形に
マーレ
- ファルコ → ガビ……守るために強くなる
- リヴァイ ← ペトラ?……関係を疑われたが、明言なし
並べると一目で分かります。矢印はほとんどが一方通行です。
僕はこう読む
この相関図がほぼ全部片思いなのは、偶然ではないと思っています。
この作品では、気持ちを伝えることが「明日も生きているつもり」の行為です。ジャンは生死の境で「告白すればよかった」と後悔しました。マルロは死ぬ瞬間にヒッチを思い出しています。キースは自分の責任を理由に伝えるのをやめました。
全員、伝えるより先に、別の何かを優先している。調査兵団は明日が無い仕事です。
そして最終回で決着したミカサだけが、10年以上ずっとマフラーを離さなかった人でした。この作品で愛が届くには、それくらいの持続が要る——そう読んでいます。
ミカサとエレンは、最終回で決着しました
始まりは、ミカサの家を襲った強盗事件です。母が東洋人であることに目をつけられ、両親は殺害。ミカサも誘拐されかけたところをエレンが駆けつけて未遂に終わりました。
その後、ひとりになったミカサをイェーガー家が受け入れます。ミカサにとってエレンは家族であり、必ず守ると誓った相手になりました。それ以来、あのマフラーを離しません。
作中の描写は、ずっと微妙な距離感でした。会話は素っ気なく見えるのに、イアン班長に恋人と言われたときは顔を赤らめる。窮地では「一緒にいてくれてありがとう」「マフラーを巻いてくれてありがとう」と伝え、ヒストリアとの会話中に怒ったような顔で現れることもありました。
そして最終回です。
- ミカサは進撃の巨人の口の中に入り、エレンの首を斬った
- そしてその首にキスをした
- エレンは、ミカサに斬られることを計画していました。すべての巨人を消すために
- パスの世界で2人は長い時間を過ごし、エレンはマフラーを捨ててくれと頼んだ
- ミカサは捨てず、もっと強く巻き直した
そしてミカサの揺るがない愛こそが、ユミルとエレンを呪いから解放する条件でした。個人の感情が、世界の決着そのものになった形です。
ジャンは、最後まで気づいてもらえませんでした
偶然通りかかったミカサに一目惚れしたジャンは、「綺麗な黒髪だ」といきなり声をかけます。返ってきたのは素っ気ない態度でした。
それでも気持ちははっきり出ています。生死に関わる場面では「告白すればよかった」と後悔し、ミカサが生死不明だと知らされたときは激しく動揺しました。
ところがエレンへの思いがあるミカサは、ジャンの気持ちに気づいていません。ジャンはミカサを支えながら、想いを心に抱えたまま戦いの日々を過ごします。
ヒッチとマルロは、両想いのまま死別しました
この組だけは、矢印が両方向を向いています。それでも伝わりませんでした。
アニやマルロと同じ憲兵団所属のヒッチ。楽だから入ったという彼女と、憲兵団の腐敗ぶりに驚く理想主義のマルロはよくぶつかっていました。
ところがヒッチは、マルロの持つ信念に少しずつ惹かれていきます。マルロが憲兵団から調査兵団への変更を申し出たとき、ヒッチは頑なに反対し、説得しようと試みました。傍から見れば好意は一目瞭然です。
マルロはそれに気づいていません。
そしてウォールマリア奪還作戦で戦死します。その最期に思い出したのがヒッチの姿でした。マルロもまた、ヒッチに想いを寄せていたのです。
ベルトルトとアルミン、2人ぶんの想いがアニへ向きます
ライナー、アニとともにマーレの戦士として潜入していたベルトルト。
アニが拷問を受けたと聞いたときは露骨に怒りを露わにし、ライナーからは「例え誤認でもアニがピンチの時に駆けつければ王子だ」と言われています。本人は否定しますが、隠せていませんでした。
そのベルトルトはアルミンに捕食されて死亡します。ただし記憶は継承されました。
継承者となったアルミンは、硬質化して眠りについているアニのもとへ行き、話しかけます。届いていないと分かっていながら、何度も足を運びました。
エレンはこれを「ベルトルトに脳を侵されている」と表現しています。捕食したベルトルトが、アニを好きだったからです。
キースは、カルラをグリシャに取られました
第104期訓練兵団の教官で前調査兵団団長のキースは、医師であるグリシャと出会います。病院を紹介し、周囲の評価を上げていく一方、キース自身は調査兵団のメンバーを多く失って評価はいまひとつでした。
そんなある日、キースはグリシャを酒場に連れて行きます。その酒場で働いていたのがカルラでした。
キースはカルラに想いを寄せていましたが、自分が率いる調査兵団を多く死なせてしまった責任から、伝えることをやめていました。
その後カルラは、キースが連れてきたグリシャと結ばれて結婚します。キースは結婚式に呼ばれ、2人の晴れ姿を見つめることになりました。
エルヴィンは、マリーより巨人を選びました
調査兵団団長エルヴィンと、同期の憲兵団ナイルが同じ馬車で王宮へ向かう場面です。
ニック司祭が殺された件を話し、なぜエレンが欲しいのかを尋ねるエルヴィン。ナイルは指示に従っただけで理由は知らないと答えます。
その会話の中で、エルヴィンが「マリーは元気か」と尋ねました。ナイルは恋した女と家庭を築いた、誇りだと答えます。
そして馬車を降りる際、エルヴィンが言います。「俺もマリーに惚れていた」
返ってきたのはこれでした。「知っていたよ」——そして「マリーと巨人、お前は巨人を選んだ、どうかしてるよエルヴィン」
ナイルはマリーと生きることを選び、エルヴィンはマリーや人類の未来を選びました。人類が滅べばマリーどころではない——それがエルヴィンの理屈です。
ニコロとファルコ、そしてリヴァイ
ニコロは捕虜として連行され、最初はマーレの戦士のためにエルディア人へ料理を振る舞うことを嫌がっていました。
ところがサシャがその料理を食べ、初めて食べた海の幸に感激して「あなたは天才です」と言います。それを聞いたニコロは顔を赤らめました。以来、サシャを気にかけるようになります。
そのサシャはガビに撃たれて死亡。最期の言葉は「肉」でした。
元マーレ戦士候補生で「鎧の巨人」の継承者候補であるファルコは、同期のガビに想いを寄せています。ガビは候補生の中でも抜群の成績でしたが、13年の寿命を気にかけていました。
ライナーからかけられた言葉が「お前がガビを超えるしかない」。ファルコはガビを守るには超えるしかないと訓練を重ね、強くなっていきます。
最後にリヴァイです。人類最強でモテそうに見えますが、ジークには「実はモテないだろ」と指摘されました。返答は「俺はモテた事ぐらい……ある」という歯切れの悪いもの。あまり得意ではないのかもしれません。
一時はリヴァイ班の部下ペトラとの関係を疑われていました。ペトラが戦死したときのリヴァイの表情が切なすぎると言われています。
まとめ|恋愛相関図をどう読むか
進撃の巨人の恋愛は、10組のほぼすべてが片思いか、伝わらないまま終わっています。
決め手だけ並べます。
決着した組
- ミカサ→エレン……最終回でミカサが首を斬り、その首にキス。マフラーは捨てず強く巻き直した。この愛がユミルとエレンを呪いから解放する条件だった
伝わらなかった組
- ジャン→ミカサ……「綺麗な黒髪だ」から始まり、最後まで気づかれず
- ヒッチ⇄マルロ……両想いだったが、マルロが戦死する瞬間にヒッチを思い出した
- キース→カルラ……責任感から伝えず、自分が紹介したグリシャと結ばれた
- エルヴィン→マリー……「俺もマリーに惚れていた」/ナイル「知っていたよ」
- ニコロ→サシャ……サシャはガビに撃たれて死亡。最期の言葉は「肉」
継続中・不明
- ベルトルト→アニ/アルミン→アニ……捕食で記憶ごと想いが継承された
- ファルコ→ガビ……「お前がガビを超えるしかない」と言われ強くなる
- リヴァイ……ジークに「実はモテないだろ」と指摘される。ペトラとの関係は明言なし
僕はこう読む
この相関図で唯一届いたミカサの想いが、いちばん言葉にされなかったのが面白いところだと思っています。
ジャンは「綺麗な黒髪だ」と声をかけました。エルヴィンは「俺もマリーに惚れていた」と口にしました。言葉にした人ほど、届いていません。
ミカサがやったのは、マフラーを離さなかったことだけです。10年以上、ずっと巻いていた。そしてエレンに捨ててくれと言われたとき、返事の代わりに巻き直した。
この作品で愛が世界を動かした形が、告白ではなく布一枚だった——そこが忘れられない理由だと思います。
そのうえで、まだ残る問いがあります。アニとアルミンの気持ちが、どこまで本人のものだったのかは分かりません。アルミンはベルトルトを捕食し、その記憶を継いでいます。エレンには「ベルトルトに脳を侵されている」とまで言われました。アルミンがアニに惹かれた気持ちは、誰のものだったのか。ここは決着していません。
——あなたはアルミンのアニへの想いを、アルミン自身のものだと思いますか。それともベルトルトから受け継いだものだと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
進撃の巨人の恋愛は10組ほど描かれますが、成就した組が少ないため関係が覚えにくくなっています。矢印ごと拾っておきます。
Q. 進撃の巨人の恋愛はどの組が描かれていますか
A. ミカサ→エレン、ジャン→ミカサ、ヒッチ⇄マルロ、ベルトルト→アニ、アルミン→アニ、キース→カルラ、エルヴィン→マリー、ニコロ→サシャ、ファルコ→ガビ、そしてリヴァイとペトラの10組です。
Q. ミカサとエレンの関係は最後どうなりましたか
A. ミカサが進撃の巨人の口の中に入って首を斬り、その首にキスをしました。エレンは斬られることを計画しており、ミカサの揺るがない愛がユミルとエレンを呪いから解放する条件になっています。
Q. ジャンの想いはミカサに届いたのですか
A. 届いていません。生死の境で「告白すればよかった」と後悔し、ミカサが生死不明と聞いて激しく動揺しましたが、エレンへの思いがあるミカサは気づいていませんでした。
Q. ヒッチとマルロは両想いだったのですか
A. はい。ヒッチはマルロの信念に惹かれていましたが、マルロは気づいていませんでした。ウォールマリア奪還作戦で戦死した際、最期に思い出したのがヒッチの姿でした。
Q. アルミンがアニを気にかけるのはなぜですか
A. ベルトルトを捕食して記憶を継承したためだと考えられています。ベルトルトはアニに想いを寄せており、エレンはアルミンを「ベルトルトに脳を侵されている」と表現しました。
Q. エルヴィンとマリーの関係は何ですか
A. エルヴィンは同期ナイルの妻マリーに惚れていました。馬車の別れ際に「俺もマリーに惚れていた」と告げ、ナイルは「知っていたよ」「マリーと巨人、お前は巨人を選んだ」と返しています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月9日


リヴァイとペトラの関係は原作者から否定されてるし、むしろオルオとペトラが生きてたら2人が結婚してたかも、って諫山先生は言ってたんだよね。
それに「リヴァイの好みの女性のタイプは?」って質問に対し「女性が好きなんですかね?」って答えてたから、リヴァイは男が好き、あるいは恋愛に興味がないことになるから、女性であるペトラと恋愛関係になることはまずない。
ペトラが死んだときの表情が切ない、って言うけど、ペトラだけじゃなく旧リヴァイ班みんなの死に対してのあの表情であって、ペトラだけ特別というわけではない。
ななしさん
コメントありがとうございます!
諫山先生のコメントつきありがとうございます!
勉強になりました!
ジャンは戦死してないですよね。訂正お願い致します。
コメントありがとうございます。
ジャンは恋愛方面では戦死しましたが、実際に戦死はしていなかったですね。
別の表現に変更しました。
ご指摘ありがとうございます。