- ルビーの演技が物議を醸した
- アイの真実は臆病な少女
- 鏑木Pが有馬の才能を見抜く
「みんな嫌い!私なんか悪いことした?」
前回、台本にないセリフで涙を流したルビー。
これはアイになりきったルビーが感情を爆発させた瞬間でした。
スタッフは騒然!
このシーンを通してしまったら”最強で完璧”というアイのキャラクターが壊れてしまいます。
そうなれば、ストーリー自体が変わってしまうのです。
さて、五反田監督の判断は?!
目次
『推しの子』137話!のネタバレ
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それでは『推しの子』137話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
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“これは違う”
誰もがルビーのアドリブ演技にそう思いました。
みんなが知っているアイはこんな風に泣いたりしません。
だけど、なぜかルビーの演技には強い説得力がありました。
五反田監督は演技の世界に長く身を置いてきました。
演技が時に雄弁になる瞬間を何度も見てきたのでしょう。
今回のルビーもそう。
ルビーの芝居は雄弁に語っていました。
本当の星野アイはどこにでもいる普通の少女。
愛が与えられず、人を信じられなかっただけ。
臆病で繊細で、友人とのすれ違いで傷ついてしまうような…弱い女の子。
だからアイは嘘をつきました。
それは弱い自分を丸ごと隠すような大きな嘘です。
いつも笑顔でネガティブな感情は一切出しません。
綺麗で清楚で純粋。
どんな人間も愛し、裏切らない…まるで愛玩動物のような人間を作り出したのです。
偶像
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アイは自分に求められる虚像を理解していました。
その期待に応えるために、アイは人の醜い欲望を詰め込んだような存在に変わっていきます。
アイはこうして「偶像」にさせられたのです、最強で完璧なアイドルに…。
ルビーの目は輝き、かつてのアイを思い出させました。
その目は語ります。
「ママをそんな偶像にしたのはお前らだ」
親も周りの大人も、友達ですら、アイのキャラクターと本当の人間性を結びつけ、心がある人間として扱わなくなりました。
“そういうものだ”と理解を放棄し、星野アイという”人間”の存在を認めなかったみんなのせいで…アイは偶像でい続けるしかなかったのです。
ただ、この偶像は、アイにとっても自分を守る術だったのかもしれませんね…。
みんなが求める偶像になれば、誰にも嫌われずに済みます。
傷つかないふりができます。
その影に隠れて、本当のアイは涙を流していたのでしょう。
「カ、カット…」
ここでようやくルビーのアドリブ演技は終了しました。
五反田の決断
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ルビーの演技は物議を醸しました。
このシーンを通すかどうか、スタッフの間で議論が沸き起こったのです。
アイのキャラクターが崩壊しかねないアドリブ。
多くのスタッフが今後の展開への影響を考慮して反対意見を出していました。
ただ、五反田には別の景色が見えていました。
ルビーのアドリブは尺としては15秒ほど。
その中にアイの悲痛な「悲鳴」と、その娘であるルビーの突き刺すような「怒り」が込められていました。
結局、五反田は「脚本は後でいじればいいだろ」とこのシーンを通すよう指示しました。
このシーンはむしろ、アイの強さの理由がわかるシーンに化けたのです。
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撮影現場を見にきていた壱護に鏑木Pが声をかけました。
ルビーの演技について、壱護は「まだまだですよ」と呟くように答えました。
壱護は知っています。
「アイが胸に秘めていた孤独は多分もっと…」
意外なことに、鏑木Pは「僕もそう思う」と答えました。
アイの周りにいた人々のほとんどは、アイの偶像を愛し、本当のアイを見ようともしませんでしたが…。
鏑木Pはやっぱり人を見る目があるのでしょう。
さらに鏑木Pはルビーの演技を引き出したのは有馬だと見抜いていました。
「本当に便利な役者だよ」
鏑木Pは有馬に対する素直な感想を述べました。
有馬には本人の実力も高い上に周りの実力を引き上げる能力があります。
「あとは知名度が追いつけば」
鏑木Pの言葉に、壱護も同調しました。
有馬の実力は言うまでもありません。
機会にさえ恵まれれば…。
壱護がそう言うと、鏑木Pは有馬の売り出し方にある提案をしてくれました。
「彼女は天才役者として売り出すべきだ」
かつて天才子役として人気を博した有馬。
今度は天才役者として返り咲くことができるのでしょうか?!
久しぶりの会話
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撮影終了後、ルビーは有馬を待っていました。
「どうだったかな?私の演技」
ルビーの問いかけに、有馬はいつもと変わらない憎まれ口で褒めました。
あの怒りの演技を引き出したのは有馬の存在です。
あの時、有馬がひどい態度をとってきて、ルビーは人間の心理の奥底が見えました。
人間の本質は…。
「ヤな事があると最初は悲しくてだんだんムカついてくるものなのよ!」
ルビーの浅い考察に有馬も力が抜けましたw
でも有馬のおかげでルビーはアイの気持ちがわかるようになりました。
友達に酷い態度を取られたら悲しい。
理解して欲しくてムカつく。
それって当たり前のことです。
ルビーと有馬はいつの間にか、普通に話をしていました。
私のままでスターになる!
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第十一話「アイドル」挿入歌STAR☆T☆RAIN
(歌:星野ルビー・有馬かな・MEMちょ)
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ルビーはずっとアイのようなアイドルを目指してきました。
でも、それは違う…というよりなれないということに気がつきました。
なぜなら、アイとルビーは違う人間だからです。
「私は友達とずっと仲良しでいたい、自分の気持ちに素直でいたい」
アイのように、周りが求める偶像にはなれません。
「私は私のままスターになる」
「私はママみたいにならない」
そこにいたのはいつもの前向きで天真爛漫なルビーでした。
有馬はその言葉を聞いて微笑みます。
ルビーは乗り越えたのだとわかってホッとしたのかもしれませんね。
「そう…良いんじゃない?」
有馬がそう言うと、ルビーは有馬に対しても素直な気持ちを伝えました。
有馬が「B小町」を辞めても、どんなにルビーをウザがっても、ルビーは諦めるつもりはありません。
「しつこくつきまとうから覚悟しといてよね」
ルビーはそう言い残してその場を去りました。
ツンデレですねw
アイがニノに言えなかった素直な気持ち。
ルビーは言えてよかったですね!
言われた有馬もホッとしていました。
絶縁覚悟でルビーのために悪女を演じてくれた有馬にも感謝です。
2人には末長く友情を育んでもらいたいものです。
『推しの子』ネタバレ137-138話のまとめ
今回は、ルビーのアドリブ演技と有馬との仲直りのお話でした。
ルビーはアイの孤独を理解し、演じ切りました。
アイはみんなの期待に応えるため、最強で完璧な「偶像」を作り出したのです。
それは自分を守るためでもありました。
そして、ルビーはアイにそんな醜い欲望を押し付けた全ての人々への強い怒りを瞳に込めました…。
尺にしてわずか15秒。
ルビーの演技は物議を醸しましたが、五反田が押し通す形で結着。
アイの心情を理解したルビーは、もう一つの答えを導き出していました。
ルビーはアイとは違う人間だという事実です。
アイはニノとの友情を諦めてしまいました。
でも、ルビーにはできません。
有馬を待ち伏せし、話をしました。
「私は友達とずっと仲良しでいたい、自分の気持ちに素直でいたい」
それが全てですよね!
ルビーは有馬と仲直りしたかったのです。
もし有馬がB小町を辞めてしまっても、ルビーをうざいと感じたとしても…。
ルビーは有馬と一緒にいたいのです。
「しつこくつきまとうから覚悟しといてよね」
自分に素直すぎるw
ルビーにここまで言われては、有馬の演技もここで終了です。
ルビーは有馬のおかげで孤独を理解しました。
その上で、自分の意思で有馬との仲直りを選びました。
アイももっと素直にワガママになれていたら…と思いますが、相手がニノですからね…w
ルビーは相手が有馬で恵まれまくりだと思いますw
友情を確かめ合った2人には、いつまでも仲良しでいて欲しいです!
次週もますます目が離せませんね♪
- ルビーの演技には強い説得力がある
- アイは周囲の期待に応えようとした
- ルビーはアイの孤独を理解した
- アイの虚像は自分を守る手段だった
- ルビーは自分の道を選ぶ決意をした
- 有馬との友情を大切にしたいルビー
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