ショウがシンラに会いに旅立った頃、地下では伝道者一派がミサを始めました。
大災害執行特化部隊(災害隊)も顔を出し、彼らはいよいよ本格的に動き始める!
前回の大災害時ヨナが聖陽教を興した詳細も語られる中、ハウメアの「例のモノを出現させる最終準備だ」という合図とともにシスタースミレが皇国全体を振動させ始めました。
人々が怯える中、逆賊・第8も大災害に向けて準備中。
今回は、世界を救うために筋肉スパイが暗躍します!
目次
『炎炎ノ消防隊』209話!のネタバレ
それでは『炎炎ノ消防隊』209話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
筋肉スパイの暗躍1
伝道者一派が本格的に動き出す中、当然消防官たちも動きを止めてはいませんでした。
消防服ではなく黒ずくめで深く帽子を被り、街中を静かに窺っている桜備。
どうやら桜備はガタイの良い男を追っている様子。
そして喫茶店に入っていくその男を追って中に入り、アイスコーヒーを頼んで席に着きました。
すると桜備の後ろの席には見覚えのあるハゲ頭が!
「どういうことだ桜備」
ガタイの良い男は第2特殊消防隊大隊長のグスタフ本田でした。
2人はどうやら予め密会する予定だったようで、桜備は回りくどいやり方となってしまったことをグスタフに謝ります。
第8は今や皇国を敵にまわした逆賊。
グスタフの立場を考慮し表立って会うことは出来ないのです。
グスタフも承知しつつ、桜備にただ用件だけを聞きました。
桜備はまず「大災害が近いのはご存知ですね?」と切り出し、軍は備えているのか、第2から見た皇国軍の動きを知りたいのだと伝えました。
「協力し合えればと…」
桜備は軍との協力を望んでいました。
グスタフの答えとは?
第8は逆賊ですから、姿を見せた桜備をグスタフが密告しないとは限りません。
グスタフはそんな危険を顧みず接触してきた桜備を「嘘や偽りがないのがわかるからこそ部下や仲間がついてくるのだろう」とし、その上で「だが国や皇国軍は変わらん」と伝えました。
「皮肉なことだが、民を守るはずの軍は事が起きてからでなければ動くことはできん…」
バーンズが命を賭して結束を呼び掛けたのは承知でも、上の命令が絶対でありそれに反することは出来ません。
つまり軍は現段階では第8に協力できないということです。
もちろん桜備はそういった事情、表立って協力できないグスタフの立場を理解していますので、協力の強要はせずせめてもの忠告をしました。
「何卒あなたや第2で出来る限りの備えを」
何に備えるのか、というグスタフの疑問に桜備ははっきり答えます。
「全てです」
それから会話がされたのかは分かりませんが、アイスコーヒーが運ばれた時には桜備はお金だけを置きすでに喫茶店から立ち去っていました。
筋肉スパイの暗躍2
ある池でピピッと笛を吹きながら鯉に餌をあげている男。
アーグ亡きあと第4特殊消防隊の大隊長になったパーンは、鯉の方を向いたまま「こちらから会いに行くつもりだったんです」と呟きました。
彼の後ろにはまた黒ずくめの男。
スパイは忙しい。
パーンの言葉に桜備は少しだけ彼の方を振り返りました。
桜備の言葉を待たずパーンは結論を口にします。
「第4は第8に全面協力する体制です」
反逆罪に問われる可能性があろうと、命を賭して団結の必要を説いたバーンズの思いに報いようとパーンは考えたのです。
「故人の思いに報いねば」
その言葉にはバーンズだけでなくアーグへの想いもありました。
アーグは「消防官は火事が起きてからしか動けない…規則だから」と嘆いていたそう。
その受け身の体制がアーグを失うことになったのかもしれません。
此度はすべての人々の命がかかる大災害…だからこそパーンは手遅れにならないよう、命令違反にもなり得る第8への協力を決めたのでしょう。
その決断には桜備への信頼もある様子。
パーンはかつて桜備が勲章を剥奪された二度の命令違反がどちらも人命を守る取った行動によるものだったということを挙げ、
「今回の反逆罪も人命を最優先に動いたからこその結果のはず」と考えていました。
「消防官の使命は人命と財産を守ること」
逆賊になってでもその使命を体現している桜備に、パーンは同じ志で協力を約束しました。
パーンの意思に感謝し桜備が立ち去ろうとすると…
「餌タイム!鯉整列!ピピー!」
いつものパーン(笑)
桜備に「目立つからやめて…」とツッコまれてしまいましたが、やっぱりパーンはこうでなくては!
結局第8の味方はどれほど?
第8の面々はそのまま浅草にいました。
桜備は今回の結果を踏まえ、第1を含む聖陽教・灰島・軍の協力を得るのは難しいが、グスタフなど個人での協力をしてくれる人がきっといると希望を示しました。
隊として協力を約束してくれているのは第4と第7。
何が起きるか分からない大災害に対してまだまだ戦力不足が否めません。
今の状況では第1のカリムも動けないはず。
そんな話をしていると…
「私を忘れているんじゃないだろうな」とプリンセス火華がやってきました。
先日修道院でシスタースミレと対峙した火華は『大災害と人体発火に関する調査報告書』をまとめていたようで、書き上げてきた調査書をリヒトがゴキブリのように素早く奪っていきました。
「まあ俺が見るより意味あるし…」とリヒトに調査書を託した桜備は、改めて火華に感謝を伝えました。
「こんな状況になってもついてきてくれてありがとう」
火華は第8初めての協力者。
これまでの、そしてこれからの第8にとってもとても大きな存在です。
すると火華は「ただシスタースミレに復讐したいだけで第8に協力してるわけじゃない」とツンしながらも「第8全てが嫌いな訳じゃないがな…なっ、シ・ン・ラ」とデレ。
相変わらずはっきりしてて可愛いです。
しかしワザとなのか天然なのか、シンラは「第8のためにありがとうございます!」とやはり火華の気持ちに噛み合わないのでした。
こんな時に恋バナで盛り上がる
シンラに夢中の火華に「年上の方がお似合いだと思う」と言い始めるアイリス。
「たとえば桜備大隊長とか!」
急に名前を出され「歳も離れすぎてるし…」と桜備は困惑。
するとアイリスは「じゃあ火縄中隊長とかは…」と対象を変更しました。
それを聞き「ひ…火縄中隊長はおかしくないですか?」と急に焦り出すマキ。
はっきりとした描写はないですが、やはりマキはきっと火縄が好きなのでしょうね。
「私の押し付け合いはやめろ」と火華が不機嫌になっている横で、アイリスは「あとシンラさんはタマキさんとかの方がお似合いですよ」とさらに火種を撒き散らします。
当然シンラとタマキは否定し罵り合い、マキも「誰が焦ってるんじゃい!」とアーサーを責め立てており、すっかり場は荒れてしまいました。
天使の笑顔で場を荒らすアイリスを「天然って怖い…」と傍観するリサとヴァルカン。
興味深いのは、シンラが「俺はシスターのような女性が好き!」とサラリと口にするシンラと「私もシンラさん大好きです」とのんきに答えるアイリス。
そして「私もシスターなんだけど!」「アイリスならまだ私とアンタの方がお似合いよ!」と抗議するタマキ。
恋としての感情が含まれているのかは分かりませんが、マキの反応を含め今回色々な恋愛模様(?)が見えましたね。
あいつが来た!
こんな時にも第8らしい騒がしさを見せる中、突如リサの横から「東京の連中はいつも喧嘩ばっかしてんのか!?」という声が。
すると見る見る畳が盛り上がっていき…
「廬山土竜破!」
なんと廬山昇竜覇ならぬ土竜破を繰り出しながら黒いモグラが飛び出てきました。
中華半島にいたスコップです!
「喋るモグラ!?」
読者にはすでにおなじみですが、初対面のヴァルカン&リサは驚愕。
中華半島からはるばるやって来たスコップ、一体第8に何をもたらすのでしょうか。
『炎炎ノ消防隊』ネタバレ209-210話のまとめ
各隊がどんな動きを見せるのか楽しみでしたが、やはり皇国の敵・逆賊となった第8に寄り添う姿勢を見せることは難しく、現段階ではっきりと協力体制を示しているのが第4と第7のみとなりました。
それでも逆賊覚悟で手を取ってくれたパーンの意志のように、個人的な協力が仰げたグスタフなど実際には多くの味方がいそうです。
今回は「聖陽教会」「皇国軍」「消防庁」というそれぞれの組織体系が立ちはだかる中で、“桜備の人柄”が皇国をひとつにまとめようとしている様が感じられましたね。
グスタフと同じくマキの兄も伝道者一派の脅威を身をもって知りましたので、マキパパ率いる軍も指揮下の第2もきっと味方になってくれるはず。
少し心配なのが聖陽教下の第1のカリムですが、彼もまた火華のように早いうちから第8の味方となってくれていたので一緒に戦えればと思います。
そして嬉しいのがスコップの再登場ですね。
しかし戦力的には期待できないので恐らく“黒の女”の使者という感じでしょうか。
200年前にシスタースミレとともに柱になったという、中華半島の森を守るために御神体で炎を燃やし続けていた“黒の女”。
前回の大災害後にこちらの世界に来たという彼女が今回の大災害に向けてのキーマンとなってくれるのかもしれません。
次回その辺が明かされればいいですね。

⇒『炎炎ノ消防隊』210話!黒の女の伝言!柱出現で大災害が・・
⇒『炎炎ノ消防隊』208話!天照の正体!聖陽教の始まりは滅・・
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