- 女王は虚しい最期を迎えた
- ソンジュが迷いを抱える瞬間
- ムジカの言葉がソンジュを揺さぶる
前回、ムジカは女王に、あなたは既に破滅していると衝撃の言葉を告げました。
そして激高しムジカに襲いかかった女王の身体は、過剰摂取により崩壊。
ムジカは、自分は鬼という種を変えるために生まれたと言い放ち、食べた者達に蝕まれ絶命していく女王の姿を見届けます!
そして今回、女王亡き後どう事態を収束させるか話し合うエマ達。
鬼側の問題をムジカ達に任せ、エマ達はアジトに戻ることに。
一方ソンジュは、このままエマが結び直した“約束”が履行されれば二度と人間を食えなくなると、エマ達の計画を阻止するか迷っていました。
しかし突然のエマからのハグと感謝の言葉で、そのタイミングを失ってしまいます。
無事儀式の場を後にしたエマ達ですが、ノーマンはピーター・ラートリーが王兵を動かしていると告げ……!?
ということで、ムジカ達とエマ達のやり取りや最後の敵に注目して、159話の内容をお届けしていきます!
目次
『約束のネバーランド』159話!のネタバレ
それでは『約束のネバーランド』159話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
女王の虚しい最期
【#約ネバ展 CHARACTER FILE No.12 レグラヴァリマ】
鬼の世界を統べる女王。高い戦闘力を持ち、欲深く傲慢で、富や地位、美食など全てのものを手に入れるために手段を選ばない。農園設立以来の最上物であるノーマンを自分のものにするために試験農園に送った。#約ネバ pic.twitter.com/8lXRphXGbK— 約束のネバーランド展【公式】 (@yakuneba_ten) September 7, 2020
欲しい、欲しい、欲しい。
女王の脳裏には走馬灯のように、地位や名誉、富や美食、強さや称賛……あらゆるものを求めてきた過去が浮かびます。
もっと、もっとと膨れ上がる欲望は、割れたカップに注がれる水のように、いつまでも満たされることはありませんでした。
溢れかえる食事や宝物に囲まれた女王。
自分が欲しかったものはこれではなかったのか?
とムジカの問いかけを思い出し考えます。
本当に欲しいものは別にあったというのか、それが手に入ればこの渇きは満たされたのかと。
いや、満たされなくて何が悪い、とすぐに思い直しますが、どうしようもない虚しさは消えません。
結局虚しさの正体は分からないまま、ただ欲しい欲しい、腹が減ったと思いながら、女王は最期の時を迎えます。
「よこせ食いたい…妾の…特上3匹…」
そして女王は息絶え、エマ達の前には、完全に異形となって溶けたような骸がありました。
女王は、ムジカが言っていたように足りていると感じるどころか、自分の心が割れたカップのようになっていることにも気づけなかったんじゃないでしょうか。
何とも憐れな最期となりました。
もう人間を食えない?ソンジュの迷い
今度こそ死んだ女王の姿に、驚くエマ達。
ソンジュはあの“女王”が、と考えます。
既に姉とは思っていないような感想ですが、やはり驚きは大きいようです。
一方、女王に倒され意識を失っていたザジが目を覚まし、ノーマン達が安堵しながら気づかいます。
ムジカは女王の骸を見上げ、これでもう追われない、誰も殺されない、と思います。
亡き両親や仲間に内心で呼びかけるムジカ。
その隣でソンジュも、改めて女王や五摂家が死んだこと、鬼世界が間違いなく変わることを実感していました。
人間の身でそれを成し遂げたノーマン達に視線を送り、とんでもねぇ、と思うソンジュ。
そして、「読めない文字」と“約束”まで結んだエマ。
そこまで考え、ソンジュは迷います。
「いいのか?それで」
このままエマが結び直した“約束”が果たされれば、ソンジュはこの先人間を食うことも、見ることすらもなくなる。
宗教上の理由で食用児を食うことはないソンジュですが、自然に生まれた人間なら別だと、51話でもう一度腹一杯食いたいと言っていました。
ムジカとエマが笑い合う様子を見ながら、ソンジュは歯噛みします。
さらには鬼を変えるために生まれてきたというムジカの言葉もソンジュの頭をよぎります。
迷いを抱えるソンジュは、槍を握る手にぐっと力を込めます!
ソンジュがエマ達の前に立ち塞がってしまうのか、と不安になる展開となりました。
ザジが動けない今、ソンジュが本気になればエマ達を容易に制圧できる状況。
エマ達は全く気づいていませんが、かなりの危機です。
エマ達はアジトへ
女王を倒し、ザジが目を覚ました安堵もつかの間、レイがここからどうする、とみんなに問いかけます。
王・五摂家を殺し尽くし、王都他各領、鬼社会は完全に統率者を失った。
和平交渉どころの話ではなく、各地で混乱や暴動が起き、戦争に陥る恐れもある。
少し考え、エマは女王の弟、王族だというソンジュに、次の王様になれないのと問いかけます。
それに対し、ムリだねと即答するソンジュ。
イヴェルクやバイヨンが生きていれば別だが、俺にはコネもなく政治も分からないと言います。
何より自分は700年“反逆者”として追われてきた身。
王兵も民も言うことをきかない、混乱するだけだ、と。
エマ達も言われてみればそうだと思っているようです。
そんなエマ達にムジカは大丈夫よと言います。
鬼の問題は私達で何とかするからとにかくアジトに急ぐよう、エマ達に告げるムジカ。
何か言いたげなソンジュ、驚くエマ達。
でも、とためらうエマに、ムジカは人間の姿が見えない方が事態を収めやすいと言います。
今ならまだあくまで鬼の内乱にできる。
大切なのはこれ以上誰も死なせず、憎しみの炎を大きくさせないことだと。
鬼への憎しみを原動力にしたラムダの仲間達を束ねてきたノーマンは複雑な表情です。
それより嫌な予感がする、王都兵の大群によって万が一アジトが襲われていたら大変とムジカは続けます。
「行きなさい さあ急いで こっちは大丈夫ちゃんと考えもあるの」
子どもの姿でもエマ達よりずっと長く生きているだけあって、ムジカがお姉さんに見えてくる頼もしい場面でした。
また、王族のソンジュが民をまとめるのかとも思いましたが、今回エマの問いを受けて本人がきっぱり否定しました。
混乱を招くというのは納得ですが、だとすると何か別の方法で鬼側の問題を収束させる必要がありますね。
エマの感謝の言葉!
鬼側の問題を引き受けてくれたムジカの優しさに、エマは感極まりハグ。
感謝の言葉を伝えます。
レイも恩に着る、と言います。
その様子を見ていたソンジュは、やはりこのままでは、とエマ達の計画を阻止するか葛藤していました。
しかし次の瞬間、絶妙のタイミングでエマがソンジュに抱きつきます!
慌てるソンジュに対してもありがとうと伝えるエマ。
2人と別れてからの2年間のことを話していきます。
ほんの一部とはいえ、色んな鬼を見た。
鬼や自分達のこと、食べることや命を奪うことについて、たくさん考えた、と。
さらに“死”についても考えた、とエマ。
家族を殺され、食べられるのは絶対に嫌。
自分自身も絶対に殺されたり食べられたりしたくない、それでも、もし私が死んだら。
ある夜、月を見上げ想像したことを、エマはソンジュ達に伝えます。
「ソンジュとムジカになら食べられてもいいって思った」
言葉を失うソンジュとムジカに、鬼を殺したくないと思えたのはあの時2人に出会えたからと続けるエマ。
今の自分が在ってここまで来られたのは、2人に出会い助けてもらえたからだと。
そしてエマ、レイは改めて、ソンジュとムジカに笑顔で感謝の言葉を告げます!
「ありがとう 本当にありがとうございました」
エマはただありがとうと言いたかっただけでしょうが、主人公の力か、ソンジュの迷いを見透かしたかのような絶妙のタイミングでのハグになりました!
ソンジュ暴走の危機は何とか回避できました。
エマ達の笑顔のありがとうは爽やかですが、立場的にしょうがないとしても、ノーマンの表情だけが複雑そうなのが切ないです。
最後の敵・ピーター!
✨新キャラクター✨
■ピーター・ラートリー(CV.細谷佳正)全食用児を管理する者。ラムダ7214で食用児の実験を行っていた。
キャラクターページでも紹介しています!https://t.co/TMihIoUMea#約ネバ pic.twitter.com/m50W5aJWLG
— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) March 4, 2021
エマ達が儀式の場から去った後、人間もう食べられなくなるわよ、いいの?
とソンジュに問うムジカ。
あ~~~~っと叫びながらがばっと頭を抱えるソンジュ。
「よかねぇよ!あ~~~~!!俺の馬鹿野郎!!」
ソンジュのそういうところ好きよ、とムジカは微笑みます。
そして、さっき考えがあるって言ったけど本当は何もない、どうしましょ、と言います。
だと思ったとソンジュ。
ちょっと無茶だがイチかバチか、アテがなくもないと続けます。
アテが何なのか気になりますが、何より女王戦で緊迫の場面が続いた後なので、気心の知れた2人の会話が和みます!
一方、アジトへ急ぐエマ達3人。
ノーマンはアジトを探す軍のことを考えていました。
4000の王兵、半数でも2000。
2日前の朝にエマ達が目撃している。
さらに女王が言った「あやつ」という言葉。
それらのことから、確かにこの状況はまずい、急ごうとノーマンは言います。
女王の言葉でノーマンが確信したこと。
「今王兵を動かしているのは恐らく…ラートリー家現当主 ピーター・ラートリーだ」
ということで、最後の敵が明確になったところで、159話の内容はここまでとなりました!
『約束のネバーランド』ネタバレ159-160話のまとめ
女王の憐れな最期、二度と人間を食えなくなるソンジュの迷い、ソンジュの動きを止めたエマのハグと感謝の言葉、そして浮かび上がったピーター・ラートリーの暗躍。
ソンジュが食欲のためにエマ達を阻止するのか、女王戦とはまた違った緊張感がある159話でした!
結果的にはソンジュが頭を抱えるだけで、血なまぐさい展開にならずに済んで良かったです。
最後の敵ですが、確かにラートリー家が残ってたなって感じですね。
アンドリューの死以降途絶えていたラートリー家の動向ですが、王兵を使って今後どう動いてくるんでしょうか。
最終章が新たな局面を迎え、次回も目が離せません!
- 女王の虚しい最期が描かれる
- ソンジュが人間を食う迷い
- エマの感謝がソンジュを救う
- 最後の敵ピーター・ラートリー登場
- 鬼社会の混乱と和平の可能性
- ムジカの指導力が光る場面
⇒約束のネバーランド156話!ソンジュの正体に驚愕!女王との・・
⇒約束のネバーランド158話!女王、過剰摂取で自滅!?隠され・・
⇒約束のネバーランド174話!ピーターの最後の選択とは?・・
⇒約束のネバーランド148話!エマとレイがムジカと再会!城へ・・
⇒約束のネバーランド161話!無人のアジトとピーターの裏切り・・