信の嫁は誰なのか
結論から言うと、まだ決まっていません。70巻768話「二人の約束」で信は羌瘣にプロポーズしますが、羌瘣は受け入れていません。返事が保留になったまま話が進んでいます。
プロポーズの場面だけが切り取られて広まりましたが、成立はしていません。ここを押さえておかないと、話がずれます。
この記事でわかること
- プロポーズの話数と、その場で何があったか
- 羌瘣が受けなかった理由
- 嫁候補として挙がっていた3人
- 史実の李信に子がいたという話の出どころ
- 李超の系図が疑われている理由
768話で何があったか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 話数 | 70巻768話「二人の約束」 |
| 場所 | 城戸村。信と漂が住んでいた里典の家の小屋 |
| 結果 | 羌瘣は受け入れていない |
| 直前の出来事 | 尾平の結婚式 |
信は羌瘣を起こして、自分と漂が暮らしていた小屋へ連れて行きます。そこで昔の話をしました。
五歳のときに拾われてきたこと。漂と出会って、十年ほどここで一緒に暮らしたこと。二人で天下の大将軍になるという夢を、寝落ちするまで話していたこと。
その場所で、信は羌瘣に一緒になろうと持ちかけました。
羌瘣が受けなかった理由
羌瘣の返しは、こうでした。
「そんな話聞いたら、これからの戦いで死ぬのが余計怖くなるじゃないか」
嫌いだから断ったのではありません。逆です。この先に守るものができてしまうと、戦場で足が止まる。そのことを羌瘣は分かっています。
羌瘣は飛信隊の副長で、三千将の位を持つ剣士です。飛信隊の中で唯一、信の稽古に付き合える実力があります。軍略もでき、昌平君の軍師養成学校への推薦まで受けました。
前線に立ち続ける人間だからこそ、約束の重さが分かるということです。
僕はこう読む
この返事は、断りではなく先送りだと思っています。
羌瘣が言ったのは「嫌だ」ではなく「怖くなる」でした。
怖くなるのは、失いたくないものができたときだけです。
つまり答えは、その一言の中にもう出ている。
出す場所を、中華統一のあとに置き直しただけだと読んでいます。
尾平の結婚式の直後にこの話をさせたのも効いていて、
戦が終われば当たり前にできることを、この2人はまだ選べない。
嫁候補として挙がっていた3人
プロポーズの前は、3人の名前が挙がっていました。
| 名前 | 立場 |
|---|---|
| 羌瘣 | 飛信隊副長・三千将。768話でプロポーズされた |
| 河了貂 | 飛信隊軍師。信に特別な感情を抱いているが伝えていない |
| 陽 | 向の大親友。信に一目ぼれしている |
河了貂は山民族の末裔で、信と政と同じ場所に立つために軍師になりました。判断力を武器に、最前線で指揮を執ることもあります。それでも信への気持ちは、まだ本人に伝えていません。
陽は向の大親友で、頼りになる姉のような人物です。向と麗を狙う琉期を体を張って止めた場面で信と出会い、一目ぼれしました。
そもそも信に結婚願望があるのかという話も、蒙恬との会話で出ています。そのとき信は満更でもない表情をしていました。
史実の李信に嫁はいたのか
ここが誤って広まっている部分です。よく「李信の子は李超」と書かれますが、その系図の出どころは『新唐書』で、『史記』には李超の記事がありません。
史記では、李信から玄孫にあたる李広までの系図が不明です。そこを埋めているのが新唐書ですが、この資料そのものの価値が低いとされており、信憑性を疑う見方があります。
| 資料 | 李信の子について |
|---|---|
| 史記 | 記載なし。李広までの系図が不明 |
| 新唐書 | 子は李超。ただし資料価値が低いとされる |
新唐書の系図では、李超の次男・李仲翔が漢の征西将軍となり、その子が李伯考、孫が李尚、李尚の子が前将軍の李広だとされています。
隴西李氏は嬴姓の出自で、先祖には李耳、つまり老子の名まで見えます。壮大な家系図ですが、史記で裏が取れるのはここではありません。
僕はこう読む
系図の空白は、原泰久先生にとって有利に働いていると思っています。
史記が李信の家族を書いていないということは、誰と結婚しても史実に反しません。
李超という名前だけが後世の資料に浮かんでいる状態です。
だから羌瘣でも河了貂でも、作品側は自由に選べる。
逆に、断定して書いてある部分があったら選べませんでした。
記録が薄いことが、この作品ではいつも物語の余白になっています。
慶舎のときと同じ構造です。
まとめ
信の嫁は、まだ決まっていません。70巻768話「二人の約束」で羌瘣にプロポーズしましたが、受け入れられていません。
羌瘣の返しは「そんな話聞いたら、これからの戦いで死ぬのが余計怖くなるじゃないか」。嫌いだからではなく、前線に立ち続ける立場だからこその言葉でした。
候補として挙がっていたのは羌瘣、河了貂、陽の3人です。河了貂は気持ちを伝えておらず、陽は一目ぼれの段階で止まっています。
残る論点は、史実がどこまで縛りになるかです。李信の子を李超とする系図は新唐書のもので、史記には載っていません。
僕はこう読む
羌瘣で決まりだと思っています。ただし戦が終わってからです。
768話の場所が、信と漂の小屋だったのが決定的でした。
あの部屋に他人を入れた時点で、信の中では答えが出ています。
漂と天下の大将軍の話をした場所に、羌瘣を連れて行った。
同じ夢を分ける相手として選んだということです。
返事が保留なのは、羌瘣が断ったからではなく、まだ戦の途中だから。
中華統一が済んだとき、もう一度この小屋が出てくると読んでいます。
この2人は、約束を先に置いて戦場へ戻りました。だから題も「二人の約束」になっています。羌瘣で決まりかどうかは、そのあとに残されています。
——あなたは信の嫁が羌瘣になると思いますか。それとも河了貂にも可能性が残っていると思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
768話のプロポーズと、史実の李信の系図は別の話なので、分けて見ると整理できます。
Q. 信は結婚しましたか。
A. していません。70巻768話でプロポーズしましたが、羌瘣は受け入れていません。
Q. プロポーズは何巻の何話ですか。
A. 70巻768話「二人の約束」です。城戸村の、信と漂が暮らしていた小屋が舞台でした。
Q. 羌瘣はなぜ断ったのですか。
A. 「死ぬのが余計怖くなる」からです。嫌いだからではなく、前線に立ち続ける立場だからの言葉でした。
Q. 嫁候補は誰がいますか。
A. 羌瘣、河了貂、陽の3人です。河了貂は気持ちを伝えておらず、陽は一目ぼれの段階です。
Q. 史実の李信に子はいましたか。
A. 新唐書には李超という子が記されています。ただし史記には記載が無く、信憑性を疑う見方があります。
Q. 李信は李広の先祖ですか。
A. 新唐書の系図ではそうなっています。李超から3代下って、李尚の子が前将軍の李広とされます。
戦の合間に交わされる約束が、飛信隊では何度も描かれてきました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月18日


陽だと思う。理由は、陽のイヤリングの形が李のLだから。
以前は「キョウカイとカリョウテンは無いな。二人とも飛信隊の柱であってどちらか一人でも抜けたら隊の損害は大きい」と思っていた。
だけど、キョウカイがホウケンと戦ったり信を蘇生させた後遺症で戦線復帰出来ないとするならキョウカイも有り得るなと考え直した。
恋愛結婚のほうが異常だった時代だろうし・・・
強制的に後宮から下げ渡されて結婚ということで、陽ちゃんだろう。
第一夫人:陽
第二〜第三夫人:陽の姉妹か、他の貴族の娘
妾:羌瘣、河了貂
これが現実的なところでは。
羌瘣が将軍になって官位でも持ってたら第二夫人あるかも。
羌瘣と信の間に子は出来る。しかし、羌瘣の夢はそこまで。
正妻は陽であろう。
河了貂は、信の側で一生参謀として生きる。
そんなところかな。