- ゼノが科学王国に挑戦する
- 大樹が復活液を守り抜く
- 千空が空母改造を提案する
鹵獲した敵の飛行機を凝視するコハクが見つけたのはコーンの葉と粒でした。
飛行機を飛ばすためには広大な滑走路が必要で、そこにコーン農園があると推測されることから、ゲン・クロム・コハクの3人が偵察部隊として敵の本拠地を探します。
逃げた敵の証拠を見つけるゲン。
しかし、分かりやすい手法で自分たちを罠に誘う敵の真意に気がつくと、メンタリストのプライドに火が付いたか、敢えて単独で敵パイロットのスタイナーに接触して本拠地に向かいます。
拓けた大地にコーン畑は確かに存在し、お城と工場を合わせたような本拠地。
ゲンはその内部でダークサイドの科学者Dr.XENO(ゼノ)と遂に対面をします。
大人でプロの科学者であるゼノに対して淀みなく質問に答えるゲンでしたが、科学王国のリーダー名を問われると、一瞬狼狽えながらも丈夫そうで千空のために身体を張れる漢、大樹がリーダーだと嘘八百をデッチ上げるのでした。
目次
『Dr.STONE(ドクターストーン)』152話のネタバレ
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それではDr.STONE(ドクターストーン)第152話『Z=152 DOCTOR VS DOCTOR 』の要点をまとめてみました。
科学者同士の対決は合わせ鏡のような対峙は、表情までもが不敵な笑みで似た者同士の面構え。
千空たち科学王国にとっては、今までと違う戦いが予想されます。
時間のない場合は目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
ゲンの行方
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科学の要塞の偵察を続けるコハクとゲン。
コハクは敵本拠地にあるニョキっと高い棒のような塔が気になりますが、クロムは少しでも敵陣情報をゲットして千空たちに知らせようと観察に余念がありません。
ゲンが戻らないため潜入に成功したのか疑心暗鬼のクロムですが、コハクは“世界一信用できる嘘つき”のゲンならば下手は打たないと、パワーワードをぶち込みながら信じているようです。
ペルセウスと合流した千空たちは、そのままサクラメント川を北上しています。
クロムは今の状況を無線で千空に伝えようとしますが、敵が傍受している可能性に備え、必要以上のことを話さないようクロムの会話をストップします。
自分たちの動きが筒抜けだったことから、日本語を理解できる敵にも警戒を強めながら、司はクロムに最低限の情報を伝えるように指示。
今はクロムとコハクの2人しか居ないことから、ペルセウスのブリッジではゲンが裏切ったフリをして潜入したことを100億%確信して、千空は早速に通信を切ってしまいます。
長い通信は敵に探知される恐れがあるからです。
今までは自分たちの方が科学のアドバンテージがありましたが、今回は敵の方が上の可能性があるため、これまでの戦いとはまるで違うと危惧する羽京。
それを聞いて対抗心を燃やす千空。
すると、ペルセウスに再び無線連絡が入ってきます。
ニセDr.とのトップ会談
ドクターストーンをゼノが主役視点で pic.twitter.com/By57IKZBMD
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電話を取ったマグマはクロムに連絡を控えるように注意しますが、連絡してきた相手は違いました。
Dr.ゼノです。
先ほどの無線で科学王国の周波数を探し当てたのです。
敵からの接触に緊張が走る羽京や杠たち。
挑発するマグマに対しては、拙い日本語とはいえ馬鹿に理解できる話ではないとゼノは科学のリーダーを指名します。
「Dr.大樹につないでくれ」
どくたーだいじゅ…??
ゲンの仕業と理解した千空。
龍水も一番のタフガイである大樹を、科学使いのボディガードとしてフェイクに仕立てた企みに気が付きました。
何事も形からとメガネと白衣に着替える大樹。
ゼノに対する第一声は、マシンガンでいきなり人を撃つことは悪い事だと絶叫します。
スタンリーの行動を詫びながらも、圧倒的な科学の戦闘力の差を挨拶代わりに見て欲しかったと弁明するゼノ。
これがハーバーボッシュ工場の完成を意味することを、大樹に問いかけるゼノ。
ボロが駄々洩れになるから大樹に余計なことを喋るなと、後ろで聞きながら心配する千空。
ハーバーボッシュ工場とは一言でいえばアンモニアの化学工場。
空気と水から、無限にそして大量に、火薬つまり銃弾が作り出せる仕組みのことです。
自分たち大人のプロ集団と、科学王国の仲良し少年チームとは訳が違うとして、素直に投降を勧めるゼノ。
その理由は「人手不足」という意外な言葉に呆気にとられる千空たち。
つまり、ゼノたちは復活液を知らないのです。
そこだけは既存の常識的な科学では通用しません。
ゼノたちは石化中でも意識を保ち続け硝酸をかけて復活した、いわば選ばれしメンバー。
一方、科学王国は数十人で、年端もいかない少年たちが全員とも英雄だとは考えにくいことから、ゼノは石像を起こした方法を知りたがっているようです。
復活液は唯一のアドバンテージだと、絶対に話さないよう大樹を引き止める龍水。
初対面でマシンガンを放つ連中ならば、教えた瞬間に大兵団で蹂躙されるのは明らかです。
硝酸は工場で、アルコールはコーンでと、この二つがあれば、いきなりコーンシティが完成して復活液数十億人分がゲット出来ると青写真を描く千空。
ということで復活液は教えられないと、大樹は断固拒否を大声でゼノに伝えるのでした。
石化大戦の始まりか
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大樹の答えを聞いたゼノは交渉決裂を宣言。
すると上空にはスタンリーが操縦する飛行機が現れましたが、二度と危険な低空飛行をしてくる様子はなさそうです。
槍や弓も届かない相手に戦う術を聞く大樹でしたが、敵から強奪した飛行機をカセキが修理するつもりです。
しかし、飛行機が飛ぶための滑走路がありません。
そこで千空は「ここに」滑走路を作ると、ペルセウス大改造計画をぶち上げます。
何と空母に改造してドックファイトで挑むつもりです。
『Dr.STONE(ドクターストーン)』152-153話のネタバレのまとめ
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ラストは空母に艦載機がF35と、ヤラレっぱなしは性に合わないと戦う気の千空。
いわば敵陣で上空から偵察されまくりの中、ペルセウスをいかに大改造するのか気になります。
大樹のコスプレはチョビヒゲと野口英世を想起させますが、白衣まで杠の準備万端さに加えて、しっかりと大樹の背中を押すあたりがもう内助の功といった印象です。
大樹は大樹で結果的に上手くDr.の役目を果たしたようでしたが、復活液は教えないと最後にボロを出したのがマイナスかな。
大量の銃器に飛行機も複数保有するなど軍事的に優位なゼノたち。
しかし、ハーバーボッシュのロードマップを見れば分かるように、材料的には今まで登場してきたアイテムばかりのため、今まで不殺を唱えてきた千空が殺人兵器に手を染めるのか、その心情についても注目されます。
オマケ:「化学兵器の父」ハーバー教授
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ゼノと千空の会話にあった「ハーバーボッシュ」。
厳密には2人の化学者(←この場合は「化学者」です)のフリッツ・ハーバーとカール・ボッシュにより1906年にドイツで商業化された革新的な「ハーバー・ボッシュ法」のことを指しています。
千空が「水と空気でアンモニア~」というセリフがありました。
N2 + 3H2 → 2NH3
窒素を基にアンモニアを合成することで、植物の生育には不可欠な科学肥料の大量生産を成功とし、ハーバーは1918年ノーベル化学賞を受賞しました。
この「空気からパンを作る」とも言われた画期的な方法でしたが、それはあくまでも平時の話。
戦時下ではハーバーは「化学兵器の父」という二つ名でドイツ軍に貢献することになります。
それが毒ガスです。
また、アンモニアから硝酸を作ることが可能なため、ここで作中にあったように火薬の大量生産に結びつきます。
妻クララは同じ化学者として毒ガスの開発に没頭する亭主への抗議で自殺までしますが、それでもハーバーは強烈な愛国心ゆえに研究を続けるのでした。
しかし、その晩年は失意のままで人生に幕を閉じていきます。
ナチスの台頭によるユダヤ人迫害のため、ハーバーはドイツに尽くしながらも、祖国に裏切られるような形で国外追放の憂き目に遭うからです。
- ゼノが科学王国に接触する
- 大樹が復活液を守る決意
- 交渉決裂で戦いの始まり
- 千空のペルセウス改造計画
- ゼノの兵器優位に危機感
- ハーバーボッシュ法の影響
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