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糸凌(しりょう)は死亡したのか?
結論から言うと、糸凌は死亡していません。番吾の戦いで青歌のジ・アガを討ったあと倒れ、左腕を失いましたが、捕虜として生きていました。798話で倉央と再会しています。
糸凌は、王翦軍の第四将・倉央の軍で副官を務める女性の将です。双剣を振るって自ら先頭に立ち、朱海平原では趙の将・共伯を一騎打ちで討ち取りました。倉央とは恋仲で、戦場でも陣中でもいつも隣にいます。この記事では、番吾の戦いで糸凌に何が起きたのか、倉央との再会、そして糸凌の強さが見える戦いを順に見ていきます。
この記事でわかること
- 糸凌が番吾で死にかけ、左腕を失った経緯
- 倉央が命を懸けて青歌軍に投降した理由と、798話の再会
- 倉央と糸凌が恋仲になったいきさつ(785話)
- 朱海平原で共伯を討った糸凌の強さ
- 糸凌はいまどこで戦っているのか
糸凌のプロフィール
糸凌は、兜と髪で顔の左側が隠れていて、素顔がほとんど描かれません。大柄な体で双剣を振るう姿から、戦場ではたびたび男の将と見まちがえられてきました。
| 項目 | 糸凌 |
|---|---|
| 読み | しりょう |
| 立場 | 王翦軍・倉央軍の副官 |
| 得物 | 双剣 |
| もとは | 傭兵団の一員として王翦軍の戦に加わっていた |
| 討った将 | 朱海平原で共伯(617話)、番吾で青歌のジ・アガ |
| 生死 | 生存。番吾で左腕を失うも、798話で倉央と再会 |
| 史実 | 記録に名が無い、作品オリジナルの将 |
番吾で糸凌に何が起きたのか
番吾の戦いで倉央軍が向き合ったのは、司馬尚の青歌軍の第一将カン・サロと、暴と呼ばれた剛将ジ・アガでした。王翦の本陣が危なくなったとき、糸凌は二人を自分一人で引き受け、倉央を王翦の救援へ送り出しています。
結果として、786話から787話で糸凌はジ・アガを討ち取りましたが、鎚で左腕を砕かれ胸にも一撃を受けて動けなくなり、カン・サロからも助からないと見られて戦場に置かれます。番吾の戦いは秦軍の大敗に終わり、第一将の亜光と第二将の田里弥が戦死しました。副官が二人分の相手を引き受けたからこそ、倉央は王翦を守れたということになります。
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糸凌が倉央を送り出した場面は、二人の約束をいちばん試す場面だったと思っています。
死が二人を分かつまで一緒だと誓った相手を、自分から戦場の外へ押し出した。
一緒にいることより、倉央を将として立たせることを選んだ。
副官としての答えと、恋人としての答えが、あの「御意」の一言で重なっていたように見えます。
倉央はなぜ青歌軍に投降したのか
王翦を逃がしきった倉央が軍を離れて一人で青歌軍に投降したのは、糸凌の亡骸を捜して抱きしめるためでした。798話「愛する女」で、倉央はカン・サロに、将としての判断は正しくても糸凌を一人で死なせたことが耐えがたいと訴えています。
結果として、天幕に入ってきたのは、捕虜として手当てを受け、左腕を失いながらも生きていた糸凌でした。799話「戦争の輪」で、倉央は自分の首と引き換えに糸凌を帰してほしいと願い、糸凌は倉央が死ぬなら自分も死ぬと返し、カン・サロは倉央の勇気に免じて二人とも解放しています。ジ・アガならどうするかで動いてきたというカン・サロの言葉が、二人を救ったわけです。
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糸凌を生かしたのは、糸凌が討ったジ・アガその人だったと思っています。
カン・サロは友を失ったあと、友ならどうするかで動いていた。
仇を討った相手の命を、討たれた側の心が救っている。
番吾でいちばん救いのある場面が、敵の陣中で起きているのがキングダムらしいところです。
倉央と糸凌はどうして恋仲になったのか
二人のなれそめは、785話「大女」で描かれました。傭兵団の一員だった糸凌に、若手のころの倉央が一目惚れして毎日口説き続け、糸凌が隠していた左目の傷を見せて怒ったとき、傷ごと美しいと答えたことで糸凌の心が動いたというのが始まりです。
それから二人は、死が二人を分かつまで一緒だと誓い合いました。見た目を褒めたのではなく、隠してきた傷まで受け入れたことが、無口な糸凌には何より響いたのだと思います。堅物ぞろいの王翦軍で、軽口を好む倉央と無口で強い糸凌の組み合わせは、軍の中でもよく知られた二人です。
朱海平原で共伯を討った糸凌の強さ
糸凌の強さが最初に描かれたのは、朱海平原の戦いの15日目です。王翦が李牧の兵の動かし方を見抜くための強烈な探りとして倉央と糸凌を共伯の軍へ送り込み、617話で糸凌は共伯を一騎打ちで討ち取りました。
そのあとも李牧を守りに来たカイネを一撃で押し返し、紀彗軍の猛将・馬呈とは決着がつかないまま戦いが終わっています。探り役に選ばれたこと自体が、王翦が糸凌の突破力を信頼していた証拠だと読めます。
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糸凌は、登場した日から「強さの説明」がほとんど無い将です。
名乗りも過去語りもなく、いきなり共伯を斬り、カイネを押し返した。
語らずに斬る人だからこそ、785話で初めて明かされた過去が効いた。
強さの理由ではなく、傷を隠していた理由のほうが先に描かれたのが印象に残っています。
糸凌はいまどこで戦っているのか
解放された倉央と糸凌は、閼与で王翦軍に戻りました。倉央は無断で軍を離れた罰を王翦に願い出ましたが、王翦は何も言わず、二人をもとの場所に置いています。
韓の滅亡のあと、立て直した王翦軍で倉央は第四将になりました。78巻からの趙との全面戦争でも、糸凌は倉央の隣にいて、番吾で戦った青歌軍とふたたび向き合っています。2026年8月19日に出た最新の80巻、その先の連載でも、糸凌が討たれる場面は描かれていません。
まとめ|糸凌は左腕を失っても、倉央の隣に戻った
糸凌は死亡していません。番吾でジ・アガを討ったあと倒れ、左腕を失いましたが、798話で倉央と再会し、二人とも解放されました。
- 糸凌は倉央軍の副官で、双剣を使う女性の将
- 朱海平原では617話で共伯を一騎打ちで討った
- 番吾でジ・アガを討ったあと倒れ、捕虜になって左腕を切り落とされた
- 798話で倉央と再会し、799話でカン・サロに二人とも解放された
- いまも倉央の隣で、趙との全面戦争に出ている
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番吾で王翦軍は、第一将と第二将を失いました。
その敗戦のなかで、倉央と糸凌だけが「約束を守れた二人」として帰ってきた。
全部を失った軍に、失わずに済んだものを一つだけ残した。
原先生が二人を生かしたのは、王翦軍がまた立ち上がるための灯りとしてだったと読んでいます。
倉央の投降を、将として軽はずみな行動と見るか、糸凌との約束を最後に守った選択と見るかで、798話の見え方はずいぶん変わってきます。
——あなたは倉央の投降を、将として無謀な賭けだったと思いますか。それとも、糸凌との約束を守るためのたった一つの答えだったと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
番吾の戦いで糸凌が死んだと思った人が多いので、生死と倉央との関係を中心に短く答えます。
Q. 糸凌は死亡しましたか?
A. 死亡していません。番吾でジ・アガを討ったあと倒れ、捕虜になって左腕を切り落とされましたが、手当てを受けて命を取り留めました。
Q. 糸凌は何話で倉央と再会しますか?
A. 798話「愛する女」です。糸凌の亡骸を抱きしめたいと投降してきた倉央の前に、生きた糸凌が現れました。
Q. 糸凌の左腕はどうなりましたか?
A. ジ・アガの鎚で砕かれ、捕虜になったあと切り落とされています。それでも78巻からの全面戦争で、倉央の隣に戻っています。
Q. 糸凌は女性ですか?
A. 女性です。大柄で双剣を振るう戦いぶりから、戦場ではたびたび男の将と見まちがえられています。
Q. 倉央と糸凌はどういう関係ですか?
A. 恋仲です。785話で、倉央が糸凌に一目惚れし、隠していた左目の傷ごと受け入れたなれそめが描かれました。
Q. 糸凌は史実にいた人物ですか?
A. いません。倉央や田里弥と同じく、記録に名前の無い作品オリジナルの将です。
糸凌は倉央軍の副将で、共伯を討ちます。岳嬰や李牧、尭雲も置きました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


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