- 土方歳三は70歳超えでも若々しい
- 蝦夷共和国再建が金塊探しの理由
- 土方は冷酷な怪物に変貌する時も
ゴールデンカムイにてアイヌの金塊を狙うグループの1つを率いているのが、日本人なら誰もがその名を知る“新選組・鬼の副長”土方歳三。
歳を重ねた姿で登場した彼は若い頃と変わらぬ強さと覇気で金塊へと突き進んでおり、ゴールデンカムイファンだけでなく土方歳三ファンの心もしっかり掴んでいる魅力的なキャラクターとなっています。
物語が進むにつれて土方が金塊を目指す理由も明らかとなってきましたので、ここで改めてその目的や土方というキャラクターについてご紹介したいと思います。
目次
【ゴールデンカムイ】70歳過ぎても衰えない強さ
【おかげさまで続々重版500万部越え!!】
6/19(火)発売の『ゴールデンカムイ』最新14巻、
注目のカヴァーが完成しました!老いてなお戦場に生きる幕末の英雄。
その手に再び戻りし和泉守兼定で切り裂くものは?再臨・土方歳三ッッ!!!!!
左腕に繋がれた鎖を手繰り寄せ、ぜひお手元へどうぞッ!! pic.twitter.com/s8LavTM8rx
— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) June 4, 2018
ゴールデンカムイに登場した土方は箱館戦争で落ち延びたという設定で登場しており、計算上では70歳をとうに越える年齢のはず。
しかしこの土方、「人魚の肉でも食べたのでは」という噂されるほどの若々しさを持っており、とても高齢とは思えぬほどの身のこなしを見せます。
身体能力だけでなく眼光の鋭さや身に纏う覇気もいずれも健在で、精神的にもまったく衰えた様子は感じません。
そして驚くべきはその強さ。
愛刀・和泉守兼定とウィンチェスターM1892を携え、チンピラや第七師団相手にもかの新選組時代を彷彿とさせる圧巻の強さを見せるのです。
激動の時代の“生き残り”という威信も加わり、もはやその時代とは違う凄みも持ち合わせています。
網走監獄・犬童戦では掌に自身の血を溜めそれを飛ばし目潰しにするなど、今作品でも天然理心流を彷彿とさせるような実戦的な戦い方を見せるところも注目です。
【ゴールデンカムイ】若い頃の土方がイケメンすぎると話題
この句見たら #アサギロ
土方歳三、心の俳句??
9巻読んでね??✨ https://t.co/1UIvFa2YvY pic.twitter.com/sstvLIEgSE— さばかん (@sabakanmisonika) August 29, 2019
土方について話題となったのが若い頃の姿。
元々史実の土方もその端正な顔立ちから新選組で一番とも言える女性人気を獲得している人物ではありますが、ゴールデンカムイでも単行本9巻にて登場した若かりし頃の土方の姿も「イケメン過ぎる」と話題になりました。
単行本16巻では、人斬り用一郎こと土井新蔵の幻覚の中ではまさに新選組鬼の副長としての土方が描かれています。
長髪姿がこれもまた凛々しくイケメンです。
土井がその姿を見る程に、当時と変わらぬ覇気が漲っているということですね。
【ゴールデンカムイ】のっぺら坊が信頼する男
【Happy birthday?】
本日4月22日は、TVアニメ『ゴールデンカムイ』幕末の生き残り!元新撰組「鬼の副長」 土方歳三役・中田譲治さんの誕生日です!
中田さん、誕生日おめでとうございますッ!!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/Re70H62ADv— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) April 21, 2019
土方はのっぺらぼうから金塊についてだけでなく、アシリパの和名や、本来の金塊の量(20貫ではなく2万貫)だということもただ一人聞かされていました。
それは恐らくのっぺらぼうと土方の志が一致する部分があったからで、のっぺらぼうが金塊の在り処をアシリパに伝えるために土方を利用したとも考えられますが、少なくとも土方はそういった話をするほどにのっぺらぼうと親しく、信頼されていた男と言えます。
【ゴールデンカムイ】刺青囚人の脱獄を主導
「今週の鬼の副長・土方歳三は、老いてなお、燃えよ魂」
ぜひ発売中のYJ36・37合併号をご覧ください。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/PASXljsvAa— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) August 6, 2021
土方はのっぺらぼうと画策し、囚人たちを率いて脱獄を成功させました。
脱獄後土方自身も刺青を集めているところを見ると、金塊の在り処の詳細は教えてられていないと思われますので、アシリパを連れてくることが条件だったのかもしれません。
【ゴールデンカムイ】目的は蝦夷共和国の再建
「今週の土方歳三は、歴史を貫く魂」
ぜひ発売中のYJ11号をご覧ください。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/3HkbRToxpK— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) February 11, 2022
土方が金塊を追っている目的は蝦夷共和国の再建のため。
かつて志半ばで潰えた蝦夷共和国は、日本とロシアの関係を危惧した榎本武揚を中心に、北海道を多民族国家にして双方の緩衝国にするという目的がありました。
その真意は、そこに北方の護りを委ねることで日本国内の発展に注力できるということにあります。
日露戦争に勝ったとは言え未だ危ういロシアとの関係の中で明治政府に限界を見ている土方は、この先を見据え再び蝦夷共和国を掲げているのです。
つまり土方が金塊を目指す動機はやはり「日本のため」なのです。
ちなみにこういった土方の志を知ってか知らずか鶴見が「この世に恨みを残した悪霊」と表現しているのがまた面白いですね。
【ゴールデンカムイ】時に冷酷で凶暴な怪物
『ゴールデンカムイ』第157話掲載の
YJ21・22合併号は本日(4/26)発売です!祝・第22回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞!!
記念イラスト&コメント掲載しています。あわせてどうぞご一読ください!そして今週のフキダシアイコンは、新撰組“鬼の副長”土方歳三!
相手の選択を促したい時にぜひ…! pic.twitter.com/3fB3j8ZFlX— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) April 26, 2018
土方は牛山や家永、白石といった刺青囚人に声を掛けたり、尾形を仲間に入れたり、杉元と手を組んだり、目的のために利用できるものは利用するとも言える寛容さがあります。
しかし逆に屯田兵を始め目的のために邪魔や敵となる相手は容赦なく斬り捨てるという冷酷で凶暴な面も持ち合わせています。
基本的に物腰柔らかな老人という印象を与えていますが、敵となればその殺気をいつでも瞬時に振るうことが出来る怪物なのです。
【ゴールデンカムイ】永倉新八との信頼関係
【本日10/22(月)放送ッ!】
TVアニメ『ゴールデンカムイ』
第十五話「昔の話をしよう」TOKYO MX:23:00
読売テレビ:26:04(5分繰り下げ)
札幌テレビ:25:44
BS11:25:00
FOD:23:00#ゴールデンカムイ
元新撰組 土方歳三と永倉新八の過去。
本日夜の放送、お見逃しなく!!https://t.co/aR8DYfxMtv pic.twitter.com/AKIrY2p0Gt— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) October 22, 2018
土方の金塊探しを支えているのが永倉新八。
二人が樺戸集治監にて再会を果たしたシーンは、時の流れを埋めるような名場面となっています。
永倉は烏合の衆とも言える土方グループの中で、戦力面でも精神面でも土方が唯一頼れる人物でしょう。
永倉も今度こそ最後まで土方と共に戦おうと決めているのか、時を越え再会した同志の信頼関係に要注目です。
【ゴールデンカムイ】今でも消えない近藤への憧れ
本日2月2日は節分の日ッ!!
例年より1日早い2月2日が節分になるのは124年ぶりだそう!
節分といえば「鬼」、「鬼」いえば…元新撰組「鬼」の副長・土方歳三!
TVアニメ『ゴールデンカムイ』第三十二話の新撰組の羽織姿の若き日の土方をご紹介!https://t.co/fvcnMzXFXj#ゴールデンカムイ #節分の日 pic.twitter.com/CX71AHVkbI— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) February 2, 2021
土方歳三を語る上で最も欠かせない人物が盟友であり新選組局長の近藤勇。
作中の土方も近藤の器となり得る人物を探している描写もあり、今なお彼を慕っている様子が窺えます。
それはもちろん近藤への敬愛の念があるからで未だ彼の影を追っているようにも見えますが、最大の理由はやはり蝦夷共和国ひいては日本のために近藤のようなリーダーとなる人物を求めているからではないでしょうか。
土方は「局中法度」など規律をもって厳格に隊を統率していた人ですから、それとは別の面での求心力や精神的支柱となる人物を探しているように思います。
夏太郎たちのような若者も付いてきているので土方にも充分に人を惹きつけ率いる力があるように思えますが、土方の中にある近藤に絶対的な理想と信頼があるに違いありません。
【ゴールデンカムイ】本当は自分の死に場所を探している?
「今週の土方歳三は、鬼の気迫」
ぜひ発売中のYJ41号をご覧ください。 pic.twitter.com/0WbLWIx3Vu— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) September 11, 2020
箱館戦争を落ち延び年老いるまで生きていた土方。
脱獄し蝦夷共和国再建のため金塊探しに奔走する彼は永倉に「死に場所が欲しいのでは」と問われました。
その時「私はあと百年生きるつもりだ」と答えた土方には確かにかつての目的を遂げるという意志のみで生きているような切なさも感じましたが、やはりその中には今なお日本の未来を思う男の生き様があったのでした。
同じ時代を生き同じく老齢まで生きた土井が世に詫びながら亡くなった際には、「役目があるから生き残った」と自身が生き長らえたことに対する後悔がないことも語っています。
時代のために生きて死ぬという点ではやはり死に場所を探しているとも言えるのかもしれませんが、自分に言い聞かせるようにも思えるその言葉の中に金塊獲得への強い意志を感じますよね。
『天から役目なしに降ろされた物はひとつもない』
ゴールデンカムイで一貫して掲げられているテーマですが、だとすれば土方がこの歳まで生きている意味とは何なのかがひとつの見どころとなるでしょう。
まとめ
蝦夷共和国を再建することによって日本の発展を願う土方。
多民族国家を築くという部分で、少数民族を思うウイルクと志が一致していたのだと考えられます。
ウイルクが亡くなりアシリパも第七師団の手に渡った今、金塊争奪戦において最も不利のように見えますが、長きに渡って築かれているであろう人脈などを考えると彼の存在は鶴見とはまた違う底知れなさを感じます。
今杉元は第七師団傘下にいますので次に会った時は敵として対峙することになるのか、国のために再び動き出した侍の動きが今後も楽しみですね。
- 土方の若々しさが話題に
- 蝦夷共和国再建が目的
- のっぺらぼうと信頼関係
- 永倉との絆が強い
- 近藤への憧れが続く
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