- アシリパが未来を選ぶ覚悟を決めた
- 宇佐美が門倉を追い詰めた理由
- 尾形と宇佐美の激しい対決が始まる
混乱のサッポロビール工場戦。
一部の男たちは酒に溺れていますが、菊田に捕まったアシリパは門倉の助太刀によって逃げ出すことが出来ました。
ヴァシリに狙われた尾形は、落ちていた宇佐美の銃を回収できました。
土方側は犯人を追い、工場内へ侵入しました。
第254話は『窮鼠』。
果たして追い詰められた鼠とは誰のことを指しているのか、注目です!
目次
『ゴールデンカムイ』254話!のネタバレ
『ゴールデンカムイ』第125話、
本日(7/13)発売のヤングジャンプ33号に掲載中です!生きていく方法を父親から学んだアシ(リ)パ。
今その瞳に宿るのは、希望、絶望、それとも?
そして相棒、杉元へ語る想いとは――。ぜひご一読ください。 pic.twitter.com/av2s9Ww3j2
— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) July 13, 2017
今回の扉絵のアシリパは強い眼差しでとてもかっこいいです。
そしてそこには「お前の想う未来に私が、いなくとも、私は進む」と書かれています。
以前杉元に、一緒になるはずだった人のため、親友の嫁のために金塊を求めていると聞いたアシリパ。
金塊が見つかればきっとまた2人の道は分かたれてしまうのでしょう。
それでもアシリパは、父やキロランケの意思を継ぎ、アイヌの未来を守るために突き進む覚悟を決めたのです。
それでは『ゴールデンカムイ』254話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
狙撃手の考え
「今週の尾形は、深淵より覗くもの」
ぜひ発売中のYJ44号をご覧ください。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/HLZzeUVNjr— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) October 1, 2021
新たな銃を確保し、移動中の尾形。
現在協力関係にある土方一派として行動していたとは言え、杉元にとって完全に尾形は“ぶっ殺す”対象です。
そして尾形が容赦なく杉元やアシリパを狙う可能性も分かっているはずですが、それでも彼らが尾形を警戒している様子がなかったのは、「狙撃手の仲間がいたから」だと尾形は納得します。
そして自分を狙撃してきた相手をこう評しました。
「あんな腕前の人間は滅多にいない」
滅多にいない中で思い浮かぶのは、ロシアの国境で対戦したあの男。
ヴァシリ良かったね、尾形に認められてるぞ!
思い浮かべたものの「まさかだろ。はるばる札幌まで…」と鼻で笑う尾形。
しかし相手を認めているからこそ、尾形は考えをすぐに否定しました。
(いや…俺なら来る。どちらかが死ぬまで追いかけて行く)
尾形は反撃できる狙撃スポットを探し、建物内の階段を駆け上がっていきました。
犯人を追い詰める土方組
【誕生日記念!!】
本日8月1日は、伝説の背を追う熱血青年・奥山夏太郎の誕生日です!
鬼の副長・土方歳三に認められる男になるため
熱き血潮燃やす若者の誕生日を
ぜひアイコンでお祝いしましょう!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/NAupLg6psh— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) August 1, 2022
土方組サイド。
犯人は土方たちの声が聞こえたため移動しますが、その人影を夏太郎が見つけ発砲。
都丹もその方向へと撃ちましたが、どちらの弾も当たりませんでした。
それでもまだ近くにいることは確かです。
追い詰められた犯人は、目の前に大量の藁があることに気づきました。
『藁苞(わらづと)』といって、ビール瓶を箱詰めする際に緩衝材として使われていたもののようです。
そしてなんと犯人はその藁に火をつけました。
土方組はひとまず外へ出るしかありませんでした。
その隙に煙と混乱に紛れてまんまと逃げ出した犯人。
そこで彼は何かを発見しました。
ついに捕まった門倉
【誕生日記念!!】
本日7月7日は、凶運の元看守部長・門倉利運の誕生日です!とぼけた振る舞いの裏に忠義の心を隠し、
身命を賭して土方を支える薄幸の“微中年”の誕生日を
ぜひアイコンでお祝いしましょう!!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/hzesmnyYwg— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) July 7, 2022
建物内の階段を駆け上がっていた門倉。
しかし彼はただのオッサン…「もうだめ」と弱り切ったところを、ついに宇佐美に捕まえられてしまいました。
門倉の体力の無さをいじりながら、「お腹もこんなに出ちゃってみっともない」と門倉の膨れたお腹に触れる宇佐美。
まさかの「門倉×宇佐美」需要に応える野田先生?
しかし宇佐美の行動には重要な意味がありました。
「このお腹…土方歳三に預けられた刺青人皮でしょ」
なんと宇佐美は門倉が刺青人皮を隠し持っていると考え、追いかけていたのです。
それは鶴見が「土方歳三は集めた刺青人皮を目の届かないところには隠さない」と言っていたから。
金持ちが資産を複数の銀行に分けて預けるように、「信用のおける人間に刺青人皮を少しずつ分けて預けているはずだ」と鶴見は考えていたのです。
土方歳三という人物や土方一派のことをしっかりと分析しているからこそ、彼が考え得るリスク管理が浮かび、宇佐美はそれに従って(恐らく一番捕まえやすそうな)門倉を付け狙ったというわけです。
ともあれ一応宇佐美が異常なほど門倉に執着していた理由が分かりましたね。
宇佐美が門倉の服(腹巻かな)を破り剥がしていくと、本当に刺青人皮が出てきました。
そして「まだ持ってるんでしょ!?」と言いながら馬乗りになって門倉のお尻を叩きまくる宇佐美。
やはり我々は何を見せられているのか…。
声をあげるだけの門倉に業を煮やした宇佐美は、「出してくださいよ!!」と門倉の服を捲りあげました。
すると宇佐美は何かに気づきます。
「…え?」
宇佐美は何を目にしたのでしょうか!?
まさかの上等兵対決!
ゴールデンカムイ最新23巻、本日発売です。表紙は宇佐美時重上等兵。禁断の「支遁動物記」収録 のアニメDVD同梱版も発売中です。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/pgJzJIgJAe
— 野田サトル (@satorunoda) September 18, 2020
その時、宇佐美は階下から何者が駆けあがってくる気配を感じました。
手に入れた人皮を懐にしまい警戒します。
門倉に何か言いたげですが、その間に階段を上がって来ていた者が部屋に入ってきてしまいました。
その者とはなんと尾形!!
ここで宇佐美と尾形が顔を合わせました!
尾形が気づいたと同時に蹴り上げる宇佐美、
そしてそのまま銃剣を突きつけますが、尾形が躱したことで壁に突き刺さってしまいます。
そこを銃で冷静に剣を叩き折る尾形。
この2人は過去の回想を見ると意外と気が合いそうでしたが、やはり出会ってしまえば瞬時に殺し合いとなってしまいます。
顔を合わせてからのスピード感がヤバいですね。
近接戦闘では宇佐美の方に分があると思いますが、このままどちらか殺すまで戦い続けるのでしょうか…。
救けて門倉!!
犯人とアシリパが接触
「今週のアシ(リ)パさんは、世界止まる一瞬」
ぜひ発売中のYJ13号をご覧ください。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/f1uOlmOeZB— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) February 25, 2022
どこかの部屋で行き止まったアシリパ。
そこに何者かが声を掛けてきました。
「あなたその服…アイヌでしょ?」
なんと犯人です!
犯人はやはりアシリパを追っていましたね。
切り裂きジャック的にはきっちりと今日最後の犯行を行って立ち去りたいはずなので、娼婦でなくてもアシリパを狙うと予想していましたが、彼のアシリパに対する接し方は思わぬものでした。
彼は、“アイヌの女しかいない島では、男がいなくても東の風にお尻を当てると子供が出来る”という話を聞いて以来、アイヌの女性に好意を抱いていたのです。
「素晴らしい。やっぱり女性はひとりで子供産めル」と涙ぐんで語る犯人。
その話はアシリパも昔ウイルクから聞いていました。
その時アシリパは「自分も母がお尻に風を当てたから生まれたのか」と問い、ウイルクがこう答えていたことも思い出しました。
「アシリパが生まれたのは、私がお前の母リラッチと“ウオラムコテ”したからだよ」
ウコチャヌプコロではなく“ウオラムコテ”とは一体何なのでしょうか。
真実をぶつけるアシリパ砲
「今週のアシ(リ)パさんは、役目見出す旅の果てに」
ぜひ発売中のYJ22・23合併号をご覧ください。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/0IcbdTZoPX— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) April 29, 2022
その話を誰から聞いたのかと問うアシリパ。
すると犯人は涙を流しながら答えました。
「私達の聖書にも同じ話ありマス!!聖母マリア!!」
処女のままキリストを産んだとされる人物ですね。
そこでアシリパは、男が娼婦を切り刻んできたジャック・ザ・リッパーだと察します。
犯人はさらに高揚し語り出しました。
「ダカラあの女達は間違ってる!!」
娼婦は非処女。
だから犯人はそれを“罪”と捉え、彼女たちを赦すために、殺した上でしこしこしこしこと“聖なる水”をかけていたというのです。
すると犯人はアシリパに、「東の風にお尻を当ててみてクダサイ」と要求しました。
「あなたもそうして生まれてきたアイヌでしょ?」
その言葉にアシリパはキレました。
「私はアチャ(父)とハボ(母)がウオラムコテ(互いに心つける)…愛し合って生まれたんだ!!」
“ウオラムコテ”は行為ではなく精神を表す言葉だったんですね。
そしてアシリパはストゥで犯人の膝を殴打し、膝を崩した犯人の顔をフルスイングで撃ち抜きました。
綺麗なフォームです!
『ゴールデンカムイ』ネタバレ254-255話のまとめ
「今週の宇佐美上等兵は、驚き×3」
ぜひ発売中のYJ44号をご覧ください。 #ゴールデンカムイ pic.twitter.com/8abUkTJFa9— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) October 2, 2020
おっさんがお尻ペンペンされている印象が強いですが、今回も色々描かれていましたね。
でも敢えて絞るとポイントは2点。
まず宇佐美が門倉に何を見たのか。
背中を見て驚いているように見えますが、宇佐美が言葉を失い戸惑うほどなので非常に気になります!
真面目に考えると、もしかしたら門倉にも何か金塊のヒントとなるものが彫られている可能性。
網走唯一のベテラン看守であり、土方と通じているとなれば、囚人とはまた違う何かが門倉に託されている可能性はありますよね。
そうでなくしょうもないオチならそれはそれで良いのですが。
ともあれ「門倉終わった…」と思いましたが、宇佐美が何か言いたげなので今のところ宇佐美に殺される心配はなさそうです。
そしてもう1点はもちろん犯人とアシリパについて。
犯人は完全な処女厨でした。
いわゆる『処女懐胎』『処女受胎』に感銘を受け、異常に女性を神格化しているのをこじらせているようです。
ひとりで子供を産める(と思っている)アイヌ女性は、彼にとって神に等しい存在なのでしょう。
しかしそこでハッキリと「父と母が愛し合って生まれたんだ!!」と言い返したアシリパ。
ここで強く言い返せるのも、樺太で母が映っていたシネマトグラフを見たからですよね。
本当に樺太の旅はたくさんの事が詰まっていました。(アニメ樺太編が始まりましたので是非観ましょう!)
シネマトグラフで真実を見たアシリパと、伝承を耳に挟んで間違った解釈をしている犯人。
大きな違いができていますね。
やはり“正確に伝えることが大事”という考えに至っていたので、この出会いは改めてアシリパの目標が明確になるきっかけとなりそうです。
次回はどこが見どころになるのか、ひとまず宇佐美vs尾形の続きが見たいですね!
楽しみに待ちましょう!
- アシリパはアイヌの未来を守る決意をした
- 宇佐美が門倉を執着した理由が明らかに
- 尾形との遭遇が緊迫した展開を生む
- 犯人がアシリパに求めた驚きの要求
- ウオラムコテの意味が重要なポイント
- アシリパの反論が物語の核心に迫る
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