- 李牧の秘策で王翦軍壊滅
- 傅抵の誘い作戦が成功
- 敵陣突破の裏に隠れた罠
ついに李牧中央軍の挟撃に成功した飛信隊。
前回は、秦軍が快進撃を見せる中、李牧の指示で動き始めた傅抵の姿がありました。
さて、いよいよ佳境に入ってきた中央軍同士の戦い。
挟撃が成功したことにより、王翦軍も勢いが増し、李牧軍を確実に追い詰めます。
ところが、それでも傅抵は趙軍が勝利すると確信。
命懸けである場所へと移動し始めたのです。
傅抵すら恐れる、李牧が考えた次なる一手とは!?
今回は、傅抵の予想外な動きと、李牧が指示した作戦の全貌を中心にお届けしていきます。
『キングダム』614話!のネタバレ
それでは『キングダム』614話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
狙われる李牧
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李牧中央軍の挟撃に成功した秦軍。
正面は、倉央軍・田里弥軍が前進。
真横からは、飛信隊・亜花錦隊が攻めていきます。
総大将の首まであと少し。
秦軍の勢いは、趙軍を圧倒していきました。
「見えてきたぞっ!
李牧の本陣だっ
このまま押し込むぞォ」
田里弥軍の弁呂(べんろ)隊が敵防陣を突破。
李牧本陣の旗が見える、すぐ近くまで来ていました。
部下の良い報告に、田里弥も勢いを増して指示を出します。
「一つ抜けるのなら
他も抜ける!
全隊李牧の首を狙いに行けっ」
田里弥軍だけではありません。
倉央もまた笑顔で敵をなぎ倒していきます。
「フハハ!
田里弥軍が頑張っているお陰で
こっちもますます戦りやすいぞ
李牧の首は俺達がもらうぞ!」
李牧まで防壁はあと二つといったところ。
もう後がありません。
カイネ隊は必死に敵の侵入を防ごうと攻撃します。
自分達だけじゃ無理だと思ったのでしょう。
部下がカイネに要求しました。
「俺達だけじゃ止められぬ!
急いで予備隊を回してもらえ」
本当であれば、カイネだってそうしたかったはず。
ところが、歯を食いしばり
「それはムリだ」
と拒否したのです。
「予備隊は全て
左から来た飛信隊達の
方に向かっている!」
カイネが言う通り、予備隊が集結してしまうほど、飛信隊の影響力は大きいものでした。
先頭で戦う信を李牧の元まで送り届けるべく、奮闘する飛信隊。
楚水や渕副長、崇原も必死に攻撃しながら「行けェ!」と呼び掛けます。
状況を見兼ねた金毛が駆け付け、防陣の陣頭指揮を取りました。
正面の田里弥軍に対しては、雷伯将軍がどうにか対応します。
しかし、倉央軍は止められていません。
部下から、よくない報告ばかりが李牧に届きます。
それでも、李牧が動揺することはありませんでした。
閉じていた目をゆっくりと開け、心の中で呼び掛けたのです。
「行きなさい、傅抵」
傅抵の狙い
傅抵のこのセリフ凄く好きです。
李牧 龐煖 傅抵wwwwwww pic.twitter.com/BOUDwgyjsX
— サザンドラぁ?? (@satoteru_sazan) March 24, 2023
李牧の指示で動き出した傅抵。
部下に呼び掛けます。
「行くぞ、傅抵隊!
敵陣を中央突破する!」
この状況で、まさかの敵陣突破。
田里弥と倉央がすぐに反応します。
「守る側の趙軍が突破に出るだと!?」
二人が驚くのも無理はありません。
李牧本陣まであと少しの状況ですから、本来であれば総大将の首を守ろうと動くはずです。
しかし、傅抵隊は守らずに前進。
少数の騎馬隊で、田里弥軍と倉央軍の間を抜けていったのです。
様子を見ていた倉央は、傅抵隊が後ろから回り込み、倉央軍と田里弥軍を背後攻めすると予想していました。
ところが、背後攻めする気配もなく、直進していくではありませんか。
倉央は焦りました。
「直進を続けるだと!?
あれは後ろにある王翦様の
本陣を狙っているのか!?」
田里弥軍は第四隊を、倉央軍は第一隊をすぐに傅抵隊の元へ向かわせようとしました。
しかし、二人はすぐに冷静になり、指示を止めます。
傅抵隊は数百騎。
対して、王翦軍は五千。
屈強な王翦軍が、少数の騎馬隊で落とせるわけがありません。
二人は気付いたのです。
「ならば、あれは・・
捨て身の“誘い”だ」
数百騎の敵であれば、別働隊を出して皆殺しにすることなど容易。
ただ、その分自分らの力も割れてしまい、李牧本陣への攻めの力が弱まってしまいます。
つまり、これは李牧の防御術。
力を分断させるためのワナだと、二人は判断したのです。
田里弥は高らかに部下に指示を出しました。
「王翦様の本陣は揺るがぬ
そのまま総攻撃を続けよ
早々に李牧本陣をつぶし
奴の首を取れ!」
直進した傅抵隊。
背後を警戒しますが、敵が追ってくる気配もありません。
やはり、そのまま全力で李牧を狙う気だと気付いようです。
傅抵は悔しそうに舌打ち。
心の中で思いました。
「・・・ったく
これも李牧様の読み通りだ!」
どうやら、田里弥軍と倉央軍の動きは予定通りのようです。
いよいよ、王翦本陣の目の前まで来た傅抵隊。
もう少し進めば、敵の矢が届く範囲です。
矢をかわすため広がるように指示した上で、傅抵は周囲に呼び掛けました。
「よし!
俺達は俺達の仕事をする
このまま突撃するが焦らず戦え
ムダ死にだけはするなよ」
動き出した李牧の作戦
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李牧役:#森川智之 さん@moriax291
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雷伯・共伯将軍のせいで、足止めされた倉央。
飛信隊もまた、李牧の首を取るべく前進。
金毛も緊迫した表情で部下に指示を出します。
「“双丹”の陣だ!
これ以上、奴らの侵入を許すな
もう本当に後がない
ここで死守だ」
一層堅くなる敵の守り。
さすがの信も足止めされてしまいました。
ただ、これがいわば最後の砦。
趙軍にはもう後がありません。
河了貂は叫んだのです。
「力でねじ伏せろ!
ここを抜ければ
本当にもう李牧本陣だ!」
李牧本陣の防壁があと一つとなった頃、傅抵隊が正面から王翦軍を攻めていました。
「突っ込みすぎるな」
「背を向け助け合え」
「来る敵だけに集中しろ!」
まるで、時間稼ぎのような傅抵隊の戦い方。
自分達だけで王翦軍をどうにかしようとは思っていないようです。
王翦の周辺で、傅抵隊の動きを確認する部下達。
確かに傅抵隊は強いですが、脅威とまではいきません。
これでは王翦本陣は落とせないだろうと冷静に見ていました。
部下が口々に王翦に話し掛けます。
「李牧は珍しく無意味なことをしましたな
王翦様」
「田里弥を引っかけたかったのだろうが
そうはいかなかった」
黙って戦場を見ていた王翦。
ゆっくりと口を開きました。
「いや、李牧は決して無意味なことはせぬ
李牧は本気でこの本陣を討つ気だ」
予想外な王翦の発言に、部下は動揺します。
「しかし、どうやって!?
あの敵にそんな力は・・・」
再び黙る王翦。
何かに気付いたかのよう言いました。
「・・・何かがある
いや
何かが来る!」
朱海平原に響く地鳴りのような大きな音。
待機していた王翦軍の兵士が、近づく音に気付きました。
「何だ、この音・・・」
音がする方向へ視線を送ると、兵士は唖然としたのです。
「・・・ちょっと、待て
何だ、あの兵
いや・・・
あの軍は!?」
挟撃返し
王翦軍の側面に迫る大軍。
部下も兵士も驚愕!
慌てて口々に叫びました。
「敵襲っ!敵襲だァ!!」
「バカな!何であんな敵が真横から」
「一体どこの軍だ!?」
こんにちは!運用担当Tです!
今日は #電気記念日💡
電光石火のような傅抵!素早い動きで相手を翻弄ですね!
でも、味方部隊の方たち…傅抵が落ちたら受け止めてあげてください😇#キングダム乱 #キンラン pic.twitter.com/QUmowGiKqb
— キングダム 乱 -天下統一への道- (@KingdomRan) March 25, 2023
王翦軍が慌てる中、傅抵はつぶやきました。
「ああ、やっと来たな
雁門の鬼人
馬南慈!!」
突然現れた軍こそ、趙左翼にいた馬南慈軍だったのです!
河了貂の予想では、飛信隊に勝てないと思った馬南慈軍は後退。
あとで、後方から飛信隊を攻めてくると思われていました。
だからこそ亜光軍は二手に分かれ、亜花錦は飛信隊へ、段茶大将代理は馬南慈を止めるべく向かったのです。
ところが、後退したのは敵の目をあざむくため。
本当の目的は、王翦軍を攻撃することだったのです!
唖然とする田里弥と倉央。
それは河了貂も同じでした。
「・・・そんな
バカな!」
鬼のごとく、真横から攻め始めた馬南慈。
傅抵隊も本気を出して戦い始めます。
王翦の予想を裏切る展開。
李牧は言いました。
「“挟撃”には“挟撃”で返す!」
李牧の恐るべき秘策。
それは王翦と同じ“挟撃”でした。
趙軍も時間がないため、できるだけ早く決着をつけたいところ。
少しでも確実に敵を追い詰めるため、李牧は事前に指示を出していたのでしょう。
本当に恐ろしい男です!
ただ、馬南慈軍を止めるべく向かった段茶はどうしたのでしょうか。
最期が描かれることなく、命を落としているのなら悲しすぎます。
でも、段茶のことですから、敵にまかれただけのような気もしますけどね。
あとでひょっこり、玉鳳隊と一緒に合流するのではないでしょうか。
『キングダム』ネタバレ614-615話のまとめ
バナナナチ
バナナナチ
馬南慈 pic.twitter.com/9F40RzlcNI— たたら (@Xe8zzWKU4qbRSgC) May 8, 2020
今回は、秦軍の予想を上回る李牧の作戦と、馬南慈軍と傅抵隊の活躍が印象的な回でした。
馬南慈は、亜光将軍をいとも簡単に止めた男ですから、趙峩龍や尭雲より強い将かもしれません。
なにより、趙峩龍と尭雲にとっては、時代が変わっても主は藺相如。
対して、馬南慈は昔から李牧を支える優秀な副官です。
李牧のためなら、無理をしてでも役目を果たすでしょう。
今回の李牧の作戦でも思いましたが、やはり王翦と李牧の力は互角ですよね。
606話でもあったように、王翦は李牧軍の“起こり”を見抜き、同じ戦術で攻撃しました。
今回も馬南慈軍の動きまでは予想できませんでしたが、李牧の思考を見抜き、真横から敵が攻めてきても王翦だけは動揺していません。
でも、苛立っているような印象はありましたけどね。
王翦もまた、総大将の李牧を取り込もうとするぐらい、予想を裏切る行動をする男です。
このまま黙っているわけもなく、次の作戦を考えていることでしょう。
李牧本陣と同じく、挟撃されてしまった王翦本陣。
どちらの総大将の首が先に取られてしまうのか!?
次回の展開が待ちきれません!
- 李牧が秘策で逆襲を開始した
- 傅抵隊が王翦本陣を狙う
- 馬南慈軍が突然の挟撃を実行
- 王翦軍が李牧の作戦に驚愕
- 戦局が一転する緊迫した展開
- 李牧と王翦の力は互角の模様
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