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記憶喪失のスバルを突き落としたのは誰なのか
結論から言うと、記憶をなくしたスバルを螺旋階段のフロアから突き落とした犯人はメィリィです。最初の転落はWeb版6章37話『ハリボテの見る夢』で、犯人は6章55話で明かされます。
6章37話のスバルは、自分にチート能力が無いか一人で確かめていました。何も見つからず、自分を「ハリボテ」だと思ったその直後、道を一本間違えて出た螺旋階段のフロアで、ささやかな衝撃に背中を押されます。誰に押されたのか、この話では描かれません。
この記事では、書庫の捜索の空振り、塔の禁則と記憶喪失の推論、チート能力を探した午後、転落の瞬間、そして6章55話の答え合わせまでを、物語の順にたどります。
この記事でわかること
- スバルを突き落とした犯人と、それが分かる話数
- 6章37話の転落がどこで、どんなふうに起きたか
- 記憶喪失のスバルにチート能力はあったのか
- スバルが二度と魔法を使えない理由
- 塔の禁則と、記憶喪失の原因についての推論
6章37話の早見表
まず、転落の回で何が起きるのかを表にまとめます。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| Web版の話数 | 第六章37『ハリボテの見る夢』 |
| 突き落とした犯人 | メィリィ。6章55話で、二度スバルを突き落とした犯人としてスバルに突き止められる |
| 転落の場所 | 下の階層へ続く巨大な螺旋階段のフロア。吹き抜けの闇へ落ちた |
| チート能力 | 無かった。肉体強化も魔法も変身ポーズも、何も起きない |
| 魔法が使えない理由 | 初級魔法を使いすぎてゲートを壊したから(ベアトリスの説明) |
| アニメ | 4th season第8話(通算第74話)「オマエハダレダ」。犯人と向き合うのは第12話(通算第78話)「これからの話」の流れ |
僕はこう読む
スバルは「おかあさん」とつぶやいて意識を失います。
記憶をなくし、自分を見失い、最後に残ったのが母を呼ぶ声でした。
1年分の記憶が消えても、異世界に来る前の子どもの部分だけは消えていないと思っています。
書庫の捜索は空振り|塔の禁則と記憶喪失の推論
話は、三層タイゲタの書庫の捜索が収穫なしに終わったところから始まります。ユリウスによれば、本の並びに規則性は無く、昨日見つけた本さえ同じ書架に無いほどでした。片っ端から本を床に積んでいく案は、書庫への不敬として禁則に触れかねないと、エキドナが止めます。
塔には、『試験』を終えずに塔を出てはいけない、書庫で悪いことをしてはいけない、塔を壊してはいけない、といった決まりがあります。違反を裁くのは星番のシャウラで、本人いわく「血も涙もないキリングマッスィーン」になるそうです。
エキドナは、スバルの記憶は試験そのものではなく、禁則に触れた罰で奪われたのではないかと推論します。ユリウスも、罰は一律ではなく、書庫への不敬の罰が記憶の喪失なのかもしれないと支持しました。スバルは、塔の試験を全部クリアすれば記憶も戻るかもしれないと言い、エミリアの目に力が戻ります。
僕はこう読む
落ち込むエミリアを励ましたのは、記憶を失った当のスバルでした。
ベアトリスは「どっちが励まされてるのかわかったもんじゃない」とこぼします。
記憶が無くても、誰かの暗い顔を放っておけないところは変わっていないと読んでいます。
チート能力を探した午後|何ももらっていなかった
二層の試験官は初代『剣聖』レイド・アストレア。純粋な腕比べで、悪知恵も現代知識も通じない相手です。役に立ちたいスバルは、ベアトリスを無理に遠ざけて一人になり、自分にチート能力が無いか確かめ始めます。
壁に手を当てて念じても衝撃波は出ず、蹴りは靴跡をつけて爪先が痛むだけ。魔法を教えてくれと頼むと、ベアトリスは「魔法なら、スバルは永久に使えなくなったのよ」と答えます。使ってはいけないと言われた初級魔法を使いすぎて、ゲートを壊したからでした。スバルは「初級魔法で壊したんだ!? だせぇ!」と天を仰ぎます。
変身ポーズまで試して、スバルは結論を出しました。「これ、もしかすると何ももらってないな……」。少し伸びた体力や柔らかい股関節は、記憶に無い1年間の努力の成果で、神に賜った力ではありませんでした。
僕はこう読む
リゼロのスバルは、最初から特別な力を持たない主人公として描かれてきました。
記憶を失ったスバルは、その事実を一日で自分の手で確かめ直しています。
読者がずっと前から知っていることを、本人だけがもう一度知る。その痛さがこの回の味だと読んでいます。
「ハリボテではないか」|腰の鞭と掌のマメ
腰の鞭を振ってみると、引き戻した先端が自分の脛を打ちます。記憶と一緒に、体が覚えていた使い方まで消えたのではないか。そう考えたスバルの頭に浮かんだのが、「ハリボテ」という四文字でした。
記憶を失い、仲間に心配をかけ、積み上げたものをなくして役立たずになり、体に刻まれた歴史だけが残って、ガワだけ整っている。スバルは自嘲し、すぐに思い直します。ナツキ・スバルがハリボテでなかったことなど、いつあったのだ、と。
スバルは掌のマメを舌でなぞり、「こんなときのために、やってきたことの日記でも残しておけよ。使えねぇ」と、記憶をなくす前の自分に八つ当たりして歩き出しました。チート能力が無いと分かったことも、存在しないものを頼らずに済むという意味では収穫だ、と考えながら。
転落の瞬間|螺旋階段のフロアで背中を押される
道を一本間違えたスバルは、下の階層へ続く巨大な螺旋階段のフロアに出ます。この塔とピラミッドの間にそれほど差は無い、と考えた直後でした。ささやかな衝撃に背中を押されて、天地がひっくり返ります。
足だけでなく体ごと地面を離れ、スバルは螺旋階段を大きく外れて、口を開けた巨大な闇へ落ちていきます。石の壁が下から上へ流れていくように見え、胃液が逆流し、仲間たちに呆れられる顔が場違いに浮かびました。
「おかあさん」。そうつぶやいて、スバルは失神します。次に聞こえたのはエミリアの声で、目を開けると緑部屋の蔦のベッドの上でした。倒れているところを見つけたと話すエミリアとベアトリスに、スバルは「え? なに、夢?」と首をひねって話は終わります。
僕はこう読む
記憶を失ったスバルは、死に戻りの力を覚えていません。
だから一度死んで戻ってきても、それを「夢」だと思ってしまいます。
チート能力を探して何も無かった日に、本当の力はすでに一度発動していた。その皮肉で題の『見る夢』が閉じると読んでいます。
犯人はメィリィ|6章55話の答え合わせ
アニメ4th season第12話(通算第78話)のあらすじは、螺旋階段を「二度、背中を押されて落下死した殺人現場」と書いています。Web版では6章55話『雪解けを待つあなた』で、スバルは自分を突き落とそうとした手を空振りさせ、前のめりになった相手を支えて引き戻します。その少女がメィリィでした。
本文は、メィリィを「過去に二度、自分を突き落とした犯人」と書いています。続く6章56話でメィリィは、記憶喪失は自分を炙り出すための嘘だったのかと問い返しますが、スバルは、記憶喪失は本当で普通に深刻だと答えています。
まとめ|6章37話の転落、犯人はメィリィ
Web版6章37話『ハリボテの見る夢』で、記憶を失ったスバルは螺旋階段のフロアで背中を押され、塔の吹き抜けへ転落しました。チート能力を探して何も見つからなかった直後のことです。この話では犯人は描かれず、6章55話でスバルが二度自分を突き落とした犯人をメィリィだと突き止めます。
- 最初の転落はWeb版6章37話『ハリボテの見る夢』
- 場所は塔の巨大な螺旋階段のフロアで、背中を押されて落ちた
- 犯人はメィリィで、6章55話で明かされる
- 記憶喪失のスバルにチート能力は無かった
- 魔法は、初級魔法の使いすぎでゲートを壊したため使えない
- 目覚めたスバルは、死に戻りを「夢」だと思った
僕はこう読む
スバルは自分を「ハリボテ」と呼んだ直後に、本当に中身ごと落とされました。
けれど6章55話で犯人の手をかわし、落ちかけた相手を支えたのも、記憶を失ったままのスバルです。
中身を失っても、手を伸ばす癖だけは残っていた。それが6章のスバルの答えだと思っています。
メィリィは、記憶をなくしたスバルだから突き落としたのでしょうか。それとも、記憶があってもいつか同じことをしたのでしょうか。6章56話のメィリィは、自分は試されたのだと受け止めていて、メィリィ自身もまだ答えを持っていなかったように見えます。
——あなたは、メィリィがスバルを突き落としたのは、記憶をなくしたスバルだったからだと思いますか。それとも、記憶があってもいつか同じことをしたと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
記憶喪失のスバルの転落と、メィリィについて、よく聞かれることをまとめました。
Q. 記憶喪失のスバルを突き落とした犯人は誰ですか。
A. メィリィです。Web版6章55話で、スバルが二度自分を突き落とした犯人として突き止めます。
Q. スバルが最初に突き落とされるのは何話ですか。
A. Web版の第六章37『ハリボテの見る夢』です。螺旋階段のフロアで背中を押され、吹き抜けへ落ちます。
Q. 記憶喪失のスバルにチート能力はありましたか。
A. ありませんでした。肉体強化も魔法も変身ポーズも試しましたが、何も起きませんでした。
Q. スバルはなぜ魔法が使えないのですか。
A. 使ってはいけないと言われた初級魔法を使いすぎて、ゲートを壊したからです。ベアトリスが説明しています。
Q. 転落のあと、スバルはどこで目を覚ましましたか。
A. 緑部屋の蔦のベッドの上です。エミリアとベアトリスの前で「え? なに、夢?」と首をひねりました。
突き落とされた次は、バルコニーの密談、消えたメィリィの亡骸、死に戻りを知る人へ。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月3日


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