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騰とは何者なのか
結論から言うと、騰は王騎の副官から六大将軍の第二将になった将軍です。韓を滅ぼしたあと、844話で剣を置きました。
王騎の死後はその軍を継ぎ、韓攻めでは総大将として840話で韓を滅ぼしています。
表情をほとんど変えず、冗談とも本気ともつかない言葉を返す人物です。その一方で、強さは王騎軍の中でも別格として描かれてきました。この記事では、副官時代、王騎の死、六大将軍としての韓攻め、そして剣を置いた理由を順に見ていきます。
この記事でわかること
- 騰の経歴を、副官から六大将軍まで一覧で
- 王騎の死と、騰が受け継いだもの
- 韓を滅ぼし、844話で剣を置いた理由
- 史記に残る内史騰の記録
騰の歩みを一覧で見る
| 時期 | 騰の立場と出来事 |
|---|---|
| 王騎の時代 | 王騎軍の副官。常に王騎の傍らに控える |
| 16巻 | 王騎が討たれ、軍を継ぐ |
| 26巻 | 合従軍の戦いで楚の臨武君を討つ |
| 六大将軍の復活 | 六大将軍の第二将に任じられる |
| 840話(77巻) | 韓攻めの総大将として韓を滅ぼす(紀元前230年) |
| 844話 | 六大将軍を退き、剣を置く |
王騎の副官だった時代
騰が最初に姿を見せるのは、王騎の傍らです。王騎の命令をそのまま部下に回そうとして、あなたですよと王騎に返される。大将軍と副官の掛け合いが、まるで漫才のように描かれました。
ただし、ふざけて見えるのは表面だけです。王騎が李牧と龐煖の策に討たれたとき、騰は表情を変えないまま、握った手に血をにじませています。王騎の最期の言葉を受け取ったのも騰でした。のちに騰は、自分には中華を股にかけた大将軍・王騎の傍らで支え続けた自負がある、と口にしています。
剣を回すように振るう独特の剣技は、効果音から「ファルファル」と呼ばれ、騰の代名詞になっています。王騎軍の中でも、騰の強さは王騎に次ぐものとして描かれてきました。
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騰のとぼけた返しは、王騎の前でだけ成り立つものだったと思っています。
王騎が冗談を言える相手として、騰がいた。
だから王騎が死んだあとの騰の冗談は、誰も笑わせなくていい冗談になります。
録嗚未が生きているのに、あの世で同金たちと酒でも飲めと言ってしまう場面に、その寂しさが出ていると読んでいます。
王騎の軍を継ぎ、六大将軍へ
王騎の死後、騰は王騎軍を率いる将軍になります。26巻の合従軍の戦いでは、楚の臨武君を討ちました。王騎の軍を、王騎がいなくても勝てる軍に保ち続けたのが騰です。
騰はまた、若い将に戦の場を渡す将軍として描かれます。信や王賁のいさかいを収め、呉鳳明のような強敵との戦いを、若い才能が名を上げる場だと言い切りました。やがて嬴政が六大将軍を復活させると、騰は第二将に名を連ねます。
韓を滅ぼし、844話で剣を置いた
騰は韓攻めの総大将を任されます。南陽の地を手に入れ、韓の王都・新鄭へ迫り、最後は流血を抑えて新鄭を開かせました。840話で韓王安は国を秦に譲り、戦国七雄の一角だった韓は滅びます。紀元前230年のことです。
そして844話で、騰は六大将軍を退き、剣を置くと告げました。韓の王族だった寧姫をはじめ、旧韓の人々を支える道を選んだためです。戦で国を滅ぼした将軍が、その国の人々の側に残ることを選んでいます。
僕はこう読む
騰が剣を置いたのは、強さが衰えたからではないと思っています。
王騎は信に矛を託して、戦場で死にました。
騰は剣を置いて、滅ぼした国の中で生きるほうを選んだ。
王騎の傍らで大将軍の生き方を見てきた騰が、王騎とは違う終わり方を自分で決めた場面です。
史記に残る内史騰
騰は実在の人物です。司馬遷の『史記』秦始皇本紀には、始皇16年に韓の南陽の仮守だった騰が地を受け取り、翌17年に内史の騰が韓を攻めて韓王安を捕らえ、その地を潁川郡にしたと書かれています。内史は都のまわりを治める文官の要職で、韓を滅ぼした将がそのまま治める側に回った形です。
作中で騰が剣を置き、旧韓の人々を支える道を選んだのは、この「内史騰」の記録に沿った展開と読めます。
まとめ|騰が剣を置いた意味
騰は王騎の副官から六大将軍の第二将になり、韓を滅ぼしたあと六大将軍を退いた将軍です。
- 王騎の傍らに立ち続けた副官。16巻で王騎の軍を継いだ
- 26巻の合従軍の戦いで楚の臨武君を討った
- 六大将軍の第二将として韓攻めの総大将を務めた
- 840話(77巻)で韓が滅び、844話で六大将軍を退いた
- 史実でも内史騰として韓を攻め、韓王安を捕らえている
僕はこう読む
王騎は戦場で死に、その矛を信に渡しました。
騰は戦場を去って、滅ぼした国の人々の側に残ることを選びました。
同じ王騎軍から、正反対の終わり方が2つ描かれたのだと読んでいます。
844話の騰を、王騎の生き方から離れた将軍と見るか、王騎から学んだものを自分の形で示した将軍と見るかで、騰という人物の重みは変わります。
——あなたは844話で剣を置いた騰を、王騎の生き方から離れたと思いますか。それとも、王騎から学んだものを自分の形で示したと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
騰は登場が長く、王騎の副官から六大将軍まで立場が何度も変わるため、時期が混ざりやすい人物です。分けて置いておきます。
Q. 騰は死亡しましたか。
A. 死亡していません。844話で六大将軍を退き、剣を置きました。
Q. 騰が韓を滅ぼしたのは何話ですか。
A. 840話(77巻)です。韓王安が国を秦に譲り、韓は滅びました。
Q. 騰は実在した人物ですか。
A. 実在します。『史記』に内史騰として、韓を攻めて韓王安を捕らえた記録があります。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月1日


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