- ニノはアイに強い嫉妬心を抱く
- アイはニノの感情を受け流す
- ニノの本心は友達としての想い
映画『15年の嘘』撮影が進み、「B小町」メンバーの星野アイ(ルビー)とニノ(有馬)の直接対決シーンの撮影が始まりました。
場所は楽屋。
アイが休憩しているときに、ニノが現れ、2人の空気は張り詰めていきます…。
この対決の先に待っているものとは?!
それでは第136話の考察を始めていきます。
目次
『推しの子』136話!のネタバレ
★今週の【推しの子】★
本日YJ5&6合併号の発売日です!
最新百三十六話では、
映画『15年の嘘』の撮影、
作中では旧“B小町”メンバーの
アイへの思いも明らかに…!?※今週も合併号の為、
来週も休刊となります。
お気をつけください。
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それでは『推しの子』136話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
ニノの狂気
突然楽屋に現れたニノは本音をアイに語りました。
「アイはいいよね」
ニノはアイと自分を比較して卑屈になっています。
ニノ、本名は新野冬子(にいのふゆこ)。
アイは「B小町」加入が少し遅れたため、実質ニノが先輩にあたり、最初期のスタートダッシュの立役者でもあります。
つまりアイが加入するまでは人気No.1だったわけです。
ところが強いカリスマ性を持つアイが加入した後は、次第にファンを奪われていくことになります。
それはニノだけではなく、B小町全員に当てはまることです。
B小町はアイを中心としたピラミッド。
そういう性質を持つグループでした。
だからメンバーの誰しもがアイに思うところはあったでしょう。
けど、その中でもニノは特別に強く深く、未だにアイを憎み、信奉し続けています…。
それは狂気にも近い感情です。
「私もアイみたいに生まれたかった」
ニノの狂気がアイに迫ります…。
冷静なアイ
アイはニノの狂気を跳ね飛ばすように、明るくいつも通りに答えました。
「私もニノみたいに生まれたかったよ」
でもニノはそんな言葉は受け入れません。
そんなの、上っ面だけの嘘だと理解しているからです。
その辺の人を10人並べて、アイと自分、どちらが可愛いか聞けば10人全員がアイと答えるでしょう。
ニノはそう確信していました。
ファンに聞いても結果は同じです。
どっちが魅力的?どっちと付き合いたい?
何を聞いてもみんなアイと答えるでしょう。
ニノの感情はどんどん昂り、泣きながらアイに訴えかけました。
でもアイは、取り乱すニノを目の前にしても崩れることはありません。
「そんなことないと思うけどなー」
いつもと同じ、いつもと変わらぬテンションでニノの話をうまく捌いていきます。
溢れる感情
ニノは全く動じないアイにさらに感情が歪んでいきます。
アイの感情が揺れないのは、自分に興味がないからだと感じてしまうのです。
アイが真顔で「興味あるよ」と答えても、ニノには嘘にしか聞こえません。
ニノは必死でレッスンを重ねてきました。
誰よりも真面目にレッスンしてきた自信があります。
「なのに!」
選ばれるのはいつだって光り輝くアイ…。
ニノの悔しさは計り知れません。
ニノを演じる有馬は、ニノを演じながら2人の関係性を俯瞰して見つめていました。
有馬にはニノの気持ちが手に取るようにわかります。
有馬自身も、天性の才能に恵まれ、みんなの視線を集めるルビーを羨ましいと思ったことがあるからです。
何より悔しいのは、自分自身が”この子は特別”だと気づいてしまったこと。
自分が欲しかったものを相手は全て持っていて、自分とはまるで違うのですから…悔しくてやるせない気持ちを抱えてしまうのは当たり前のことです。
ても、有馬はさらにもう一つ、ニノの奥底に眠る気持ちに触れようとしていました。
ニノの本当の気持ち
普通、亡くなっている人への気持ちなんて何年も持ちません。
愛情だってそうです。
人は変化するのが普通だから、同じ場所に留まっていることの方が難しいのです。
でもニノはアイが死んで十数年たった今でもこの時の激情を抱え続けています。
有馬の推測によれば、ニノにとってアイは、嫉妬の対象である前に、信奉の対象である前に、友達だったのではないでしょうか?
友達なのに嫉妬して、友達なのに憧れちゃったから、誰よりも苦しかったのです。
ニノの本当の想いとは裏腹に、劇中ではニノの激しい言葉が放たれます。
「嫌い!大嫌い!アンタなんて死んじゃえばいいのに!」
心にもないことを口走ってしまうニノ。
相手がアイじゃなかったら、ただの友達同士の喧嘩だったのかもしれないのに…。
本当は仲直りがしたくて、ずっと友達でいたかったはず。
2人が仲直りのきっかけを失ってしまったのはなぜなのでしょうか?
アイは動じない!
感情を爆発させたニノに向けられたのは…いつもと変わらない飄々とした可愛いアイの笑顔でした。
ニノはアイに自分の感情を曝け出してぶつけたのに、アイは鉄壁の完全な笑顔。
アイを友達だと思っていたニノとしてはキツイ対応だったはずです。
ぶつかってもぶつかってもスルスルとかわされていくような感覚でしょう。
(泣いちゃうわよね)
有馬はルビーが演じ切ったアイの笑顔を見て、ニノの気持ちを推しはかりました。
ここでアイとニノの衝突シーンは終わりです。
ニノを演じた有馬はルビーの迫真の演技を心の中で褒めました。
これでいい。
この演技を引き出すために有馬はルビーを突き放したのですから…。
(そうよ、私のことなんて気にしなくていいの…)
それでこそ有馬が思っていたアイそのものでした。
隠された激情
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ニノが楽屋を出て行って、ここで撮影は終わりのはずでした。
ところが五反田監督はカメラマンにまだ撮影を止めないように指示を出します。
その直後でした。
アイ(ルビー)はニノ(有馬)が出て行ったドアに向かってグラスのようなものを投げつけたのです。
大きな音とともにそれは粉々に砕け散りました。
アクアを始め、周りは騒然としつつアイを見つめるしかありません。
「ふざけないでよ」
アイの目はいつもの星の輝きを失い、代わりに黒い星が浮き上がっていました。
「みんな嫌い!私なんか悪いことした?」
それは台本にはないアドリブでした。
アイになりきったルビーが感情を爆発させた瞬間でした。
アイはいつでも飄々としていて泣いたり怒ったりしない。
そんな風に思っている人は多いでしょう。
でもアイにだって感情はあります。
もし、この時ニノと面と向かってぶつかり合うことができたら…何かが変わっていたのでしょうか?
アイとニノの結末は変わりませんが、残されたルビーと有馬には是非とも仲直りしてほしいものですね…!
『推しの子』ネタバレ136-137話のまとめ
今回のお話は、ルビーと有馬が演じるアイとニノの衝突シーンの撮影でした。
ルビーからアイの演技を引き出すため、有馬はルビーと距離を取っていました。
そうして臨んだ衝突シーン。
まず、ニノの感情が爆発します。
ニノは未だにアイを憎み、信奉しているほど強い執着を持っています。
アイとニノの関係性は複雑でした。
もともとニノはアイの先輩に当たり、初期の人気メンバーでした。
ところがアイの加入により人気はアイに奪われることになってしまいます。
アイドルとして追い詰めまれていくニノ。
結局、アイに対して激しい言葉と共に涙まで流してしまいます。
ところが相手となるアイはいつもと何一つ変わらない涼しい笑顔。
ニノは突き放された気持ちがしたことでしょう。
ぶつかりたくても正面からぶつかることはできず、かわされてしまう虚しさ…。
ニノが部屋を去り、このシーンは終わりを迎えるはずでした。
ところが、1人残されたアイはここで激しく感情を爆発させました。
アイは完璧なアイドルに見えますが、まだ10代半ばの少女なのです。
そのことに誰かが気付けていたら?
ニノとぶつかることができていたら?
たらればの話をすればキリがありませんが、違う未来があったんじゃないかと考えてしまいますよね…。
撮影は(一応)無事終わりましたが、ルビーと有馬の仲はいつまで険悪なのでしょうか?
早く仲直りして欲しいものですね!
次週もますます目が離せませんね♪
- ニノの狂気がアイに迫る
- アイは冷静さを保つ
- ニノは嫉妬と憧れを抱く
- アイの感情が爆発する瞬間
- 複雑な二人の関係性
- 仲直りの期待が残る
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