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タジフの「コンニチマ」とは何なのか?
結論から言うと、「コンニチマ」は覚えたての平地の挨拶で、「こんにちは」の言い間違いです。鄴攻めで信と再会したとき、タジフは「シン、コンニチマ」と声をかけました。
タジフは、楊端和が率いる山の民の戦士です。岩のような巨体で、丸い巨岩のこん棒を振り回します。ふだんは山の民の言葉しか話さず、平地の人間と話すには通訳が要る立場でした。そのタジフが、自分から平地の言葉で信に話しかけた。この記事では、コンニチマが出てきた場面と、2巻で仮面の角を折られた初対面、タジフの戦い、そして実写で演じた一ノ瀬ワタルさんの話まで見ていきます。
この記事でわかること
- 「コンニチマ」の意味と、どの場面で出てくるか
- 2巻、信に仮面の角を折られた初対面
- 王都奪還・蕞・橑陽でのタジフの戦い
- タジフは死亡したのか
- 実写のタジフは一ノ瀬ワタルさん。魂の決戦では臨武君も
- コンニチマがかわいいと言われる理由(カイの読み)
タジフとは何者か|山の民の巨漢の戦士
先に、タジフの要点をまとめます。
| 項目 | タジフ |
|---|---|
| 所属 | 山の民。楊端和の軍の幹部 |
| 武器 | 丸い巨岩を先につけたこん棒 |
| 初登場 | 2巻。王都奪還編で山界に入った政と信を迎え撃つ |
| 仮面 | 初対面で信に殴られ、角が折れた |
| コンニチマ | 鄴攻めで信と再会したときの、覚えたての平地の挨拶 |
| 強さ | 山の民では楊端和、バジオウに次ぐ実力者 |
| 生死 | 討たれる場面は描かれていない |
| 実写 | 一ノ瀬ワタルさん(2019年の第1作) |
山の民の中では、楊端和の右腕のバジオウに次ぐ力の持ち主です。ただし力比べでは、成蟜が飼っていた巨人・ランカイにはかないませんでした。腕力で押し切る戦士で、知恵を回すのはバジオウの役目です。
僕はこう読む
タジフは、山の民の中でいちばん「分かりやすい」戦士です。
大きくて、強くて、言葉が通じない。
平地の人間が山の民を怖がる理由を、一人で全部背負わされた人物だと思っています。
だからこそ、そのタジフが平地の言葉を口にしたとき、読者は山の民との距離が縮まったのを感じるのだと思います。
2巻、信に仮面の角を折られた初対面
タジフが初めて出てくるのは2巻です。王宮を弟の成蟜に奪われた政が、山の民の力を借りに山界へ入った場面でした。政の頭に触れようとしたタジフを、信が殴り飛ばします。このとき、タジフの仮面の角が折れました。仮面が割れて顔がすべて出たわけではなく、欠けたのは面の角です。
そのあと、捕らえられた信たちの牢に現れたタジフは、弓で信を殺そうとする山の民を蹴散らしました。王の命令だから守っただけだ、と前置きしたうえで、自分の面を折った平地の少年戦士には敬意を払うと伝えています。殴られた相手を認める。それがタジフの最初の顔でした。
王宮に乗り込んだあとは、ランカイとの戦いで信を助けます。信に足止めを頼まれたタジフは、山の民の言葉で「かけるぞ俺は 少年に」と返しました。2巻で角を折られた相手に、今度は命を預けたのです。
「シン、コンニチマ」は鄴攻めの再会で出た
コンニチマが出てくるのは、ずっと先の鄴攻めです。趙の鄴を攻めるため、飛信隊と楊端和の山の民が同じ戦に加わり、信とタジフは久しぶりに顔を合わせました。
そこでタジフは、信の名前を呼んでから「コンニチマ」と挨拶し、続けて「コンバンマ」とも口にします。「こんにちは」と「こんばんは」を、どちらも少しずつ言い間違えているのです。山の民の言葉ではなく、平地の言葉を覚えようとした跡でした。
山の民は、平地の人間と話すときには通訳が要ります。それまでのタジフも、自分から平地の言葉で話したことはありませんでした。その一言は、多くの読者に「かわいい」と受け取られ、タジフといえばコンニチマ、と言われるほどの場面になっています。
僕はこう読む
2巻で角を折られたとき、タジフは信を認めました。
そして鄴で再会したとき、今度は信の言葉で話しかけています。
認めた相手の言葉を、自分から覚えにいった。コンニチマは、その努力がそのまま形になった一言だと思っています。
言い間違いが笑えるのに温かいのは、覚えようとした時間まで一緒に見えるからではないでしょうか。
タジフの戦い|王都奪還・蕞・橑陽
タジフは、山の民が秦に力を貸す場面のほとんどにいます。
王都奪還編では、ランカイの前に立って信を先へ行かせました。合従軍編の終わりには、楊端和とともに蕞の救援に駆けつけ、趙の兵を打ち払っています。蕞の7日目に山の民が現れる場面は、キングダムでも屈指の名場面です。
鄴攻めでは、楊端和の軍として橑陽の戦いに加わりました。相手は犬戎族で、山の民にとっても苦しい戦いになります。楊端和が死地に追い込まれ、バジオウが命がけで道を開いたのもこの戦場です。
タジフは死亡したのか
「タジフ 死亡」と調べる人もいますが、タジフが討たれる場面は描かれていません。山の民の一員として、いまも楊端和の軍にいます。
死亡説が出やすいのは、山の民の戦いで仲間が次々に倒れているからです。橑陽ではバジオウが重傷を負い、趙を攻める戦いの855話では楊端和が胸に矢を受け、フィゴ王ダントが命を落としました。楊端和の傷は急所を外れていて、命は助かっています。
実写のタジフは一ノ瀬ワタルさん|魂の決戦では臨武君も
実写映画でタジフを演じたのは、一ノ瀬ワタルさんです。2019年の第1作『キングダム』で、仮面をつけたまま山の民の戦士を演じました。
同じ一ノ瀬ワタルさんは、2026年7月17日公開の第5作『キングダム 魂の決戦』で、楚の将・臨武君を演じています。第1作では山の民のタジフ、第5作では合従軍の臨武君という二役です。臨武君の独特の髪型は、配役が発表されたときにも話題になりました。
僕はこう読む
第1作のタジフは、仮面で顔がほとんど見えない役でした。
第5作の臨武君は、逆に顔と髪型がそのまま印象になる役です。
同じ体で、隠す役と見せる役を両方やっているのが面白いと思っています。
タジフの時から一ノ瀬さんの体格を知っている人ほど、臨武君の強さに説得力を感じたのではないでしょうか。
タジフは史実にいるのか
タジフは、史書に記録の無い、キングダムのオリジナルの人物です。山の民の顔ぶれのうち、史書に名前が出てくるのは、秦の将として記録された楊端和です。
まとめ
「コンニチマ」は、タジフが鄴攻めで信と再会したときに口にした、覚えたての平地の挨拶です。
押さえておきたい点を並べます。
- コンニチマは「こんにちは」、コンバンマは「こんばんは」の言い間違い
- 初登場は2巻。信に殴られて仮面の角が折れた
- 王都奪還、蕞の救援、橑陽の戦いに加わっている
- 討たれる場面は描かれておらず、いまも山の民の軍にいる
- 実写は一ノ瀬ワタルさん。第5作では臨武君を演じた
僕はこう読む
山の民と秦が手を組んだのは、王と王の約束からでした。
でも兵と兵が手を組んだのは、タジフのコンニチマのような一言からだと思っています。
国どうしの同盟を、一人の戦士の言い間違いが人どうしの付き合いに変えた。
だからこの短い挨拶は、笑いどころ以上に覚えられているのだと思います。
コンニチマを、単に笑える言い間違いと見るか、平地の言葉を覚えようとした努力の跡と見るかで、タジフという人物の見え方はずいぶん変わってきます。
——あなたはタジフのコンニチマを、笑える言い間違いだと思いますか。それとも信の言葉を覚えようとした努力の跡だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
2巻で信に仮面の角を折られたタジフについて、コンニチマの場面と実写の配役を中心に短く答えます。
Q. コンニチマとはどういう意味ですか?
A. 「こんにちは」を言い間違えた、覚えたての平地の挨拶です。山の民の言葉ではありません。
Q. タジフがコンニチマと言うのはどの場面ですか?
A. 鄴攻めで、飛信隊と山の民が再会したときです。信の名前を呼んで「コンニチマ」と挨拶し、「コンバンマ」とも口にしました。
Q. タジフの初登場は何巻ですか?
A. 2巻です。山界に入った政と信を迎え撃ち、信に殴られて仮面の角が折れました。
Q. タジフは死亡しましたか?
A. 討たれる場面は描かれていません。いまも楊端和の山の民の軍にいます。
Q. 実写のタジフは誰が演じていますか?
A. 一ノ瀬ワタルさんです。2019年の第1作でタジフを演じ、2026年の第5作『魂の決戦』では臨武君を演じています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


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