本ページはプロモーションが含まれています
田有とは何者なのか
結論から言うと、もとは大工の棟梁で、信の初陣から一緒にいる飛信隊の古参です。伍長から始まり、いまは二千人将まで上がっています。
読み方はでんゆう。怪力三人衆の一人で、信が危ないときは必ず体を張ってきた男です。順に見ていきます。
この記事でわかること
- 伍長から二千人将までの昇進
- 信と出会った場面と、入隊のきっかけ
- 龐煖(ほうけん)から信を受け止めた場面
- 背中を刺されながら羌瘣(きょうかい)を抱えた場面
- 信の屋敷を建てたこと
- 田有は死亡したのか、何度死にかけたのか
- 実写映画に田有は出ているのか
伍長から二千人将まで
田有は信と同じく、ただの歩兵から始まりました。そこからの昇進は次のとおりです。
| 田有 | そのときの信 |
|---|---|
| 飛信隊伍長(第十四伍長) | 百人将になり飛信隊を組んだころ |
| 什長 | — |
| 百人将 | 千人将(合従軍のころ) |
| 千人将 | 五千人将(羌瘣が三千人将・飛信隊は八千人隊) |
| 二千人将 | — |
伍長になったころから怪力を買われて、信とともに常に前線で体を張る役回りにつきます。のちに「怪力三人衆」と呼ばれるようになりました。
三人衆の顔ぶれは田有・竜川・中鉄。飛信隊の突破の原動力です。
アニメの声優は、第1〜2シリーズが林和良、第3シリーズからは関口雄吾が担当しています。
信との出会いは初陣です
田有が初登場するのは、信が初陣を迎える紀元前245年、魏への歩兵募集の場面です。
無名の子供である信には、どの伍からも声がかかりません。一方の田有は、何人もの伍長から「自分の伍に入れ」と誘われていました。以前から歩兵として戦に出ており、目立つ存在だったのでしょう。
ボロ服の騎兵として信に気づいた
この蛇甘平原の戦い(秦と魏の戦い。秦の麃公将軍が魏の呉慶将軍に勝利して終わる)で、信は倒した戦車の騎馬を奪って歩兵たちに声をかけて回り、田有はその騎兵が甲冑どころかボロ服だったことに気づきます。これが、田有が初めて信をはっきり認識した瞬間です。身なりではなく、身なりに合わない活躍のほうに目が行くのは、職人の目だと思います。
市の店での再会
戦のあと、甲冑を売ってもらえず困った信と河了貂(かりょうてん)が入った飯屋に、田有が入ってきます。田有は信を騎兵どのと呼び、信は伍作りでいちばん人気だったおじさんだと失礼に返しました。
田有は周りの大工たちに、信を先の魏との大戦で一歩兵から一気に百将へ上がった少年だと紹介し、そのとき後ろの男に棟梁と呼ばれたことで、本職が大工の棟梁だと分かります。
僕はこう読む
出会いが戦場ではなく飯屋なのが、この人らしいと思っています。
キングダムの登場人物は、たいてい斬り合いで知り合います。武で認め合う。
田有は違いました。信が甲冑を買えずに困っているところを見て、声をかけた人です。
しかも自分の手柄のように、大工仲間へ紹介している。戦の腕ではなく、育っていく子として扱った。
その距離感が、この先ずっと変わりません。棟梁が若い職人を見る目のまま、信を見続けている人だと思います。
飛信隊に入ったきっかけ
市での再会のとき、田有は信が百将になったことを自分のことのように嬉しいと伝え、次の戦がこんなに待ち遠しいのは初めてだ、お前の部隊で戦いたい者はほかにもいるはずだと語りました。この会話が、田有が飛信隊に入るきっかけになります。
その後、趙の侵攻で緊急徴兵がかかり、信の到着が遅れて皆が慌てるなか、田有だけは腕を組んで遠くを見つめ、笑って信の姿を見つけました。こうして田有は、飛信隊の第十四伍長として入隊します。信が来ることを疑っていなかった、というのがこの場面の中身だと思います。
信が危ないとき、いつも入ってきます
龐煖から信を受け止めた
王騎将軍が率いた趙軍との戦のときです。山で夜営していた飛信隊のもとに、趙の三大天龐煖が突然現れます。
信が少し隊を離れているあいだに、飛信隊の面々は次々と斬られていきました。戻った信は羌瘣とともに立ち向かいますが、弾き飛ばされてしまいます。
その信をなんとか受け止めたのが田有でした。信はそのまま気を失って倒れます。
朱海平原15日目、羌瘣を助けに走る
時は流れ、王翦将軍が率いた朱海平原での趙との戦、15日目。ここにもまた龐煖が現れます。
龐煖は前夜に姿を現して楽華隊を強襲しており、王騎の矛を使っている信に反応してこの戦場へ来ていました。
それを感じ取っていた羌瘣は、信を守ろうと命がけで龐煖に立ち向かいます。
その羌瘣を助けようと、田有は田永とともに騎馬で走り寄りました。投げ飛ばされた羌瘣を受け止めたのは、到着した信でしたが、田有はその場で飛信隊の仲間とともに、信と龐煖の最後の戦いを見守っています。
朱海平原14日目、背中を刺されながら羌瘣を抱える
ここが田有のいちばんの見せ場です。兵糧が尽き、この日から信が秦国右翼の大将を負った14日目、趙峩龍の守りに飛信隊の最前線は苦戦し、信自身も脇腹に深手を負っていました。羌瘣は斬りまくって趙峩龍軍の主力をここで消すという無茶な手に出て、結果として包囲を破り、趙峩龍が退いて飛信隊が勝ちます。
羌瘣を探して叫ぶ信の前に現れたのが、気を失った羌瘣を抱えた田有でした。ところが田有自身も背中に刃を突き刺されて血を流していたのです。心配する皆に、田有は腕の中の羌瘣を見つめて、この傷など「こいつに比べれば」どうということはないと言いました。
僕はこう読む
田有は飛信隊で最強ではありません。信にも羌瘣にも及ばない。
それでも、かばう役をずっと担っています。強い人を守る、より弱い人という位置です。
この一言のすごいところは、自分の傷を軽く言っていないことだと思います。「大したことない」ではなく、「こいつに比べれば」と言っている。
羌瘣がどれだけ無茶をしたかを、いちばん近くで見ていた人の言葉です。比べる相手を持っているから、自分の痛みを黙っていられる。
飛信隊が特別なのは、この役を誰かが引き受けているからだと思います。将軍を目指す隊なのに、守ることを仕事にしている人がいる。組を守るのが棟梁の仕事です。田有は職業を変えていません。
信の屋敷を建てたのも田有の組です
飛信隊が朱海平原で勝ち、鄴が落ちて咸陽へ凱旋したあと、話は信の家に移ります。信の最初の家は、嬴政(えいせい)と昌文君から与えられたボロボロの小屋で、信は大工の棟梁の田有に金だけを預けたまま1年帰っていませんでした。
結果として、鄴攻めのあいだに田有の組が、何棟にも分かれた城のような大豪邸を仕上げていました。新たに加わった干斗が信の家を尋ねたのがきっかけで一行が見に行き、元のボロ小屋の上にそびえる屋敷に驚くことになります。飛信隊の面々はそれぞれの家族を連れて、新居で宴会を開きました。田有が信に伝えたのは、少し予算を超えたという一言だけです。
僕はこう読む
この一件が、田有という人をぜんぶ説明していると思います。
信は金だけ渡して1年帰らなかったのです。設計も注文も何もしていない。
その間に田有の組は、城のような屋敷を建てて待っていました。頼まれてもいない規模です。
そして、少し予算を超えたと一言。謝ってもいないし、恩に着せてもいない。
戦場で背中を刺されても「こいつに比べれば」と言う人が、屋敷では黙って予算を超えている。言葉より先に、いつも物と体で返す人なのだと思います。
田有は死亡したのか|何度も死にかけて生きている
田有は死亡していません。ただ、飛信隊の古参の中でもいちばん死にかけてきた一人です。
| 戦い | 田有が負った傷 |
|---|---|
| 合従軍編・蕞 | 趙の傅抵に重傷を負わされ前線を退くが、六日目に戻る |
| 咸陽攻防戦 | 呂不韋派の弓隊の伏兵から信をかばって矢を浴びるが、命を取り留める |
| 黒羊の戦い | 桓騎の非道な策に信たちが騒ぎを起こした際、桓騎兵に殺されかける |
| 宜安城攻略戦 | 竜川・中鉄と身を挺して突破口を開き、三人とも瀕死に。砂鬼一家の治療で生還 |
宜安では、怪力三人衆の三人がそろって瀕死の重傷を負いました。命を救ったのは、飛信隊に同行していた砂鬼一家の治療術です。回復した田有は尾平の結婚披露宴にも顔を出し、始皇十六年には二千人将に上がっています。
名前がよく似た田永(でんえい)は別の人物です。田永は沛浪の旧友で、口の悪い喧嘩っ早い古参として、騎兵隊を率いる千人将になっています。
僕はこう読む
田有の傷は、ほとんどが誰かをかばったときのものです。
信の前に出て矢を浴び、羌瘣を抱えて背中を刺され、宜安では突破口の人柱になった。
体で道を作る役を、昇進しても手放していない。
二千人将になっても前に立つから、この人は何度でも死にかけるのだと思っています。
実写映画に田有は出ているのか
実写映画の公表された配役に、田有の名前はありません。第4作『キングダム 大将軍の帰還』(2024年)の公開時には、田有・松左・崇原ら飛信隊の人気キャラが出ていないことが話題になりました。第5作『キングダム 魂の決戦』(2026年)では松左を猪塚健太さんが演じていますが、田有の配役は発表されていません。怪力三人衆のうち、竜川は佳久創さんが第3作から演じています。
まとめ
田有(でんゆう)は飛信隊の古参で、本職は大工の棟梁です。
歩んだ道のりは、まっすぐ上へ伸びています。
- 伍長→什長→百人将→千人将→二千人将と昇進
- 怪力三人衆の一人。ほかは竜川と中鉄
- 初登場は紀元前245年の歩兵募集。伍作りで大人気だった
- 龐煖に弾き飛ばされた信を受け止めた
- 朱海平原14日目、背中を刺されながら羌瘣を抱え「こいつに比べれば」と言った
僕はこう読む
出会いが戦場ではなく飯屋なのが、この人らしいと思っています。
キングダムの登場人物は、たいてい斬り合いで知り合い、武で認め合います。
田有は違いました。甲冑を買えずに困っている信を見て、声をかけたほうです。
田有は飛信隊で最強ではありません。信にも羌瘣にも及ばない。それでもかばう役をずっと担っています。信の屋敷を建てたのも田有の組でした。この人をただの頼れる古参と見るか、言葉より先に物と体で返す人と見るかで、あの14日目の一言の重さが変わってきます。
——あなたは田有が羌瘣を抱えて言ったこいつに比べればという一言を、ただの強がりだと思いますか。それとも、言葉より先に体で返すこの人らしさだと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
田有は大工の棟梁から二千人将まで上がった経歴が長く、昇進の順番も分かりにくいところです。整理しておきます。
Q. 田有は死亡しましたか
A. していません。宜安で瀕死の重傷を負いましたが、砂鬼一家の治療で生還し、二千人将に上がっています。
Q. どんな人物ですか
A. 飛信隊の古参で、本職は大工の棟梁です。怪力三人衆の一人でもあります。
Q. いまの階級は
A. 二千人将です。伍長から什長、百人将、千人将と上がってきました。
Q. 怪力三人衆とは誰ですか
A. 田有、竜川、中鉄の3人です。飛信隊の突破の原動力になっています。
Q. 信とはどこで出会ったのですか
A. 初陣の蛇甘平原の戦いです。戦のあと、甲冑を買えずに困っていた信が入った飯屋で言葉を交わしました。
Q. 実写映画で田有は誰が演じていますか
A. 公表された配役に田有の名前はありません。怪力三人衆では竜川を佳久創さんが演じています。
飛信隊の古株の話です。我呂も、階級の一覧も、蛇甘平原の初陣もその先に。
蕞から来た我呂我呂(ガロ)は死亡したのか?麃公を失い、蕞の攻防戦で飛信隊に入った男!!我呂は麃公を失ったあと、蕞で飛信隊に入ります。
二千人将の位置階級一覧はどうなっているのか?伍長から五千人将を経て大将軍、文官は相国が頂点です!伍長から大将軍まで、二千人将の位置が並びます。
単身突撃の信信の初陣はどの戦いなのか?蛇甘平原です。5巻48話から始まり百人将になりました!信の初陣は蛇甘平原、5巻48話からです。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


田有が一番好きなキャラです。
詳しくてわかりやすく、面白かったです。
HP主様の、わかりやすく思いやりがある文章も非常に好きです。
他のキャラや、各戦いの部分も読ませていただきます。楽しいHPをありがとうございました。