- 白井カイウの初連載作品は約束のネバーランドだった
- 出水ぽすかの絵が作品の魅力を引き出した
- 白井カイウが多くの賞を受賞した快挙が話題に
異色の脱獄サスペンスで少年ジャンプに衝撃をもたらした『約束のネバーランド』。
原作だけでなくアニメに実写にと注目され続けている今作品を手掛けているのが、原作担当の白井カイウ先生と作画担当の出水ぽすか先生という2人の作家さんです。
そこで今回は人気漫画『約束のネバーランド』を生み出した2人の作者についてご紹介!
『約ネバ』発表までの経緯や『約ネバ』以外の作品など詳しくまとめました。
目次
【約束のネバーランド】白井カイウは自身初連載!?
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— 出水ぽすか(ポ~ン)🦉🎃🦈 (@DemizuPosuka) March 17, 2021
原作を担当しているのが白井カイウ先生です。
白井カイウ先生は『約ネバ』が初連載作品。
というのも、白井カイウ先生は数年前までは一般企業の会社員だったんです。
大学卒業後に漫画とは無縁の仕事に就いていた白井カイウ先生は、会社を退職した後「何か形に残る仕事をしてみたい」という思いで創作活動を始めたそう。
しかしあちこちに応募するも悉く撃沈。
そんな中、諦めかけた白井カイウ先生が「これで最後だ!」というつもりで生み出したのが、『約ネバ』の元になったネームでした。
書き上げた枚数なんと300ページ以上!
この時点ですでに『約ネバ』本編のGFハウス脱獄編の原型は出来ていたようですが、すごいアイデア力と熱量ですよね。
その熱を受け取ったのが、週刊少年ジャンプの編集部・後に担当編集となる杉田卓さんでした。
この時の白井カイウ先生は経験も実績もなかったわけですが、杉田さんが「なんとかこの才能を世に出したい」と考えたことから、白井カイウ先生のストーリーを活かせる作家を探しながら掲載への道を歩み始めたのでした。
そして出水ぽすか先生と共に『約ネバ』を発表するまで約3年。
緻密なストーリーが魅力の『約ネバ』は、白井カイウ先生の才能と杉田担当との長い準備期間の上、満を持しての発表となった渾身の力作だったわけです。
【約束のネバーランド】白井カイウは読み切りも多数存在!?
『約束のネバーランド』が初の連載作品となった白井カイウ先生ですが、実はそれ以前にもいくつか読み切り作品を発表しています。
まず2015年、ネット漫画サイト『少年ジャンプ+』に掲載された『アシュリー=ゲートの行方』で原作担当者としてプロデビューを果たしました。
こちらはRicky先生作画によるサスペンス作品。
臓器移植を受けた優しい少年が、臓器提供者の記憶を思い出し病院の秘密に迫っていくというハラハラする話なのですが、物語はそれだけでは終わらないのです。
たった45Pに詰め込まれた加速していく謎。
Ricky先生による美麗な絵で『約ネバ』を彷彿とさせる重厚なストーリーが描かれていますので是非読んでみてください。
そして2016年、同じく『少年ジャンプ+』に掲載されたのが、出水ぽすか先生との初タッグとなった『ポピィの願い』。
こちらは『アシュリー=ゲートの行方』とは全く違う作風で、引きこもり科学者と彼の作ったAIの織りなすハートフルな物語です。
『約ネバ』で個性的な子どもたちを描き分けた出水ぽすか先生の絵柄がピッタリの優しい話で、且つその中にも白井カイウ先生独自の世界観やメッセージ性が感じられ考えさせられる作品ですのでこちらも是非読んでみてくださいね。
さらに2020年『約ネバ』連載終了後まもなく、出水ぽすか先生とのタッグで『心霊写真師 鴻野三郎』が掲載されました。
こちらは事故物件とされる部屋の隣に住む青年の元に、「心霊写真家」と名乗る男が現れたことから始まる物語。
引き込まれるホラーテイストから感動のラストに繋がっていく完成度の高い読み切りでしたので、『約ネバ』の次回作として連載される日が来るかもしれませんね。
【約束のネバーランド】白井カイウは約束のネバーランドでマンガ大賞を受賞している!?初めての作品での快挙!
白井カイウ先生は『約束のネバーランド』で以下のような数々の賞を受賞しました。
- 2016年「漫道コバヤシ漫画大賞2016」期待の新連載賞
- 2017年「第3回次にくるマンガ大賞」コミックス部門2位
- 2017年「宝島社 このマンガがすごい!2018」オトコ版1位
- 2017年「第63回小学館漫画賞」受賞
- 2017年「マンガ新聞大賞2017」大賞
- 2018年「漫道コバヤシ漫画大賞2017」グランプリ
初連載作品でこれだけの快挙!
『約束のネバーランド』がいかに衝撃的で皆の心を惹きつけた作品かを証明していますよね。
【約束のネバーランド】出水ぽすかも同時に約束のネバーランドでマンガ大賞を受賞!?
作画を担当しているのが出水ぽすか先生です。
『約束のネバーランド』連載に向けて杉田担当が求めていたのが、原作の本当の良さを100%引き出せる作家さん。
ファンタジーでありながらホラーやサスペンス要素も含んでいる『約ネバ』の魅力を伝えるには、様々なタイプの絵を総合的に描ける人が必要だったわけです。
そうしてタッグを組むことになったのが出水ぽすか先生でした。
出水ぽすか先生の絵に惚れた白井カイウ先生からの熱烈オファーだったそう。
出水ぽすか先生の絵は特に子どもが可愛いですから、子どもたちがメインの『約ネバ』にはピッタリでしたよね。
可愛くも臨場感のある出水ぽすか先生の独特のタッチによって形になった『約束のネバーランド』。
出水ぽすか先生も作画担当として、先述の白井カイウ先生と同じ数々の賞を受賞しました。
【約束のネバーランド】出水ぽすかは主に少年向け作品の作画を担当していた!?
約ネバのノーマンの誕生日です!🎉今年は花見にしました🎉 pic.twitter.com/PM2hxz1OyJ
— 出水ぽすか(ポ~ン)🦉🎃🦈 (@DemizuPosuka) March 21, 2023
白井カイウ先生とは違いすでに創作の仕事に就いていた出水ぽすか先生。
2008年『火炎の竜カゲロウ』で「第62回小学館新人コミック大賞」児童部門佳作を受賞して以降、白井カイウ先生から声がかかるまでは『コロコロコミック』や『てれびくん』などで連載していました。
- 『はなさけ!はなかっぱ』
- 『超絶!!ナマケモンキー ひでよし』
- 『トマト目玉』
- 『おっす!グレートアニマルカイザーゴッド』
- 『おっす!グレートアニマルカイザービッガー』
- 『オレカバトル オレカモンスターズ冒険列伝』
- 『魔王だゼ!!オレカバトル』
それ以前からイラストコミュニケーションSNS「pixiv」の人気イラストレーターとして活躍していた出水ぽすか先生は、2012年に「グリコポッキークリエイターズ イラスト部門優秀賞」も受賞しており、『ヤング・シャーロック・ホームズ』シリーズのカバーイラストや竹内佑さんの小説『キルぐみ』のイラストなども担当しています。
2016年には初の画集となる『出水ぽすかアートブック ポ~ン』も出版。
それだけすでに多くのファンを持つ出水ぽすか先生ですが、『約ネバ』で初めて出水ぽすか先生の世界観に触れたという方は是非色んなイラストを見てみてくださいね。
まとめ
『約束のネバーランド』は白井カイウ先生と出水ぽすか先生という2人の奇才による傑作だということ。
2転3転と様相を変えながら読者を引き込んでいく白井カイウ先生の物語は、ファンタジーな中にリアルな問題を取り入れながら色々考えさせられる作風が魅力であり、可愛さが目を惹きながらも時には緊張感を持った迫力のある絵で、作品の世界観を活き活きとありのままに描ける画力が出水ぽすか先生の凄さ。
互いに独自の世界観を持っていますが、その相性がベストマッチだったわけです。
2人ともまだまだこれからのクリエーターさんですから、それぞれの活躍に注目しながら、白井カイウ先生と出水ぽすか先生という最高のタッグによる次回作に期待したいですね。
- 白井カイウの初連載作品は約ネバ
- 出水ぽすかは多彩な作画担当
- 約ネバで数々の賞を受賞
- 白井カイウの創作活動の始まり
- 杉田卓が才能を発掘した経緯
- 約ネバの魅力は緻密なストーリー
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