- ユリウスは鬼に人間を差し出す提案をした
- エマは家族を犠牲に約束を結んだ
- エマの約束で過去の約束が消える
鬼の頂点に位置するとされる「あの方」は約1000年前、ユリウス・ラートリーとイヴェルクが約束を交わした相手です。
あの方との約束にはルールがあります。
また、約束には代償としてごほうびが必要とされています。
絶対に約束を守ってくれる代わり、絶対にごほうびを断ることはできないのです。
謎多きあの方との”約束”についてまとめてみました!
目次
【約束のネバーランド】1000年前の約束は1つではなかった!?
1000年と少し前、鬼と人間は命をかけて争っていました。
激しい戦いで仲間も多くが命を落としていきます。
戦いの終結が見えない中、ユリウス・ラートリーは日に日に追い込まれて行きました。
長い戦いに疲れたユリウスは冷静な判断力を失っていきます。
そして、戦いの中でレウウィスと対峙したことをきっかけに鬼という種族との圧倒的な力の差に気が付いてしまうのです…。
勝ち目など、最初からなかったのだと。
ユリウスは今の状況から抜け出すためだけに、鬼の王にある提案を持ちかけます。
ユリウスの提案は、一部の人間を鬼に差し出すこと。
食料を完全に断たなければ、鬼も納得しやすいと考えたのです。
鬼の王にとってもこの提案は好都合でした。
この農園システムを使えば、鬼の世界を管理しやすくなると考えたのです。
鬼と人間は<人間は鬼を狩らない、だから鬼も人間を狩らない>という約束を交わしました。
そして、約束はもう一つあります。
もう一つの約束こそ、あの方との約束でした。
ユリウスたちがあの方と結んだ約束は1つです。
<世界を二つにわけること>
これで人間が鬼に襲われることを心配しなくてもいい世界ができました。
…その代償として、エマたち食用児が苦しみを味わっているのです。
【約束のネバーランド】あの方と約束をするにはごほうびが必要!?その内容とは?
あの方との約束は絶対守られます。
そのかわり「ごほうび」を求められます。
イヴェルクはユリウスに「何を望まれても断るな」と事前に伝えています。
断れば願いも叶わない、ということなのでしょう。
1000年前にあの方が望んだごほうびは2つです。
①イヴェルク
<その年に実った一番良いお肉を差し出すこと>
②ユリウス(ラートリー家)
<子々孫々、調停役として2つの世界の平和を保つこと>
このごほうびにより、ティファリでは毎年最高の肉をあの方に献上しています。
そして、ラートリー家はピーターに至るまで、調停役を引き受ける続けているのです。
(ピーターの兄であるジェイムスは、ユリウスが結んでしまった約束によって食用児が命を落としていることを知って、強い責任を感じていました。それでウィリアム・ミネルヴァと名乗り、エマたちを救おうとしていたのです。)
【約束のネバーランド】約束は上書きできる!?エマ達はそれを利用する!?
狩ネバのエマです pic.twitter.com/eHAt4bZ7Zi
— 出水ぽすか(ポ~ン)🦉🎃🦈 (@DemizuPosuka) September 21, 2021
あの方との約束には3つのルールがあります。
- 約束は上書きできない
- 約束は破ることができない
- ごほうびは断れない
1000年前に結んだ約束ももちろんこのルールに縛られていました。
エマがあの方と結んだ約束が①の上書きに当たるのではないか?と思うかもしれませんが、エマは約束の上書きではなく”約束の結び直し”をしました。
ユリウスとイヴェルクが結んだ約束とは別の約束としてあの方に認めてもらったのです。
(そうでなければあの方はルール①を理由に約束を拒否するでしょう)
ここで気になるのはあの方がエマの約束を守る場合、ユリウスとイヴェルクはごほうびを守れななくなるということです。
これについてもあの方は特に問題視していませんでした。
約束は結び直されたので、過去の約束と過去のごほうびはエマの約束とごほうびが優先されるということのようですね。
(あの方はピーターが死ぬ時「1000年間 ご苦労様」と声をかけていたので、ユリウスのごほうびは完全に終了していると見て間違い無いでしょう)
【約束のネバーランド】エマがした約束とは!?そのごほうびはエマの家族!?
エマは七つの壁を超え、昼と夜にたどり着き、あの方と新しい約束を結び直すことに成功します。
エマがあの方と結んだ約束は2つです。
- <食用児全員で人間の世界へ行く>
- <それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にする>
「その望み、かなえてあげる」
あの方は笑顔でアッサリと約束を結んでくれました。
残る問題はごほうびです。
あの方が求めるごほうびは、その人が1番大切にしているものです。
エマの場合、当然”家族“となります。
しかし、エマの約束は”食用児全員で”人間の世界に行くこと。
家族を奪うことはできません。
そこであの方がごほうびに選んだのはエマ自身でした。
「これまでのきおくもこのさきのつながりも なにもかも きみのせかいからきみのかぞくをうばう」
ちなみにエマはごほうびについて、勘のいいノーマンやレイにさえも「ごほうびは何もいらない」と笑顔で嘘をつき通し、子供達を人間の世界に送りました。
エマは、このごほうびは犠牲ではなくケジメだと受け止めていたのです。
今まで自分の甘っちょろいワガママを通させてもらったことへのケジメ。
…このごほうび(代償)によって、人間の世界に着いた時、エマの姿はありませんでした。
みんなとは別の場所に送られ、家族との記憶を消されてしまったのです。
【約束のネバーランド】あの方と結んだ約束は絶対破れない!?
あの方との約束は必ず守られます。
ユリウスとイヴェルクの願い<世界を二つにわけること>も叶いました。
(鬼と人間が結んだ約束<人間は鬼を狩らない、だから鬼も人間を狩らない>という約束はバイヨンによって破られていますが…)
うさぎのエマ!#狩ネバ pic.twitter.com/UltfR02OW9
— 出水ぽすか(ポ~ン)🦉🎃🦈 (@DemizuPosuka) February 11, 2022
エマの願いも当然、叶いました。
今後、鬼と人間の世界が交わることはありません。
食用児の完全勝利と言えるでしょう。
ではごほうびは?
ごほうびについては、断ることはできませんが破ることはできます!
エマのごほうびは家族との記憶…。
エマはその通りに、家族との記憶をあの方に捧げました。
でも、エマ自身ではなくノーマンやレイ、家族のみんながエマを諦めませんでした。
何もかも忘れて暮らすエマを見つけ出し、怯えるエマに気持ちを伝えました。
エマに奪われた記憶が戻ることはありません。
「きみはもうにどとかぞくにあえない」
あの方はそう言いました。
それでも、子供たちは再び出会うことができました。
「何度でも一緒に生きよう」
ノーマンとレイが差し出した手をエマは笑顔で握り返しました。
“運命なんてクソ食らえ“
エマは再び家族と出会えたのでした。
まとめ
鬼の頂点に位置するあの方との約束にはルールがあり、ユリウスもイヴェルクもエマも、結んだ本人はごほうびをあげなくてはいけません。
しかも、求められたら断ることはできません。
そしてあの方はその本人が最も大切にしているものをごほうびに選んでいます。
イヴェルクなら最高の肉、ユリウスなら子々孫々への重荷、エマなら家族…。
イヴェルクとユリウスはこの約束とごほうびに縛られ、1000年もの間、履行し続けていました。
でもノーマンやレイたちは違います。
もともと絶望しかなかったハウスから飛び出し、運命を切り開き、不可能を可能にしてきた子供たちだからこそエマに会えない”運命なんてクソ食らえ”でした。
諦めずエマ探し出し、今までの記憶がなくてもここからまた新しい家族との記憶を作る道を選び抜きました。
子供たちの未来にはこれからも苦難があるかもしれません。
でも、決して挫けない強さも持っています。
大人になってそれぞれが別の道を歩く日が来ても、絆で結ばれた素敵な家族でいてほしいですね!
- ユリウスの提案で鬼と約束
- エマの新たな約束内容
- ごほうびは家族との記憶
- 約束は上書きできないルール
- エマの運命を切り開く決意
- ノーマンたちの絆の力
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