- ヒンナは感謝の言葉です
- 杉元が初めてヒンナしたエゾリス
- 鮭のルイペは寄生虫対策料理
ゴールデンカムイで有名になった言葉といえばやはりアイヌ語の「ヒンナヒンナ」。
グルメ漫画と錯覚するほど豊富な食事シーンは毎度見応えがあって、アシリパや杉元がいつもヒンナヒンナと美味しそうにしていることで余計に食欲がそそられますよね。
というわけでここでは作中で登場し、杉元たちが思わずヒンナヒンナした絶品料理をまとめてみました。
目次
【ゴールデンカムイ】ヒンナの意味
本日7月15日は #世界ありがとうの日 ですッ!!
TVアニメ『ゴールデンカムイ』でも登場するアイヌ語“ヒンナ”は感謝を表す言葉です。
アニメ第三十二話にて、アシ(リ)パたちがくじら汁を食べて、食事への感謝から“ヒンナ”と言うシーンをご紹介します!https://t.co/fvcnMzXFXj #ゴールデンカムイ pic.twitter.com/tTIRDfAhqt— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) July 15, 2021
つい日常でも使いたくなる「ヒンナ」という言葉ですが、作中の描写から「美味しい」のような意味に捉えられがちです。
大きな意味では間違っていませんが、本来はそこに「いただきます」や「ごちそうさま」のような食事への感謝の意が込められており、自然や食材に対する感謝を表す言葉なのです。
それが「全部食べて全部忘れるな」の精神に繋がっているのですね。
【ゴールデンカムイ】エゾリスのオハウ
本日2月9日は肉の日ッ!!
TVアニメ『ゴールデンカムイ』から肉を使った狩猟グルメシーンをお届けします!
アシ(リ)パさん特製・チタタ(プ)にしたリスのオハウ!!
刃物で叩いたリスの挽肉をつみれにして余すことなくいただきます。
「ヒンナヒンナ」https://t.co/qneK6tpum6#ゴールデンカムイ #肉の日 pic.twitter.com/USz0Vn53Of— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) February 9, 2019
杉元が初めてヒンナしたのは1巻第5話、アシリパとの扉絵獲物シリーズ第一弾となったエゾリスでした。
罠で捕らえたエゾリスをチタタプにします。
「チタタプ」もゴールデンカムイですっかりお馴染みとなりましたが、これは〝我々が刻むもの〟と言い、皆で交代しながら刃物で叩いてひき肉にする調理法。
エゾリスは皮を剥ぎ、内臓を洗い、骨ごとチタタプにします。
本来チタタプは生で食べるとのことですが、和人の杉元のためにオハウ(汁物)に入れました。
ひき肉を丸めて汁物に入れる、いわゆるつみれ汁ですね。
肉の味を引き立てるという山菜プクサキナ(ニリンソウ)と一緒にいただきます。
杉元食レポ「臭みがなくほんのり甘くて木の実の香り。柔らかい肉の中に骨のコリコリとした食感が良い」
チタタプによって余すことなく食材を丸ごといただく、まさにヒンナな一品でした。
【ゴールデンカムイ】ウサギのオハウ
【飯テロ・ビフォーアフター!】
TVアニメ『ゴールデンカムイ』の数々のグルメを美味しく引き立たせてくれた特殊処理効果をご紹介🍴本日のグルメは、第三話で食べていたウサギのチタタ(プ)鍋!
リスよりあっさり、杉元のオソマと合わせても絶品…!#ゴールデンカムイ#ジェノスタジオ pic.twitter.com/hoxTnSdsSa— ジェノスタジオ (@geno_studio) August 14, 2020
アシリパとの可愛い扉絵から次ページで食材にという衝撃展開を見せた2巻第8話のイセポ(ウサギ)。
ウサギもやはりチタタプ!!
こちらは肉に香辛料としてプクサ(行者ニンニク)を混ぜ、きのこ類とともにオハウにしました。
杉元食レポ「リスより脂っこくなくあっさり。行者ニンニクの臭みが食欲を増し、エゾマツタケの香りも良い」
杉元はさらに味噌も入れて旨味増。
肉や内臓とともに耳の軟骨まで無駄なくいただく、ヒンナな一品でした。
【ゴールデンカムイ】カワウソのオハウ
7月27日発売TVアニメ『ゴールデンカムイ』Blu-ray/DVD第一巻の追加映像特典として収録される『ゴールデン道画劇場』新作「カワウソ編②」の先行場面カットを公開ッ!!この他期間限定公開されていた「リス編」「ウサギ編」「カワウソ編①」の計4話を収録ッ!https://t.co/qj5321rJtS #ゴールデンカムイ pic.twitter.com/wPULu6tdxs
— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) June 5, 2018
ウサギと同じく扉絵から次ページで食材となった2巻第14話のカワウソ。
ウサギと違って脂が多いものの、その脂が美味しいそうです。
皮を剥ぎ、こちらはチタタプではなくブツ切りに。
プクサ(行者ニンニク)で臭みを消し、肉の旨味が増すニリンソウ、そして大根とゴボウの根菜類とともにオハウにしました。
杉元食レポ「脂身がトロトロ しつこさがなくて上品な味」
頭の丸ごと煮もいただき、カワウソすべてヒンナヒンナ。
【ゴールデンカムイ】カジカで出汁をとったキナオハウ
本日発売のオトメディア+WINTER2018(1月号別冊)に、TVアニメ『ゴールデンカムイ』の特集記事が掲載!
描き下ろしイラストでは、杉元とアシ(リ)パがカジカ出汁のキナオハウに舌鼓♪
記事では番組プロデューサー・髙橋和彰さんインタビューも!是非チェックしてみてください!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/SoZG7LjcZW— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) December 9, 2017
2巻第13話ラウォマプという川魚用の罠で獲ったエゾハナカジカ。
冬のカジカは脂がのっていて美味しいそうです。
素焼きしておいたカジカと、大根人参ジャガイモほうれん草など野菜をたっぷり入れ、キナオハウ(野菜がたくさん入った汁物)にしました。
杉元食レポ「濃厚でコクのある出汁がきいている」
カジカだけでなく野菜もたくさんヒンナした一品でした。
【ゴールデンカムイ】鮭のルイペ
【TVアニメ『ゴールデンカムイ』第八話本日放送です】
前回の第七話からフチの原画を公開します!
メノコイタの描き込みにも注目してください。
鮭のルイペも美味しそうですね。今日の放送もお楽しみに。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/JcJjdF8S3F— ジェノスタジオ (@geno_studio) May 28, 2018
4巻第30話アシリパの家で出された鮭のルイペ。
ルイペとは〝とけた食べ物〟という意味で、生の肉や魚を立木にぶら下げて凍らせたもの。
半解凍の独特な食感が特徴の料理です。
味の美味しさだけでなく、凍らせることによって寄生虫を死滅させ、同時に生食でビタミンを摂取できるという、とても理に適った食べ方なのです。
杉元食レポ「口の中で溶けてトロトロになる」
こちらは北海道の郷土料理〝ルイベ〟として現在とても人気の高い一品であり、ゴールデンカムイの中では珍しく入手しやすい食べ物なので是非ヒンナしてみてはいかがでしょうか。
【ゴールデンカムイ】シャチの竜田揚げ
【ゴールデンカムイ軒】メニュー③/⑥
「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」でご提供する6品+1?
ぷちぷち食感の<3品目>子持ち昆布の串揚げ
片栗粉でまぶした子持ち昆布を、現在入手困難なシャチの脂肪を使った油でカラッと揚げました! pic.twitter.com/oFlCuDobtL— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) August 14, 2016
5巻第42話ではレプンカムイ(海の神)と呼ばれるシャチを揚げ物にしていました。
醤油と酒で下味をつけ片栗粉を塗して揚げるという基本的な調理法ではあるのですが、興味深いのが揚げ油。
シャチの脂肪を刻み鍋で煎って出した油で揚げています。
動物性の油でパリパリに仕上がったという竜田揚げ、美味しそうですよね。
肉から脂まで利用した、ヒンナする一品でした。
【ゴールデンカムイ】イトウの塩焼き
ゴールデンカムイで最高に美味そうなのはイトウの塩焼きだって pic.twitter.com/kPMNS4QFui
— こをちん (@kowotin) February 25, 2016
白石が人魚となった巨大なイトウの主。
5巻第48話ではその巨大なイトウを豪快な塩焼きにしていただきました。
イトウの皮は魚皮衣や小物など様々利用法があるそうです。
しかし皮が美味しいとも言うイトウ、アシリパは悩んだ(悩んでいない)挙げ句、皮ごと焼くことにしました。
皮を付けたまま焼いた塩焼きは旨味を逃がさずシンプルな美味しさ。
皆でかじりつきヒンナヒンナでした。
【ゴールデンカムイ】エゾシカカレー
【ゴールデンカムイ舞台裏:エゾシカ肉のライスカレー】
野田先生いわく、注目していただきたいのは“水の入ったコップの中にスプーンがあらかじめ入れられてある描写”とのこと。
コミックス6巻・第52話をぜひチェックしてみてください! pic.twitter.com/YNeW7If7pB— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) August 10, 2017
6巻第52話に登場した洋食メニュー。
札幌世界ホテルにて意気投合した牛山が、近くのレストラン水風亭にて杉元たちにご馳走した一品です。
オソマだと嫌悪感を示していたアシリパですが、杉元に「食べてもいいオソマ」だと説得され、思い切って口に運びました。
それは「ヒンナすぎるオソマ」でした。
【ゴールデンカムイ】アザラシのブイダニャカ
涙を捨てた海のパンサー、次に鳴くのは別れの時か…
アシ(リ)パとの邂逅の果てにアザラシが見たものとは?
生けるものたちの咆哮が胸を打つ最新7巻、発売中です!
記念壁紙とあわせてどうぞ♪⇒https://t.co/dVo35PnS4M pic.twitter.com/iHpGBsNBRg— 野田サトル作品公式『ドッグスレッド』『ゴールデンカムイ』 (@kamuy_official) May 10, 2016
アシリパとの可愛い扉絵から次ページで撲殺されるという衝撃的な展開で有名な7巻第63話のアザラシ。
肉とともに肝臓も肺も煮込んだ、丸ごとヒンナな調理でいただきました。
大事なニリンソウを切らしていたため、ただの塩茹でというアシリパとしては不本意な料理でしたが、イヌイットの間ではこれが主食であり、杉元も白石も満足の味だったようです。
【ゴールデンカムイ】ヤマシギのオハウ
お昼になりました。
『ゴールデンカムイ』最新話の食事風景をお届け!本日10/22(月)放送!
TOKYO MX:23:00
読売テレビ:26:04(5分繰り下げ)
札幌テレビ:25:44
BS11:25:00
FOD:23:00#ゴールデンカムイ
アシ(リ)パさん特製「ヤマシギのチタタプを煮込んだオハウ」。
本日のご馳走、召し上がれ! pic.twitter.com/ctyWORG6pT— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) October 22, 2018
9巻第83話で獲れたヤマシギ。
ヤマシギは現代のフランスでは高級食材だそうですが、まず脳みそをいただきヒンナ。
あとは内臓ごとチタタプしオハウに入れました。
牛山も(恐らく尾形も)絶賛の一品でした。
まとめ
どの料理も食べてみたい!!と思うほど美味しそうに見えますよね。
それは単に美味しそうな料理というのではなく、命ある食材を余すことなく使い、そこから出た旨味から食べ物の大切さやありがたみを感じながら彼らが食べているからだと思います。
私たちも形式的に「いただきます」「ごちそうさま」を言うのではなく、感謝を込めて言わないと意味がないのです。
この作品で出会った「ヒンナ」という言葉は、料理をより一層美味しくさせる、大事な気持ちを教えてくれました。
- ヒンナは感謝を表す言葉です
- 初めてのヒンナはエゾリス料理
- 鮭のルイペは凍らせた郷土料理
- 全ての食材を無駄なく使用
- 料理から食材の大切さを学ぶ
- 食事に感謝を込める重要性
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