PR
 

【食戟のソーマ】進級試験はなぜ不公平なのか?狙いはふるい落とし

thumb 92875 2

スポンサーリンク

進級試験はなぜ不公平なのか

結論から言うと、薊政権に反発する者をふるい落とすことが目的だったからです。反逆者チームには品質の低い鮭が配られ、二次試験では食材すら残されていませんでした。

遠月の2年生への進級試験は、毎年北海道で行われるのが慣例です。しかしこの年だけは、試験ではなく処分の場になっていました。この記事では、仕掛けられた嫌がらせの中身と、それを突破した方法を追います。

この記事でわかること

  • 一次・二次・三次でそれぞれ何を仕掛けられたか
  • 葉山との対決で勝敗を分けたもの
  • 薊が唯一計算に入れていなかったもの(カイの読み)

試験の仕組みと、この年の狙い

舞台は北海道。課題をひとつクリアするたびに移動していくのが特徴で、遠月専用の豪華寝台列車「つきかげ」に乗り、各地の試験を突破しながら最終的に日本海沖の離島・礼文島へ辿り着きます。礼文島での試験を乗り越えた者だけが2年生に進級できます。

ところがこの年は例年と違いました。薊政権に反逆する者をふるい落とすことが主目的となっていたのです。ソーマたちには、あの手この手で退学させようとする過酷な試練が待っていました。

一次試験——最低品質の鮭

一次は5人一組のチーム戦です。班分けの時点から差別が始まっており、ソーマ・黒木場・アリス・吉野・田所ちゃんという反逆者だけのチームにまとめられました。

他の生徒にとっては、薊の特別授業で教わった料理を再現すれば合格できる簡単な内容です。お題は『鮭』。旬を過ぎた時期にもかかわらず、各班には上物の鮭が配られていきます。

反逆者チームに配られたのは、味の品質が最低レベルの産卵後の鮭でした。

そこでソーマたちが導き出した答えが『トキシラズ』です。春から夏にかけて水揚げされる、完全に成熟する前の貴重な鮭。腹に卵や白子を抱えていないぶん、栄養がすべて身に行きわたっている超一級品です。限られた時間でこの時期でも扱っている業者を探し出し、入手してきました。

そして残り30分という中、秋の選抜メンバーを中心とした素早く正確な調理で『トキシラズの幽庵焼き』を完成させ、試験官の舌を唸らせます。

二次試験——食材そのものが無い

二次は個人戦で、お題は『麺料理』。何を使ってどんな麺料理でもよいという自由なルールに対し、用意されたのは麺各種と最低限のものだけでした。

さらに数名ずつの入場制限が設けられ、後回しにされた反逆者たちが会場に入った頃には、ほとんどの食材が残っていませんでした。

「足りないものは各自で調達」というルールのもと外へ出ようとしますが、すでに外は大吹雪で移動手段も断たれています。今度は食材すら与えないという仕掛けでした。

そこで目をつけたのが、会場に残っていた『じゃがいも』です。事前にえりなから「じゃがいもは極めて汎用性の高い食材」だと教わっていたソーマたちは、その特性を活かして芋もち付きの『豪雪うどん』を作り上げます。95%ものジャガイモデンプンで成り立つ倶知安地方の家庭料理です。

僕はこう読む

薊が唯一計算に入れていなかったのが、えりなの事前講座だと思っています。
鮭の品質を落とす。食材を残さない。どちらも「その場で対応させない」ための仕掛けです。当日の実力勝負に持ち込めば、確実に潰せる。
ところがソーマたちは、当日ではなく試験が始まる前の時点で答えを持っていました。トキシラズもじゃがいもも、えりなが叩き込んだ知識です。
薊はえりなを支配下に置いたつもりでいました。その足元から突破口が出ている。この編がえりなの物語でもある理由が、ここに出ています。

スポンサーリンク

三次試験——十傑・葉山アキラとの直接対決

一次二次を誰も欠けることなく突破した反逆者たちですが、三次には最大の難関が待っていました。十傑との直接対決です。

ソーマの前に立ちはだかったのは、薊政権下で十傑第九席を掴んだ葉山アキラ。葉山が所属する汐見ゼミはすでに解体されており、汐見の今後が保証されるためには、葉山は中枢美食機関としてソーマを下さなければなりませんでした。どちらも負けられない戦いです。

対戦テーマは『熊肉』。3日間の準備期間が与えられました。熊肉は独特な臭みを持つ特殊な食材で、その臭みと向き合うには香辛料などの工夫が要ります。香辛料といえば葉山です。ソーマはエキスパート相手に、その土俵で戦うことになりました。

久我照紀の援護

熊の臭みに苦悩するソーマのもとに、元・十傑第八席の久我照紀が現れます。月饗祭でソーマに十傑の力を見せつけたライバルです。

薊政権に反発して十傑を追放されていた久我は、中華研のメンバーを引き連れ、数々の香辛料を手に援護に来ました。香辛料の使い方を教えるほか、実際に狩猟が見たいというソーマを山に連れて行ってもいます。そして「熊の持ち味を十全に掴んだ上での別の切り口」を提案し、激励しました。

勝敗を分けたもの

対戦当日、ソーマが完成させたのは試作品のハンバーグをベースに、熊の風味をより凝縮・強化させたメンチカツ。熊肉をダイレクトにぶち込む、捨て身に近い調理法でした。

対する葉山の品はフライドベア。超嗅覚とセンスによって作られた、葉山にしか為せない完璧な熊料理です。

奇しくも揚げ物対決となったこの勝負を制したのはソーマでした。分けたのは執念です。汐見の反対を押し切って中枢美食機関に入った葉山からは、すでに「誰かのために料理を作る」という精神が抜け落ちていました。逆に葉山へのリベンジに燃えていたソーマの執念が、わずかな差をものにします。

僕はこう読む

葉山が負けた理由は、腕ではありません。誰のために作っているか分からなくなっていたことです。
皮肉なのは、葉山が中枢美食機関に入ったのが汐見のためだった点です。人のために動いた結果、人のために作れなくなっている。
この作品はずっと「料理は誰かに食べさせるもの」という一点を軸にしてきました。技術で並んだとき、最後に差が出るのがそこだという結論を、いちばん残酷な形で見せた勝負だと読んでいます。

連隊食戟へ——城一郎が差し出したもの

十傑との対決という試練により、竜胆のおかげで通過したタクミ・田所とソーマ以外、反逆者たちはことごとく敗北しました。

ソーマは残った自分たちで十傑の座を獲得し、その過半数を奪うことを考えます。しかしえりなの懇願も虚しく、薊に申し込んだ「十傑を賭けた食戟」は交渉の余地なしとして却下されました。

絶望に暮れるソーマたちの援護に現れたのが、前総帥・薙切仙左衛門と、ソーマの父であり薊の先輩でもある城一郎です。城一郎が提案したのが、集団対集団でぶつかる変則食戟『連隊食戟』でした。

メリットがないと拒む薊の心を変えたのは、城一郎が突きつけた条件です。「この俺がお前の兵隊に成り下がる」。自らが薊の望む美食の体現者となることを条件に、ソーマたちの退学がかかる食戟を取り付けたのでした。

僕はこう読む

城一郎の条件が効くのは、薊が本当に欲しかったものを言い当てているからだと思っています。
薊にとって城一郎は、越えられなかった先輩です。退学者を何人出そうが、その事実は変わらない。
だから「兵隊になる」という条件だけが交渉材料になりました。金でも地位でもなく、過去の敗北を消せる一点です。
そして城一郎は、それを差し出した。息子のためというより、この人はそういう差し出し方をする人なのだと思います。

反逆者VS薊政権

決戦は1ヶ月後、進級試験の最終地点でもある礼文島で行われました。

薊政権側は、司・竜胆・もも・斎藤・寧々・叡山に鏑木祥子と白津樹利夫を加えた新十傑8名。対する反逆者チームはソーマ・えりな・タクミ・田所ちゃんに、元十傑の女木島・一色・久我、そして美作を加えた8名です。

片側の陣営が全員倒れ伏すまでぶつかり続ける連隊食戟は熾烈しれつを極め、5戦目の司・竜胆vsソーマ・えりなで勝負が決しました。激闘の末、勝利したのは反逆者チームです。

高いレベルの個の技術を見せる十傑に対し、技術に加えて仲間のため、ひいては料理界の未来のために繋がったチームの力が勝ちました。この結果により薊政権は解体され、えりなを総帥に据えた新十傑の運営のもと、食戟によって自由に研鑽けんさんし合う本来の遠月が蘇ります。

まとめ|進級試験の不公平さをどう読むか

この年の進級試験は、反逆者をふるい落とすための場でした。

仕掛けを並べます。

  • 一次は最低品質の鮭、二次は食材そのものを与えない
  • どちらも「その場で対応させない」ための仕掛け
  • 三次の葉山戦で勝敗を分けたのは、誰かのために作る精神
  • 薊が計算に入れていなかったのは、えりなの事前講座

僕はこう読む

当日の実力勝負に持ち込めば、確実に潰せたはずです。
ところがソーマたちは、当日までに答えを持ち込んでいました
直接手を貸せない試験で、えりなは知識を詰め込ませ、鼓舞し続けています。

葉山が負けた理由も、腕ではありません。誰のために作っているか分からなくなっていたことです。皮肉なのは、中枢美食機関に入ったのが汐見のためだった点です。人のために動いた結果、人のために作れなくなっています。この編を反逆者チームの勝利の話と読むか、えりながしがらみを越えた話と読むかで、意味が変わってきます。

——あなたはこの進級試験編を、ソーマたち反逆者チームの勝利の話だと思いますか。それとも、えりなが薊のしがらみを越えた話だと思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

進級試験は一次から三次まで仕掛けが違うので、意図が読みにくいところです。細かい点を拾っておきます。

Q. 進級試験はどこで行われますか
A. 北海道です。遠月専用の寝台列車「つきかげ」で移動しながら各地の課題をクリアし、最終的に日本海沖の離島・礼文島に辿り着きます。礼文島の試験を越えた者だけが2年生に進級できます。

Q. 反逆者チームはどんな嫌がらせを受けましたか
A. 一次試験では味の品質が最低レベルの産卵後の鮭を配られ、二次試験では入場を後回しにされて食材がほとんど残っていない状態にされました。外は大吹雪で調達もできない状況でした。

Q. 進級試験の最終的な結果はどうなりましたか
A. 三次試験で多くが敗北しましたが、城一郎の提案で連隊食戟が実現します。礼文島での8対8の対決を反逆者チームが制し、薊政権は解体、えりなが総帥となりました。


この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月8日

この記事の続きに

えりなの反逆宣言連隊食戟の結末は驚きの展開!?反逆者チームの勝敗と結果を徹底解説!えりなが薊へ放った反逆宣言が書かれます
えりなの髪型変化~LeDessert(ル・デセール)~1話ネタバレ最新!えりなの勝利とソーマの驚きの決断!無料で読める方法も紹介!えりなの髪型がショートに変わった経緯です
田所の十傑入り新十傑が誕生!えりな総帥の下、今の十傑には意外な弱点が!?田所恵が十傑入りした理由が明かされます

食戟のソーマの記事をまとめて読む(27本) →

スポンサーリンク

コメントを残す

いろんな読み方があって、そこが面白いところだと思っています。あなたが感じたこと、気になったこと、よかったらコメントで教えてください。