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ロキの勝敗はどうなのか
結論から言うと、ロキは第11回戦で敗れています。相手はシモ・ヘイヘ。ロキは討たれ、消滅しました。
ロキは長いあいだ、試合に出ないまま場外で動き回る神でした。その神がついに出場し、そして負けたのが11回戦です。何が起きたのかを順に見ていきます。
この記事でわかること
- ロキが第11回戦でシモ・ヘイヘに敗れたこと
- 単行本の何巻で読めるか
- 殴り合いではなく狙撃戦だったこと
- 北欧神話のロキと、その結末
- 場外で何をしていたのか
- ブリュンヒルデへの想いをささやいて消えたこと
第11回戦、相手はシモ・ヘイヘ
ロキの対戦相手は、人類代表のシモ・ヘイヘ。「白い死神」と呼ばれた実在の狙撃手をもとにした人物です。
結果はシモ・ヘイヘの勝利です。人類側が11回戦を取りました。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 勝者 | シモ・ヘイヘ。ロキは討たれて消滅しました |
| 試合 | 第11回戦 |
| 対戦相手 | シモ・ヘイヘ(人類代表) |
| 戦いの形 | 森を舞台にした狙撃戦 |
| 単行本 | 24巻から26巻(25巻が試合の中心) |
殴り合いではなく、森での狙撃戦でした
この試合は、ほかの回戦とかなり違う形で描かれています。
正面からぶつかり合う戦いではありません。どこにいるか分からない相手を、どちらが先に遠距離から討つかという戦いでした。舞台は森です。
シモ・ヘイヘは実在した狙撃手をもとにした人物で、この戦い方は彼の土俵そのものです。ロキは、相手の得意な形に引き込まれたことになります。
僕はこう読む
ロキがこの形式で負けたことに、意味があると思っています。
ロキはずっと「場外で誰かを揺さぶる神」でした。釈迦を疑い、問い詰め、戦いの外側から手を出す。
ロキは、姿を見せずに相手を討つ戦いに持ち込まれました。得意分野で戦えたはずです。
それでも負けたのは、ロキが揺さぶる相手を必要とする神だからだと思います。森の中で、揺さぶるべき相手は見えない。自分の武器がそのまま効かなくなる舞台だったのではないでしょうか。
北欧神話のロキは、どんな神なのか
作中の結末を理解するには、もとの神話を知っておくと早いです。
- 狡猾で悪戯を好み、変身を得意とする神
- 美しい容姿だが、気紛れで嘘も平気につく
- オーディンとは血を分けた義兄弟とされる
- 第1回戦に出た雷神トールとは、ともに各地を冒険した仲
- 神々の危機を何度も救う一方、厄災も数多く起こしたトラブルメーカー
- ヘルやフェンリルなど、多くの怪物を生んだ父
- かつて神々に挑んだ巨人族ヨトゥンの血を引いている
そして神話のロキは、オーディンの息子バルドルを殺害します。
その罰として岩に繋がれ、毒を受け続けました。やがてそこから脱出し、恨みを抱いて悪の軍勢を率いて出陣し、最後は倒されます。
僕はこう読む
神話の結末と、11回戦の結末が同じ形をしていることに気づくと、この試合の見え方が変わります。
神話のロキは、神々の側にいながら神々を裏切り、最後に討たれて終わる神です。
作中のロキも、神側の代表として出ながら、ずっと味方を疑い、探り、崩そうとしていました。そして人類の狙撃手に討たれて消えます。
名前も効いています。ロキの名には「閉ざす者」「終わらせる者」という意味があるとされます。
神々に挑んだヨトゥンの血を引き、終わらせる者と名づけられ、最後は討たれる。神話どおりに配置され、神話どおりに終わった神だと思っています。
ロキは、なぜ11回戦まで出てこなかったのか
ロキは早い段階から登場していますが、戦うのはずっと後になります。
それまでのロキがやっていたのは、試合の外側で神々を揺さぶることでした。
第2回戦──ワイングラスを二人の顔に変える
ゼウスとアダムの対戦のとき、ロキはワイングラスを二人の顔の形に変えて我慢比べを楽しんでいます。
変身を得意とする神話の性質が、そのまま遊びとして出ている場面です。全力のゼウスと戦うアダムを羨ましがる一面も見せました。飄々としながら、戦いそのものは好きな神です。
第4回戦のあと──釈迦を呼び出して問い詰める
「戦乙女」たちの「神器錬成」ができるのは釈迦が手を貸したからではないか。ロキはそう疑い、釈迦を呼び出して神を裏切る者なのかと問い詰めます。
毘沙門天と七福神も加わり、釈迦を追い詰めていきました。
そこへ第3回戦の勝者佐々木小次郎、これから出る沖田総司、さらに近藤勇が加勢し、一触即発になります。
ロキは邪悪な笑みを浮かべ、釈迦を殺そうとしました。このとき両手から、鎖の先に鋭い刃のついた巨大な鎌のような武器を出現させています。
ゼウスたちの仲介で戦いは止まりました。
第6回戦──釈迦の宣言に激怒する
神の代表としてゼウスに命じられて出場した釈迦が、突然「人類側として出る」と宣言します。
このときロキの表情は、それまでの飄々とした態度から一変し、激怒しました。冷静で淡々としているように見えて、喜怒哀楽が激しい神です。
- ゼウスやシヴァのように、正面から力を見せる型の神ではない
- 武器は鎖の先に刃がついた巨大な鎌のようなもの
- 華奢な体つきで、速さで勝負するタイプに描かれてきた
- 若い青年の風貌だが、言葉遣いは毒舌
ロキとブリュンヒルデの関係
ロキはブリュンヒルデに想いを寄せていました。
ただしそれは、素直な好意だけではありません。相手を大切にしたい気持ちと、支配したいという衝動が混ざっているような描かれ方です。試合中の焦りも、そこから来ています。
そして最期、ロキはブリュンヒルデへの想いをささやきながら消滅します。神として散るのではなく、一人の想いを口にして消える終わり方でした。
勝ったシモ・ヘイヘも、無傷ではなかった
この試合は、勝った側も軽くありません。
シモ・ヘイヘは複数の臓器を失い、その痛みは試合が終わっても消えないものとして描かれています。勝利の場面というより、静かな幕引きに近い描かれ方でした。
僕はこう読む
この回戦は、勝敗が気持ちよくないように作られていると思います。
神が散り際に恋をささやき、人類代表は勝っても体が壊れたまま。どちらの側にも、勝ち名乗りの場面がありません。
終末のワルキューレは、基本的に一戦ごとに決着を派手に見せる作品です。その中でこの11回戦だけが静かに終わる。
神話のロキは軍勢を率いて派手に暴れ、討たれました。作中のロキには軍勢がありません。最後まで一人で、誰かを揺さぶることしかできなかった。
派手に散らせなかったのではなく、散らせるだけの味方が一人もいなかったのだと思っています。
第11回戦で、人類が初めて勝ち越しました
この1勝には、「ラグナロク」全体を動かす意味がありました。第11回戦を終えた時点の戦績は、人類6勝・神5勝。人類が初めて勝ち越した回戦です。
| 回戦 | 神 対 人類 | 勝者 |
|---|---|---|
| 第1回戦 | トール 対 呂布奉先 | トール(神) |
| 第2回戦 | ゼウス 対 アダム | ゼウス(神) |
| 第3回戦 | ポセイドン 対 佐々木小次郎 | 佐々木小次郎(人類) |
| 第4回戦 | ヘラクレス 対 ジャック・ザ・リッパー | ジャック・ザ・リッパー(人類) |
| 第5回戦 | シヴァ 対 雷電為右衛門 | シヴァ(神) |
| 第6回戦 | 毘沙門天(零福) 対 釈迦 | 釈迦(人類) |
| 第7回戦 | ハデス 対 始皇帝 | 始皇帝(人類) |
| 第8回戦 | ベルゼブブ 対 ニコラ・テスラ | ベルゼブブ(神) |
| 第9回戦 | アポロン 対 レオニダス | アポロン(神) |
| 第10回戦 | スサノヲノミコト 対 沖田総司 | 沖田総司(人類) |
| 第11回戦 | ロキ 対 シモ・ヘイヘ | シモ・ヘイヘ(人類)。ここで6勝5敗 |
声優は松岡禎丞
アニメでロキを演じているのは松岡禎丞です。アイムエンタープライズ所属で、ソードアート・オンラインのキリト役、五等分の花嫁の上杉風太郎役などで知られています。
まとめ
ロキは第11回戦でシモ・ヘイヘに敗れ、消滅しました。
その試合と、そこまでの動きを並べます。
- 単行本は24巻から26巻。25巻が試合の中心
- 殴り合いではなく、森を舞台にした狙撃戦
- 第2回戦ではワイングラスを二人の顔に変えて遊んだ
- 第4回戦後は釈迦を鎌で襲おうとした
- 最期はブリュンヒルデへの想いをささやいて消えた
僕はこう読む
ロキの11回戦を読み返すと、この神は一度も名乗りを上げていないことに気づきます。
ゼウスもシヴァも、ラウンドの頭で自分が何者かを示してから戦いました。ロキは森に入り、黙って撃ち合って消えます。
場外にいたころも同じでした。釈迦を問い詰め、七福神を巻き込み、それでも自分の主張はどこにも置いていません。
最後に口にしたのがブリュンヒルデへの想いだったのは、そのためだと思っています。神として言い残すものを、この神は最初から持っていなかった。
神話の結末と11回戦の結末が同じ形なのも効いています。神話のロキも、神々の側にいながら裏切り、最後は討たれて終わる神です。あの敗北を神話をなぞった必然と読むか、作中のロキが選んだ道の結果と読むかで、この神の見え方が変わってきます。
——あなたはロキの敗北を、北欧神話をなぞった必然だと思いますか。それとも、作中のロキが自分で選んだ道の結果だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
ロキは11回戦まで出番が飛び飛びで、勝敗も分かりにくいところです。シモ・ヘイヘ戦から確認しておきます。
Q. ロキは勝ちましたか
A. 負けています。第11回戦でシモ・ヘイヘに討たれ、消滅しました。
Q. 何巻で読めますか
A. 単行本24巻から26巻にあたります。25巻が試合の中心です。
Q. 神話のロキはどんな神ですか
A. 狡猾で変身を得意とする神です。オーディンの息子バルドルを殺し、罰として岩に繋がれ毒を受け、脱出後は悪の軍勢を率いて出陣し、最後は倒されます。
Q. ロキの武器は何ですか
A. 鎖の先に鋭い刃がついた、巨大な鎌のようなものです。第4回戦のあと、釈迦を襲おうとした場面で両手から出現させました。
Q. ロキとブリュンヒルデはどういう関係ですか
A. ロキがブリュンヒルデに想いを寄せていました。最期はその想いをささやきながら消えています。
Q. ロキの声優は誰ですか
A. 松岡禎丞です。アイムエンタープライズ所属で、ソードアート・オンラインのキリト役などを演じています。
11回戦でシモヘイヘと当たります。黒幕説のオーディンも、ジャックの勝因も、毘沙門天も。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月20日


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