カラスの人は誰なのか
結論から言うと、オーディンの両肩に止まっている2羽の鴉です。左肩の白いほうがムニン、右肩の黒いほうがフギンといいます。
名前が出てこないまま「カラスの人」で探している方が多い場所です。見分け方は色と肩の位置なので、そこから入ります。
この記事でわかること
- 白い鴉がムニン、黒い鴉がフギンであること
- 止まっている肩が左右で決まっていること
- 名前がそれぞれ記憶と思考を意味すること
- 性格がはっきり違うこと、そして声優
白いほうがムニン、黒いほうがフギン
- ムニン……オーディンの左肩/白い鴉/名前は記憶を意味する
- フギン……オーディンの右肩/黒い鴉/名前は思考を意味する
鴉といえば黒いものなので、白いほうがムニンと覚えると混ざりません。
性格がはっきり違います
2羽は見た目だけでなく、話し方でも見分けられます。
ムニンは丁寧な口調で落ち着いています。考えてから話すたちで、場をわきまえた発言をします。
フギンは思ったことをそのまま口にします。言葉遣いが荒く、悪態も多い。話し出すと止まらないタイプです。
ただし共通点があります。オーディンが怒ったり、邪悪な笑みを浮かべたりすると、2羽とも怯えて固まります。普段どれだけ好き勝手に喋っていても、そこだけは同じ反応です。
僕はこう読む
この2羽は、オーディンという神を測るための道具として置かれていると思います。
オーディンは作中でほとんど動じません。何を考えているか読めない神です。その怖さを、本人の描写では伝えられない。
だから肩の2羽が怯えます。ずっと喋っている鴉が黙るという形で、読者はオーディンの機嫌を知ることになる。
名前が「記憶」と「思考」であることも効いています。オーディンの頭の中そのものが、肩の上で喋っているという置き方です。
作中での役割と、北欧神話での役割
作中では、オーディンの両肩に止まってラグナロクの試合を観戦しています。いまのところ、それ以外に大きく動く場面はありません。
ただし北欧神話でのフギンとムニンは、世界各地を飛び回って情報をオーディンに伝える役目を持っています。オーディンが世界のことを知っているのは、この2羽がいるからです。
神話ではオーディンが、2羽が帰ってこないのではないかと心配する場面もあります。それだけ手放せない存在だということになります。
神話での二羽は、オーディンの目と耳でした
作中では試合を観戦しているだけに見える二羽ですが、北欧神話では極めて重い役目を負っています。
『エッダ』によれば、ムニンとフギンは夜明けに外へ放たれ、世界各地から情報を集め、夜にオーディンのもとへ戻って耳にささやくとされています。
オーディンにとって有益な情報も、不利益な情報も、逐一報告していました。
なぜオーディンには二羽が必要だったのか
オーディンは神々の世界アースガルズにいます。住まいはヴァーラスキャールヴという宮殿。
その宮殿のフリズスキャールヴという高座からは、全世界を見渡せます。
しかし、そこから動くことはできませんでした。見えても、細部までは分かりません。状況は刻々と変わります。
だから見ているだけでは足りない情報を、二羽に集めさせていたのです。
目的はラグナロク(世界の終末)への備えでした。巨人や怪物の脅威からアースガルズを守るため、対策を立て、実行する。そのための材料がムニンとフギンの報告だったことになります。
オーディンは、二羽の身を案じています
『古エッダ』に収められた「グリームニルの言葉」には、印象的な一節があります。
オーディンが、毎日世界中を飛ぶ二羽がちゃんと戻ってくるのか不安だと語っているのです。
厳格で得体の知れない神が、鴉の身を心配している。それだけ重宝していた、優秀な二羽だったということでしょう。
僕はこう読む
名前の意味を並べると、この二羽の正体が見えてきます。ムニンは「記憶」、フギンは「思考」です。
つまりオーディンは、自分の記憶と思考を、体の外に出して飛ばしていることになります。
そして神話のオーディンは、その二つが戻ってこないことを恐れていました。
記憶と思考を失うのが怖い——これは神の悩みではなく、人間の悩みです。
作中で二羽が怯えて固まる場面が挟まれるのも、同じ線の上にあると思います。いちばん失いたくないものほど、自分では制御できないという描き方なのでしょう。
声優はムニンが山口智広、フギンが中野泰佑
- ムニン……山口智広(B-Box)。魔入りました!入間くんのよっちゃん、EDENS ZEROのマイケルなど
- フギン……中野泰佑(東京俳優生活協同組合)。ゴールデンカムイの長谷川幸一、現実主義勇者の王国再建記のセバスチャン・シルバディアなど
僕はこう読む
2羽が「まだ何もしていない」ことが、逆に気になっています。
神話では世界中を飛んで情報を運ぶ役です。ところが作中では、ずっとオーディンの肩に止まったまま。
つまりこの2羽が飛び立つ場面が来るなら、それはオーディンが本気で何かを知ろうとしたときということになります。
いま動かないことに意味を持たせているのだとしたら、出番はまだ先に用意されているはずです。
まとめ
カラスの正体は、オーディンの両肩にいる2羽です。左肩の白がムニン、右肩の黒がフギン。
違いも並べておきます。
- 名前の意味はムニンが記憶、フギンが思考
- ムニンは丁寧で落ち着き、フギンは口が悪く喋り続ける
- オーディンが怒ると2羽とも黙る
- 声優はムニンが山口智広、フギンが中野泰佑
- 神話では世界を飛び回り、見聞きしたことを報告する役
僕はこう読む
この2羽は、オーディンという神を測るための道具として置かれていると思います。
オーディンは作中でほとんど動じません。何を考えているか読めない神です。
その怖さは本人の描写では伝わらないので、2羽が黙るかどうかで示しているわけです。
名前を並べると、正体も見えてきます。オーディンは自分の記憶と思考を体の外に出して飛ばしていることになります。ただし作中の2羽は、まだ飛んでいません。それを出番待ちと読むか、まだ何も探る必要がない余裕と読むかで、この神の底が変わってきます。
——あなたはムニンとフギンがまだ飛ばないことを、単なる出番待ちだと思いますか。それとも、まだ何も探る必要がないという余裕の表れだと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
オーディンの肩にいるカラスは2羽いて、ムニンとフギンの区別が紛らわしいところです。色から確認しておきます。
Q. オーディンの肩にいるカラスは誰ですか
A. 2羽います。左肩の白い鴉がムニン、右肩の黒い鴉がフギンです。
Q. どちらが白いのですか
A. ムニンが白、フギンが黒です。鴉は黒いものなので、白いほうがムニンと覚えると混ざりません。
Q. 名前に意味はありますか
A. ムニンは記憶、フギンは思考を意味します。
Q. 声優は誰ですか
A. ムニンが山口智広、フギンが中野泰佑です。
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最終更新:2026年9月5日


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