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魏の将軍は誰がいるのか?
結論から言うと、いまも生きて秦とぶつかる魏の将軍は、総大将格の呉鳳明と、魏火龍七師の生き残り・凱孟です。呉慶・霊凰・紫伯の3人の魏火龍は、秦の将に討たれています。
魏は信の初陣の相手で、秦とは物語の最初から国境を挟んでにらみ合ってきた国です。そのわりに、将軍の名前はばらばらの戦いに散らばっていて、誰が生きていて誰が死んだのかをまとめて確かめにくい。この記事では、魏の将軍を一覧にして生死と討った相手を並べ、戦いごとの顔ぶれ、実写映画で演じた俳優、史実で魏がどう終わるかまでを順に見ていきます。
この記事でわかること
- 魏の将軍の一覧と、それぞれの生死・討った相手
- 魏火龍七師の7人と、同士討ちで消えた3人
- 蛇甘平原・山陽・函谷関・著雍・什虎で出てきた顔ぶれ
- 実写映画で魏の将軍を演じた俳優
- 史実の魏は誰に滅ぼされるのか
- 魏の将軍が秦に討たれ続ける理由(カイの読み)
魏の将軍一覧と、いまの生死
作中に出てきた魏の主な将を、登場した戦いの順に並べます。生き残っているのは呉鳳明の代になってから出てきた将が中心で、その前の世代はほとんどが秦の将に討たれています。
| 将 | 立場 | 生死と討った相手 |
|---|---|---|
| 呉鳳明(ごほうめい) | 魏軍第一将・新しい魏火龍 | 生存。新鄭救援でも撤退して生き延びる |
| 凱孟(がいもう) | 魏火龍七師 | 生存。信との一騎打ちは決着つかず |
| 乱美迫(らんびはく) | 呉鳳明傘下の狂戦士 | 死亡は描かれていない |
| 呉慶(ごけい) | 魏火龍七師・蛇甘平原の総大将 | 7巻71話、麃公との一騎打ちで死亡 |
| 霊凰(れいおう) | 魏火龍七師・呉鳳明の師 | 著雍で呉鳳明の身代わりにされ、信に討たれる |
| 紫伯(しはく) | 魏火龍七師・魏国史最強の槍 | 著雍で王賁に討たれる |
| 宮元(きゅうげん) | 呉慶軍の副将 | 蛇甘平原で千人将・縛虎申と相討ち |
| 黄離弦(こうりげん) | 宮元軍の将校・中華十弓 | 蛇甘平原で縛虎申を射抜くが、信に討たれる |
| 白亀西(はくきさい) | 山陽の名目上の総大将 | 山陽で捕らわれ、桓騎に殺される |
| 輪虎(りんこ) | 廉頗四天王 | 22巻231話、信に討たれる |
| 玄峰(げんぽう) | 廉頗四天王の軍略家 | 山陽で桓騎に討たれる |
| 馬介(ばかい) | 呉鳳明傘下 | 什虎で楚の玄右に返り討ちにされる |
このほか、呉慶軍の麻鬼は信に、朱鬼は麃公に討たれています。山陽では輪虎の副官だった魏良が楚水に討たれ、間永は河了貂が指揮する飛信隊に生け捕られました。
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表を縦に読むと、討った側の名前に麃公・信・王賁・桓騎が並びます。
魏は、秦の将が名を上げるための相手として置かれてきた国だと思っています。
信の初陣も、王賁の出世も、桓騎の悪名も、魏の将の首から始まっている。
だからこそ生き残った呉鳳明が、ただの敵将ではなく「まだ倒されていない壁」として重く見えます。
魏火龍七師とは誰なのか
魏火龍七師は、先代の安釐王の時代に魏で矛を振るった7人の大将軍です。秦の六大将軍、趙の三大天と同じ時代に、それぞれの国の頂点にいた将たちでした。
名前は呉慶・凱孟・霊凰・紫伯・太呂慈・馬統・晶仙の7人です。ところがこのうち3人は、秦と戦う前に味方どうしで死んでいます。紫伯の義妹・紫季歌が太呂慈に嫁がされて斬り殺され、怒った紫伯が太呂慈と、太呂慈についた馬統・晶仙を討ちました。
この同士討ちで、生き残った紫伯・凱孟・霊凰は地下牢に閉じ込められます。どちらにもつかなかった呉慶だけが、処刑を止めて将として残りました。3人が牢から出るのは14年後、呉鳳明が著雍の防衛のために呼び戻したときです。
著雍の戦いは35巻379話から37巻402話で、ここで霊凰は信に、紫伯は王賁に討たれました。七師のうち、いまも生きているのは凱孟ひとりです。凱孟が「自分を恐れて王騎も廉頗も一騎打ちを避けた」と豪語したとき、信は「相手にされなかっただけ」と返しています。
僕はこう読む
六大将軍も三大天も、国の外の敵に削られて数を減らしました。
魏火龍だけは、半分近くを自分たちで壊しています。
強い将を7人そろえても、束ねる王がいなければ内側から崩れる。
魏という国の弱さを、将軍の数ではなく七師の壊れ方で見せたのだと読んでいます。
戦いごとに見る、魏の将軍の顔ぶれ
魏の将軍は、戦いごとにまとまって出てきては退場していきます。登場した戦いで分けると、世代の移り変わりが見えてきます。
蛇甘平原の戦い(5巻〜7巻)
信の初陣です。総大将は呉慶で、副将の宮元と白亀西、将狩りと呼ばれた朱鬼・麻鬼、中華十弓の黄離弦が並びました。魏自慢の装甲戦車隊が秦の歩兵を踏みつぶした戦いでもあります。最後は麃公が本陣まで突っ込み、呉慶を一騎打ちで討ちました。麃公は「なかなか見事な大炎であったぞ 呉慶」と言葉を贈っています。
山陽の戦い(17巻〜23巻)
趙を追われた廉頗が、魏の将として戻ってきた戦いです。廉頗四天王の輪虎・介子坊・姜燕・玄峰がそろい、名目上の総大将に白亀西が立ちました。輪虎は信に、玄峰と白亀西は桓騎に討たれ、廉頗は山陽を失った責めを負って魏を追われ、介子坊・姜燕と楚へ移ります。
函谷関の戦い(25巻〜30巻)
合従軍で魏軍の総大将を務めたのが呉鳳明です。初登場は25巻266話「因縁の子」で、父は呉慶でした。自分で設計した巨大な井闌車と床弩で函谷関の壁に橋をかけ、秦をあと一歩まで追い込みます。
著雍の戦い(35巻〜37巻)
呉鳳明が地下牢から凱孟・霊凰・紫伯を呼び戻した戦いです。魏火龍の3人と、霊凰配下の狂戦士・乱美迫がそろった、魏の将がいちばん厚い戦場でした。秦は王賁の立てた「三軍同日同刻」の策で本陣に迫り、呉鳳明は霊凰を身代わりにして逃げ延びています。
什虎の戦い(60巻〜61巻)と新鄭救援
始皇十二年、秦は趙を攻めるあいだ背中を守るため、魏に三年の同盟を持ちかけます。条件は「楚の什虎城を一緒に落とし、城は魏に渡す」でした。呉鳳明はこれを受け、乱美迫・龍范・荀詠・馬介を連れて秦と並んで戦います。
その後、秦が韓の王都・新鄭に攻め込むと、呉鳳明と凱孟は9万を率いて救援に向かい、王賁の玉鳳軍とぶつかりました。新鄭が落ちた知らせを受けて撤退しています。同盟が終わった魏は、ふたたび秦の敵に戻りました。
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呉慶の代の魏は、戦車と武将の武で押す国でした。
呉鳳明の代になると、兵器と身代わりで生き残る国に変わっています。
師を差し出してでも自分が残るのは、次の戦に魏を持ち越すためです。
魏の将軍の顔ぶれの変化は、そのまま国の戦い方の変化として描かれていると思っています。
将軍を動かす魏の王と、秦との同盟
作中の魏の王は景湣王(けいびんおう)です。廉頗から「見た目でしか人を量れぬ」と面と向かって言われても怒らず、山陽で負けた廉頗を死罪にせず追放で済ませました。呉鳳明に頼まれて、先王が牢に入れた魏火龍の3人を出したのもこの王です。
その先王・安釐王は、魏火龍七師の暴走を許した王として描かれています。同士討ちの生き残りを処刑しようとして呉慶に止められ、表向きは病死として地下牢に閉じ込めました。魏火龍が14年も戦場から消えていたのは、王の判断ひとつでした。
秦から三年同盟を持ちかけられたとき、呉鳳明ははじめ「否」と答え、使者を斬るよう進言しています。考えを変えたのは、楚の什虎城を魏に渡すという条件を聞いてからです。宰相の月華広と軍師の玻璃が王の前で意見を割り、最後は呉鳳明が同盟を呑みました。
什虎を手に入れれば、魏は楚と韓の国境に足場を持てます。三年後に秦とふたたび戦うことを前提に、先に取れるものを取っておく判断でした。同盟のあいだも、戦場では魏の将と秦の将が互いに腹を探り合っています。
僕はこう読む
魏の将軍の運命は、戦場より先に玉座の前で決まっていると感じます。
安釐王は七師を牢に入れ、景湣王はそれを出しました。
魏では、王が替わるたびに将軍の顔ぶれがまるごと入れ替わる。
秦の政が将を育てる王として描かれるぶん、この対比は意図して置かれているのだと読んでいます。
実写映画で魏の将軍を演じた俳優
実写映画シリーズで魏の将軍が出てくるのは、蛇甘平原を描いた2作目と、合従軍を描いた5作目です。
| 役 | 俳優 | 作品 |
|---|---|---|
| 呉慶 | 小澤征悦 | 『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年7月15日公開) |
| 宮元 | 高橋努 | 同上 |
| 黄離弦 | 田口隆祐 | 同上 |
| 呉鳳明 | 田中圭 | 『キングダム 魂の決戦』(2026年7月17日公開) |
呉慶と呉鳳明は親子なので、実写では小澤征悦と田中圭が、4年あけて親子の役を受け渡したことになります。呉鳳明の配役は、2026年3月30日に合従軍側のキャストとして発表されました。
僕はこう読む
呉鳳明の初登場の話は「因縁の子」と題されていました。
父は戦場で散り、息子は師を身代わりにして生き残りました。
同じ知将の血から、正反対の生き方を選んだ親子です。
実写で別の俳優が受け継いだことで、その違いがかえって見やすくなったと思っています。
魏の将軍は史実にいたのか
魏火龍七師の7人と呉鳳明、廉頗四天王は、史書に名前の無い作品オリジナルの将です。史書に出てくる実在の人物は、魏の景湣王と、趙から魏へ亡命した廉頗くらいです。
史実の魏は、紀元前225年に秦に滅ぼされます。攻めたのは王賁で、王都の大梁を水攻めにして落としました。作中では新鄭救援まで呉鳳明と凱孟が生き残っているので、魏の最後の戦いで王賁の前に誰が立つのかは、まだ描かれていません。
まとめ|魏の将軍で生き残っているのは呉鳳明と凱孟
魏の将軍でいまも生きて秦とぶつかっているのは、呉鳳明と凱孟です。呉慶・霊凰・紫伯の3人の魏火龍は、麃公・信・王賁に討たれました。
押さえておきたい事実を並べます。
- 生存は呉鳳明・凱孟・乱美迫。新鄭救援で呉鳳明と凱孟は撤退した
- 呉慶は7巻71話で麃公に、霊凰は著雍で信に、紫伯は著雍で王賁に討たれた
- 魏火龍の太呂慈・馬統・晶仙は、紫季歌の死をきっかけに紫伯が討った
- 廉頗は山陽のあと魏を追われ、介子坊・姜燕と楚へ移った
- 実写は呉慶が小澤征悦、呉鳳明が田中圭
- 史実の魏は紀元前225年、王賁の水攻めで滅ぶ
僕はこう読む
史実では、魏を滅ぼすのは王賁です。
著雍で紫伯を討ったのも王賁でした。
魏の将軍の物語は、王賁の手で閉じられるように組まれていると思っています。
そのとき呉鳳明がどんな兵器を持ち出すのかが、魏の最後の見どころになりそうです。
呉鳳明を秦にとっていちばん厄介な将と見るか、魏火龍の時代の残り火にすぎないと見るかで、これから描かれる魏攻めの重さはずいぶん違って見えます。
——あなたは魏の最後に王賁の前へ立つのは、呉鳳明だと思いますか。それとも凱孟だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
魏火龍七師のうち誰が残っているのか、実写で呉鳳明を誰が演じたのかを聞かれることが多いので、短く答えます。
Q. 魏の将軍で死亡していないのは誰ですか?
A. 呉鳳明と凱孟です。新鄭救援で王賁の玉鳳軍とぶつかったあと、2人とも撤退して生き延びています。乱美迫も死亡は描かれていません。
Q. 魏火龍七師のメンバーは誰ですか?
A. 呉慶・凱孟・霊凰・紫伯・太呂慈・馬統・晶仙の7人です。生きているのは凱孟ひとりです。
Q. 呉慶は何巻何話で死亡しますか?
A. 7巻71話です。蛇甘平原の戦いで、麃公との一騎打ちに敗れました。
Q. 実写映画で魏の将軍を演じたのは誰ですか?
A. 2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』で呉慶を小澤征悦さん、5作目『キングダム 魂の決戦』で呉鳳明を田中圭さんが演じています。
Q. 廉頗は魏の将軍だったのですか?
A. もとは趙の三大天で、趙を追われて魏へ亡命しました。山陽の戦いで魏の将として秦と戦い、敗れたあと魏を追われて楚へ移っています。
Q. 魏は史実で誰に滅ぼされましたか?
A. 秦の王賁です。紀元前225年に王都・大梁を水攻めにして落としました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


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