メリオダスとエリザベスは結婚したのか
結論から言うと、結婚しています。2人はリオネス王国の王と王妃になり、息子のトリスタンが生まれました。
ただし、そこへ辿り着くまでが長い話です。2人の出会いは3000年前の聖戦までさかのぼります。豚の帽子亭での出会いは、初対面ではありませんでした。
この記事でわかること
- 2人が結ばれた結末
- メリオダスが再会を待っていた理由
- 3000年前の本当の出会い
- エリザベスが記憶を失っていた理由
- エリザベスが使う女神の力
豚の帽子亭に来た王女
物語の始まりは、錆びついた鎧の騎士が酒場を訪ねてくる場面です。鎧を取ると、銀髪に青い瞳の少女でした。リオネス王国の第三王女、エリザベスです。
聖騎士に実権を奪われた国を取り戻すため、伝説の七つの大罪を1人で探していました。最初に見つけたのがメリオダスです。
ここで引っかかるのが、迎える側の顔でした。メリオダスは懐かしそうな、嬉しそうな表情で彼女を迎えます。まるで来るのを待っていたようでした。
3000年前に、2人はもう出会っています
種明かしは聖戦の時代にあります。エリザベスは最高神の娘で、メリオダスは魔神王の息子、十戒の統率者でした。敵対する種族の、それぞれの頂点にいた2人です。
その2人が惹かれ合い、恋に落ちました。種族を裏切る形になったため、それぞれの親から呪いをかけられます。
| 誰に | どんな呪いか |
|---|---|
| メリオダス | 永遠の生。何度死んでも生き返り、エリザベスの死を見続けることになる |
| エリザベス | 永劫の輪廻。記憶を取り戻すと3日で死に、また記憶の無い姿で転生する |
| 繰り返した回数 | ゼルドリスいわく、40や50では済まない |
| 解けたあと | メリオダスは死ねる体に戻り、エリザベスは転生しなくなった |
つまり酒場での出会いは、何十回目かの再会でした。片方だけが全部を覚えていて、もう片方は毎回まっさらな状態で現れます。メリオダスの表情の意味は、ここにあります。
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この呪いのひどさは、罰の向きが逆になっているところだと思っています。
エリザベスは何も覚えていないので、苦しみを自覚できません。
全部を引き受けるのはメリオダス1人です。
思い出させれば3日で死ぬと分かっていて、それでも隣にいる。
初対面のふりをして酒場で笑っている場面が、いちばん重い場面だと読んでいます。
ヘンドリクセン戦で、メリオダスは一度死にます
この戦いの背景も押さえておきます。リオネス王国では聖騎士のクーデターが起き、国王バルドラが幽閉されていました。
仕掛けたのは二大聖騎士長の一人、ヘンドリクセンです。ただし彼自身も、ドレファスに憑依した魔神族フラウドリンに洗脳されていただけでした。
その思想は極端でした。平和は人を堕落させる悪しき習慣であり、戦と闘争心こそが国に繁栄をもたらす、というものです。そのために魔神族の血を配下の聖騎士にも入れ、「新世代」を作っていました。
追い詰められたヘンドリクセンは、さらに上位の灰色の魔神族の血を飲んで変貌します。メリオダスは仲間の攻撃魔力を蓄えて放つリベンジ・カウンターで倒しますが、この戦いで一度死亡しました。
エリザベスはベッドの傍らで、必ず復活するはずだと涙を流しながら見つめています。この時点では、なぜそう信じられるのかを本人も説明できません。
3000年前を見てきたのは、キングとディアンヌでした
真相の一部は、別の2人が先に知ります。キングとディアンヌが妖精族の森で試練を受け、3000年前の聖戦にタイムスリップしました。
仕掛けたのは初代妖精王グロキシニアと巨人王ドロールです。自分たちの選択が正しかったかを証明してほしい、という試練でした。
そこで2人が見たものが決定的でした。魔神族のメリオダスと、エリザベスとうりふたつの女神族の娘が一緒にいたのです。現世に戻ったキングたちは、これをエリザベス本人に伝えます。
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3000年前を先に知るのが、本人たちではないところが効いています。
キングとディアンヌが見て、エリザベスに伝える。
当事者がいちばん最後に自分の過去を知る構図です。
メリオダスは知っていて黙っていました。
読者だけが両方を知っている時間が、ここで終わります。
エリザベスの力が出た夜
2人の関係が動くきっかけは、聖騎士長ヘンドリクセンとの戦いでした。魔神族の血を取り込んで変貌した相手に、仲間が次々と倒されます。
そこでエリザベスから、光のオーラが放たれました。本人の意思とは関係なく広がった光が、仲間の傷を治していきます。目には見慣れない紋様が浮かんでいました。
言葉遣いも変わります。いつもは「メリオダス様」と呼ぶのに、このときだけ呼び捨てにしていました。失われた記憶が戻りかけている合図です。
真相をエリザベス自身が聞く場面は、別のところで訪れます。ゼルドリスの呪いで昏睡状態になったマーリンを助けるため、エリザベスがゼルドリスの魔力へ意識を介入させました。
そこで開口一番、ゼルドリスは「久しいな」と声をかけます。記憶の無いエリザベスは、なぜ自分を知っているのかと問い返すしかありません。
そこからゼルドリスの口で真実が告げられます。お前は呪われし女神で、3000年のあいだ転生を繰り返して兄を苦しめている、と。ここでエリザベスは全部を思い出します。
エリザベスが使う力
女神族のなかでも屈指の力です。傷を癒し、魔力を浄化し、光の粒子で相手を分解します。
- 癒しの超魔力 ── 覚醒した体から放たれ、あらゆる傷と生命力を癒す
- 聖櫃(アーク) ── 光の粒子で対象を分解する
- 健やかなれ ── 傷、病、状態異常に効く
- 安らかなれ ── 毒気を浄化する
- 光あれ ── 闇の部分だけを除去する
呪いはどう解けたのか
解き方は力業でした。メリオダスが魔神王との戦いで手に入れた力を使い、2つの呪いを消し去ります。
これで両方が普通の体に戻りました。メリオダスは何度死んでも生き返ることがなくなり、エリザベスは記憶を取り戻しても3日後に死ぬことがなくなります。
そのうえで2人は、幸せになるために旅立ちました。ただし、ここで終わりではありません。魔神王の復活という試練が、このあとに控えています。
付け加えておくと、エリザベスという人物は最初から一貫しています。敵味方に関係なく命を救い、戦うこと自体を善しとしませんでした。3000年前の女神族だった頃から、そこは変わっていません。
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呪いを解く方法が、力づくだったところが好きです。
神の呪いに、理屈で対抗してはいません。
魔神王から奪った力で、消しただけです。
3000年の輪廻に、交渉の余地はありませんでした。
この作品の答えの出し方が、いちばん出ている場面だと思います。
そして、結ばれます
呪いが解けたあとの2人には、ごく普通の続きが待っていました。メリオダスとエリザベスは結婚し、リオネス王国の王と王妃になります。
生まれた息子がトリスタンです。バンとエレイン、キングとディアンヌもそれぞれ結ばれ、子どもに恵まれました。3000年かけて、全員がようやく普通の生活に辿り着きます。
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この結末のいちばん大事な部分は、2人が死ねるようになったことだと思っています。
永遠に生きられる体と、何度でも生まれ変わる体を、わざわざ手放しました。
そのうえで子どもを持つ。
次に繋ぐ相手を、輪廻ではなく息子という形で持ったわけです。
3000年の呪いに対する答えが、ここに置かれています。
まとめ
メリオダスとエリザベスは結婚しています。リオネス王国の王と王妃になり、息子のトリスタンが生まれました。
押さえておきたい点を並べておきます。
- 2人は結婚し、リオネスの王と王妃になった
- 息子の名はトリスタン
- 出会いは3000年前の聖戦。最高神の娘と魔神王の息子でした
- メリオダスは永遠の生、エリザベスは永劫の輪廻を背負わされた
- 繰り返した転生は40や50では済まない
- 豚の帽子亭での出会いは初対面ではなく、何十回目かの再会
- ヘンドリクセン戦で癒しの力が出たのが、記憶が戻る合図だった
僕はこう読む
第1話でメリオダスがエリザベスにした態度は、いま読み返すと全部意味が変わります。
軽く扱っているように見えて、思い出させないように振る舞っている。
セクハラも軽口も、記憶の話を避けるための距離の取り方だったと読めます。
この作品は、最初のページから結末の側に立って書かれていました。
2人の関係を「3000年越しの恋」と読むか、「片方だけが覚えている時間の話」と読むかで、酒場の場面の見え方が変わります。
——あなたは豚の帽子亭での2人を、3000年越しの恋の続きだと思いますか。それとも、片方だけが覚えている時間だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
メリオダスとエリザベスは3000年前から出会い直しているので、どの出会いの話なのかが混ざりやすくなっています。
Q. メリオダスとエリザベスは結婚しましたか。
A. しています。リオネス王国の王と王妃になり、息子のトリスタンが生まれました。
Q. 2人はいつ出会ったのですか。
A. 最初は3000年前の聖戦の時代です。最高神の娘と、魔神王の息子として敵対する立場にありました。
Q. エリザベスはなぜ記憶が無いのですか。
A. 永劫の輪廻という呪いのためです。記憶を取り戻すと3日で死に、記憶の無い姿で転生することを繰り返していました。
Q. 転生は何回くらい繰り返したのですか。
A. ゼルドリスは、40や50では済まないと語っています。
Q. 息子のトリスタンはどんな存在ですか。
A. 女神族と魔神族の血を両方引く子どもです。両親が呪いを解いたあとに生まれています。
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最終更新:2026年9月23日


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