ボンドの犬種は何なのか
結論から言うと、ボンドの犬種は決まっていません。4巻の裏表紙で「犬種は特に決めていない」と語られており、描くときに参考にしているのがグレート・ピレニーズだそうです。
つまり「グレート・ピレニーズです」と言い切るのは正確ではありません。あくまで作画上の参考になります。
この記事でわかること
- 犬種についての作者の説明
- 初登場の巻数と話数
- 名前の由来と、名付けたきっかけ
- 未来予知能力の仕組みと限界
- 実験体8号だった過去
- 58話で明らかになった本当の体型
グレート・ピレニーズとの共通点
グレート・ピレニーズはモッフモフの超大型犬です。サイズ感だけでなく、共通点がいくつもあります。
- やさしい顔立ち
- 温厚で穏やかな性格
- 表情が豊か
ボンドが実際にどんな犬かを想像するなら、まずグレート・ピレニーズを見てみるのが近道です。
ボンドのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初登場 | 3巻17話(本格的な活躍は4巻から) |
| 性別 | オス |
| 体高 | 1mほど。白熊と間違われる大きさで、アーニャを背に乗せて走れる |
| 見た目 | 白いモフモフ。小さなタレ耳、丸っこいフォルム、穏やかな顔立ち。手足の先だけ黒い |
| 鳴き声 | 「ワン」ではなく「ボフ」 |
| 好きなもの | ロイドが作ってくれたご飯 |
| 嫌いなもの | ヨルが作ってくれたご飯 |
| 声優 | 松田健一郎 |
年齢はそこそこいっている設定です。モフモフしたフォルムが可愛い大型犬で、作品に癒しの要素を足した人気キャラクターでもあります。
名前の由来
ボンドは最初、アーニャに「いぬさん」と呼ばれていました。
名前が付いたのは第23話。きっかけはダミアンからの非難です。
由来は、アーニャの大好きなアニメ『SPY WARS』の主人公ボンドマンから。
- 怖い犬に奪われたアーニャの手袋を颯爽と取り返した姿
- 手足の先が黒く、手袋をしているように見えるところ
この2つがボンドマンと重なったわけです。名前と一緒に、黒い蝶ネクタイ型の首輪もプレゼントされました。
未来予知能力
ボンドは未来予知能力を持っています。
自身の周辺で起きる数分から数時間後の映像が脳内に再生されるというもので、行動によってその未来をある程度変えることができます。
ただし、大きな制約があります。犬なので伝える手段がありません。
そのため人助けのための行動が勘違いされ、逆にひんしゅくを買ってしまうこともあります。
唯一の例外がアーニャです。生き物の心を読む力を持つアーニャだけはボンドの予知映像も受信できるため、二人は事件解決のパートナーのような存在になっています。
もっとも、それもアーニャのやる気や解釈に左右されるので、予知能力といっても万能感がありません。このあたりが『スパイファミリー』らしいところです。
僕はこう読む
この作品の能力設定は、全部「伝わらない」で揃えてあると思っています。
アーニャは心を読めるのに読めることを言えない。ロイドは正体を明かせない。ヨルも同じです。
——そこにボンドが加わりました。未来が見えるのに、口がきけない。
つまりフォージャー家は全員が「言えない情報」を抱えて同居している家族です。
そしてボンドだけは、言えないことをアーニャに拾ってもらえる。
唯一つながっているのが子どもと犬だというのが、この作品のやさしさなのだと思います。
正体は実験体8号
ボンドが予知能力を持っている理由は、かつて実験動物だったことにあります。
正体は、東国政府が軍事目的で秘密裏に進めていた研究——プロジェクト<アップル>の実験体8号です。
プロジェクト<アップル>は人為的にIQの高い動物を生み出すという研究でした。参加させられた動物たちは皆、研究サンプルとして非道な扱いを受けています。
ボンドが予知能力を得たのは、その過程での偶発的なものでした。アーニャと出会わなければ、誰にも知られないままだった可能性があります。
どうしてフォージャー家に来たのか
プロジェクト<アップル>は政権崩壊によって頓挫します。用済みになった実験動物たちは裏社会へ流され、爆破テロに利用されようとしていました。
そこへ現れたのが、星(ステラ)獲得のご褒美として犬を探していたフォージャー家です。
アーニャを見たボンドの脳内に「フォージャー家に迎えられる映像」が浮かびました。そしてその映像をアーニャが受信し、興味を持ったことで縁が生まれます。
結果、超能力コンビとなったアーニャとボンド、いなくなったアーニャを探すヨル、テロリストを追っていたロイドたちWISE——それぞれの動きが噛み合い、テロは阻止されました。
ボンドは他の犬たちと一緒にWISEへ引き取られるところでしたが、アーニャの懇願によってフォージャー家の家族になったのです。
家族との関係
ロイド
関係は良好です。いつも散歩に行き、40話では一緒に任務をこなし、58話では一緒に犬の命を救っています。
散歩のついでに、定期的にロイドによる番犬訓練があるようで、ボンドは過酷な実験体時代を思い出してしまうこともあります。
それでも命がけで人助けをしたとき、ロイドはこう言いました。
「無茶はするな。まずフォージャー家の一員であることを自覚しろ」
家族として大切にされていると知ったボンドは、ますますロイドになついています。
ヨル
シャンプーはヨルの担当で、ロイドが忙しいときは散歩にも連れて行ってくれます。関係自体は悪くありません。
問題はご飯です。ヨルの作る料理は、ボンドに死亡の未来視が見えるほどの危険物でした。
さらにアーニャから「ははをおこらせたらころされるからきをつけろ」と言われているため、ボンドはヨルにかなりビビっています。
愛情は感じつつも、やや恐怖の対象。フランキーよりもなついていないのが現状です。
アーニャ
ボンドはアーニャが大好きです。
実験動物だった自分の人生を変えてくれた相手であり、フォージャー家での新しい生活と幸せをくれた相手。感謝が強い親愛の情になっているのだと思います。
思考を感じ取ってもらえる唯一の存在でもあり、超能力コンビとして事件を未然に防ぐこともあります。
好きすぎるあまり、ペンギンのぬいぐるみを嫉妬で食いちぎってしまったことも。このときの「じぇら」という嫉妬心の表現が有名です。
58話で判明した本当の体型
モフモフが魅力のボンドですが、第58話で衝撃の姿が明らかになりました。
水でずぶ濡れになったボンドは、急にしなっと萎んで、ほっそりした謎の生き物になってしまったのです。
白いモフ毛に包まれていた本体は、驚くほどスリムでした。
そのギャップに、普段は感情を表に出さない敏腕スパイ・黄昏(ロイド)ですら込み上げる笑いを抑えられませんでした。
ちなみに鳴き声も、このときだけは「ボフ」から「ホフ」へと細くなっています。
僕はこう読む
濡れて細くなる場面が効くのは、この作品が「外側」の話だからだと思っています。
ロイドは偽の父、ヨルは偽の妻、アーニャは偽の娘。全員が本当の中身を隠して家族の形を着ている。
——そこにボンドが来て、モフモフという外側の下に、痩せた本体を隠していると分かる。
しかも実験体8号だった過去まで含めれば、この犬もまた中身を隠して家族をやっていることになります。
ロイドがあの場面で笑いを堪えられなかったのは、たぶん他人事ではなかったからです。
可愛いだけの回に見えて、この家族の構造をいちばん短く見せた回だと思っています。
アニメの声優
アニメでボンドを演じているのは松田健一郎です。
「ボフ」だけで全てを表現するボンドの声を誰が担当するのか、原作ファンの注目が集まっていましたが、かねてよりアニメ『SPY×FAMILY』のナレーションを務めてきた松田健一郎が抜擢されました。
ナレーションと聞き比べてみるのも面白いところです。主な出演作は次のとおりです。
- 『ブラッククローバー』ゴードン・アグリッパ、ナレーション
- 『キノの旅』陸
- 『僕のヒーローアカデミア』士傑教師、宝生結
- 『ヴィンランド・サガ』トールズ、ナレーション
- 『キングダム』介億
まとめ
ボンドの犬種は決まっていません。4巻の裏表紙で「特に決めていない」と語られています。
描くときの参考がグレート・ピレニーズ、という段階です。
- 初登場は3巻17話。本格的な活躍は4巻から
- 体高は1mほどで白熊と間違われる。鳴き声は「ボフ」
- 名前は23話でアーニャが命名。由来は『SPY WARS』のボンドマン
- 能力は未来予知。受信できるのはアーニャだけ
- 正体はプロジェクト<アップル>の実験体8号
僕はこう読む
この作品の能力設定は、全部「伝わらない」で揃えてあると思っています。
アーニャは心を読めるのに読めると言えない。ロイドは正体を明かせない。ヨルも同じです。
そこへ、未来が見えるのに口がきけないボンドが加わりました。
58話で水に濡れたボンドの本体が細身だと分かる場面も、同じ線の上にあると思います。あれをただの笑いどころと取るか、外側で中身を隠す家族の話の一部と取るかで、この犬の立ち位置が変わってきます。
——あなたは58話でボンドの本体が細身だと分かった場面を、ただの笑いどころだと思いますか。それとも、外側で中身を隠すこの家族の話の一部だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
ボンドは犬種が未設定なぶん、体型や能力まわりで質問が集まります。3巻の初登場から順に押さえておきます。
Q. ボンドの犬種は何ですか
A. 決まっていません。4巻の裏表紙で「犬種は特に決めていない」と語られており、描くときの参考がグレート・ピレニーズだそうです。
Q. ボンドの初登場は何巻ですか
A. 3巻17話です。本格的に活躍するのは4巻からになります。
Q. 名前の由来は何ですか
A. アーニャの好きなアニメ『SPY WARS』の主人公ボンドマンです。手袋を取り返した姿と、手足の先が黒く手袋のように見える点が重なりました。
Q. ボンドの能力は何ですか
A. 未来予知です。数分から数時間後の映像が脳内に再生され、行動によってある程度その未来を変えられます。
Q. ボンドの正体は何ですか
A. 東国政府の軍事研究「プロジェクト<アップル>」の実験体8号です。IQの高い動物を人為的に生み出す研究の過程で、偶発的に予知能力を得ました。
Q. ボンドは本当はやせているのですか
A. 58話で水に濡れた際、モフ毛に包まれていた本体が驚くほど細身だと判明しています。鳴き声も「ボフ」から「ホフ」になりました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月5日


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