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アーニャのフッはどういう意味なのか
結論から言うと、「フッ」は意地悪くらいなら笑って流しなさい、というヨルの教えをアーニャが実行した笑顔です。馬鹿にしたつもりはありません。
読めるのは原作2巻の第8話です。アーニャのイーデン校生活が始まる、記念すべき初日の場面になります。
この記事でわかること
- 「フッ」が何巻何話で読めるか
- その顔が出た理由
- 誰に向けられた笑顔だったか
- なぜダミアンが激怒したのか
- ベスト表情投票での順位
フッが出てくるのは2巻8話
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収録 | 原作2巻 第8話 |
| 場面 | イーデン校の入学初日 |
| 向けた相手 | ダミアン・デズモンド |
| 同じ回の出来事 | ベッキーとの出会い |
第8話は、アーニャの学校生活が始まる回です。
ダミアンとの因縁も、親友になるベッキーとの出会いも、すべてこの回から始まります。「フッ」はその初日に出た表情でした。
なぜアーニャはフッと笑ったのか
入学式の日、アーニャはさっそくダミアンを監視していました。
ロイドの目的を能力で知っていたからです。ところが視線に気づいたダミアンから目を付けられ、「庶民」と馬鹿にされてしまいます。
腹を立てたアーニャは、ヨルに教わった「ひっさつぱんち」を出そうとしました。
そこでもう1つの教えが頭をよぎります。ちょっとした意地悪くらいなら笑って流せるのがカッコイイお姉さんだ、というヨルの言葉です。
ヨルは「笑顔でいれば喧嘩なんて起きない」とも言っていました。
そこでアーニャは、教えどおりに笑って流すことにします。その結果として出たのが、あの「フッ」でした。
僕はこう読む
この場面の面白さは、アーニャが完全に正しいことをしている点にあると思っています。
殴らなかった。笑って流した。母の教えを100点で実行しています。
それでも結果は、相手を激怒させるという最悪の形になりました。
4、5歳の子どもに「笑って流す」を教えれば、こうなるのは当然です。
教えたヨルも、笑い方までは教えていません。
正しい行動と正しい結果がつながらない、という大人の事情がここで出ます。
フォージャー家の失敗が全部かわいく見えるのは、この構造のおかげだと読んでいます。
誰に向けた笑顔だったのか
相手はクラスメイトのダミアン・デズモンドです。
ダミアンは、オペレーション〈梟〉の標的であるドノバン・デズモンドの次男でした。つまりロイドが接触したい相手の、直接の息子にあたります。
イーデン校でもトップクラスの名家の子息であることを誇りに思っていて、少し高慢な性格です。常に2人の子分を引き連れた、いわゆるガキ大将でした。
ただし内面は違います。
父に認められるために、人知れず努力している頑張り屋です。プライドと男気があるので、子分たちからは家柄と関係なく慕われています。
ロイドは、アーニャがダミアンと同じクラスになるよう仕組んでいました。特待生にできなかった場合でも、ドノバンと接触する道を残しておくためです。
そしてアーニャは、その目的を能力で知っています。だからダミアンと仲良くなる「ナカヨシ作戦」を、自分から始めました。
なぜダミアンは激怒したのか
アーニャとしては、笑って流したつもりでした。
ところがダミアンには、小馬鹿にした笑いに見えてしまいます。顔を真っ赤にして怒り、そこから2人の因縁が始まりました。
ナカヨシ作戦の初日に、いちばん仲良くなってはいけない形でぶつかったことになります。
ここで効いているのが、アーニャの年齢です。推定4、5歳なのに6歳だと嘘をついて養女になった子なので、同級生より幼い表情しか作れません。
大人びた余裕の笑みを真似した結果が、あの崩れた笑顔でした。
僕はこう読む
ダミアンが本気で怒ったことに、この子の育ちが出ていると思っています。
名家の子息なら、庶民に笑われても無視すれば済む話です。
それができないくらい、ダミアンは見下されることを怖がっていました。
父に認めてもらえない子どもが、家柄だけを握りしめています。
アーニャのフッは、そこを正確に踏み抜いてしまいました。
2人が最初にぶつかったのは、どちらも「認められたい」側だったからです。
のちに友情らしきものが芽生えるのも、そこが同じだからだと読んでいます。
ベスト表情投票で1位になった顔
ダミアンの怒りは買いましたが、読者の心はつかみました。
連載1周年を記念して「みんなで選ぶ アーニャのベスト表情投票」が行われています。候補に挙がったアーニャの表情は、全部で58種類ありました。
総投票数は約15万票です。
その1位に選ばれたのが、この「フッ」でした。可愛さと憎たらしさを同時に持った笑顔が、いちばん票を集めたことになります。
1位を記念して、作者の遠藤達哉さんによる描き下ろしイラストも公開されました。そこには、同じ顔をしたロイドとヨルまで描かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画名 | みんなで選ぶ アーニャのベスト表情投票 |
| 候補の数 | 58種類 |
| 総投票数 | 約15万票 |
| 1位 | 「フッ」の表情 |
アーニャはどういう子なのか
そもそもアーニャは、ロイドが任務のために養子にした女の子です。
秘密にしているためロイドは知りませんが、正体はとある組織の実験で生まれた超能力者でした。他人の心を読むことができます。
その能力でロイドがスパイだと知り、わくわくしたのが養女になった理由です。本当は推定4、5歳なのに、ロイドの求める6歳だと嘘をついてアピールしました。
好奇心が強く、感情の起伏も大きい子です。
能力で知ったことを言えないまま動くので、周りからは理解できない言動に見えます。あの多彩な表情は、言葉にできないぶんが顔に出た結果でもあります。
僕はこう読む
アーニャの顔芸が人気なのは、可愛いからだけではないと思っています。
この子は、知っていることをほとんど口に出せません。
ロイドがスパイであることも、ヨルが殺し屋であることも、言えないまま抱えています。
説明できない情報が、そのまま表情になって漏れてきます。
58種類も表情が描かれた理由が、キャラ設計の側にありました。
喋れない子どもだから、顔で物語を進めるしかありません。
フッが1位になったのは、その中でいちばん誤解された顔だからだと読んでいます。
まとめ
アーニャの「フッ」は、意地悪を笑って流しなさいというヨルの教えを実行した笑顔です。読めるのは原作2巻の第8話になります。
相手はダミアン・デズモンドで、「庶民」と馬鹿にされたことがきっかけでした。ひっさつぱんちを出す代わりに笑ったのですが、小馬鹿にした笑いだと受け取られます。
ナカヨシ作戦の初日に、そのまま因縁が始まりました。
そして連載1周年の投票では、全58種・約15万票の中で1位になっています。作者の描き下ろしでは、ロイドとヨルまで同じ顔をしていました。
この1コマの評価は、どこを見るかで割れます。母の教えを守った素直さを見るか、結果としてダミアンを怒らせた失敗を見るかで、意味が変わってくるからです。
僕はこう読む
フッが1位になったのは、読者だけが事情を知っているからだと思っています。
ダミアンには、ただの嫌な笑いにしか見えません。
読者だけが、あれがヨルの教えを守った顔だと知っています。
だからあの表情は、見るたびに少し切なくなります。
誤解されると分かっていても、アーニャは母の言葉を選びました。
偽装の家族で覚えたことを、外で試して失敗した最初の記録です。
この作品が家族の話だと分かるのが、この1コマだと読んでいます。
つまり同じ顔が、作中では失敗で、読者から見れば名場面になっています。ダミアンを怒らせた一撃として読むか、ヨルの教えを守った証として読むかで、印象が反転します。
——あなたは、アーニャのフッはダミアンを怒らせてしまった失敗だと思いますか。それとも、ヨルの教えを守った成功だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
2巻8話のフッと、アーニャとダミアンの因縁について、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. フッは何巻何話で読めますか。
A. 原作2巻の第8話です。アーニャのイーデン校生活が始まる回になります。
Q. アーニャはなぜあの顔をしたのですか。
A. 意地悪は笑って流しなさい、というヨルの教えを実行したからです。馬鹿にする意図はありません。
Q. フッを向けられたのは誰ですか。
A. ダミアン・デズモンドです。アーニャを「庶民」と呼んで馬鹿にしてきた相手でした。
Q. ダミアンはなぜそんなに怒ったのですか。
A. 小馬鹿にされたと受け取ったからです。家柄を誇りにしている子なので、見下されることに敏感でした。
Q. ベスト表情投票では何位でしたか。
A. 1位です。全58種の候補、約15万票の中から選ばれました。
Q. 1位になったあと何かありましたか。
A. 作者の遠藤達哉さんが描き下ろしを公開しました。ロイドとヨルも同じ顔で描かれています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月18日

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