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【ゴールデンカムイ】花沢勇作を撃ったのは誰なのか?兄の尾形です。17巻165話で後頭部を撃ちました!

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花沢勇作を撃ったのは誰なのか

結論から言うと、異母兄の尾形百之助です。単行本17巻165話「旗手」で、乱戦の最中に背後から後頭部を撃っています。

アニメで見られる回も決まっています。第三期の第三十話です。尾形が高熱で倒れ、朦朧とする意識の中で弟の過去が蘇る形で描かれます。

この記事でわかること

  • 撃ったのが異母兄の尾形だということ
  • 場所が17巻165話・アニメ第三十話だということ
  • 勇作が聯隊旗手だったこと
  • 旗手に童貞と不殺が求められた理由
  • 母も童貞を捨てさせようとしていたこと
  • この役が弟を殺したという読み(カイの読み)

原作とアニメで場所を並べる

まず見る場所を揃えます。

何の場面か 原作 アニメ
尾形が勇作を撃つ 17巻165話「旗手」 第三期第三十話
勇作の見合い 28巻275話「東京愛物語」〜276話「エビフライ」 最終章第五十七話

11巻ぶん離れた2つの場面が、同じ1点でつながっています。勇作が童貞かどうか、という1点です。

僕はこう読む

この作品で、いちばん残酷な作りだと思っています。
勇作を殺したのは尾形の指ですが、勇作を殺せる場所に置いたのは旗手という役でした。旗手は先陣を切り、敵を撃ちません。
つまり撃たれる側に立つことが仕事です。
その役に選ばれる条件が、人を殺していないことと、童貞でいることでした。
清いままでいるほど、旗手でいられます。
旗手でいるほど、死ぬ確率が上がります。
清さが寿命を削る仕組みになっていると読みました。

花沢勇作はどういう立場の人か

まず人物を押さえます。

項目 内容
階級と所属 第七師団歩兵27聯隊の少尉
日露戦争での聯隊旗手
元第七師団長・花沢幸次郎中将
尾形百之助(異母兄)
声優 畠中祐

兄との違いは生まれです。尾形は花沢中将と妾の間の息子で、母は浅草の芸者。父と本妻の間に男子ができたため、赤ん坊のときに母子ともに捨てられています。

その本妻の子が勇作です。同じ父を持ちながら、片方は捨てられ、片方は聯隊の顔になりました。

尾形はその差をこう受け取っています。自分とは異なり両親から祝福され愛されて育った子供、という感じ方です。軍律の上では上官にあたる勇作から兄様と呼ばれ慕われながら、尾形は距離を置いていました。

勇作のほうは兄を避けていない

慕い方にも記録があります。

勇作は尾形に屈託のない笑顔を向け、一人っ子育ちなのでずっと兄が欲しかったのです、と話しています。

立場の差をまったく使いません。上官の側から、弟として近づいていった人でした。

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旗手に求められたのは童貞と不殺

ここがこの記事の軸になります。

旗手には暗黙の了解として、童貞で悪所通いをしない高潔な人物であることが求められていました。童貞というのは、弾が当たらないという験担ぎです。

殺さないほうにも理由がありました。旗手が穢れのない存在であることで偶像となり、人々に勇気を与えるというのが、父・花沢中将個人の考え方です。

つまり勇作が守っていたのは、軍の規則ではありません。父が息子ひとりに与えた役です。

尾形は2度、弟を汚そうとした

兄のほうはその役を崩しにかかります。

軍で勇作と再会した尾形は、聯隊旗手に選ばれた品行方正な弟をたらし込もうとしました。

1つは女遊びです。勇作はこれを拒絶します。

もう1つは人を殺させることでした。尾形はロシア人捕虜を連れてきて勇作に殺せと迫りますが、勇作は父の教えに従って不殺を貫こうとします。

勇作が尾形に言った言葉

断ったあとに、勇作は兄を抱きしめます。

兄様はけしてそんな人じゃない、きっと分かる日が来ます、というのがそのときの言葉です。

人を殺して罪悪感を持たない人間などいない、という考えが下にあります。勇作は兄を責めたのではなく、兄を信じていました。

尾形は背後から後頭部を撃った

そしてこうなります。

公式のあらすじは、人を殺して罪悪感を持たない人間などいないという勇作の考えを理解できない尾形が、彼の存在自体を否定するかのように、戦場で突撃する弟を背後から撃ち殺す、と書いています。

撃たれたのは後頭部でした。場所は日露戦争の旅順攻囲戦、二〇三高地です。

この件は本人の口からも出てきます。尾形は日露戦争の終結後、鶴見中尉の指示で父・花沢幸次郎を自刃に見せかけて殺害し、弟・勇作も射殺したことを告白しています。

僕はこう読む

言い方のほうに目がいきます。
公式のあらすじは、存在自体を否定するかのように と書きました。邪魔だったから、とは書いていません。
勇作は兄を否定していません。むしろ信じる言葉をかけています。
それでも尾形には、否定として届きました。
人を殺して平気な人間はいない、と言われた瞬間に、自分が消えたのだと思います。
そういう人間がいてはいけない、と言われたのと同じですから。
信じる言葉が、いちばん深く刺さった場面だと読みました。

母も童貞を捨てさせようとしていた

ここが後から分かる部分です。

勇作の見合いは、アニメ最終章の第五十七話で描かれます。菊田が杉元に、第七師団長の息子・花沢勇作の替え玉となって見合いをしてほしいと持ちかける話です。

相手も決まっています。財閥の令嬢・金子花枝子で、この縁談は勇作の母が仕組んだものでした。

母の狙いが重いところです。息子が死亡率の高い聯隊旗手になるのを防ぐため、花枝子に旗手の暗黙の要件である童貞を奪わせることが目的でした。

終盤も騒がしくなります。2回目の見合いでは花枝子が強引に迫り、そこへ勇作の童貞を案じた鶴見少尉と部下が乗り込んできます。

原作では28巻です。275話「東京愛物語」から276話「エビフライ」が中心で、アニメ最終章は2026年1月5日から3月30日まで全13話が放送されました。

僕はこう読む

この2つを並べると、話が反転します。
尾形も母も、勇作に童貞を捨てさせようとしました。手は同じです。ところが目的は正反対でした。
尾形は、清い弟を汚して自分と同じところへ引きずり下ろすためです。
母は、息子を旗手にさせないためでした。つまり生かすためです。
旗手でなくなれば、先陣を切らなくて済みます。
同じ手で、殺そうとした人と生かそうとした人が並びます。
そしてどちらも失敗し、勇作は旗手のまま撃たれました。
勇作を殺したのは、勇作自身の清さだと読みました。

尾形はアシㇼパに勇作を重ねていく

弟が死んだあとも話は続きます。

尾形がアシㇼパを勇作と重ね始めるのは17巻からで、死ぬまで清く人を殺さぬことを貫いた勇作とアシㇼパを重ねています。

そして同じことを試します。187話「罪穢れ」では、尾形はアシㇼパに、お前はなにひとつ信用できない、と矢を向けられます。

旗手についての言葉も残っています。166話「頼み」で尾形は、確かに旗手は小銃すら持たず前線に突撃して味方を鼓舞する役割です、と述べています。

素顔は310話で出てくる

顔についても答えが出ています。

勇作の目元はずっと影で隠されていましたが、素顔は310話で明らかになります。母・花沢ヒロから受け継いだと見られる顔立ちで、父に似た兄とは対照的です。

影がかかっていた理由まで説明されます。尾形が「それ」と目を合わせないようにしてきた、向き合おうとして来なかったからで、その「それ」は罪悪感でした。

きっかけはアシㇼパです。アシㇼパに銃を向けるたび勇作が出て来て邪魔をする、勇作とアシㇼパを重ねていただろう、という流れでそこへ行き着きます。

まとめ|旗手という役が弟を殺した

答えを整理します。

  • 撃ったのは異母兄の尾形百之助
  • 場所は17巻165話「旗手」・アニメ第三十話
  • 撃たれたのは後頭部、旅順攻囲戦の二〇三高地
  • 旗手には童貞と不殺が求められた
  • 母も童貞を奪わせようとしていた(最終章第五十七話)

僕はこう読む

最後に残るのは、父の役目の置き方です。
花沢中将は、人を殺すと罪悪感が出るから偶像が必要だと考えました。そしてその偶像を、自分の息子ひとりに背負わせました。
勇作はその役を信じ、最後まで守りました。
母はその役から息子を外そうとして、見合いを仕組みました。
兄は同じ役を壊そうとして、弟を撃ちました。
3人が同じ1つの役をめぐって動いて、背負った本人だけが死んでいます。
清さを役にしてはいけない、という話だと読みました。

花沢勇作で探すと、尾形が撃ったという一行に当たります。そこで分かれるのが、この死を兄の嫉妬として読むか、旗手という役が招いた結末として読むかです。

——あなたは、勇作の死を兄の嫉妬だと思いますか。それとも旗手という役が招いた結末だと思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

花沢勇作を撃ったのは異母兄の尾形百之助で、17巻165話の場面です。そこから整理します。

Q. 花沢勇作を撃ったのは誰ですか
A. 異母兄の尾形百之助です。乱戦の最中に背後から後頭部を撃っています。

Q. 勇作が死ぬのは何巻何話ですか
A. 単行本17巻・第165話「旗手」です。アニメは第三期の第三十話になります。

Q. なぜ旗手は童貞でなければならないのですか
A. 弾が当たらないという験担ぎです。悪所通いをしない高潔さも求められていました。

Q. 勇作が人を殺さなかった理由は何ですか
A. 穢れのない旗手が偶像となって人々に勇気を与える、という父・花沢中将の考えに従ったためです。

Q. 勇作の見合いは何話ですか
A. アニメ最終章の第五十七話、原作は28巻275話から276話です。相手は財閥の令嬢・金子花枝子でした。

Q. 勇作の声優と素顔を教えてください
A. 声優は畠中祐です。素顔は310話で明らかになり、長く影だったのは尾形が罪悪感と向き合わなかったためでした。

この記事の続きに

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月13日

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