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【リゼロ】ハインケルとは何者か?ラインハルトの父で死亡はせず、黒蛇に呑まれても生き延びた!

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ハインケルとは何者なのか

結論から言うと、ハインケル・アストレアはヴィルヘルムとテレシアの息子で、いまの剣聖ラインハルトの父です。剣聖の一族に生まれながら、剣聖の加護に選ばれなかった男です。

肩書きはルグニカ王国近衛騎士団の副団長で、アストレア家の当主。ところが本人は5章で、自分のことを「お飾りで嫌われ者の、ルグニカ王国近衛騎士団副団長」と名乗ります。酒に溺れ、父とも息子とも憎み合っているように見える人物です。

その荒れ方の奥には、20年近く眠り続けている妻ルアンナがいます。ハインケルが王選でプリシラに付き、のちにアルデバランと手を組んだのも、すべてルアンナを目覚めさせる手立て「龍の血」のためでした。アニメでの声は津田健次郎さんです。

「王族誘拐の黒幕」「死亡した?」と調べられることも多い人物なので、原作Web版の話数で順に確かめていきます。

この記事でわかること

  • ハインケルは何者か、家族と立場、声優
  • 剣聖になれなかった理由と、息子ラインハルトへの劣等感
  • 妻ルアンナが眠り続ける理由と「龍の血」
  • 王族誘拐の黒幕説は本当か
  • 9章で黒蛇に呑まれても死亡しなかった経緯と、10章のいま

ハインケルのプロフィール

名前で調べた人が知りたいことを、先に表にまとめます。

項目 中身
名前 ハインケル・アストレア。剣名の「ヴァン」は持たない
立場 ルグニカ王国近衛騎士団副団長。アストレア家の当主
家族 父ヴィルヘルム、母テレシア(先代剣聖)、妻ルアンナ、息子ラインハルト(当代剣聖)
年齢 「四十年と少しの人生」(7章55B話)
求めているもの 眠り続ける妻ルアンナを目覚めさせる「龍の血」
声優 津田健次郎(アニメ3rd seasonから)
いまどうなっているか 死亡していない。10章でフィルオーレを名乗る少女の騎士になり、王城を抜け出す

「ヴァン」は、自分の剣の力で功績を立てた者に与えられる剣名です。父も母も息子も「ヴァン・アストレア」なのに、ハインケルだけがただの「アストレア」。5章16話で呼び間違えられたとき、ハインケルはこう返しています。

「ヴァンを付けるな、ガキ。生憎、俺はその栄誉に与ってねえ。名乗るときはハインケル・アストレアだ」

僕はこう読む

家族の行に並ぶ名前のうち、「ヴァン」が無いのはハインケルと、眠っている妻ルアンナだけです。
剣の家で剣に選ばれなかった者どうしが、夫婦として隣に並んでいる。ハインケルが妻にこだわるのは、愛情だけでなく、自分と同じ側にいる唯一の家族だからでもあると僕は読んでいます。

剣聖になれなかった息子

アストレア家は、剣聖の加護を受け継ぐ一族です。加護は一度に一人しか受けられず、テレシアの次はラインハルトへ移りました。間にいたハインケルは、飛ばされた形です。

加護が移ったのは、テレシアが白鯨と戦っている最中でした。5章73話『テレシア・ヴァン・アストレア』で、テレシアは加護の感覚が消えたことに気づき、孫の名を思い浮かべます。そのうえで、加護の行き先が「実子であるハインケルへの裏切りだったかもしれない」とまで感じています。

同じ5章73話で、テレシアはハインケルを「誰より剣に真摯であろうと努力し続け、自慢の息子であった」と思い返しています。努力はしていた。それでも届かなかった。8章37話『伏線のお時間』には、決定的な一文があります。

「ハインケルが息子のラインハルトに初めて剣で負けたのは、まだラインハルトが六歳になる前のことだった」

8章40話では、ハインケルは「選ばれなければ得られなかったモノに何一つ選ばれなかった男」と書かれます。努力で届くものが一つも無い家に生まれたことが、この人物の出発点です。

妻ルアンナと「龍の血」

ハインケルの妻ルアンナは、「眠り姫」と呼ばれる病で眠り続けています。5章73話の言い方では、ハインケルから弁明の機会を奪い、幼いラインハルトを一人にした病です。

眠っている年月は、10章25話で「二十年近く」。9章27話『幼子の言葉』では、その寝顔が「全ての年月を無視し、昔のままにあり続けている」と書かれます。歳をとらないまま眠っているということです。

ハインケルは魔法にも呪術にもすがり、最後の望みとして「龍の血」にたどり着きました。王城に保管されている龍の血です。プリシラの陣営にいたのも、プリシラが王になれば褒美として「龍の血」の使用を許してもらえるはずだったからでした(9章27話)。

9章36話『命題』では、ルアンナの眠りについてもう一つの事実が出てきます。フェルトが、ハインケルの顔色からこう見抜くのです。

「――ラインハルトの母親を眠らせたのは、ラインハルトのヤローか」

どうやって眠らせたのかは、最新話の10章37話まででもまだ書かれていません。ただ、ハインケルが息子をあれほど憎む理由の一つが、ここにあることは確かです。

僕はこう読む

息子に剣で負け、加護を取られ、そのうえ妻の眠りの原因まで息子にある。
ハインケルが酒に逃げるのは弱いからだと読まれがちですが、憎むべき相手が、守るべき息子と同じ人物だという矛盾から逃げているのだと思っています。どちらか一方なら、まだ立っていられた。両方が一人に重なったから、この男は壊れたのだと読んでいます。

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王族誘拐の黒幕説は本当か

ハインケルには、15年前の王族誘拐に関わったという疑いがかけられています。旧版のこの記事では「討伐を母に押し付けるために誘拐事件を起こした黒幕」と書いていましたが、それは誤りでした。

9章44話『水面下の密約』の地の文には、はっきりこうあります。「十五年前にハインケルが誘拐した容疑をかけられた王族。もっとも、その誘拐容疑は濡れ衣だったのだが」。誘拐された王族は、フォルド・ルグニカの娘フィルオーレです。

ただし、何もしていなかったわけではありません。9章27話でハインケルは、あの夜に自分が犯した「許されない裏切り」と、それを無意味にしてしまった「最悪の失敗」を思い返しています。10章25話では、フィルオーレを名乗る少女から「十五年前、王城に保管されていた『龍の血』を浴びて……適合したのがハインケル様なのよね?」と問われ、ハインケルは否定も肯定もしません。あの夜に何があったのかは、最新話でもまだ明かされていない部分です。

テレシアを大征伐へ送ったのは誰か

テレシアが命を落とした白鯨の大征伐にも、ハインケルの影があります。王族誘拐の捜索で、当時近衛騎士団長だったヴィルヘルムは王都を離れられませんでした。

5章17話『着慣れた鎧』で、ユリウスはこう説明しています。「副団長が大征伐に参加するのを辞退する代わりに、テレシア様を推薦したことはね」「ほとんど間違いない事実として記録にある」。5章73話では、誰の差し金かに気づいたヴィルヘルムが「あの馬鹿野郎……恥を知れ……ッ」と怒ります。

それでも最後に行くと決めたのは、テレシア本人でした。「――もう、決めたことよ」。押し付けたのは息子、引き受けたのは母。その大征伐の最中に加護がラインハルトへ移り、テレシアは命を落とします。

僕はこう読む

「恥を知れ」と言ったヴィルヘルムと、「もう決めたことよ」と言ったテレシア。
両親の反応が正反対なのが、この場面の要だと思っています。父は息子を責め、母は息子の分まで黙って引き受けた。ハインケルが一生かけても埋められない借りは、この夜に母から負わされた。だからこそ、母の死をラインハルトのせいにする言葉が、あれほど荒れるのだと読んでいます。

5章:スバルとの初対面と、フェルトを人質にした件

スバルがハインケルに会うのは、5章16話『招かれざる客人』です。白鯨討伐を祝う席に酒臭い姿で現れ、ヴィルヘルムとラインハルトに毒を吐きます。

「お前が死なせた先代様の、その敵討ちをしていただいたんだからなぁ?」

この席でハインケルはアストレア家の家督を盾にフェルトを揺さぶり、自分はプリシラを王に推すと宣言しました。最後はプリシラに扇子で打たれて倒れます。

プリステラが魔女教に襲われたときには、ハインケルはフェルトの首に剣を突きつけ、ラインハルトの足を止めました。5章43話『合流前事情』でラインハルトが打ち明けた、遅れた理由です。ハインケルの言い分はこうでした。「お前の大事な主と、父親がここにいる。それを見捨てて、顔も知らない奴らのところに走るのか」。ラインハルトは、父が魔女教の仲間ではないとも言っています。

僕はこう読む

人質を取ったときの台詞で、ハインケルは自分のことを「父親」と言っています。
都市を救いに行く剣聖を、父親の立場で引き止めた。息子に何一つ勝てない男が、父親という一点でだけ息子を縛れると知っていたのだと思っています。卑怯な手ですが、そこにしか自分の居場所が無いと分かっている人の手でもあると読んでいます。

9章:父を刺し、黒蛇に呑まれる

8章の終わりでプリシラが命を落とし、ハインケルは「龍の血」への道を失います。9章16話『共犯者』で、ハインケルはアルデバランの共犯者になりました。見返りは、やはり龍の血です。

9章29話『末席』では、龍と剣鬼の戦いの最中に、ハインケルは実の父ヴィルヘルムを後ろから剣で刺します。理由は「あんたのやり方じゃ、ルアンナが、取り戻せない」でした。ヴィルヘルムはこのあとも生き延びています。

9章44話では、追い詰められたハインケルがフェルトを羽交い絞めにします。そこで現れたのが、暴食のロイ・アルファルドがフェルトの影に仕込んでいた三大魔獣の黒蛇でした。

9章45話『衝突する理外者たち』。ロム爺の「フォルドの娘を守れ!」という叫びに応えるように、ハインケルはロイを斬り払い、ロム爺とフェルトを突き飛ばします。最後に言いかけた言葉は「フィルオーレ様、俺は――」。その直後、黒蛇の汚濁に頭から呑まれて消えました。

僕はこう読む

フェルトを人質にしていた男が、最後はフェルトをかばって黒蛇に呑まれます。
言いかけた「フィルオーレ様」という呼び方が、すべてを物語っていると思っています。ハインケルが守ったのは貧民街の少女ではなく、15年前の夜に守れなかった王女だった。あの一瞬だけ、ハインケルは15年前の失敗をやり直そうとしたのだと読んでいます。

ハインケルは死亡したのか:黒蛇から生きて出てくる

ハインケルは死亡していません。黒蛇は触れるだけで百の病に冒される魔獣ですが、9章46話『憂鬱の魔女』で黒蛇の体が爆ぜると、汚濁の中から「赤毛の男」が咳き込みながら転がり出てきます。ロイは「何故、生きているのか」と絶句しています。

9章の終幕『Reweave』でも、ハインケルは生きています。アルデバランの協力者ヤエに縛られ、森の小屋に置き去りにされたところから自力で抜け出し、「待ってろ、ルアンナ、ラインハルト」と歩き出します。

この異常な頑丈さには理由があります。9章27話でハインケルは、自分の体の異常性を自覚していて、「いくつもある、ハインケルの犯した罪の中で、特に罪の重いものの罰がこれだ」と考えています。10章11話『竜珠の輝く理由』では、フィルオーレを名乗る少女がハインケルを「その身に浴びた『龍の血』に打ち勝ち、不死身の騎士となった」と呼びました。「ハインケル 不死身」と調べられるのは、この言葉があるからです。

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妻を目覚めさせるために龍の血を探している男の体に、すでに龍の血が流れているかもしれない。
求めているものを、自分の体が先に持っていた。それなのに妻は目覚めず、自分だけが死ねない。ハインケルがその頑丈さを「罰」と呼ぶのは、助けたい人を助けられないまま生かされ続けることが、いちばん重い罰だからだと思っています。

10章:フィルオーレの騎士になる

10章でハインケルは、フィルオーレを名乗る少女の騎士になります。10章11話で少女が自分の一の騎士にハインケルを指名し、10章25話『微笑む君に愛たい』で主従の誓いが成立しました。少女は神龍教会の「秘蹟」を持っていて、ハインケルはそれがルアンナに効くかもしれないと望みをかけます。ただ少女自身も「効果があるかはわからない」と言っています。

10章26話『祝辞』では、王城でラインハルトから「父上、フィルオーレ様の騎士になられたとお聞きしました」「――おめでとうございます」と声をかけられ、ハインケルは何も言い返せません。

10章28話『今さらなんだ』では、近衛騎士団長マーコスに右腕を折られるほど叩きのめされながら、左手で剣を抜いて一撃を届かせます。少女は「この方はわたくしの騎士。誓いを立てた、本物の騎士だわ」とかばいました。話の終わりは、少女の「ハインケル様はさすがよ。わたくしは、鼻が高いわ!」に、ハインケルが「……俺の鼻は折れてるけどな」と返す場面です。

最新話の10章37話までで、ルアンナはまだ目覚めていません。ラインハルトとの関係も、祝いの言葉に言い返せなかったところで止まっています。

僕はこう読む

ラインハルトの「おめでとうございます」に言い返せなかったのは、憎む理由がまだ全部残っているからだと思っています。
それでも息子は、父が騎士になったことを祝った。息子のほうは、ずっと父を父として見ていた。言い返せない沈黙の中に、ハインケルがいちばん受け取りたくなかった優しさがあったのだと読んでいます。

ハインケルの強さ

ハインケルは剣聖にはなれませんでしたが、弱いわけではありません。9章44話では、自分の打たれ強さに任せて相手の攻撃を受けてから返す戦い方が書かれています。9章45話でロイを斬り払った一撃は、「振るった本人にすら驚きを与えるもの」でした。

ただし、上には上がいます。10章28話の近衛騎士団長マーコスとは「格の違い」がはっきり描かれました。強いけれど、届かない。その立ち位置は、剣聖の家に生まれた最初から変わっていません。

僕はこう読む

強さの描写でいちばん多いのは、剣の冴えではなく「倒れない」ことです。
打たれても、呑まれても、腕を折られても、また立つ。勝つための強さを持てなかった男が、負けても終わらない強さだけを持っている。剣聖の家でただ一人、その種類の強さを背負わされたのがハインケルだと思っています。

ハインケルの声優は津田健次郎さん

アニメでハインケルを演じているのは津田健次郎さんです。アニメ公式サイトのキャラクター紹介では「ルグニカ王国近衛騎士団副団長。ヴィルヘルムとテレシアの息子で、ラインハルトの父にあたるアストレア家の現当主」と書かれています。

登場はアニメ3rd seasonの水門都市プリステラ編からです。第64話「テレシア・ヴァン・アストレア」では、死者として動かされたテレシアと剣を交えるヴィルヘルムが、ハインケルの声に動きを止め、テレシアがハインケルのほうへ歩き出す場面があります。

まとめ|ハインケルとは何者か

ハインケルは、剣聖の家に生まれながら剣聖に選ばれなかった、ラインハルトの父です。眠り続ける妻ルアンナのために「龍の血」を追い、父を刺し、黒蛇に呑まれても死にませんでした。

  • ヴィルヘルムとテレシアの息子で、ラインハルトの父。近衛騎士団副団長で「ヴァン」は持たない
  • 剣聖の加護は自分を飛ばしてラインハルトへ。6歳になる前の息子に剣で負けた
  • 妻ルアンナは20年近く眠り続け、原因はラインハルトにあるとフェルトが見抜く
  • 王族誘拐の黒幕説は濡れ衣。ただし同じ夜の「許されない裏切り」はまだ明かされていない
  • 9章45話で黒蛇に呑まれるが、46話で生きて出てくる。死亡していない
  • 10章でフィルオーレを名乗る少女の騎士に。声優は津田健次郎さん

僕はこう読む

10章で、ハインケルは初めて誰かに「わたくしの騎士」と呼ばれます。
剣名ももらえず、父にも息子にも認められなかった男が、40年以上たって、ようやく自分を選んでくれる主に出会った。剣聖に選ばれなかった人が、騎士としてなら選ばれた。「鼻は折れてるけどな」という軽口が、この人物の物語でいちばん救いのある一行だと思っています。

ハインケルという人物は、家族を壊した加害者とも、剣の家に壊された被害者とも読めます。

——あなたはハインケルを、父を刺し息子を縛った家族を壊した加害者だと思いますか。それとも、剣聖の家に生まれて壊された被害者だと思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

ハインケルは過去の事件と現在の行動が入り組んでいて、誤った情報も出回りやすい人物です。よく聞かれるところを置いておきます。

Q. ハインケルは死亡しますか。
A. 死亡していません。9章45話で黒蛇に呑まれますが、46話で生きて出てきます。10章でも生きています。

Q. ハインケルは王族誘拐の犯人ですか。
A. 9章44話の地の文で、誘拐の容疑は「濡れ衣だった」と書かれています。ただし同じ夜に何をしたのかは、最新話でもまだ明かされていません。

Q. ハインケルの妻は誰ですか。
A. ルアンナです。「眠り姫」と呼ばれる病で20年近く眠り続けていて、ハインケルは目覚めさせるために「龍の血」を探しています。

Q. ハインケルはなぜラインハルトを憎んでいるのですか。
A. 剣聖の加護を受け継げず、6歳になる前の息子に剣で負けたうえ、妻ルアンナが眠った原因もラインハルトにあるとされているためです。

Q. ハインケルが「不死身」と言われるのはなぜですか。
A. 10章11話で、フィルオーレを名乗る少女がハインケルを「その身に浴びた『龍の血』に打ち勝ち、不死身の騎士となった」と呼んでいるためです。

Q. ハインケルの声優は誰ですか。
A. 津田健次郎さんです。アニメ3rd seasonから登場しています。

この記事の続きに

ハインケルの次は、息子の剣聖ラインハルト、父の剣鬼ヴィルヘルム、アストレア家へ。

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月3日

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