ワールドトリガーのアニメは、打ち切りだったのでしょうか
結論から言うと、打ち切りではありません。第1期は原作に追いついて全73話で終わり、その直後に作者が長期休載へ入ったため、続きを作れる材料が無くなっただけです。
証拠は、そのあとの動きです。第2期も第3期も、きちんと放送されています。この記事では、アニメが終わった理由と、原作が止まった理由を分けて並べます。
この記事でわかること
- 第1期が全73話で終わった本当の理由
- 「アニメ化が早すぎた」という懸念が当たっていたこと
- 作者の病名と、休載していた期間
- 第2期・第3期の放送時期と話数
- 2025年12月に発表されたリブート計画
- 原作がいまどこまで進んでいるか
第1期は、原作に追いついて終わりました
第1期の放送は2014年10月5日から2016年4月3日まで、全73話。約1年半にわたる長期放送でした。
ところが最終回第73話「未来へ」は、ストーリー的にかなり中途半端なところで終わっています。原作単行本の当時の最新刊と、ほぼ同じところで止まった形です。約2年弱も放送したアニメの幕切れとは思えない——そこから「打ち切りでは」という声が出ました。
実際に起きていたのは、原作に追いついてしまったことです。
確保していた放映期間が長かったため、途中でアニメオリジナルの「逃亡者編」などを挟んで時間を稼いでいます。ただ、ワールドトリガーは原作に謎が多く、オリジナルの話を作りにくい作品でした。それでも足りず、唐突に終わらせざるを得なかったのだと思われます。
「アニメ化が早すぎる」という心配は、当たっていました
これはアニメ化が発表された時点で、すでにファンが言っていたことです。
- 原作の連載開始……週刊少年ジャンプ 2013年11号
- アニメ放送開始……2014年10月
- そのときの原作……まだ70数話ほど
連載開始から1年半あまりでのアニメ化です。しかもワールドトリガーはストーリーの区切りが付けにくい作品でした。「すぐに原作ストックが無くなるのでは」という心配は、そのとおりになったわけです。
僕はこう読む
この作品が「区切りにくい」のは、欠点ではなく設計そのものだと思っています。
ワールドトリガーの戦いは、ほとんどがルールの決まった団体戦です。ランク戦にも試験にも、必ず順位表と次の日程がある。だから毎回が「途中経過」になる。強敵を倒して大団円、という切り方ができません。
そこがこの作品のいちばんの面白さで、同時にアニメにとってはいちばん扱いにくいところでした。73話の終わり方が中途半端に見えたのは、作品の性格が出た結果だと読んでいます。
作者の病気は、アニメではなく原作を止めました
ここは混ざりやすいので、順番に置きます。
作者は葦原大介先生。病名は頚椎症性神経根症です。首から手先へつながる神経根が圧迫され、腕や手先に痛みやしびれが出る病気で、持病として長く抱えながら描いていたことが分かっています。
- 2016年4月3日……アニメ第1期が全73話で終了
- 2016年50号……週刊少年ジャンプで長期休載に入る
- 2018年47号まで……休載が続く(約2年)
- 2018年48号(10月29日発売)……連載再開
- ジャンプSQ. 2019年1月号(2018年12月4日発売)……月刊のジャンプスクエアへ移籍
並べると分かります。アニメが終わったのが先で、休載はその約8か月後です。つまりアニメ第1期の打ち切りを、病気が直接引き起こしたわけではありません。
ただし「続きが作れなくなった理由」としては決定的でした。原作が2年止まれば、アニメの続きの材料も2年増えません。2期が来るまで約5年空いたのは、ここが効いています。
第2期と第3期は、きちんと放送されました
- 第2期……2021年1月10日から4月4日まで、全12話。第5話からB級ランク戦が始まり、新キャラクターの香取隊が本格登場します
- 第3期……2021年10月10日から2022年1月23日まで、全14話。B級ランク戦の続きで、ヒュースが主人公格として活躍します
第1期の最終回で描かれなかったB級ランク戦が、ここでようやく形になりました。打ち切られた作品に、5年後の続編は付きません。
僕はこう読む
2期と3期が同じ2021年のうちに続けて放送されたことに、答えが出ていると思っています。
1月から4月に12話、そのあと10月から翌1月に14話。半年しか空けていません。これは「様子を見て決めた続編」の作り方ではなく、最初から2本まとめて仕込んであった形です。
5年待たされたのは、切られていたからではなく原作が動くのを待っていたから。そう考えると、あの73話は打ち切りではなく中断だったのだと読めます。
2025年12月、リブート計画が発表されました
いちばん新しい動きです。
2025年12月4日、アニメ公式から「REBOOTプロジェクト」の始動が発表されました。
内容は、原作コミック第1話から作り直す完全新作アニメです。ボーダー入隊編・近界民大規模侵攻編・B級ランク戦開始編を、公式の言葉で「よりパワーアップした『ワールドトリガー 1stシーズン』として展開する」としています。制作は東映アニメーションです。
裏を返すと、これまでのシリーズから続く第4期の可能性は低くなりました。作り直しを進めながら3期の続きを並行して作る、というのは考えにくいためです。
原作は、いまも連載が続いています
原作はジャンプスクエアで連載中です。
- 最新話は262話「遠征選抜試験Ⅱ⑤」(ジャンプSQ. 2026年7月号)
- 単行本は29巻まで刊行済み。30巻は2026年10月2日発売
- 物語はまだ遠征選抜試験という準備段階で、目標である近界への遠征には至っていません
作者の体調による休載は、いまも複数回起きています。それでも打ち切られてはいません。月刊のペースで、いまも続いています。
まとめ|ワールドトリガーの打ち切り説をどう読むか
アニメ第1期が全73話で終わったのは、打ち切りではなく原作に追いついたからです。
決め手だけ並べます。
アニメが終わった理由
- 第1期は2014年10月5日〜2016年4月3日・全73話。最終回は73話「未来へ」
- 放映期間が長く、アニメオリジナルの「逃亡者編」を挟んでも原作に追いついた
- 原作は2013年11号開始で、アニメ開始時はまだ70数話。区切りが付けにくい作品でもあった
原作が止まった理由
- 作者葦原大介先生の頚椎症性神経根症
- 休載は2016年50号から2018年47号まで約2年。2018年48号で再開
- ジャンプSQ. 2019年1月号から月刊誌へ移籍
打ち切りではない証拠
- 第2期……2021年1月10日〜4月4日・全12話(香取隊が登場)
- 第3期……2021年10月10日〜2022年1月23日・全14話(ヒュースが活躍)
- 2025年12月4日……原作1話から作り直すREBOOTプロジェクトを発表
僕はこう読む
10年以上たってから1話から作り直すという判断は、そう出るものではありません。
ふつうは続きを作ります。それが安いからです。作り直すというのは、これから長く売るつもりがあるということです。
2014年のアニメ化は、原作が70数話しか無い段階で走り出しました。あのときの前のめりさが、73話の中途半端な幕切れを生んだ。今度はそこを直すところから始める、という宣言に見えます。
打ち切り説がずっと消えなかったのは、この作品がいちばん惜しまれてきた証拠でもあると思います。
そのうえで、まだ残る問いがあります。作り直しの範囲は「B級ランク戦開始編」までと発表されました。これまでの2期・3期が描いたのも、同じB級ランク戦です。重なる範囲をどう作り分けるのかは、まだ発表されていません。
——あなたは重なるB級ランク戦を、もう一度作り直してほしいと思いますか。それとも、そこは飛ばして3期の続きから見たいと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
ワールドトリガーは73話の幕切れと約2年の休載が別々の出来事なので、原因が混ざって語られがちです。切り分けて拾っておきます。
Q. ワールドトリガーのアニメは打ち切りだったのですか
A. 打ち切りではありません。第1期は原作に追いついて全73話で終了しました。その後、第2期と第3期がきちんと制作・放送されています。
Q. 第1期はなぜ中途半端なところで終わったのですか
A. 放映期間が長く、アニメオリジナルの「逃亡者編」などを挟んでも原作のストックが尽きたためです。原作に謎が多く、オリジナル回を作りにくい作品でもありました。
Q. 作者の病気は何ですか
A. 頚椎症性神経根症です。首から手先へつながる神経根が圧迫され、腕や手先に痛みやしびれが出ます。2016年50号から2018年47号まで、約2年の長期休載になりました。
Q. 第2期と第3期はいつ放送されましたか
A. 第2期が2021年1月10日から4月4日まで全12話、第3期が2021年10月10日から2022年1月23日まで全14話です。第3期はB級ランク戦の続きで、ヒュースが活躍します。
Q. 第4期はありますか
A. 2025年12月4日に、原作1話から作り直す「REBOOTプロジェクト」が発表されました。制作は東映アニメーションです。作り直しと並行して3期の続きを作るのは考えにくいため、従来シリーズの第4期の可能性は低いとみられています。
Q. 原作はいまどこまで進んでいますか
A. ジャンプスクエアで連載中で、最新話は262話「遠征選抜試験Ⅱ⑤」です。単行本は29巻まで出ており、30巻は2026年10月2日発売です。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月8日
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