ギーヴの正体は人間型トリオン兵なのか?
結論から言うと、そのとおりです。ギーヴは戦闘用に開発された人間型の自律トリオン兵で、リリスと同じくDr.ラミアの手によるものでした。
そして本人は、それを知りません。「ゼノは卑劣漢で、自分に屈辱を与えた」という偽りの記憶を植え付けられていたからです。
この正体はシリーズの最終段階まで明かされません。だから最初は、ただのいけ好かない悪役に見えます。そこが逃亡者編のいちばんの仕掛けです。
この記事でわかること
- ギーヴの正体と、植え付けられた偽りの記憶
- 誰が、何のために送り込んだのか
- ブラックトリガーの正体(実は本人のものではない)
- 記憶を取り戻したきっかけと、自爆を選んだ理由
- ハイレインと比べたときの弱点
- 登場話数と声優
先に結論だけ
| 正体は? | 人間型の自律トリオン兵。Dr.ラミアの開発 |
| なぜ敵対? | 偽りの記憶を植え付けられていたから |
| 目的は? | 逃亡したゼノとリリスの回収 |
| ブラックトリガー | 使用する。ただし本来はDr.ラミアの持ち物 |
| 死亡した? | カロンを道連れに自爆して消滅 |
| どこで見られる? | アニメ第1期第49話〜第63話「逃亡者編」 |
| 声優 | 櫻井孝宏 |
正体|「失敗作」として送り出された
ギーヴはリリスと同じく、Dr.ラミアによって開発されました。
そして最初は、道具として扱われていたわけではありません。息子のように育てられていたのです。
ところが、ある時から「失敗作」となりました。そこで与えられたのが、ゼノとリリスを回収するという役割です。
つまりギーヴは、作った人間に見限られたあと、その人間のために働かされていたことになります。
本人にその自覚はありません。植え付けられていたのは、こういう記憶でした。
「ゼノは卑劣漢で、ギーヴに屈辱を与えた」
だからギーヴはゼノを憎んでいます。理由もないのに憎んでいるのではなく、憎む理由を渡されている。ここが厄介なところです。
さらに念入りな仕掛けがありました。相棒であるはずのカロンが、ギーヴ本来の記憶が戻らないよう邪魔をしていたのです。
ゼノとギーヴの会話が最後まで噛み合わないのは、そのせいです。片方は事実を話し、片方は作られた記憶で答えている。成立するはずがありません。
僕はこう読む
「失敗作」という言い方に、この話の全部が入っていると思います。ギーヴは性能で劣っていたのではなく、たぶん「感情を持ちすぎた」ほうです。Dr.ラミアを心から慕い、侮辱されたと思い込めば我を忘れる。兵器としては欠陥ですが、人としては当たり前です。作り手が失敗と呼んだものが、読者から見ていちばん人間らしい部分だった——逃亡者編は、そういう順序で組まれています。
誰が、何のために送り込んだのか
ギーヴを派遣したのは、乱星国家エルガテスのトップ科学者・Dr.ラミアです。
目的はトリオン兵開発技術の流出を食い止めることでした。
エルガテスは鎖国中で、トリオン兵の開発技術は門外不出とされています。ところが、それを持つ2人が国外へ逃げた。技術漏洩の危機です。
逃げた2人が、こういう相手でした。
| 名前 | 何者か |
|---|---|
| ゼノ | トリオン兵開発技術を学ぶエンジニア。エルガテスの学校で主席をとるほど優秀 |
| リリス | Dr.ラミアが開発した最新の人間型トリオン兵 |
ゼノは最新のトリオン兵を見たいがために開発室へ忍び込み、そこでリリスを見つけました。
やがて心を通わせるようになりますが、リリスは実戦に投入され、ゼノとの思い出も消される予定でした。それを知ったゼノは、彼女を連れて逃げます。
周囲はトリオン兵を使い捨てと考えていたため、ゼノの行動は理解されませんでした。結果として国外へ——玄界(ミデン)まで逃れることになります。
ギーヴがミデンまで追ってきたのは、そのためです。金髪の青年の姿で、空閑遊真の相棒レプリカと同じような白い自律型トリオン兵・カロンを連れ、人目を忍んで動いていました。
僕はこう読む
この構図は、よく見ると入れ子になっています。ゼノは「使い捨てにされるトリオン兵」を助けるために逃げました。追いかけてきたギーヴもまた、使い捨てにされるトリオン兵です。ゼノが救おうとしたものと、ゼノを殺そうとしたものが、同じ立場にいる。ギーヴが本当に敵対すべき相手は、最初から自分の後ろにいました。
トリガーとトリオン兵の召喚
ギーヴのトリガーは、ゼノと同じものです。
二人とも左腕全体を覆うカバーを身につけており、ひじから手首にかけて外側が厚く膨らんだ形をしています。
起動の仕組みはこうです。銃弾のような形をしたものを、カバー前腕部の2カ所ある挿入口から装填して発射する。
そして地面に向かって発射すると、トリオン兵が現れます。
- さまざまなトリオン兵を召喚できる
- 剣のような形のトリガーを起動して、自分で戦うこともできる
ミデンのトリガーとも、アフトクラトルのものとも違う仕組みです。逃亡者編がアニメオリジナルでありながら見応えがあるのは、この「別系統の技術」を持ち込んだからだと思います。
ブラックトリガーは、本人のものではなかった
ギーヴは空閑遊真との戦闘でブラックトリガーを使用します。
発動の仕方が独特です。ギーヴのトリガーに自律トリオン兵カロンが合体すると、腕のカバー全体が黒くなり、ブラックトリガーが発動しました。
ここで、ゼノが決定的なことを言います。
「そのブラックトリガー、本来はDr.ラミアの持ち物だな。お前はあの女の手下なのか?」
ギーヴは無視しました。さんざん自分をおとしめておきながらシラを切るのか——そう受け取って、ゼノを攻撃します。
噛み合わないはずです。ゼノは事実を指摘し、ギーヴは偽りの記憶で反応している。この一場面が、正体の伏線そのものになっています。
ハイレインと比べると、作戦が荒い
同じネイバー側の指揮官として、アフトクラトルのハイレインと比べると、ギーヴの弱点がはっきり出ます。
| ハイレイン | ギーヴ | |
|---|---|---|
| 作戦 | 同時に2つ走らせる用心深さがある | 計画性が見られない |
| 状況変化 | オプションを準備している | 対応の備えがない |
| 失敗したとき | うろたえず、必要な戦果を持ち帰る | 指を噛み、いらだちや怒りを露わにする |
気持ちの切り替えが、どうにも得意ではありません。
ただ、正体を知ったあとで読み返すと、この「荒さ」の見え方が変わります。感情に振り回されるのは、兵器としては欠陥です。でもそれは、人間らしさの裏返しでもある。
本国では国家勲章を得ていた
カロンとの会話の中で、意外なことが明かされます。
ギーヴは本国で国家勲章を獲得していました。
カロンはその勲章を「国家の英雄の証」とまで言っています。何か大きな功績を挙げたことがあるのでしょう。
英雄の証を持ちながら「失敗作」と呼ばれ、使い捨ての追跡役をやらされている。この落差を、本人だけが知りません。
記憶を取り戻したきっかけと、自爆の理由
ギーヴが本来の記憶を取り戻すきっかけは、戦闘の最中に目にした夕日でした。
そこで思い出します。自分が何者で、誰に作られ、どう扱われてきたのか。
そして、彼が心から慕っていた相手が用意していたものが、これでした。
Dr.ラミアとカロンの計画(最後の手段)
- ギーヴを自爆させる
- それによってゼノとリリスを消す
- 同時にギーヴ自身も消し去る
ギーヴは、最初から消される側に入っていました。
結末はこうです。リリスの破壊もゼノの抹殺もできないと悟ったギーヴは、カロンを道連れに自爆します。
制御不能と判断したカロンが自爆させようとしたのを、必死で抵抗した末のことでした。ゼノや修たちの活躍でリリスが奪還されると、ギーヴは自らの意思で引き金を引きます。
そして、自分とカロン、そしてブラックトリガーという機密を、まとめて消し去りました。
僕はこう読む
最期の自爆を「命令どおり」と読むか、「自分で決めた」と読むかで、この話の意味は反転します。僕は後者だと思っています。カロンに押しつけられた自爆には抵抗し、機密を消すための自爆は自分でやった。結果は同じでも、決めたのはギーヴです。見捨てられたと知りながら、それでも最期まで彼女のために動いた。哀れではありますが、あそこで初めてギーヴは道具ではなくなっています。
登場話数と声優
ギーヴが登場するのは、アニメ「ワールドトリガー」第1期の第49話〜第63話にあたる「逃亡者編」です。
アニメオリジナルのシリーズなので、原作には登場しません。「原作を読んでも見つからない」と探している方は、ここで止まっていることが多いと思います。
| 登場作品 | アニメ第1期「逃亡者編」(第49話〜第63話) |
| 原作への登場 | なし(アニメオリジナル) |
| 出身 | 近界(ネイバー)の乱星国家エルガテス |
| 相棒 | 自律型トリオン兵カロン |
| 声優 | 櫻井孝宏 |
まとめ|ギーヴをどう読むか
ギーヴの正体は、戦闘用に開発された人間型の自律トリオン兵です。リリスと同じくDr.ラミアの作でした。
経緯を並べます。
- 当初は息子のように育てられていたが、ある時から「失敗作」となり追跡役を与えられた
- 敵対の理由は「ゼノは卑劣漢だ」という偽りの記憶。カロンが記憶の回復を妨害していた
- 派遣したのはDr.ラミア。目的はトリオン兵開発技術の流出阻止
- ブラックトリガーはカロンとの合体で発動
- 夕日を見て記憶を取り戻し、カロンを道連れに自爆
僕はこう読む
「失敗作」という言い方に、この話の全部が入っていると思います。
ギーヴは性能で劣っていたのではなく、たぶん「感情を持ちすぎた」ほうです。
Dr.ラミアを心から慕い、侮辱されたと思い込めば我を忘れる。
そして構図は入れ子になっています。ゼノは「使い捨てにされるトリオン兵」を助けるために逃げました。追いかけてきたギーヴもまた、使い捨てにされるトリオン兵です。あの自爆を失敗作の末路と読むか、感情を持ったせいで壊れた兵器の話と読むかで、最期の意味が変わってきます。
——あなたはギーヴの最期を、失敗作として処分された兵器の末路だと思いますか。それとも、感情を持ちすぎたせいで壊れた話だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
ギーヴは偽りの記憶とカロンの妨害が絡み、敵対の理由が分かりにくいところです。順に確認しておきます。
Q. ギーヴの正体は何ですか?
A. 戦闘用に開発された人間型の自律トリオン兵です。リリスと同じくDr.ラミアによって作られました。
Q. なぜギーヴはゼノを憎んでいるのですか?
A. 「ゼノは卑劣漢で、ギーヴに屈辱を与えた」という偽りの記憶を植え付けられていたからです。事実ではありません。
Q. ギーヴは死亡しますか?
A. カロンを道連れに自爆し、消滅します。自分とカロン、ブラックトリガーという機密をまとめて消し去りました。
Q. ギーヴのブラックトリガーは何ですか?
A. カロンがトリガーと合体することで発動します。ゼノによれば、本来はDr.ラミアの持ち物です。
Q. ギーヴは原作に登場しますか?
A. しません。アニメ第1期の第49話〜第63話にあたるアニメオリジナルシリーズ「逃亡者編」のキャラクターです。
Q. ギーヴが記憶を取り戻したきっかけは?
A. 戦闘の最中に目にした夕日です。
Q. ギーヴの声優は誰ですか?
A. 櫻井孝宏です。
作り手が失敗と呼んだ部分が、いちばん人間らしく見えます
エネドラの復活エネドラがかわいすぎて復活!?萌えキャラからマスコットへの転身とは?記憶をバックアップして復活したエネドラの経緯が分かります
リリスの戦闘面リリスの驚愕の正体!ギーヴが追う逃亡者の秘密とは?戦闘モードに入ったリリスの驚異的な一面が描かれています
ゼノとリリスの過去ゼノ様の正体は天才トリオン兵エンジニア!リリスを守るためにトリオンを盗んだ理由とは?ゼノがトリオンを盗んでまで守った過去、その理由は何でしょうか?
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。 → 運営者情報
最終更新:2026年9月6日


コメントを残す