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白銀御行は何が苦手なのか
結論から言うと、白銀御行が作中ではっきり苦戦したのは5つです。バレーボール、校歌、生魚の調理、ソーラン節、そして風船でした。
共通しているのは、頭の良さが役に立たないことです。そしてどの場面でも、藤原千花が付き合わされています。
この記事でわかること
- 苦手なもの5つと、克服できたかどうか
- 校歌を口パクしていた理由
- 生魚のために白銀がやったこと
- ソーラン節を覚えられた意外なきっかけ
- 風船が膨らまなかった本当の原因
- 藤原が毎回引き受けてしまう理由
苦手なもの5つと、その結末
| 苦手なもの | どうなったか |
|---|---|
| バレーボール | 克服。クラスマッチで活躍した |
| 校歌 | 歌えるようになったが、歌えるのは校歌だけ |
| 生魚の調理 | 克服したが、出番そのものが無くなった |
| ソーラン節 | 克服。体育大会で踊り切った |
| 風船 | 最後まで膨らませられなかった |
5つのうち、はっきり克服できたのは3つです。
校歌は歌えるようになったものの、ほかの曲は歌えません。風船だけは、原因が分かったあとも膨らませられませんでした。
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克服できた3つに共通点があるのが面白いところです。
バレーボールもソーラン節も、本番の日が決まっていました。
期限があるものだけ、白銀はきっちり間に合わせています。
逆に風船には締切がありません。だから最後まで放置されました。
校歌も、全校集会という日があったから直っています。
この人は才能ではなく、日程で動くタイプの努力家です。
バレーボールは一人の特訓から始まりました
きっかけはクラスマッチです。
学年一の成績を持つ白銀は、運動でもかぐやに良いところを見せたいと考えました。ところが種目のバレーボールは、白銀が大の苦手とするものでした。
そこで誰もいなくなった放課後、体育館で一人で練習を始めます。
いくら続けても、一向に上達しません。
そこへ通りかかったのが藤原千花でした。
何をしているのか、と軽い気持ちで声をかけたのが運の尽きです。白銀がスポーツ音痴だと打ち明けられ、善意から指導を引き受けることになります。
最初はスパイクどころか、レシーブすらできませんでした。
それでも藤原の指導で、なんとか基礎を身につけます。
クラスマッチ当日、かぐやが見守るなかで白銀は活躍しました。
その姿を見た藤原は、泣きながらこう言っています。「あの子、私が育てたんですよ」
そして続けて、二度と指導はごめんですとも言いました。
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「あの子、私が育てたんですよ」で泣いているのが、藤原の本質だと思っています。
指導を引き受けたときは、ただの善意でした。
終わる頃には、自分のことのように喜ぶ側に回っています。
二度とごめんだと言いながら、また引き受けてしまう理由がここにあります。
面倒だと思う気持ちと、見届けたい気持ちが同時にある人です。
だから毎回、口では断って手では教えることになります。
校歌を口パクしていた理由
全校集会で、藤原はとんでもないものを目撃します。
生徒会長が校歌を口パクしていたのです。驚いた藤原は集会後に白銀を呼び出し、生徒の見本としてどうなのかと説教します。
ところが白銀の返答は、予想と違うものでした。
「俺だって歌いたいさ。でも、小さいころから気を使って周りのみんなが無理して歌わなくていいんだよ。と俺に言った時俺はこれからは迷惑をかけないようにしようと思った」
音痴を笑われたのではなく、気を使われたのです。
その優しさのほうが、白銀に口を閉じさせていました。
これを聞いた藤原は、もっと早く言いなさいと再び怒ります。
藤原は音楽に厳しい人物です。ただしそれは、楽しみたい人にはとことん楽しんでほしいという考えの裏返しでした。
猛特訓の末、白銀は校歌を歌えるようになります。
ただし歌えるようになったのは、校歌だけでした。
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この回だけ、白銀の苦手が笑い話で終わっていないと思っています。
ほかの4つは、できないこと自体が笑いの材料でした。
校歌だけは、周りの気遣いが本人を黙らせた話になっています。
しかも白銀は、それを誰のせいにもしていません。
迷惑をかけないようにしよう、と自分で決めていました。
だから藤原の「もっと早く言いなさい」が、叱責ではなく救いに聞こえます。
生魚のためにスプラッタ映画を見ました
白銀は勉強以外の弱点が多い人物です。
それでも家事の一環として、料理はある程度こなせます。ところが調理実習で、生の魚がまったく駄目だと判明しました。
魚に触れないうえ、血を見ることも厳しいという状態です。
ここでも、藤原が付き合わされます。
白銀が選んだ対策は、かなり極端なものでした。
慣れるために、スプラッタ映画をひたすら見漁ったのです。結果として、サイコパスのような雰囲気の白銀ができあがりました。
魚の調理もこなせるようになります。
ところが本番の直前、思わぬ形で努力が無駄になりました。
多くの生徒の要望により、生の魚を一から調理すること自体が取りやめになったのです。
ソーラン節はかぐやとの取り合いで覚えました
体育大会の前、信じられないことが起こります。
白銀が、ソーラン節なら完璧に踊れると言い出したのです。あまりの自信に不安を覚えた藤原は、太鼓を叩いて一度見せるよう促します。
案の定でした。
白銀のソーラン節は、異民族の踊りのような恐怖感のあるものだったのです。
藤原は今回こそ教えないと言い張りました。
それでも会長があまりに気の毒で、渋々引き受けます。ところが踊りの指導は難しく、二人の息が合わずに藤原は去ってしまいました。
代わりに教えることになったのが、かぐやです。
かぐやの教え方は、丁寧さよりも見栄えを重視するものでした。
そこへ藤原が戻ってきて発狂します。
自分が教えていたのに、いなくなった途端に別の人を用意するとは何事か、というわけです。椅子にどかりと座り、かぐやの指導にいちいち小さく反論し始めます。
やがて我慢できなくなり、藤原とかぐやが白銀を取り合う形になりました。
白銀にとってはご褒美のような状況です。
そして両側から手を引っ張られたことで、網引きの動きを習得してしまいました。
本番の体育大会では、難なく踊り切っています。
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覚えた理由が指導ではなく取り合いだった、という落ちが好きです。
藤原もかぐやも、真面目に教えようとしていました。
結局きいたのは、二人が同時に手を引っ張ったことだけです。
努力でも才能でもなく、揉め事の副産物で身につきました。
この作品らしい、報われ方のねじれ方だと思います。
白銀の特訓回は、教える側の関係のほうを描いています。
風船が膨らまなかった本当の原因
体育大会の次は、文化祭です。
ここでの苦手は、風船を膨らませられないことでした。藤原は今回こそ絶対に教えないと決め、頑として取り合いません。
みんなの足手まといになると感じた白銀は、生徒会室で一人で挑みます。
ところが一袋を使い切っても、一個も膨らみませんでした。
自分は風船すら膨らませられないのか、と落胆してクラスに戻ります。
そこで衝撃の事実を知らされました。白銀が使っていた風船は去年のもので、劣化して膨らみにくくなっていたのです。
原因が分かって、白銀は安心しました。
そして新しい風船で試します。
それでも、膨らませることはできませんでした。
藤原が毎回引き受けてしまう理由
藤原は毎回、これで最後だと言っています。
それでも結局、なんだかんだで教えてしまいます。ここに藤原千花という人物の、面倒見の良さが出ています。
脳内がお花畑なことを除けば、お人好しの一言に尽きます。
かぐやの隣に長く友人としていられるのも、この性格があるからでしょう。
まとめ
白銀御行が作中で苦戦したのは5つです。バレーボール、校歌、生魚の調理、ソーラン節、そして風船でした。
バレーボールとソーラン節は克服し、本番で結果を出しています。
校歌は歌えるようになりましたが、歌えるのは校歌だけでした。口パクしていた理由は音痴を隠すためではなく、周りに気を使われた過去にあります。
生魚はスプラッタ映画で克服したものの、調理実習の内容自体が変わりました。
風船は劣化した去年のものが原因でしたが、新品でも膨らみませんでした。
僕はこう読む
白銀の苦手が毎回イベント前に出てくるのは、設計だと思っています。
クラスマッチ、全校集会、調理実習、体育大会、文化祭。
学校行事のたびに、生徒会長が人前で失敗しかける構造です。
成績だけなら誰にも負けない人物に、必ず穴を用意してあります。
そのおかげで、藤原やかぐやが手を出す場面が生まれます。
白銀の不器用さは、周りを動かすための装置になっています。
だから白銀の評価は、努力で読むか結果で読むかで割れます。5つのうち3つを本番までに間に合わせた粘りを取るか、風船すら膨らませられない不器用さを取るかです。
——あなたは、白銀御行をどちらで見ますか。苦手を毎回ねじ伏せてきた努力家のほうだと思いますか。それとも、努力しても届かない不器用さのほうだと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
かぐや様は告らせたいの白銀御行について、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. 白銀御行は何が苦手ですか。
A. バレーボール、校歌、生魚の調理、ソーラン節、風船の5つで苦戦しています。
Q. なぜ白銀御行は校歌を口パクしていたのですか。
A. 小さい頃に周りから「無理して歌わなくていい」と気を使われた経験があるからです。
Q. 白銀御行は生魚を触れるようになりましたか。
A. スプラッタ映画で慣れて克服しました。ただし調理実習の内容自体が変わっています。
Q. ソーラン節はどうやって覚えたのですか。
A. 藤原千花とかぐやが白銀を取り合い、両側から手を引かれて網引きの動きを習得しました。
Q. 風船は膨らませられるようになりましたか。
A. なっていません。去年の劣化した風船が原因かと思われましたが、新品でも無理でした。
Q. 藤原千花はなぜ毎回教えるのですか。
A. 毎回これで最後だと言いながら、面倒見の良さで結局引き受けてしまうからです。
白銀を振り回す側にも、それぞれの事情があります。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月19日


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