ベスターはなぜ改心したのか?
結論から言うと、ベスターが改心したのは、嘘のすべてがガゼル王に見抜かれて免職されたからです。そのあとリムルとカイジンに1時間の謝罪をして、許されました。
ベスターは、武装国家と呼ばれるドワーフ王国の大臣でした。国の管理と研究を任されていた人物です。
研究者としての実績と頭脳は、世界中の研究者のなかでも最も優秀とされています。
それだけの人が、なぜ人に濡れ衣を着せる側に回ったのか。この記事では、転落から立て直しまでを順に並べます。
この記事でわかること
- 改心のきっかけはガゼル王に嘘を見抜かれたこと
- 魔装兵計画で何が起きたか
- カイジンに濡れ衣を着せた経緯
- リムルを罪人に仕立てた裁判の中身
- 1時間の謝罪と、そのあとの働き
- ラミリスに拉致された話
先に結論だけ
| もとの立場 | ドワーフ王国の大臣。貴族の出 |
| 何をしたか | カイジンへの濡れ衣、リムルへの偽証 |
| 改心のきっかけ | ガゼル王に全部見抜かれて免職 |
| 許された経緯 | リムルとカイジンに1時間の謝罪 |
| いまの立場 | テンペストの研究員 |
| 声優 | 津田健次郎さん |
ベスターのプロフィール
ベスターは貴族として生まれ、ドワーフ王国のガゼル王に雇われました。
ドワーフ王国は魔族対策として武器や兵器の製作に力を入れており、各国との貿易も盛んです。人口も多く、警備も固い国になります。
騎士の国とも呼ばれ、王の言葉には絶対服従です。逆らった者は国を追放されるなど、規則に厳しい国でした。
ベスターはカイジンと同郷で、入国した時期も同じです。
カイジンは武器製造において世界一の腕と言われ、精度と耐久性に優れた剣を作ります。魔晶石を埋め込んだ対魔族の武器や、属性剣の製造が得意です。
短期間で大量の武器製造を依頼されて悩んでいたとき、リムルのスキル「大賢者」で一瞬のうちに複製してもらった恩があります。
ベスターのほうは、ドワーフ王国のポーション作成を任されていました。
ベスターが作るポーションは純度70パーセントの高純度です。のちにリムルが純度100パーセントのハイポーションを持っていると知ったときは、嘘だと疑いました。
ベスターが憧れたガゼル王
ドワーフ王国が誇る騎士団のリーダーがガゼル王です。
国内の政治も他国との商談も、すべてガゼル王が決めています。
騎士としての実力は最強クラスで、剣だけの熟練度ではリムルよりも格上です。テンペスト王国へ視察に訪れた際は、リムルの腕を確かめるために戦い、ぎりぎりまで追い詰めました。
ベスターにとって、この人に認められることがすべてでした。ここが後の判断につながります。
魔装兵計画で、何が起きたか
ベスターとカイジンは、ガゼルの命令で魔装兵計画の代表に選ばれます。
魔族や各国との戦争に備えて、強力な兵器を作る計画でした。
製作を進めるなかで、カイジンが兵器の暴走する可能性に気づきます。そして計画の中止を提案しました。
ですがベスターは、これを断ります。この計画は、ガゼルに認められる絶好の機会だったからです。
研究は続けられ、兵器は完成しました。
そして暴走を起こし、ドワーフ王国に甚大な被害をもたらします。
カイジンに濡れ衣を着せた
自分の失敗でガゼルからの信用を失うことを恐れたベスターは、ここで最悪の手を打ちます。
カイジンに濡れ衣を着せ、副官を降格させました。
そして原因を作った当人であるベスターが、代わりに副官の座に就きます。
これで二人の仲は険悪になり、長く尾を引くことになりました。
僕はこう読む
ベスターの転落は、能力が足りなかったからではないと思っています。止めようとしたカイジンのほうが正しかった。それは本人がいちばん分かっていたはずです。それでも続けたのは、認められる機会をここで逃したくなかったからでした。研究者としての判断ではなく、評価されたい人の判断になっている。この人が壊れたのは、王の言葉が絶対という国で、王に認められることだけを目標にしてしまった時点だと読みました。
リムルを罪人に仕立てた裁判
ベスターは、リムルを罪人に仕立て上げて裁判まで起こしています。
ことの始まりは酒場でした。
リムルが武器を複製したおかげで納品期限に間に合ったカイジンは、お礼として自分が経営する酒場にリムルを案内します。
盛り上がっているところへ、ベスターが突然現れました。
そしてリムルをスライムと侮辱します。怒ったカイジンが、ベスターを殴りました。
ここでベスターは事実を作り替えます。
カイジンとリムルが酒場で暴れていたので注意したところ、殴られた。そう捏造して裁判所に訴えました。
嘘は、全部ガゼル王に見抜かれていました
結果から言えば、ベスターの嘘はどれも通りませんでした。
研究の失敗をカイジンに押しつけたことも、リムルを裁判に仕立てたことも、すべてガゼルに見抜かれています。
嘘がばれたベスターは、ドワーフ王国を追放されました。
ここが分かれ目です。認められたい一心で積み上げた嘘が、認められたかった相手の前で全部崩れました。
1時間の謝罪と、土下座
路頭に迷うなかで、ベスターは過去の行いを改めます。
そしてリムルに対し、1時間にも及ぶ謝罪と土下座をしました。
濡れ衣を着せたカイジンにも謝罪しています。
これで許しをもらい、リムルの配下に加わりました。
いまはテンペストで研究員として働いています。権力を争うより、研究に没頭するほうが向いていた人でした。
僕はこう読む
1時間という長さが書かれていることに、意味があると思っています。ひとことの謝罪では足りません。かといって、何日もかけたわけでもない。その場で、相手が立ち去るまで頭を下げ続けた時間です。そしてリムルは許しました。この作品が繰り返してきたのは、罰を与えることではなく、使える人を使える場所に置き直すことです。ベスターの扱いは、その考え方がいちばん分かりやすく出た例だと読みました。
ラミリスに拉致される
配下に加わったあと、ベスターはラミリスに拉致されています。
地下迷宮の運営で人手不足に悩んでいたラミリスが、ベスターの研究施設を訪れたのがきっかけです。
研究品と功績を目の当たりにしたラミリスは、そのままベスターを連れ去りました。そして書類やデータの整理をさせています。
研究させてくれ、と懇願する
ラミリスのもとで働きながら研究も続けていたベスターは、リムルによって救出されます。
研究所へ戻されましたが、寝る間を惜しんで研究を続けました。
見かねたリムルが休んでいいと言います。
ですがベスターは、研究することがすべてだと語り、続けさせてほしいと懇願しました。
ガゼル王に認められるために研究していた人が、研究そのもののために研究する人に変わっています。
まとめ|ベスターの改心をどう読むか
ベスターが改心したのは、嘘のすべてがガゼル王に見抜かれて免職されたからです。
経緯を並べます。
- もとはドワーフ王国の大臣。貴族の出で、カイジンとは同郷
- 魔装兵計画を止めず、暴走させて国に被害を出した
- 失敗をカイジンに押しつけて降格させた
- リムルを罪人に仕立て、裁判まで起こした
- 嘘は全部ガゼル王に見抜かれ、追放された
- リムルとカイジンに1時間の謝罪をして許される
- いまは純度100パーセントのポーションを作る研究員。声は津田健次郎さん
僕はこう読む
ベスターの転落は、能力が足りなかったからではないと思っています。
止めようとしたカイジンのほうが正しかった。それは本人がいちばん分かっていたはずです。
それでも続けたのは、認められる機会をここで逃したくなかったからでした。
1時間という長さにも意味があります。ひとことの謝罪では足りず、かといって何日もかけたわけでもない。その場で、相手が立ち去るまで頭を下げ続けた時間です。この許しを甘い処分と読むか、罰ではなく使い道を与える作品の姿勢と読むかで、この人物の再起の意味が変わってきます。
——あなたはリムルがベスターを許したことを、処分として甘いと思いますか。それとも、罰ではなく使い道を与えるこの作品の姿勢だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
免職から1時間の土下座までが短い期間に詰まっていて、順序が飛びやすいところです。細かい点を拾っておきます。
Q. ベスターはなぜ改心したのですか?
A. 嘘のすべてがガゼル王に見抜かれ、ドワーフ王国を追放されたからです。そのあとリムルとカイジンに1時間の謝罪をして許されました。
Q. ベスターは何をした人ですか?
A. 魔装兵計画の暴走を止めず、その失敗をカイジンに押しつけて降格させました。さらにリムルを罪人に仕立てて裁判まで起こしています。
Q. なぜカイジンに濡れ衣を着せたのですか?
A. 自分の失敗でガゼル王からの信用を失うことを恐れたからです。カイジンを降格させ、原因を作った本人が代わりに副官へ就きました。
Q. ベスターの声優は誰ですか?
A. 津田健次郎さんです。
Q. いまのベスターは何をしていますか?
A. テンペストの研究員です。純度100パーセントのポーションを作るなど、研究に没頭しています。休んでいいと言われても、研究の続行を願い出るほどです。
Q. ラミリスに拉致されたというのは本当ですか?
A. 本当です。地下迷宮の人手不足に悩んでいたラミリスが研究施設を訪れ、そのまま連れ去って書類やデータの整理をさせていました。のちにリムルが救出しています。
研究者の判断ではなく、認められたい人の判断になっていました
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最終更新:2026年9月6日


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