コルトはなぜ死亡したのか
結論から言うと、弟ファルコが巨人化した際に起きた蒸気の爆発に巻き込まれたためです。該当するのは単行本30巻・第119話「兄と弟」になります。
なおこの人物の正しい表記はコルト・グライスです。「グレイス」と書かれることが多いのですが、グライスが正しい姓になります。
この記事でわかること
- 死亡した巻数と話数、そのときの状況
- ジークに何を懇願したのか
- コルトが獣の巨人の継承者だった経緯
- マガトに叱責されていた理由
- その後ファルコがどうなったか
30巻119話「兄と弟」
『進撃の巨人』の登場人物のなかでも重要な一人が、このコルト・グライスです。
調査兵団やガビとともにパラディ島へ渡ったファルコを、コルトはマーレ軍とともに追いかけます。
そして再会したとき、ファルコがジークの脊髄液を摂取していたことが分かりました。
ジークが「叫び」を発動すれば、脊髄液を飲んだ者は無垢の巨人になってしまいます。
コルトはジークの前に立ち、叫びを止めるよう懇願しました。せめてファルコを叫びの範囲外まで逃がしてほしい、と。
ジークの答えは、こうでした。
「弟を思う気持ちはよくわかる、だから残念だ」
そして——叫んでしまいます。
「兄ちゃんが付いてるから大丈夫だ」
コルトはそう言ってファルコを抱きしめ、離しませんでした。そのままファルコの巨人化にともなう蒸気の爆発に巻き込まれ、死亡します。
僕はこう読む
この死に方の残酷さは、離せば助かったところにあります。
巨人化の爆発は範囲が限られています。コルトは、走って離れる時間があったはずです。
——それでも抱きしめたまま「兄ちゃんが付いてる」と言った。
しかもファルコは、抱きしめられたその腕の中で巨人になっていく側です。守っている相手が、そのまま凶器になる。
この兄は作中でずっと「弟だけは巻き込まないでくれ」と願い続けてきました。
最後に巻き込まれたのは弟ではなく兄のほうだった——願いは、形を変えて叶っているのだと思います。
コルトはどんな人物だったか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | コルト・グライス(グレイスではない) |
| 出身 | マーレのレベリオ区。大陸に残ったエルディア人の一族 |
| 立場 | グライス家の長男。マーレの戦士 |
| 継承 | 獣の巨人の次期継承者 |
| 弟 | ファルコ・グライス(戦士候補生) |
兄弟がマーレの戦士を志願したのは、エルディア復権派の身内がいるグライス家の潔白を晴らすためでした。
作中でも屈指のイケメンと言われる人物です。
マガトに叱責されていた理由
コルトは戦況を見極める的確な判断能力を持ち、優秀な戦士として高く評価されていました。隊長のマガトからも目をかけられています。
ところが、その真面目で優しい性格が問題でした。犠牲者が出ないよう安全策を取ろうとするのです。
マガトはそれを「マーレの戦士になる覚悟が足りない」と叱責しました。
体格的な見劣りもなく、覚悟さえ備わればマーレ軍でもリーダー格になれる素材だったからこその厳しさです。
心の奥にあった葛藤
高く評価される一方で、コルトは常に迷いを抱えていました。
グライス家の名誉のために志願したものの、戦場でのエルディア人の扱いには不満を感じていたのです。
その迷いから被害の少ない安全策を選ぶ——本来の優しさと真面目さが、戦士としての冷酷な選択を妨げていました。
そんなコルトが時折こぼしていたのが、この本音です。
「マーレ人もエルディア人も好きなだけ殺せばいい、でも弟だけは巻き込まないでくれよ」
獣の巨人の継承者に選ばれる
マガトの叱責も経てマーレの戦士となったコルトは、ジークが持つ獣の巨人の次期継承者に選ばれます。
ジークとコルトには似たような境遇の過去があり、共通点が多くありました。ファルコへの想いもジークは察しており、コルトをキャッチボールに誘う場面もあります。
もっともコルト自身は、巨人の中でも異色な獣の巨人を継承することに不安を覚えており、それをジーク本人にも打ち明けていました。
ファルコへの想い
弟のファルコ・グライスもまた、マーレの戦士候補生です。
兄に比べて小柄でまだ成長過程にありますが、鎧の巨人の継承者を目指していました。
理由は、同期のガビ・ブラウンにあります。ファルコはガビに好意を抱いており、ガビを短命の戦士にさせないために自分が継承しようとしていたのです。
ちなみにファルコ自身は、名誉マーレ人という称号には疑問を抱いています。
一方コルトは、自分が巨人を継承すればグレイス家の汚名は晴れるのだから、ファルコが継承者になる必要はないと考えていました。
常に弟を気にかけており、窮地のときはいの一番に駆けつけます。戦場で倒れていたファルコを見つけたときは、マシンガンの弾が飛び交うなかを抱えて自軍まで避難しました。
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兄弟の願いが、まったく同じ形で噛み合っていないのがつらいところです。
コルトは「自分が継承するから、弟は継がなくていい」と思っていました。
ファルコは「自分が継承するから、ガビは継がなくていい」と思っていました。
——二人とも誰かの代わりに短命になろうとしている。そこは完全に同じ兄弟です。
それでいて、互いの覚悟を認め合う会話は最後までありませんでした。
兄が守ろうとした弟は、兄が知らないところで同じ理由で誰かを守ろうとしていた。
119話のタイトルが「兄と弟」であることの意味は、そこにあるのだと思います。
その後のファルコ
コルトを失ったファルコは、瀕死の重傷を負いながらも助かりました。
そして「顎の巨人」を継承することになります。
兄が「継がなくていい」と願い続けた巨人の力を、弟は結局、兄の死と引き換えに手に入れたことになりました。
まとめ
コルトの死因は、弟ファルコの巨人化にともなう蒸気の爆発です。30巻・第119話「兄と弟」になります。
そこへ至る数分の流れが、この場面のすべてです。
- ファルコはジークの脊髄液を摂取していた
- コルトはジークに叫びを止めるよう懇願したが、聞き入れられなかった
- ジークは「弟を思う気持ちはよくわかる、だから残念だ」と言って叫んだ
- コルトは「兄ちゃんが付いてるから大丈夫だ」と言い、離さなかった
- コルトは獣の巨人の次期継承者に選ばれていた
僕はこう読む
この死に方の残酷さは、離せば助かったところにあります。
巨人化の爆発は範囲が限られています。走って離れる時間はあったはずです。
それでも抱きしめたまま、あの言葉を言いました。
兄弟の願いが同じ形で噛み合っていないのも、つらいところです。コルトは「自分が継ぐから弟は継がなくていい」と思い、ファルコは「自分が継ぐからガビは継がなくていい」と思っていました。コルトが離さなかったことを兄としての意地と読むか、継承を止められなかった諦めと読むかで、119話の重さが変わってきます。
——あなたはコルトがファルコを離さなかったことを、兄としての意地だと思いますか。それとも、継承を止められなかった諦めだと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
コルトは表記の揺れや獣の巨人まわりで質問が集まります。30巻119話の前後を、順番に確認しておきます。
Q. コルトはなぜ死亡したのですか
A. 弟ファルコが巨人化した際に起きた蒸気の爆発に巻き込まれたためです。
Q. コルトが死亡するのは何巻の何話ですか
A. 単行本30巻・第119話「兄と弟」です。
Q. なぜファルコは巨人化したのですか
A. ジークの脊髄液を摂取していたためです。ジークが「叫び」を発動したことで巨人化しました。
Q. コルトは逃げられなかったのですか
A. ジークに叫びを止めるよう懇願しましたが聞き入れられず、その後は「兄ちゃんが付いてるから大丈夫だ」と言ってファルコを抱きしめ、離しませんでした。
Q. 表記はグレイスとグライスのどちらですか
A. 「グライス」が正しい表記です。コルト・グライス、ファルコ・グライスになります。
Q. コルトは何の巨人の継承者でしたか
A. 獣の巨人です。ジークの次の継承者として選ばれていました。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月6日
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