ハウメアの素顔は、明かされたのでしょうか
結論から言うと、明かされています。33巻287話「絶望の聖女」で、ハウメアは王冠を外して素顔を見せました。
ここが混乱しやすいところです。いまも「素顔は謎のまま」と書いている記事が残っていますが、原作ではすでに描かれました。この記事では、その顔と、隠していた理由を並べます。
この記事でわかること
- 素顔が描かれた巻数と話数
- 実際にどんな顔だったか
- 王冠で目を隠していた本当の理由
- 「聖女」という正体の中身
- 電撃で人を操る能力と、その弱点
- 守リ人カロンとの関係
287話「絶望の聖女」で、王冠を外しました
素顔が描かれたのは、原作33巻の287話「絶望の聖女」です。
場面は、シンラと弟のショウが世界を救うためアドラの核に挑むところ。ハウメアは本来の聖女としての姿を取り戻し、「聖女」としてシンラを迎え入れます。
そしてシンラとショウの前で、冠を外して素顔を見せました。
描かれた顔は、物語中の狂気じみた振る舞いとは裏腹に、非常に儚く、悲しげな瞳をした美少女でした。
この場面については読者の反応も割れています。「めちゃくちゃかわいい」という声と、想像と違って落胆する声の両方が出ました。
目を隠していたのは、太陽神を見るためでした
ここがいちばん大きいところです。王冠のような装飾品で目を隠していたのは、キャラクター付けではありませんでした。
ハウメアは太陽神と唯一接触できる存在です。そしてその“神の姿”を見ることは、人間の目には耐えられないとされていました。
だからハウメアは幼いころから冠で目を隠し、瞳を閉ざしてきたのです。
僕はこう読む
この設定が明かされたことで、ハウメアのふざけた態度の意味が全部ひっくり返ると思っています。
ずっと楽観的で、口が悪くて、カロンを邪険に扱っていました。読者はそれを性格として見ていた。ところが彼女は、幼いころから目を閉じたまま生きていた人物でした。
そして「聖女」の中身は、全世界の人間の悪意を身に受け続けることです。人々の集団的無意識が自動的に頭へ流れ込み、常人なら廃人になる。
あのあっけらかんとした態度は、耐え方だったのではないか。287話で冠を外した顔が悲しげだったのは、そういうことだと読んでいます。
正体は「聖女」。世界中の悪意を受け続けていました
ハウメアの正体は「聖女の象徴として生まれた子」です。
その役目は全世界の人間たちの悪意を、その身で受けること。人々の集団的無意識——つまり負の感情が、自動的に頭へ流れ込んできます。常人なら廃人になるほどの苦悩を抱えていました。
作中の立ち位置は、アドラバーストを持つ「二柱目」。アドラバーストは異界“アドラ”の炎であり、「原初ノ炎」と呼ばれる特別な炎です。持ち主はアドラとリンクして加護を受け、能力者の中でも非常に強力な能力を使えるようになります。
また遠く離れた場所にある柱の存在を感知でき、巨大な通信網のように人と柱の情報を把握できます。
そして12年前の火災の時点で、すでに伝道者の手下でした。焔ビトと化した日下部兄弟の母を操ってショウを誘拐させた張本人です。
能力は、電気信号で人を操ることです
ハウメアは熱エネルギーを電撃に変換し、電気信号で他者を操る第三世代能力者です。
物体は温度上昇によって固体・液体・気体と性質を変えますが、プラズマはその上を行く第4の状態。炎の温度を高めることで電撃=プラズマを作り出します。
- 相手の脳に電気信号を送る……意思の伝達や脳への干渉ができる
- 遠くの仲間と情報を共有できる
- 相手の精神を意のままに操れる……敵の攻撃をやめさせることも、味方にすることもできる
- 電気系統を使う機械もプラズマでやられる
最後の点は第8にとって痛手です。ヴァルカンの作った精巧な武器を使うメンバーが多いため、電気系統を潰されると戦力が大きく削られます。
弱点は、同じプラズマ使いです
汎用性が高く強力な能力ですが、はっきりした弱点があります。同じプラズマ使いとは、とても相性が悪いのです。
炎炎の世界でプラズマ使いといえば、第8のアーサー・ボイルです。
2人が初めて直接対決した戦いでは、ハウメアはアーサーに電波を妨害され、思うように動けない場面が見られました。
理由はエクスカリバーにあります。アーサーのエクスカリバーはプラズマとなった炎で作り出されているため、アーサーの脳に電気信号を送ろうとしたハウメアは、エクスカリバーのプラズマに干渉されて失敗しました。
アーサーがハウメアの天敵になる——これはその後の戦いでも大きな意味を持ちます。
カロンは「守リ人」。当たりは強めです
カロンは白装束のひとりで、ハウメアの「守リ人」です。
「守リ人」とは、「柱」=アドラバーストを持つ者を護る者のこと。伝道者の中で柱と呼ばれる者にはそれぞれ1人ずつ守リ人がつき、柱を命懸けで守ることを使命としています。
ところがハウメアは、カロンに対して基本的に当たりが強く、辛らつな言葉をかけている場面が多く見られます。その様子は思春期の娘に邪険にされる不憫な父親のようにも見えます。
それでもカロンはハウメアを守るために命を投げ出すことも厭いません。守リ人の鏡と言える人物です。
素顔が見えなくても人気があった理由
287話で明かされるまで、ハウメアの顔はずっと王冠に隠れていました。それにもかかわらずファンは多く、ファンアートも数多く描かれています。
- 金髪を大きなお団子にまとめたヘアスタイル
- ゆるっとした白装束に包まれた、割とグラマラスなスタイル
- あっけらかんとして飄々とした性格と語り口
敵キャラでありながら、ハウメアが参加している戦いには「どんなふうに引っかき回してくれるんだろう」というワクワク感がありました。
プロフィールと、名前の由来
- 年齢……17歳/身長……163cm/体重……50kg/誕生日……2月18日
- 立場……アドラバーストを持つ「二柱目」
- 性格……楽観的で口が悪い
名前の由来は、ハワイ神話に登場する大地を司る女神ハウメアです。ハワイでは母性を象徴する女神として広く知られています。
女神ハウメアは、夫のモエモエアアウリイとの間に生まれた女神ペレの母として有名です。ほかにもカーネ・ミロハイ、カモホアリイ、ナマカオカハイ、カポ、ヒイアカ・イカポリオ・ペレといった神々の母とされています。
そして興味深いのがここです。女神ハウメアは太ももや腕など身体のあちこちから出産したといわれ、脳から出産したとされる子供もいます。
世界を滅ぼそうとする伝道者側のハウメアが母性の象徴というのは違和感がありますが、脳から子供を出産する女神と、脳を支配できるハウメア——まったくの無関係でもなさそうです。
声優は、釘宮理恵さんです
ハウメアを演じているのは釘宮理恵さん。1979年5月30日生まれ、熊本県出身です。
- 『鋼の錬金術師』……アルフォンス・エルリック
- 『銀魂』……神楽
- 『灼眼のシャナ』……シャナ
- 『ゼロの使い魔』……ルイズ
- 『とらドラ!』……逢坂大河
まとめ|ハウメアをどう読むか
ハウメアの素顔は、33巻287話「絶望の聖女」で明かされました。
決め手だけ並べます。
素顔
- 33巻287話「絶望の聖女」で、シンラとショウの前で冠を外した
- 描かれたのは儚く悲しげな瞳の美少女。読者の反応は割れた
- 目を隠していた理由は太陽神と唯一接触できる存在で、その姿は人間の目に耐えられないから
正体
- 聖女の象徴として生まれた子。全世界の悪意を身に受け続けていた
- アドラバーストを持つ「二柱目」。遠くの柱を感知できる
- 12年前の火災ですでに伝道者の手下。日下部兄弟の母を操ってショウを誘拐させた
能力
- 熱エネルギーを電撃に変換する第三世代能力者。脳に電気信号を送って人を操る
- 機械の電気系統も潰せる。ヴァルカン製の武器を使う第8には痛手
- 弱点は同じプラズマ使い。アーサーのエクスカリバーに干渉されて失敗した
- 守リ人はカロン。当たりは強いが、カロンは命を投げ出す覚悟でいる
- 名前の由来はハワイ神話の大地の女神ハウメア。脳から出産したという逸話を持つ
僕はこう読む
名前の由来が、いちばん効いていると思っています。
ハワイ神話のハウメアは母性の女神で、しかも脳から子を産んだと伝わります。作中のハウメアは脳を支配する能力を持ち、世界を滅ぼそうとする側にいました。
ふつうなら皮肉な名付けです。ところが287話で正体が明かされると、意味が変わります。この子は世界中の悪意を、自分の頭で受け止め続けていた。人々の負の感情を全部引き受ける役——それは母性の形そのものです。
受け取る側にいた人が、送る側の能力を持った。名前は皮肉ではなく、最初から正解だったのだと読んでいます。
そのうえで、まだ残る問いがあります。ハウメアが自分の意思で伝道者側に立ったのかは、はっきり描かれていません。12年前の火災の時点ですでに手下でした。世界中の悪意を受け続けた結果そうなったのか、それとも役目として最初からそこに置かれていたのか。ここは語られていません。
——あなたはハウメアを、悪意に飲まれた被害者だと思いますか。それとも、役目を引き受けたうえで選んだ加害者だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
ハウメアは287話で素顔が出たあとも「まだ謎」と書かれた記事が残っており、情報が食い違っています。切り分けて拾っておきます。
Q. ハウメアの素顔は明かされましたか
A. 明かされています。33巻287話「絶望の聖女」で、アドラの核に挑むシンラとショウの前で王冠を外しました。儚く悲しげな瞳の美少女として描かれています。
Q. なぜハウメアは目を隠していたのですか
A. 太陽神と唯一接触できる存在であり、その神の姿を見ることは人間の目には耐えられないとされていたためです。そのため幼いころから冠で目を隠し、瞳を閉ざしてきました。
Q. ハウメアの正体は何ですか
A. 聖女の象徴として生まれた子です。全世界の人間の悪意をその身で受け、集団的無意識が自動的に頭に流れ込むという、常人なら廃人になるほどの苦悩を抱えていました。
Q. ハウメアの能力は何ですか
A. 熱エネルギーを電撃に変換する第三世代能力者です。電気信号を相手の脳へ送って意思を伝えたり精神を操ったりでき、電気系統を使う機械も潰せます。
Q. ハウメアの弱点は何ですか
A. 同じプラズマ使いです。アーサー・ボイルのエクスカリバーはプラズマの炎でできているため、脳に電気信号を送ろうとしても干渉されて失敗しました。
Q. ハウメアの名前の由来は何ですか
A. ハワイ神話で大地を司る女神ハウメアです。母性の象徴とされ、女神ペレの母として知られています。身体のあちこちから出産したとされ、脳から生まれた子供もいると伝わります。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月9日


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