黄猿とルフィはどちらが勝ったのか
結論から言うと、勝敗はついていません。両者ともにダウンした痛み分けで、どちらが勝ったとも言えない形で終わっています。
大将を倒した、とは言えません。ただしルフィが海軍大将と真正面から打ち合い、相手を戦闘不能まで持っていったこと自体が、これまでに無かったことです。
この記事でわかること
- 戦いがどう終わったか
- アニメでは何話か
- 食料を与えたのは誰か
- 光速をどうやって捉えたのか
- 黄猿がこぼした本音
- どちらが強いと言えるのか
戦いがどう終わったか
シャボンディ諸島での初対面から、実に2年以上を経ての再戦でした。
あのときのルフィは、何もできませんでした。今回は真正面から打ち合っています。
そして結果は両者ダウン。どちらかが倒しきったわけではありません。
ここを「ルフィが黄猿を倒した」と書いている記事もありますが、作中でそう描かれてはいません。
シャボンディからの2年で何が変わったか
2人の因縁は、シャボンディ諸島から始まっています。
あのときのルフィは、仲間を1人も守れませんでした。黄猿がくまとパシフィスタを従えて現れ、一味は全員バラバラに飛ばされます。ルフィは何もできないまま、その場に立ち尽くしました。
2年後のエッグヘッドでは、状況がまるで違います。
| 場面 | ルフィ |
|---|---|
| シャボンディ諸島 | 攻撃が一切通らず、仲間を守れませんでした |
| エッグヘッド(ギア4) | 見聞色の未来視でも光速の蹴りを躱せませんでした |
| エッグヘッド(ギア5) | 真正面から打ち合い、両者ダウンまで持ち込みました |
大将を倒したわけではありません。それでも、光速の相手と殴り合える段階まで来たことが、この2年の答えになっています。
アニメでは何話か
アニメでの主な激突は第1127話「ルフィVS黄猿! 変幻自在の大激戦」で描かれました。
原作では、エッグヘッド編の中盤から終盤にかけて断続的に描かれています。1回の戦闘で完結せず、島の状況が変わるたびに再開する形になっているため、「何話で決着したか」という問いに一点で答えるのは難しい戦いです。
食料を与えたのは誰か
ここが、この戦いでいちばん面白い謎です。
1103話で、ルフィは空腹で動けなくなっていました。ところが1106話では満腹になっています。誰かがご飯を与えたことになります。
この点について、110巻のSBSで読者が質問しました。尾田先生の回答はこうです。
「わかりません」と言いながら、「光の速さ」を2回書いています。
この作品で光の速さといえば、ピカピカの実の能力者ひとりです。名前は出していませんが、指し示している相手は明らかでしょう。
ただし念のため書いておくと、尾田先生は黄猿だと明言していません。断定している記事を見かけますが、そこまでは言っていないのが正確なところです。
僕はこう読む
明言しないことに意味がある回答だと思っています。もし「黄猿です」と答えてしまえば、それは造反です。大将が海賊に飯を食わせたと確定すれば、黄猿はもう海軍にいられません。だから尾田先生は「わかりません」と書きつつ、答えだけ置いていった。読者には伝わって、作中の立場は守られる。黄猿という人物の「どっちつかず」を、SBSの答え方そのもので表現しています。
光速をどうやって捉えたのか
黄猿の能力はピカピカの実(自然系)です。体を光に変え、光速での移動と攻撃ができます。
その厄介さは、数字ではなく事実で示されています。
それでも突破口はあります。光は直線しか進めません。
| 黄猿の弱点 | 中身 |
|---|---|
| 直線しか進めない | 方向転換には反射などの工夫が要ります |
| 障害物に弱い | 頑丈な物が間にあると遮られます |
| 溜めが要る | 高火力ほど光を溜める時間が必要で、覇気使いに隙を与えます |
| 覇気で対処できる | 熟練した覇気と体術の使い手には通じない場面が出ます |
レイリーが目の前に立っただけで光速移動を止めた場面が、そのまま答えになっています。速さそのものではなく、速さの使い方を封じるのが正解ということです。
ちなみに、よくある誤解をひとつ。ピカピカの実は「光速で動ける能力」ではありません。光そのものになった結果として光速で動けるだけです。ここを取り違えると、光化や光の剣が説明できなくなります。
黄猿がこぼした本音
エッグヘッド編の黄猿は、これまでと様子が違います。
ルフィに「なぜベガパンクを殺そうとするのか」と問われたとき、戦闘中のルフィから大きく距離を取ったうえで、誰にも聞こえないようにこう漏らしました。
殺してェわけ……! 殺してェわけねェでしょうが……!
さらに、我が子にも等しい弟子を自らの手にかけた際には「本当は傷つけたくなかった」とつぶやいています。
組織の意向に逆らえない自分を、「社畜」と自嘲する場面まであります。
掲げているのは「どっちつかずの正義」です。クザンの「ダラけきった正義」でもサカズキの「徹底的な正義」でもない、その中間。ただしエッグヘッド編を見るかぎり、これは中立というより「中途半端な正義」と言うほうが近いかもしれません。
僕はこう読む
食料の件と本音の件は、同じ話だと思っています。命令には従う。友人を殺す任務も遂行する。でも腹を空かせた子供を放っておくことだけは、どうしてもできなかった。それが「どっちつかず」の中身です。正義の話ではなく、我慢の話でした。光の速さで飯を置いていく大将というのは、この作品でいちばん不器用な優しさの見せ方だと思います。
戦桃丸との関係
黄猿を語るうえで欠かせないのが、戦桃丸です。
戦桃丸は黄猿の弟子にあたります。エッグヘッドでは黄猿の到着を食い止めるため、師の前に立ちはだかりました。
黄猿はそれを退けます。我が子にも等しい相手を、自分の手にかけたわけです。
そのあとにこぼしたのが、先ほどの一言でした。命令だから遂行する。それでも「本当は傷つけたくなかった」と言ってしまう。
恩師のゼファーからは「相性最悪」と言われ、苦手に思われていた人物です。感情を表に出さない男が、エッグヘッド編に入ってから何度も感情を漏らしています。
どちらが強いと言えるのか
現時点では、どちらが上とは言い切れません。
- 2年前のシャボンディではまったく歯が立ちませんでした
- エッグヘッドではギア5で打ち合い、両者ダウンまで持ち込みました
- ただし黄猿はルフィを殺すつもりで戦っていません
- そしてルフィはギア5の消耗が激しく、長くは保ちません
条件が対等ではないので、強さの比較としてはまだ判定できないというのが正直なところです。
黄猿は年齢58歳、身長302センチ。頂上戦争のあと海軍の組織図が大きく変わるなかで、唯一大将の座を保持し続けてきた人物でもあります。
まとめ
- 結果は両者ダウンの痛み分け。決着はついていません
- アニメでの主な激突は第1127話です
- 1103話で空腹、1106話で満腹という謎は110巻のSBSで扱われました
- 尾田先生は「わかりません」としつつ「光の速さ」と書いています
- ただし黄猿だとは明言していません
- 黄猿の弱点は直線しか進めない・障害物・溜め・覇気
- ピカピカの実は「光速で動く能力」ではなく「光になる能力」です
- 黄猿は「殺してェわけねェでしょうが」と本音をこぼしています
——あなたは、ルフィに食料を届けたのが黄猿だと思いますか。それとも尾田先生が「僕にもわかりません」と書いたとおり、別の誰かだと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
Q. ルフィと黄猿の決着はどうなりましたか?
A. 両者ダウンの痛み分けです。どちらかが倒しきったわけではなく、決着はついていません。
Q. アニメでは何話ですか?
A. 第1127話「ルフィVS黄猿! 変幻自在の大激戦」が主な激突回です。原作では戦闘が断続的に描かれるため、一点で区切りにくい構成になっています。
Q. ルフィに食料を与えたのは誰ですか?
A. 110巻のSBSで質問されましたが、尾田先生は明言していません。ただし「目にも止まらぬ光の速さで行われたようだ」と2度書いており、指している相手は察せられます。
Q. ピカピカの実の弱点は何ですか?
A. 光は直線しか進めないため、方向転換に工夫が要ります。頑丈な障害物にも遮られ、高火力の攻撃は溜めが必要なので覇気使いに隙を与えます。
Q. どちらが強いのですか?
A. 判定できません。黄猿はルフィを殺すつもりで戦っておらず、ルフィのギア5も長く保ちません。条件が対等ではないためです。
Q. 黄猿の年齢と身長は?
A. 年齢は58歳、身長は302センチです。悪魔の実はピカピカの実で、覇気は武装色と見聞色を扱います。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、ひとつずつ考えています。作中で確認できたことと自分の読みは、分けて書くようにしています。
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