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アギトの巨人ファルコとは何者か
結論から言うと、マーレの戦士候補生だった少年です。第119話「兄と弟」でポルコ・ガリアードを捕食してアギトの巨人を継承し、第135話では鳥のような翼を生やして空を飛びました。
進撃の巨人に出てくる九つの巨人のうち、空を飛んだのはこの1体だけです。ただし、なぜ翼が生えたのかは作中で説明されていません。
この記事でわかること
- 継承した話数と、そのときの状況
- 歴代の継承者4人の並び
- 空を飛べる理由として作中にあるもの・無いもの
- 同じ話で兄コルトが死んでいること
- 最終話でどうなったのか
継承したのは第119話「兄と弟」です
順番でいうと、ファルコは鎧の巨人を目指していました。ライナー・ブラウンの任期が迫るなか、戦士候補生として訓練を受けていた側です。
ところが継承したのは鎧ではありませんでした。ジークの脊髄液が入ったワインを飲んでいたため、ジークの叫びで無垢の巨人に変えられてしまいます。
ここでポルコが動きました。意思を失ったファルコの前に自ら進み出て、食われる側を選びます。アギトの巨人は、こうしてファルコへ渡りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 継承 | 第119話「兄と弟」。無垢の巨人になったファルコがポルコを捕食した |
| 名前 | ファルコ・グライス。マーレの戦士候補生 |
| 身長・体重 | 140cm・34kg |
| 誕生日 | 2月10日 |
| 声優 | 花江夏樹 |
| 飛行 | 第135話「天と地の戦い」。鳥のような姿でガビとアニを背に乗せた |
| 最終話 | 生存。第139話のその後に姿が描かれる |
僕はこう読む
名前そのものが先に答えを言っていた、と思っています。
ファルコはハヤブサを指す言葉です。
鎧を目指して訓練していた少年が、名前のとおりの姿で空へ出た。
本人が望んだ継承ではなく、意思を失っているあいだに決まっています。
選ばなかったほうの力が、いちばん名前に合っていたという運び方でした。
歴代の継承者は4人です
アギトの巨人は、作中で4人の手を渡っています。
| 順 | 継承者 | どう渡ったか |
|---|---|---|
| 1人目 | マルセル・ガリアード | ポルコの兄。パラディ島でユミルに食われる |
| 2人目 | ユミル | 無垢の巨人だったところをマルセル捕食で人に戻る |
| 3人目 | ポルコ・ガリアード | マーレへ戻ったユミルを継ぐ形で受け取る |
| 4人目 | ファルコ・グライス | 第119話。ポルコが自ら食われる側に回った |
兄の力が弟へ渡り、その弟が別の家の弟へ渡しています。
翼が生えた理由は、作中で説明されていません
ここが一番よく聞かれるところです。先に、作中にあるものと無いものを分けます。
作中にあるのは「ジークの脊髄液で巨人化した」という事実です。ジークは王家の血を引く獣の巨人で、わずかでも脊髄液が体内に入ったユミルの民には座標が刻まれると本人が語っています。
もう一つあります。ファルコは空を飛ぶ夢を見ていました。継承より前から、飛ぶ感覚を知っているような描写が置かれています。
では、なぜ翼になったのか。その仕組みは描かれていません。
ほかの解説では「脊髄液で獣の巨人の性質が乗ったから」と因果でつないでいるものがあります。作中でそう説明された場面はありません。つながりを思わせる材料が置かれているだけです。
僕はこう読む
説明されていないことが、そのまま効いている場面だと思っています。
理屈が付いていたら、あれは「能力の解説」で終わっていました。
説明が無いから、飛んだ瞬間だけが残る。
135話は追い詰められた側がまとめて助かる回です。
そこに理由の説明を足すと、助かった驚きのほうが薄くなると読んでいます。
本当は鎧の巨人を狙っていました
ここを知ると、継承の意味が変わります。
ファルコが訓練を受けていたのは、鎧の巨人を継ぐためでした。ただし理由は、自分が強くなりたいからではありません。
候補生のなかで成績が抜けていたのはガビ・ブラウンです。ガビが継承すれば、寿命は13年で切れます。九つの巨人を受け取った者に等しくかかる制限です。
ファルコはガビに好意を寄せていました。それを見抜いたライナーが、こう言います。ガビを守りたいなら、お前がガビを超えるしかない。一度あきらめていた継承を、ファルコはここでもう一度目指しました。
のちにパラディ島で、ファルコはその想いをガビ本人に伝えています。敵だと教えられてきた相手が敵ではなかったと知り、ガビが自分の立っていた場所を失ったときのことです。
つまり、この少年が力を欲しがった理由は最初から他人のためでした。そして受け取ったのは、狙っていたのとは違う巨人です。
同じ119話で、兄コルトが死んでいます
継承の話をするとき、ここが抜けやすいところです。
ファルコが巨人化するとき、そばにいたのが兄のコルト・グライスでした。コルトは弟の巨人化にともなう爆発に巻き込まれて死亡します。
第119話の題は「兄と弟」です。ジークとエレン、コルトとファルコ、マルセルとポルコ。3組の兄弟が並べられ、いずれも兄の側が弟を守ろうとしていました。
ファルコがアギトの巨人を手にした回は、兄を失った回でもあります。
継承の直後、コニーに連れ去られます
アギトの巨人になったファルコは、すぐ次の危機に入ります。
第124話で、コニー・スプリンガーがファルコを騙して連れ出しました。行き先はコニーの故郷、ラガコ村です。
目的は母親でした。ラガコ村の住民は、ジークの叫びで全員が無垢の巨人に変えられています。巨人に九つの巨人の継承者を食べさせれば、人間に戻せる。
コニーはそれを知ったうえで連れて行きました。母を戻すために、子ども一人を差し出す判断です。
継承した力そのものが、ファルコを狙われる立場に変えていました。
僕はこう読む
コルトの死に方が、いちばん残酷だと思っています。
弟を守るために戦士を志願した兄が、その弟の巨人化で死ぬ。
119話の題は「兄と弟」で、3組の兄弟が並べられます。
どの兄も弟を守ろうとして、どの兄も守り切れていません。
守ろうとした行為そのものが、相手を壊す形で揃えてあります。
最終話でどうなったのか
ファルコは生き残ります。第139話のその後の場面に、姿が描かれています。
継承者としての立場も残りました。九つの巨人をめぐる戦いが終わったあとも、そのなかに居続けた側です。
まとめ
アギトの巨人ファルコは、マーレの戦士候補生だった少年です。第119話でポルコを捕食して継承し、第135話で鳥のような翼を生やして飛びました。
押さえておきたい点を並べておきます。
- 継承は第119話「兄と弟」。ポルコが自ら食われる側に回った
- きっかけはジークの脊髄液入りのワインと、ジークの叫び
- 歴代はマルセル、ユミル、ポルコ、ファルコの4人
- 第135話でガビとアニを背に乗せて空を飛ぶ
- 翼が生えた仕組みは作中で説明されていない
- 同じ119話で兄コルトが死亡している
- 第139話まで生存している
僕はこう読む
この継承には、本人の意思がどこにも入っていません。
鎧を目指して訓練し、意思を失っているあいだに別の力を受け取り、
目を覚ましたときには兄が死んでいる。
選んだ場面が一つも無いまま、九つの巨人の側に立たされた。
それでも最後まで生き残るところに、ファルコの描かれ方が出ていると思っています。
ファルコの飛行を「都合よく手に入れた力」と読むか、「選べなかった少年に残った唯一の自由」と読むかで、135話の見え方が変わります。
——あなたはファルコが空を飛べたことに、理由の説明が要ると思いますか。それとも要らないと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
アギトの巨人は継承者が4人と多く、渡った経緯も入り組んでいるため、混ざりやすいところです。
Q. ファルコはいつアギトの巨人を継承しましたか。
A. 第119話「兄と弟」です。ジークの叫びで無垢の巨人になったファルコを、ポルコ・ガリアードが自ら食われる形で継がせました。
Q. なぜ空を飛べるのですか。
A. 仕組みは作中で説明されていません。描かれているのは、ジークの脊髄液で巨人化したことと、ファルコが空を飛ぶ夢を見ていたことまでです。
Q. 飛んだのは何話ですか。
A. 第135話「天と地の戦い」です。鳥のような姿で、ガビとアニを背に乗せて飛びました。
Q. 歴代の継承者は誰ですか。
A. マルセル・ガリアード、ユミル、ポルコ・ガリアード、ファルコ・グライスの4人です。
Q. ファルコは最終回で死にますか。
A. 死にません。第139話のその後の場面に姿が描かれています。
ファルコのそばには、車力の巨人の顔、兄コルトの最期、顎の巨人の継承があります。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月16日


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