愛閃の性別は男なのか
結論から言うと、作中で明言されていません。ただし721話で、愛閃自身が「追い詰められ血を流してからが俺の真骨頂」と言っています。
一方で674話では、蒙恬(もうてん)に向かって「私が傍にいます」と話しています。場面によって一人称が変わるのです。順に見ていきます。
この記事でわかること
- 性別が明言されていないこと
- 721話の「俺の真骨頂」と、674話の「私が傍にいます」
- 議論を呼んだ台詞の中身
- 胡漸の死で副長になった経緯
- 蒙恬をお姫様抱っこで救った場面
- 史実に名前がないオリジナルキャラクターであること
なぜ議論になるのか
愛閃(あいせん)は蒙恬と同じく細身の美形で、中性的な外見をしています。将軍になって以降の蒙恬と似た前髪が特徴です。
キングダムには前例があります。羌瘣(きょうかい)も河了貂(かりょうてん)も、最初は男だと思われていました。「え、女だったの」という展開が珍しくない作品です。
だから愛閃にも同じ可能性がある、と読者が考えるのは自然でした。
手がかりを、台詞から整理します
674話──「もし結婚されなくてもずっと私が傍にいます」
議論に火をつけたのが、この場面です。
蒙恬が王賁(おうほん)の結婚について信と話していたとき、愛閃はこう言いました。
「もし結婚されなくてもずっと私が傍にいます」
蒙恬は「そういう冗談やめて」と返しています。
この一言で「やはり女性なのでは」という声が一気に強まりました。ただし、単純にそれだけ蒙恬を慕っているとも受け取れる言葉です。
二人のやり取りを見るかぎり、少なくとも堅苦しすぎない良好な関係であることは分かります。
721話──「俺の真骨頂」
一方、721話ではまったく違う顔を見せます。
危機に陥った蒙恬を、愛閃はお姫様抱っこで救出します。そして戦いのなかでこう宣言しました。
「追い詰められ血を流してからが俺の真骨頂」
ここでは一人称が「俺」です。
さらに愛閃は、「筋肉お化けの為には死ねないが、蒙恬のためには死ねる」とも誓っています。筋肉お化けとは、もとの主である蒙武(もうぶ)のことです。
性別の手がかりまとめ
- 作中で明言された場面は無い
- 721話で自ら「俺」と名乗っている
- 674話では蒙恬に対して「私」を使っている
- 戦場では口が悪く、振る舞いも荒々しい
- 女性なら、蒙恬が信に紹介するときに触れそうなものだが、そうした場面が無い
僕はこう読む
一人称が「私」と「俺」で使い分けられていることに、意味があると思っています。
蒙恬に仕えるときは「私」。戦場で本気を出すときは「俺」。これは性別の揺れではなく、顔の使い分けでしょう。
そして作者は、どちらの場面でも性別を確定させる言葉を置いていません。
羌瘣のときは、性別が明かされる場面が物語の山になりました。信との関係が変わる転換点でもあります。
愛閃には、いまのところそれがありません。触れられないまま副長として働いている。
つまり作者はこの人物の性別を、話の材料として使っていないということです。使う予定があるなら伏せる意味がありますし、無いなら最初から関係が無い。どちらにしても、いま分からないのは自然だと思っています。
副長になったきっかけは、胡漸の死でした
鄴攻略のあと、楽華隊には二つの大きな変化がありました。
ひとつは蒙恬が将軍になったこと。もうひとつが新副長・愛閃の加入です。
愛閃はもともと蒙武軍に所属していました。鄴攻略後に楽華軍へ移籍し、胡漸に代わる新たな副長となります。初登場は第643話です。
ここで重要なのが、なぜ副長の席が空いていたかです。
前任の胡漸は、鄴攻略における朱海平原の戦いで龐煖(ほうけん)に討たれ、死亡していました。
胡漸は蒙恬が幼少期から「じい」と呼んで慕ってきた人物です。その死は、蒙恬に大きなショックを与えたはずです。
そこへ愛閃が加わり、蒙恬と楽華は新たな歩みを始めたことになります。
いきなり副長になったということは、蒙武軍でもそれなりの活躍をしていたのでしょう。
僕はこう読む
愛閃が「蒙恬のためには死ねる」と言えるのは、前任者がまさにそうなったからだと思っています。
胡漸は蒙恬が「じい」と呼ぶ相手でした。身内に近い距離で、そのまま戦場で死んだ。
その席に座るということは、同じ結末を引き受けるということです。
しかも愛閃は蒙武軍の出身で、幼い頃から蒙恬を見てきました。もとの主のためには死ねない、と言い切っている。
筋肉お化けと呼べる相手を捨てて、こちらへ来た人です。忠誠の向き先を自分で決め直した珍しいキャラクターだと思います。
普段と戦場で別人になります
普段の愛閃は、「ども」「同意」と簡潔に返すクールな人物です。
蒙恬が信について「面白いだろー」と言ったときには、「いや全く」と返しました。はっきりものを言う性格です。
ところが戦場では一変します。「クソ趙兵は木っ端微塵だ!バラバラにしてやれ!」と、口が悪く凶暴になります。
第662話では、歯を食いしばって矛に力を込め、一気に敵を殲滅する姿が描かれました。綺麗な見た目とは裏腹の、超武闘派の剛将です。
僕はこう読む
元が蒙武軍だというのが、いちばんの説明になっていると思います。
蒙武は秦軍一の猛将です。力だけで押し切る人の下で、戦場を駆けてきた。あの荒ぶり方は、そこで身につけたものでしょう。
それが今度は知略の楽華軍に入りました。蒙恬は父とは正反対のタイプです。
愛閃の二面性は、性格というより経歴そのものだと思っています。武の家で育ち、知の隊で働いている人です。
そして「俺」と「私」の使い分けも、同じ線の上にあると読めます。蒙武軍の顔と、楽華軍の顔を両方持っているのです。
史実に名前はありません
『キングダム』は史実をもとに描かれており、実在した人物をモデルにしたキャラクターが多く登場します。
しかし愛閃は、史実に名の無いオリジナルキャラクターです。蒙恬の活躍をさらに盛り上げるために登場したのでしょう。
飛信隊には羌礼、玉鳳軍には亜花錦という強烈な個性が新加入するなかで、蒙恬の下には蒙恬と同じく美形という配置になっています。
オリジナルであるということは、すべて原先生次第ということでもあります。生死も含めて動きが読めません。
今後の見どころ
愛閃はまだ登場して日が浅く、本格的な活躍はこれからです。
秦の中華統一までを見たとき、蒙恬の史実での活躍といえば楚や斉との戦いになります。愛閃もそのなかで大きく描かれていくはずです。
とくに「城父の戦い」として名が残る楚との戦いは、愛閃の生死も懸かる大きな戦いになりそうです。
まとめ
愛閃(あいせん)の性別は作中で明言されていません。
手がかりになるのは、台詞の一人称です。
- 721話で「追い詰められ血を流してからが俺の真骨頂」
- 674話では蒙恬に「ずっと私が傍にいます」
- 蒙恬の返しは「そういう冗談やめて」
- 721話では蒙恬をお姫様抱っこで救出している
- 初登場は第643話。史実に名の無いオリジナルキャラクター
僕はこう読む
一人称が「私」と「俺」で使い分けられていることに、意味があると思っています。
蒙恬に仕えるときは「私」、戦場で本気を出すときは「俺」。
これは性別の揺れではなく、顔の使い分けでしょう。
愛閃が「蒙恬のためには死ねる」と言えるのも、前任者の胡漸がまさにそうなったからだと思います。同じ席に座るということは、同じ終わり方を引き受けることです。あの一人称を性別の手がかりと読むか、覚悟の切り替えと読むかで、この副長の印象が変わってきます。
——あなたは愛閃の「私」と「俺」の使い分けを、性別の手がかりだと思いますか。それとも、蒙恬に仕える顔と戦場の顔の切り替えだと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
愛閃は674話と721話で口調が変わり、性別の議論が続いています。台詞を並べて確認しておきます。
Q. 愛閃の性別は
A. 作中で明言されていません。ただし721話で自ら「俺の真骨頂」と言っています。
Q. なんと読みますか
A. あいせん、と読みます。
Q. なぜ女性説が出たのですか
A. 674話で蒙恬に「もし結婚されなくてもずっと私が傍にいます」と言ったためです。蒙恬は「そういう冗談やめて」と返しています。
Q. どこの隊の人ですか
A. 楽華軍の副長です。もとは蒙武軍で、鄴攻略のあとに移籍しました。
Q. なぜ副長になったのですか
A. 前任の胡漸が、朱海平原の戦いで龐煖に討たれて死亡したためです。
Q. 実在した人物ですか
A. 史実に名前はありません。オリジナルキャラクターです。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月5日


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