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輪虎(りんこ)とは何者なのか
結論から言うと、輪虎は元趙三大天・廉頗に仕える廉頗四天王の一人です。山陽の戦いで信と一騎打ちになり、22巻231話で討たれました。
少年のような顔立ちで、穏やかな口調のまま敵将の首を落とす。山陽の戦いで信の前に立ちはだかった、最初の「越えるべき壁」が輪虎です。この記事では、輪虎の正体と強さ、何巻何話で死亡したのか、アニメの声優と実写映画のキャストまでを順にまとめます。
この記事でわかること
- 輪虎のプロフィールと、廉頗四天王での立ち位置
- 「廉頗の飛槍」と呼ばれた理由と、王騎との因縁
- 山陽の戦いで輪虎がしたこと
- 何巻何話で、どうやって信に討たれたのか
- アニメの声優と、実写映画に出ているか
- 輪虎は史実に実在したのか
輪虎のプロフィール
まずは、輪虎について聞かれることの多い項目を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | りんこ |
| 所属 | 魏軍(廉頗とともに趙から亡命) |
| 立場 | 廉頗四天王の一人。廉頗の懐刀 |
| 異名 | 廉頗の飛槍 |
| 年齢 | 30代(見た目は少年) |
| 得物 | 廉頗から与えられた曲刀 |
| 私兵 | 輪虎兵(精鋭700人) |
| 最期 | 22巻231話「天の計らい」で信に討たれる |
| アニメの声優 | 櫻井孝宏さん(第2シリーズ) |
| 実写映画 | 未登場(2026年9月時点) |
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表で並べると、輪虎には自分のものがほとんど無いことに気づきます。
剣は廉頗にもらったもの、戦術は玄峰に教わったもの、居場所も廉頗の隣です。
それでも本人は、それを少しも不満に思っていません。
誰かの剣であることを、自分の名前より大事にした将。
その生き方が、最後の一騎打ちで信とぶつかるのだと思っています。
「廉頗の飛槍」と呼ばれた理由
輪虎の異名は、廉頗自身の言葉から来ています。輪虎がわずか三百の手勢で秦の将校を討ちに出たと聞き、魏王は「女子の如き少年」に務まるのかと疑いました。そこで廉頗が返したのが、「この廉頗の飛槍が軽いと仰せか」という一言です。
その突破力を示すのが、六大将軍・王騎との因縁です。輪虎はかつて王騎の本陣を突破し、王騎に一太刀浴びせたという逸話を持っています。秦の若い将たちが輪虎を恐れたのは、この過去があるからでした。
生まれは戦争孤児です。戦火に巻き込まれた小さな村で、飢えて死ぬのを待っていたところを、通りかかった廉頗に拾われました。最初は下人として働き、武術の型を一度見ただけで身につけて頭角を現します。番外編『輪虎物語』では、その若いころが描かれています。
廉頗四天王の中での立ち位置
廉頗四天王は、筆頭の介子坊、中華十弓の一人・姜燕、軍略家の玄峰、そして輪虎の4人です。
- 介子坊 四天王筆頭。巨漢ぞろいの私兵を持ち、正面の力比べでは廉頗に並ぶ
- 姜燕 中華十弓の一人。鏑矢で離れた部隊を動かす
- 玄峰 廉頗の師でもあった軍略家。山陽の戦いで桓騎に討たれる
- 輪虎 暗殺から大軍の突撃までこなす懐刀
4人のうち、「四天王で最も危険な男」と呼ばれたのが輪虎です。一人で夜の陣に忍び込むことも、万の軍を率いて正面を割ることもできる。役割を選ばないことが、危険と言われた理由でした。
山陽の戦いで輪虎がしたこと
秦の大将軍・蒙驁が魏の要衝・山陽に攻め込んだとき、魏に亡命して3年沈黙していた廉頗が立ち上がります。輪虎が最初にしたのは、正面の戦いではなく暗殺でした。
会戦の前、輪虎は秦軍の陣に入り込み、郭備ら千人将8人と将軍・羅元を討ち取ります。郭備は下僕の出で、同じ出自の信をひそかに応援していた千人将でした。このとき輪虎は信とも顔を合わせていますが、標的ではないという理由で見逃しています。
指揮官を一晩で失った秦軍は隊を組み直し、信・王賁・蒙恬の3人が臨時の千人将に上がりました。郭備の部下たちは飛信隊に移り、副長だった楚水は、仇の輪虎を討つことを誓います。
本戦では、蒙恬の策で楽華隊が輪虎兵を引きはがし、飛信隊と玉鳳隊が輪虎の本陣に迫りました。ところが輪虎は、信と王賁の2人を同時に相手にしても押し負けません。信は右腕を深く斬られます。
それでも信は、意識が飛びかけるたびに立ち上がり、剣を重ねるごとに重くなっていきました。その一撃がついに輪虎の左手の指2本と、馬の脚を奪います。決着は翌日に持ち越されました。
その夜、右腕の傷で熱を出した信に、羌瘣が秘薬を塗り込みます。行軍中に集めていた薬草を調合したもので、羌瘣自身も傷を負っていたことは黙ったままでした。翌朝、信は戦える体に戻っています。
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暗殺の夜に信を見逃した場面が、あとから効いてきます。
輪虎にとって信は、標的の名簿にも載っていない三百人将でした。
その相手に、数日後には指を落とされ、最後は命まで取られる。
見逃したのは油断ではなく、時代が変わる速さを読めなかったということ。
輪虎の最期は、あの夜にもう始まっていたように見えます。
輪虎は何巻何話で死亡したのか
輪虎が死亡したのは単行本22巻の第231話「天の計らい」です。一騎打ちそのものは21巻の終わりから始まり、22巻で決着します。
決戦の日、輪虎は切り札の戦術「輪動」で秦の中央を突き破り、将軍・栄備を討ち取りました。そのまま蒙驁本陣へ向かう輪虎を止めたのが、後方に置かれていた飛信隊です。信は「決着の刻だ!輪虎!!」と叫んで斬りかかりました。
打ち合いの中で輪虎は、このあたりの秦兵の士気の源が信であり、実質的に将の役目を担っていると気づきます。馬上の打ち合いでは、輪虎が一枚上手でした。信は股を深く刺されますが、輪虎を馬から引きずり下ろして地上戦に持ち込みます。片脚で立てるのかと問う輪虎に、信は漂と特訓済みだと言い、「無問題!」と立ち上がりました。
雨が降り出し、ぬかるみの中で打ち合いが続きます。そこへ輪虎の副官・魏良が割って入ろうとし、楚水がそれを斬りました。顔を上げた楚水の目の前に、仇の輪虎が立っています。楚水の殺気に反応した輪虎が、反射的に楚水を斬った瞬間、信への注意が外れた一瞬を、信は見逃しませんでした。
致命傷を負っても、輪虎はもう一度立ち上がります。廉頗に拾われたことを「天の計らい」と呼び、「僕は天の与えし廉頗の剣だからね」と信に向かいました。信は、自分は天任せではなく、出会った者たちの思いを背負って自分の足で進むと返します。最後の言葉は「お前と戦ったこともでっけェ糧にしてな」でした。
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この一騎打ちは、剣の腕で決まった勝負ではないと思っています。
決め手は、楚水という「郭備の仇を討ちたい男」が飛び込んだことでした。
輪虎が自分で蒔いた暗殺の種が、最後の一瞬で返ってきた形です。
天に選ばれたと信じる輪虎と、人の思いを背負う信。
作者は、その違いを楚水ひとりの動きで見せたのだと読んでいます。
輪虎の最期のあと
輪虎を討った信は、首を落とす気になれずに立ち尽くしました。副長の渕が、首を取らなくても輪虎の死が伝わるよう、戦場に触れ回っています。
そのころ、飛信隊の予備隊には、輪虎があらかじめ用意していた別働隊が襲いかかっていました。介子坊の私兵500人です。残された負傷兵の中で、羌瘣がほぼ一人で持ちこたえていました。
信はその後、蒙驁本陣で廉頗と向き合い、輪虎の剣を投げつけて名乗ります。激怒した廉頗の一撃を受け止めたことで、廉頗は信が王騎の矛を託された若者だと知りました。戦のあと、輪虎の愛剣は廉頗から信に譲られています。
輪虎の声優は櫻井孝宏さん
アニメで輪虎を演じたのは櫻井孝宏さんです。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の岸辺露伴や、『東京喰種』のウタ、『食戟のソーマ』の一色慧などでも知られています。
輪虎が登場するのは、NHK BSプレミアムで2013年6月8日から2014年3月2日まで放送された第2シリーズ(全39話)です。信との決着は、第30話「大事な仲間」と第31話「蒙驁、退かず」で描かれました。やわらかい声のまま容赦なく斬る輪虎の怖さは、この声でいっそう際立っています。
実写映画で輪虎を演じるのは誰か
実写映画に、輪虎はまだ登場していません。2026年7月17日に公開された第5作『キングダム 魂の決戦』は合従軍編で、公式サイトのキャラクター紹介に輪虎と廉頗の名前はありません。
公式のあらすじは「馬陽の戦いで王騎を失った秦。舞台はあれから3年」と始まり、信はすでに千人将に上がっています。信が千人将になった山陽の戦いは、映画では描かれずに先へ進んだということです。蒙驁(坂東彌十郎さん)や桓騎(坂口憲二さん)は、合従軍編の側で登場しています。
演じてほしい俳優を聞いたオールアバウトのニュース調査(2025年7月・248人)では、1位が神木隆之介さん、2位が綾野剛さんでした。
輪虎は史実に実在したのか
輪虎は、史実には出てこない原作オリジナルの人物です。『史記』の秦始皇本紀にも、廉頗の伝記にも、輪虎の名前はありません。
一方で、山陽の戦いの骨組みは史実にあります。秦始皇本紀には、始皇五年に将軍・蒙驁が魏を攻めて山陽城など20の城を落とし、はじめて東郡を置いたと記されています。廉頗が趙を追われて魏に亡命したのも史実です。本物の戦いの隙間に、輪虎という架空の将が置かれています。
まとめ
輪虎は、元趙三大天・廉頗に仕えた廉頗四天王の一人で、山陽の戦いで信に討たれました。
- 輪虎は廉頗四天王の一人で、異名は「廉頗の飛槍」
- 見た目は少年だが30代。王騎に一太刀浴びせた過去を持つ
- 山陽の戦いで郭備ら千人将8人と将軍・羅元を暗殺
- 22巻231話「天の計らい」で、信との一騎打ちに敗れて死亡
- アニメの声優は櫻井孝宏さん(第2シリーズ)
- 実写映画には未登場。第5作は山陽を描かずに合従軍編へ進んだ
僕はこう読む
輪虎は、信が初めて「対等な将」として倒した相手だと思っています。
それまでの敵は、突撃の途中で討つ相手でした。
輪虎とは二度向き合い、言葉を交わし、生き方をぶつけ合っています。
だから信は首を取れず、剣だけを持って廉頗の前に立った。
千人将になった信が最初に背負ったのが、敵の思いだったと読んでいます。
輪虎の最期は、天に選ばれた剣が、人の思いを背負う剣に負ける場面として読めます。一方で、楚水の乱入という偶然がなければ勝負は分からなかった、という見方もできます。
——あなたは信と輪虎の一騎打ちを、実力で決まった勝負だと思いますか。それとも楚水の一瞬が決めた勝負だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
輪虎について、とくによく聞かれることをまとめておきます。
Q. 輪虎(りんこ)とは何者ですか。
A. 元趙三大天・廉頗に仕える廉頗四天王の一人で、魏軍の将軍です。暗殺から大軍の突撃までこなし、「四天王で最も危険な男」と呼ばれました。
Q. 輪虎は何巻何話で死亡しますか。
A. 単行本22巻の第231話「天の計らい」で、信との一騎打ちに敗れて死亡します。
Q. アニメで輪虎が死亡するのは何話ですか。
A. 第2シリーズの第30話「大事な仲間」と第31話「蒙驁、退かず」で、信との決着が描かれます。
Q. 輪虎の声優は誰ですか。
A. 櫻井孝宏さんです。岸辺露伴やウタ、一色慧などでも知られています。
Q. 実写映画で輪虎を演じたのは誰ですか。
A. 輪虎は実写映画にまだ登場していません。第5作『キングダム 魂の決戦』は山陽の戦いを描かず、合従軍編に進みました。
Q. 輪虎の剣はその後どうなりましたか。
A. 信が廉頗の前に持っていき、戦のあと廉頗から信に譲られました。
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最終更新:2026年9月24日


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