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ルーデウスは誰と結婚したのか?
結論から言うと、ルーデウスは3人と結婚しています。1人目がシルフィエット、2人目がロキシー、3人目がエリスです。3人はそれぞれ2人ずつ子どもを産み、合計6人になります。
この作品の恋愛は、告白して終わりではありません。どの相手にも、そこへ至るまでの長い経緯があります。順番とあわせて、その中身を見ていきます。
この記事でわかること
- ルーデウスの妻が3人で、その順番
- それぞれと結ばれるまでの経緯
- 子どもが合計6人いること
- ルイジェルドとノルンが結婚していること
- クリフとエリナリーゼ、ドーガとイゾルテの結末
3人の妻と、その順番
| 順番 | 相手 | 結ばれた経緯 |
|---|---|---|
| 1人目 | シルフィエット | フィッツとしての正体を明かし、想いを告げた |
| 2人目 | ロキシー | 迷宮で救われ、絶望したルーデウスを支えた |
| 3人目 | エリス | 別れて強くなり、再会して求婚を受けた |
3人とも、ルーデウスの人生の別々の時期に関わった人物です。幼なじみ、師匠、旅の相棒。立場がまったく違うところが、この作品の恋愛の面白さになっています。
1人目・シルフィエット
幼なじみです。ブエナ村でルーデウスと出会い、いじめられていたところを助けられ、魔術を教わりました。
フィットア領の転移事件で離ればなれになり、再会したのはラノア魔法大学です。ただしこのとき、シルフィはアスラ王国第二王女アリエルに仕える守護術師フィッツとして、男装していました。
ルーデウスは気づきません。髪が緑から白に変わり、サングラスをして、男として振る舞っていたためです。
シルフィの側も、正体を明かせずにいました。もう忘れられているかもしれない、という恐怖があったからです。幼いころの恋心は、この時期に本気の愛情へ育っていました。
動かしたのはアリエルです。友人として彼女の恋を後押しし、作戦を立てました。ルーデウスを森へのクエストに誘い、雨に濡れて小屋に入る、という段取りです。
これには意味があります。二人が幼いころ、雨でずぶ濡れになってルーデウスの家に逃げ込み、そこで初めてシルフィが女の子だと分かった、という思い出があるからです。同じ場面をもう一度なぞらせたわけです。
服を脱がせてほしいと頼まれたルーデウスは、途中で相手が誰なのかに気づきます。本名はシルフィエットではないか、と尋ねると、彼女は嬉しそうに笑って認めました。
転移事件が起きるまで、ずっとブエナ村で待っていたこと。昔からルーデウスが好きだったこと。これからもずっと一緒にいたいこと。すべてを伝え、ルーデウスはキスで応えました。
こうして二人は結ばれ、シルフィは1人目の妻になります。
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アリエルが立てた作戦が、過去の恥ずかしい思い出をなぞるものだったことに感心します。
普通なら、名乗らせて終わりです。ところがアリエルは、ルーデウス自身に気づかせる形を選びました。言われて知るのと、思い出して分かるのとでは、受け取り方が違うからです。
シルフィが1年も名乗れなかった理由は、忘れられていたら怖い、でした。だとすれば必要なのは、覚えていた証明のほうです。
雨に濡れて小屋に入る。それだけで、ルーデウスの記憶が動きました。忘れていなかった、という答えが先に出た。
この手順を用意できるアリエルという人物の頭の良さが、いちばん出ている場面だと読んでいます。
2人目・ロキシー
ルーデウスに初めて魔術を教えた師匠です。再会の場面が劇的でした。
ロキシーは、パウロとゼニスの捜索のために転移の迷宮へ向かい、罠にかかって仲間とはぐれます。魔力を温存しながら進むうち、食料も尽き、魔物に追い詰められて死が迫りました。
そこへ現れたのがルーデウスです。魔術で魔物を消し飛ばし、抱きしめて無事でよかったと告げました。ロキシーはこの瞬間に一目惚れします。そして、かつて教えた少年が成長した姿だと理解しました。
ここからのロキシーは、いつもの淡々としたクールな態度と別人のようになります。さん付けで呼び、上目遣いで見つめる。恋愛に不器用な人物が慣れないことをしている姿が、この作品の名場面のひとつです。
ただし、すぐには進みません。ルーデウスがすでにシルフィエットと結婚していることを知り、衝撃を受けます。それでも平静を装って振る舞いました。
その後、迷宮の奥でゼニスを発見しますが、絶滅したはずの魔物マナタイトヒュドラが立ちはだかります。総力戦で退治には成功したものの、父パウロが戦死し、救い出したゼニスも心を失った状態でした。
ルーデウスは生きる希望を失います。その苦悩を知ったロキシーは、深夜に彼の部屋を訪ねました。言葉を交わし、抱きしめ、辛いことも二人で分け合えば薄くなると伝えます。そして一夜を共にしました。
のちにルーデウスが求婚し、ロキシーは2人目の妻になります。
3人と結婚できるのは、この世界の決まりごとです
そもそも、なぜ3人と結婚できるのか。ここを押さえておくと、話が分かりやすくなります。
この世界では、一人の男性が複数の妻を持つこと自体は認められています。禁じているのはミリス教で、その教徒であれば一人としか結婚できません。ルーデウスはミリス教徒ではないため、制度上の問題はないことになります。
ただし、制度と気持ちは別です。シルフィエットは本心では、できれば自分だけを見ていてほしいと思っていました。
それでも反対しなかった理由が二つあります。ひとつは、ミリス教徒でもないルーデウスにわがままを言って嫌われたくなかったこと。もうひとつは、女性好きの彼が一人だけを愛し続けるのは難しいだろうと考えていたことです。
好きな人のためなら寛容でいよう。そう決めたうえでの受け入れでした。この心情が描かれているから、3人の結婚が都合のよい展開に見えないのだと思います。
ロキシーは、もともと家庭教師でした
ロキシーとの関係を理解するには、出会いまで戻る必要があります。
ロキシーはミグルド族の魔術師で、幼いルーデウスの家庭教師として雇われました。この作品でルーデウスに最初に魔術を教えたのが彼女です。
当時のルーデウスにとって、ロキシーは尊敬の対象でした。前世の記憶を持つ彼が、素直に師と認めた数少ない相手でもあります。彼女が去ったあとも、その存在は特別なままでした。
だからこそ、迷宮での再会が効きます。教えた側が助けられる側になり、助けた側が成長した姿を見せる。立場が入れ替わったうえでの一目惚れでした。
しかも、そこからすぐ結ばれるわけではありません。ロキシーは、ルーデウスがすでに結婚していることを知って身を引こうとします。二人を近づけたのは恋の勢いではなく、パウロの戦死とゼニスの状態という、どうしようもない出来事でした。
3人目・エリス
旅の相棒であり、いちばん複雑な経緯をたどった相手です。
魔大陸からの長い旅を終え、エリスはルーデウスと城塞都市ロアへ戻ります。ところが待っていたのは、祖父サウロスや両親の死という知らせでした。
その夜、エリスはルーデウスに愛していると告げ、二人は一夜を共にします。
そして、そこで彼女は気づいてしまいました。強い魔術師だと思っていたルーデウスが、実は年下のか弱い少年だったこと。旅のあいだ、すべてを背負わせ、死の危険まで味わわせていたこと。
このままでは一緒にいられない。彼を守れる実力を身につける必要がある。エリスは、愛しているからこそ距離を置く決断をします。
ナイフで自慢の長い赤髪を切り落とし、強くなって再会できたら、今度こそ結婚して家族になろう、とルーデウスの頬にキスをして去っていきました。
その後エリスは剣の聖地で修行し、剣王の称号を手にします。そして手紙でルーデウスが龍神オルステッドと戦うことを知り、駆けつけました。剣技と戦略でオルステッドに立ち向かい、足止めに成功します。この働きが、ルーデウスの生存につながりました。
ところが戦いのあと、屋敷に滞在する二人の関係はぎこちないままでした。それを破るために、エリスはルーデウスへ決闘を申し込みます。負けたら素直に出ていく。勝ったら、ほかの妻たちと同じように愛すること。
鳳雅龍剣を抜いた彼女に対し、ルーデウスは自分の負けでいいと宣言しました。一度別れて嘆き悲しみ、気持ちが分からなくなった時期もあったが、いまでも好きな気持ちに偽りはない、と打ち明けます。そして、結婚してくれと申し込みました。
エリスは照れながら動揺し、それでも結婚してあげるわと答えます。シルフィエットやロキシーにも認められ、3人目の妻になりました。
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3人の関わり方を並べると、この作品が結婚をどう扱っているかが見えてきます。
シルフィは待っていた人、ロキシーは支えた人、エリスは離れた人です。誰も、告白されて受け入れただけの立場にいません。
とくにエリスの選択が特異です。愛しているから離れる、という判断を、10代の少女が自分で下しています。しかも本当に強くなって戻ってきました。
この作品では、想いだけでは何も進みません。フィッツは1年黙り、ロキシーは絶望した相手を支え、エリスは剣王になるまで戻らなかった。
ルーデウスが3人と結婚する話としてだけ読むともったいない。3人が3人とも、自分の足で戻ってきた話だと読んでいます。
ルイジェルドとノルンも結婚しています
脇の組み合わせにも、はっきり結末が用意されています。まずルイジェルドとノルンです。
きっかけは縁談でした。しかも提案したのは龍神オルステッドです。彼は転生術で時間をループするなかで、ルイジェルドとノルンの子孫に何度も助けられてきました。だから二人が結ばれるようにしたい、と考えていたのです。
この話を振られたルーデウスは、手伝うことになりました。ところが妹のノルンは、縁談と聞いてまったく乗り気になりません。
態度が変わったのは、相手の名前を聞いた瞬間でした。ルイジェルドだと知ると、真剣な眼差しで、縁談を進めてほしいと頼みます。ノルンは幼いころにルイジェルドと出会い、そのときから彼を想っていました。
一方のルイジェルドはどうか。ルーデウスが訪ねて妹についてどう思うかと尋ねると、返ってきたのは決闘の申し込みでした。
深い森の奥で戦いが始まり、ルーデウスは手も足も出ずに敗れます。そのうえでルイジェルドは、正直な気持ちを打ち明けました。自分はノルンに惚れている、と。幼いころから知っていた少女が成長し、自分を看病してくれたことで意識するようになった、と語ります。
まわりくどい伝え方ですが、この人物らしい筋の通し方でもあります。二人はその後、気持ちを確かめ合って結婚しました。
アリエルとルークの立ち位置
結婚の話をたどると、必ず出てくるのがアリエルです。
アスラ王国の第二王女で、シルフィエットが仕えていた主君にあたります。王位を争う立場にありながら、シルフィの恋を本気で応援した人物でもありました。
もちろん計算がなかったとは言えません。ルーデウスという戦力を陣営に引き込めるなら、王位争いの上でも有利になります。それでも、下着を用意したり作戦を立てたりする姿は、主君というより友人のものでした。
そばにいたルークも、アリエルの護衛として同じ時間を過ごしています。フィッツ、ルーク、アリエルの3人は、ラノア魔法大学で行動をともにする仲間でした。
つまり、シルフィエットの結婚はアスラ王国の政治から完全に切り離せないところで進んでいます。守護術師という立場のまま、恋の相談を主君にしていたわけです。
この距離感が、のちのアスラ王国編にもつながっていきます。ルーデウスがアリエルの側について動くのは、妻の主君だったからでもありました。
クリフとエリナリーゼ
ミリス神聖国からラノア魔法大学へ来たクリフ・グリモルは、教皇の孫で、天才肌の自信家です。
ある日、窓辺にいた美女を見かけて一目惚れします。それがエリナリーゼでした。ルーデウスと話している姿から知り合いだと察し、紹介してほしいと頼みます。
ここでルーデウスは、正直に伝えました。エリナリーゼは、男性と一夜を共にしなければ死ぬという呪いを受けている。
クリフの返答は、それでも構わない、でした。そして対面の場で、呪いはいつか自分が治すから結婚してほしいと告げます。出会って間もない相手への、いきなりのプロポーズです。
エリナリーゼは何度も断ったようですが、結果として二人は付き合い、数年後に結婚しました。子どもにも恵まれています。
ドーガとイゾルテ
もう一組、アスラ王国側の縁もあります。
ドーガは、国王となったアリエルの直属の騎士になった人物です。ある日、アスラ七騎士の一人であるイゾルテと試合をすることになります。
この二人の話で語り草になっているのが、ドーガの二度目のプロポーズです。一度目で終わらなかった関係が、二度目で実を結びました。
アスラ王国の王位争いに関わった面々が、それぞれ落ち着き先を見つけていく。物語の後半は、こうした縁の後始末に紙数が割かれています。
アスラ王国の縁も、結婚で片づいていきます
ドーガとイゾルテの話は、単独の恋愛譚というより、アスラ王国編の後始末という側面があります。
アリエルが王位を勝ち取ったあと、彼女に仕えていた面々にはそれぞれの立場が与えられました。ドーガが直属の騎士になったのも、その一つです。戦いが終わったあと、人がどう生き直すかを描く時間が用意されているわけです。
アスラ七騎士のイゾルテとの試合、そして二度目のプロポーズ。一度で決まらなかった相手に、もう一度向き合っています。
この作品には、一度で決まる関係がほとんどありません。シルフィは1年、エリスは数年、ドーガは二度目。時間をかけたぶんだけ、結末が納得できる形になっています。
子どもたちのその後
ルーデウスと3人の妻のあいだに生まれた子どもは、合計6人です。
シルフィエットとのあいだには、長女ルーシーと、次男にあたるジークハルトがいます。ジークハルトは将来、七大列強の五位の座を受け継ぐほどの実力者になると語られており、次の世代へ物語が伸びていることが分かります。
シルフィがルーデウスと結婚したのは16歳のときでした。ルーデウスが抱えていた不能の問題も、彼女の尽力で改善しています。
ここも、この作品らしいところです。結婚がゴールではなく、そこから先の生活が続いていく。妻が3人いる家庭が、どう回っていくのかまで描かれています。
子どもは合わせて6人います
結婚の話をもうひとつ。ルーデウスと3人の妻のあいだには、それぞれ2人ずつ、合計6人の子どもが生まれています。
シルフィエットとのあいだには長女ルーシーと、次男にあたるジークハルト。ジークハルトは、将来的に七大列強の五位の座を受け継ぐほどの実力者になると語られています。
大所帯ですが、三人の妻は互いを認め合っています。エリスが3人目に迎えられるときも、シルフィとロキシーの承認を得たうえでのことでした。
僕はこう読む
この作品の結婚は、やり直しの物語と地続きだと思っています。
ルーデウスの前世は、人生を投げ出した男でした。誰とも関係を築けず、部屋から出られないまま終わっています。
その人物が、幼なじみと結婚し、師匠と結婚し、旅の相棒と結婚して、6人の子どもを持つ。前世で一つも作れなかった関係を、全部作り直しているわけです。
しかも相手は誰も、都合よく差し出されていません。フィッツは1年迷い、ロキシーは失恋を経て、エリスは剣王になるまで帰りませんでした。
ルイジェルドとノルンの縁談を、オルステッドが未来の恩返しとして持ってくるのも同じ線です。この作品では、関係だけが時間を越えていく。結婚の順番を数えるより、そちらのほうが芯だと読んでいます。
まとめ|ルーデウスの結婚をどう読むか
ルーデウスの妻は3人。シルフィエット、ロキシー、エリスの順です。
整理して並べます。
- 子どもはそれぞれ2人ずつで、合計6人
- シルフィはフィッツとして1年正体を隠したのち、想いを告げた
- エリスは一度別れ、剣王になって戻ってきた
- ルイジェルドとノルン、クリフとエリナリーゼもそれぞれ結婚している
僕はこう読む
3人の関わり方を並べると、この作品が結婚をどう扱っているかが見えてきます。
シルフィは待っていた人、ロキシーは支えた人、エリスは離れた人です。
誰も、告白されて受け入れただけの立場にいません。
アリエルの作戦も同じ考え方です。名乗らせて終わりにせず、ルーデウス自身に気づかせる形を選びました。言われて知るのと、思い出して分かるのとでは違います。この3人をハーレムの結果と読むか、それぞれが自分で動いた結果と読むかで、順番の意味が変わってきます。
——あなたはルーデウスの3人の妻を、物語の都合で並んだ結果だと思いますか。それとも、3人がそれぞれ自分で動いた結果だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
ルーデウスの結婚は順番と経緯が混ざりやすいところです。シルフィエットから順に確認しておきます。
Q. ルーデウスは誰と結婚しましたか?
A. シルフィエット、ロキシー、エリスの3人です。順番もこのとおりで、子どもはそれぞれ2人ずつ、合計6人います。
Q. エリスはなぜ一度ルーデウスと別れたのですか?
A. 旅のあいだ、彼にすべてを背負わせていたと気づいたためです。守れる実力を身につけるために距離を置き、剣の聖地で剣王になってから戻りました。
Q. ノルンとルイジェルドは結婚したのですか?
A. しています。オルステッドの提案から縁談が動き、ルイジェルドがノルンに惚れていると打ち明けたことで気持ちを確かめ合いました。
Q. クリフとエリナリーゼはどうなりましたか?
A. 結婚しています。クリフが呪いを知ったうえで、いつか自分が治すから結婚してほしいと申し込み、数年後に結ばれて子どもにも恵まれました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月23日


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